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馬券おやじは今日も行く(第9回)  古林英一

「雪に願うこと」と「みんなに願うこと」

 10月22日(土)から10月30日までの9日間にわたり、東京国際映画祭が開催される。ばんえいファンなら先刻ご承知のことだと思うが、根岸吉太郎監督の映画『雪に願うこと』(原作:鳴海章『輓馬』)がこの映画祭に出品される。この映画の上映は23日、26日、28日の3回だそうだ。詳しいことは東京国際映画祭の公式サイトなどで確認していただきたい。

 なにぶんにも芸能情報にすっかり疎くなった中年馬券おやじの小生であるから、実は映画やテレビドラマのことはあまり詳しくないのである。とはいえ、2000年4月の札幌着任以来、邦画中心なのであるが、映画は割にちょこちょこ観ているのである。平均すれば月に2本程度は映画館で観ているように思う。若いときからの映画ファンというわけではなく、小生の勤務先・北海学園大学がススキノから地下鉄でひと駅という立地条件であるのに加え、わが北海学園大学は昼夜二部興行で営業しているもので、昼の部の「高座」を終え、夜の部の「出番」まで時間が空いたりすることがあり、映画で時間をつぶす機会ができただけなのである。ことほどさようなにわか映画ファンの小生ではあるが、厚かましくも、自分のメモがわりに、自分のサイトに映画コーナーまでつくってしまっていたりするのである。

Hyosyosiki  話を戻そう。映画『雪に願うこと』は帯広市在住の作家鳴海章氏の小説『輓馬』の映画化なのだが、映画化にあたってはかなり内容がアレンジされているという。小説には登場しない女性騎手役で吹石一恵さんが出演している。吹石一恵さんといえば、今年のばんえい記念のとき、表彰式のプレゼンテーターとして、根岸監督とともにばんえいファンの前にその麗しきお姿を見せていたことが思い出される(写真:ばんえい記念表彰式)。

 小生も間近で見た!!写真も撮った!!なんせ、世情に疎い小生であるからして、吹石一恵サンがどんな女優さんかなんぞ知るわけもない。昔、近鉄バッファローズ(懐かしいねえ)で活躍された吹石選手のお嬢さんだとは聞いていた。目の前で見た吹石一恵サン、いやあ別嬪さんでんなあ~。おっちゃんはいっぺんでファンになりましたで、ホンマ。

 ロケ現場も見せていただいた。レセプションにも潜り込ませていただいた。レセプションが終わり、たまたま帰りのエスカレータで根岸監督に「透光の樹見せてもらいました。秋吉久美子さん、きれいですね」と声をかけたら、「いやあ、馬の方が楽だ」と監督。どうやら、マルニシュウカン号(ウンリュウ役で出演)は秋吉久美子さんより扱い易い俳優さんだったようだ。

Satsuei  さて、実は、お調子ものの小生、この映画のエキストラに参加したのである。いわば半世紀近いわが人生で、はじめての映画出演というわけである。レースの場面である。公開が楽しみで楽しみで……(写真:撮影風景)。

Sankasya  それはともかく、小生が参加した映画撮影のときのことである。この日の撮影に参加したエキストラは100人程度だったと思う。映画スタッフの方が「このなかで実際にばんえい競馬を見たことがあるという方は?」と問いかけたところ、悲しいかな、9割以上の人は「見たことがない」との答え。小生、実に寂しかった。エキストラの殆ど(もしかすると小生以外は全員かもしれない)は帯広およびその近辺の市民なのであるにも関わらずだ(写真:ロケ参加者のみなさん)。

 だが、ものは考えようだ。わがばんえい競馬の足元にはまだまだ未開拓のファンがいるということだ。売上的にはとかく厳しい話ばかりが取りざたされているが、映画をひとつのきっかけとして、今までばんえいを見たことのない人たちが競馬場に足を運ぶようになってくれる可能性は十分あるのだ。まだまだ市場はあるともいえよう。

 帯広およびその近辺のみなさん、そして北海道550万道民のみなさんっ!ばんえいは面白いですよ~。みんなで競馬場に足を運びましょう。小生が「みんなに願うこと」である。

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