オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。序盤の攻防が勝敗を決めた

3連単のオッズは青山周平の首位と黒川京介の首位が上位を占めて、鈴木圭一郎を首位に採った組み合わせは10番人気に初めて登場。車券から2強と評価された、この今節全勝の2名は決勝戦の試走タイムも同じ3.27秒。勝敗のゆくえはどちらがスタート先行するかにかかっていると目された。

レースが発走すると、2枠の黒川がグーンと伸びてスタートラインをトップで、3枠の金子大輔が2番手で通過。しかし青山周は1周回1コーナーにおいて黒川の内をえぐるように伸び返して2コーナーからの立ち上がりで先頭を奪取。続く3コーナーでは黒川が再び前へ出かけたが、青山周は先頭を譲らなかった。そこからは彼が技術を磨き抜いてきたブロックが発動。黒川は望みを捨てずに攻め続けたが、鉄の壁はビクともしない。結局ほぼ8周回先頭を守った青山周による通算6度のプレミアムカップ制覇となった。

鈴木圭はスタート4番手へ枠ナリ発進したが、1周回バックストレッチで3番手の金子大へ仕掛けて車を引いたところを外から荒尾聡、内から佐藤励に交わされてしまい後退。だが5周目に荒尾を抜いて以降のアシ色は、現S1の看板がダテではないことを示した。7周回4コーナーで金子大を捲り3番手へ上がると、ゴール前の直線立ち上がりで黒川をも捲って2着。
今年の初優勝はまたしても持ち越しにはなったが、今年最高レベルと感じさせる伸びを示し、1か月後に控えるSGオールスターへの視界はむしろ明るくなったと捉えたい。
文/鈴木
高橋義弘が後続の追撃を振りきった

山田真弘の外を伸びた高橋義弘がトップ旋回。7枠から黒川京介が飛び出して1周目で2番手に付けた。試走で黒川を引き離す伸びを見せていた佐藤励が、2周回1コーナーで黒川の内へ切り込もうとしたが滑って落車。あおりを受けた黒川は外へ大きく振られて、その間隙を縫って山田真と鈴木圭一郎が2・3番手へ上がると、すかさず鈴木圭が山田真を捌いて2番手、素早く態勢を立て直した黒川が3番手に再浮上。

鈴木圭は先頭の高橋義弘へ周回ごとに少しずつ接近したが、その外へ追走し続けた黒川の方が伸びは強めに見えた。そして7周回3コーナー。ようやく仕掛けられる距離まで近づけた鈴木圭が高橋義弘のインへ競り込もうとしたが車を引かされて、さらに黒川に外から交わされたのち車がブレてしまい後退。若井友和が3番手へ上がった。
ラスト1周は黒川に肉薄されたが、高橋義弘は1車身ほど振りきって1着ゴール。2012年と2019年に続く3度目の『G1開設記念グランプリレース』制覇となった。

文/鈴木
金子大輔が今年2度目のグレード優勝

前日に続いて5日目もお昼頃までは小雪に見舞われたが、午後は徐々に陽射しが戻ってきて、12R決勝戦は良走路でおこなわれた。
試走が8名中トップタイムで大会連覇の期待を集めた佐藤励が3連単・2連単ともに1番人気。地元4名の中では最も速い試走タイムを出して遠征勢へのタイトル流出が期待された丹村飛竜が3連単では2番人気。
レースが発走すると最内1枠の緒方浩一と6枠の佐藤貴也が先制ダッシュ。1周目バックストレッチでは4番手に丹村飛、外に佐藤励が付ける形となったが、その内へ一気に切り込んだのが金子大輔。2周回では3番手の篠原睦と2番手の佐藤貴を次々とイン差し。この時のアシ色を見ると、パワーが段違いだった印象だ。その時点で先頭の緒方は10メートルほどリードを取っていたが、金子大は3周目の500メートルだけで追いつくと一発で交わした。

丹村飛は序盤は厳しい位置取りになってしまったが、5周目辺りから進撃開始。佐藤貴と篠原を立て続けに突破すると最終8周目1コーナーで緒方の内を突いて2着。最後は先頭の金子大との車間を急速に詰めていたから、こちらも状態は相当に良かったようだ。佐藤励は後方で岡部聡と競り合うなどして番手を上げられなかった。

金子大は先月の地元浜松G2『ウィナーズカップ』に続く今年2度目、通算では13度目のグレード制覇。来月上旬に川口デイレースG1として開催される『開設記念グランプリレース』へ勢いに乗って参戦できる。
文/鈴木
青山周平が2度目の全日選ウイナーに

快晴の空のもと良走路で迎えた決勝戦は、3連単オッズを1号車の青山周平と2号車の黒川京介が上位人気で拮抗。しかし発走すると3号車の鈴木宏和が飛び出して青山周が2番手発進。そして黒川は行きアシが付かずいきなり8番手まで後退する展開になってしまった。

SG初制覇へ逃走態勢を築こうとした鈴木宏は2周回ホームストレッチでは青山周の差しを封じ込んだが、その半周後には切り返しを抑えきれず、青山周が勇躍、先頭に立った。
その後は態勢の大きな変化がないまま周回を重ねて青山周がトップゴール。第35回大会以来となる2度目の全日本選抜優勝。これで現存するSGレース5タイトルを2度以上ずつ制覇したことになり、ダブルグランドスラマーにも輝いた。

前回覇者の金子大輔は佐藤摩弥を1周で捌くと終始3番手に付けて回り、佐藤摩もそのまま後続の追撃を許さずに4着。黒川は序盤の遅れを挽回できず6着に終わった。
文/鈴木
金子大輔が12度目のグレード獲得 鈴木圭一郎は圏外まま

3連単の上位オッズ20傑は鈴木圭一郎の首位が大半を占めたが、圧倒的なムードは感じられなかった。
大一番のスタートが切られると、鈴木宏和が猛烈ダッシュで先頭へ。1枠の木村武之が続いて出たが、1周回バックストレッチで金子大輔がアウト伸びて2番手へ。そして1周回4コーナーから直線へかけての立ち上がりで滑った鈴木宏を差してハナを切る展開に早くも持ち込めた。

その後は鈴木宏が終始付いて回り、追い上げてきた対抗人気の佐藤励は両者の重なりを何度も割ろうとしたが入れず、残り3周あたりからはコーナーで滑るようになり先頭の2車から離された。鈴木宏は7周回3コーナーで金子大へ逆転の差しを狙ったが及ばずに車を引いてしまい、車間が開いて勝負あり。

金子大は地元タイトルのひとつであるG2ウィナーズカップを嬉しい初制覇。通算52度目のVとなった。
鈴木圭はスタートで好位置を取れず、道中は佐藤摩弥の前へ終始出られず6着。月末から始まる浜松デイレース一般開催を経て、来月の浜松SG全日本選抜での巻き返しをめざす。
文/鈴木