
雨を味方に新井恵匠が8周戦を制す!
丹村飛竜の完全優勝に焦点が集まったG2ミッドナイトの9R。神様のいたずらか雨走路での優勝戦となり、試走一番時計を出したのは新井恵匠だった。なんと、丹村飛は一番悪い試走タイムの3・70秒。3.60秒の新井恵とは0.1秒も差が付いてしまった。それでも人気を背負ったのは丹村飛で7-5-2が一番人気。ただ、割れ気味で新井恵や永島潤太郎の人気も急上昇。0ハン単騎からマイペースで逃げる吉松憲治に永島が続くが、浜野淳を捲った新井恵が永島も攻略して吉松憲に接近すると渾身の捲りを放って先頭立ち一人旅。吉松憲は終盤ペース落ち永島と浜野が浮上。奇しくも唯一の外来選手である新井恵に冠を奪われてしまった地元山陽勢。丹村飛は6着と見せ場なく終了。新井恵は山陽では2016年の若獅子以来、記念優勝としては2019年飯塚のダイヤモンドカップ(雨)から約5年ぶりとなる。
金子大輔が2強を倒した
雨の日が多かった6日間シリーズ。初日と5日目の準決勝戦は良走路で行なわれたが最終日6日目は重走路で実施された。
1枠から先行すればペースを上げられる、コースを外さなければ抜かれないと評価されたであろう鈴木圭一郎が人気を集めた。
ところが鈴木圭一郎は2号車の金子大輔と3号車の青山周平にスタート包まれる厳しい展開に。青山周は1周回1コーナーのコース取りが大きくなり、金子大が主導権を握って逃げ始めた。
黒川京介は1周回3コーナーで青山周の外へ付け、両者の間へ鈴木圭が割って入るが、さらにその内へ荒尾聡が飛び込んできて、その上さらに有吉辰也がイン切り込むという大激戦。青山はなんとか2番手へ抜け出したが、金子大との差は詰まるどころか徐々に離される。
態勢を立て直して追ってきた鈴木圭が4周回3コーナーで青山周と有吉の内に突っ込むが外へ流れて、ここで有吉が2番手に浮上。そこから数周、鈴木圭は有吉に抵抗されて先頭を追う展開を作れず、8周回3コーナーでようやく有吉のインを切り返したが時すでに遅し。
金子大輔は自分のペースで逃げ切り、3度目のSG制覇。全日本選抜は9年ぶり2度目の優勝となった。
文/鈴木
黒川京介が若獅子杯初制覇!
レースは最内の野本佳章が先行したが、2枠の泉田修佑が交わして逃げに入る。すぐ後ろでは黒川京介が様子をうかがっていた。そして、5周目に入るところで黒川が泉田をまくっていく。青山周平も差しで続いたが黒川との差を詰めることはできず、逆に鈴木圭一郎に差し込まれてしまう。その間に黒川はリードを広げ先頭ゴール。準優勝は鈴木圭だった。
先頭に立ってからは更にペースを上げた黒川。上がりタイムは3・324。走路状態が良く、冬場でタイムが出やすい条件だったとはいえ見事な数字。山陽では昨年、GII小林啓二杯を制している。2019年にはGIスピード王決定戦も制しており、山陽は得意な走路となったことだろう。この後は浜松で一般開催を経て、地元でSG全日本選抜オートレースが待っている。そこへ向けて最高の状態で臨めそうだ。
まさにスピードキング! 鈴木圭一郎が圧勝
時折、小雪が舞い風も強い最終日。優勝戦の発走前には陽が射し、試走24秒出して一番人気となった鈴木圭一郎。枠番が良すぎる伊藤信夫と今回スタート切れてる佐藤摩弥がともに26秒と対抗人気となった。ダッシュ決めたのは伊藤信夫で佐藤貴也を張って佐藤摩弥が続いた。鈴木圭一郎も早めに3番手へ付けて、前の2車の情勢を見ながらのレース。佐藤摩弥が伊藤信夫へ仕掛けようとしてタイヤを使ってしまう。すかさず外から鈴木圭一郎は車を伸ばし伊藤信夫へ切り込む。これで決着が付き鈴木圭一郎がグングン差を離す。伊藤信夫と佐藤摩弥の車間も離れ気味。結局、2連単・3連単一番人気と風の影響も感じさせず鈴木圭一郎の優勝となった。かつて『秋のスピード王』と称していた時に2度優勝しており、『スピード王』となってからは19年以来2度目で都合4度目の優勝。
《結果》8-3-5 870円(1) 8-3 420円(1)
青山周平がシルクカップ4連覇!
年末の「SGスーパースター王座決定戦」を制覇して、今回「G1シルクカップ」は初日からスーパーハンデで臨むことになった青山周平。初日こそ勝利したが2日目から4日目までは勝てず、それでも準決勝戦で木村武之の抵抗を退けて優出キップは確保した。
3日目の試走タイム30秒から4日目は試走27秒まで上げて準決勝戦を速攻・圧勝した永井大介が、決勝では試走31秒にダウン。スタートもふるわず8番手へ後退。長田稚也は強めに吹く風の影響もあったのか、1周回3コーナー大きく外へ流れてしまい、両者は先頭争いに加われなかった。
単独0ハンデの三浦康平が逃げて松本康が斜め後ろにピタリ付ける展開。3番手追走の早川清太郎は攻めあぐんだが、松本がコースを外したところをすかさず浮上。
青山周はスタートで10メートル前の松尾啓史の内へ入り一気に6番手へ。2周回ホームストレッチでは丹村飛竜を差す。そして先頭集団へ周回ごとに接近するとコーナースピードの高さで次々と攻略し6周回3コーナーで先頭を奪取。大会4連覇、通算でも4度目のシルクカップチャンピオンに輝いた。
過去3度の決勝はいずれも通常の最重ハンデ8枠から鋭いダッシュで早めに番手を上げて抜け出す形だった。今回はスーパーハンデからの7車抜きなだけに、改めて強さが際立つレース内容・結果となった。
早川は8周回1コーナーで車を大きく外へ振って切り返しを狙ったが、三浦が内をガッチリ締めて追撃を阻み2着に残った。
文/鈴木