
金子大輔が12度目のグレード獲得 鈴木圭一郎は圏外まま
3連単の上位オッズ20傑は鈴木圭一郎の首位が大半を占めたが、圧倒的なムードは感じられなかった。
大一番のスタートが切られると、鈴木宏和が猛烈ダッシュで先頭へ。1枠の木村武之が続いて出たが、1周回バックストレッチで金子大輔がアウト伸びて2番手へ。そして1周回4コーナーから直線へかけての立ち上がりで滑った鈴木宏を差してハナを切る展開に早くも持ち込めた。
その後は鈴木宏が終始付いて回り、追い上げてきた対抗人気の佐藤励は両者の重なりを何度も割ろうとしたが入れず、残り3周あたりからはコーナーで滑るようになり先頭の2車から離された。鈴木宏は7周回3コーナーで金子大へ逆転の差しを狙ったが及ばずに車を引いてしまい、車間が開いて勝負あり。
金子大は地元タイトルのひとつであるG2ウィナーズカップを嬉しい初制覇。通算52度目のVとなった。
鈴木圭はスタートで好位置を取れず、道中は佐藤摩弥の前へ終始出られず6着。月末から始まる浜松デイレース一般開催を経て、来月の浜松SG全日本選抜での巻き返しをめざす。
文/鈴木
シルクカップ男・青山周平が大会5連覇達成!
風が強い優勝戦ながら試走26で他の選手にプレッシャーかけた青山周平。同期の佐藤摩弥が27、昨年は20m前で準優勝の三浦康平も27と同タイム。有吉辰也は29でスタート行ければ...の評価。2連単オッズは8-6、8-4に集中となり、8-7、6-8と続く。3連単は8-6-4、8-6-7、8-4-6が10倍を切っていた。
スタート飛び出したのは三浦。佐藤摩も付いて行き青山周は1コーナーやや流れたに見えたが鈴木聡太と有吉辰也へ切り込み3番手。すかさず佐藤摩も差して三浦を追う。一旦、引いたかに見せて(距離測ってたかも)2度目は三浦を捌いた。抜かれた三浦も離されず喰らい付くが、青山周はコースを外さずに走る。最後は二の足使い突き放してゴール。佐藤摩は後半ペース落ち有吉辰也が接近も抑え込んで3着。3連単は8-4-6 780円で3番人気、2連単8-4は370円の2番人気で幕を閉じた。
これで青山周は令和3年から5年連続のシルクカップ優勝。さらにG1レース29個目のタイトルで、高橋貢・飯塚将光の記録を塗り替えた。『夢のまた夢』は現実のものとなり、力を付けてきたヤングレーサー達のお手本、いや『来るなら来い』と言ったところか。このまま勝利を重ねて行けば今年中に1000勝も見えてくる。
11R...SSシリーズ優勝戦
佐藤励が池田政和を破って2年連続の制覇
試走タイムの優劣と枠の有利さもあり1枠の佐藤励が1番人気。2枠の池田政和も上位人気を集めて、他6名を首位に採った3連単はすべて万車券というオッズ。
佐藤励がすんなり先行して逃げ態勢。5枠から丸山智史が鋭発して2番手発進。池田政にとっては丸山智に抵抗されてリズムを掴むまで時間のかかったことが結果的に敗因になった印象だ。
佐藤励はレース後半は池田政に捌く態勢を作られるシーンもあったが、付け入るスキを与えずに押し切った。これで2024年10度目の優勝。SSシリーズ優勝戦は2023年に続く連覇となった。しかしこの勲章は真に欲しいものではない。2025年からはSSトライアルそしてSS王座決定戦へ乗ることが毎年の目標であり使命となる。
12R...スーパースター王座決定戦
鈴木圭一郎の頭上に3度目の栄冠が輝いた
スタートラインに魔物が潜んでいた。1枠の青山周平と4枠の黒川京介がタイヤから白煙を噴いて大きくスタート遅れてしまった。それでも青山周は2周回で4~5番手、3周回では3番手付近まで追い上げていったのはさすがだったが、有吉辰也や鈴木宏和との先行争いを制して先頭に立った鈴木圭一郎の逃げペースは速かった。10周回をゆうゆうと逃げ切って、SGは15度目、グレードは41度目、トータル83度目の優勝ゴールを飾った。
そして2024年の賞金王も獲得。11月のSG日本選手権を終えた時点で青山周と1千万円以上の差が開いていた2位からの大逆転となった。
文/鈴木
念願の記念ホルダーに 鈴木宏和
走路温度がひとケタの飯塚ナイターのG1優勝戦。試走もハイレベルとなり、3.26で丹村飛竜と佐藤励が並び荒尾聡と金子大輔は3.28で一緒。2連単の人気は荒尾から5-7、7-5と5-4、3連単も5-7-8、5-7-4と荒尾主導のオッズとなった。
スタートで浮かせた荒尾の外から鈴木宏和が伸びて行き先頭奪取。緒方浩一が2番手で粘るが荒尾がこじ開けて丹村飛竜も登場。4番手に金子大輔が上がり態勢は決したかに思われた。6周回で丹村飛が荒尾に仕掛けたが、すぐに荒尾は反撃。その荒尾と丹村飛のインコースに最終2コーナー佐藤励が突っ込み2番手浮上したが鈴木宏には微差届かなかった。
3連単6-7-5は10,860円 2連単6-7は4,610円と試走タイム劣ってた鈴木宏で配当が跳ね上がった。
長年タイトルに無縁だった鈴木宏和は嬉しい記念初優勝。このあとは21日からの浜松一般開催を経て、年末の大決戦川口オート・スーパースタートライアルへ。
笑顔、のち感涙
2020年の落車事故により2年近くレースから遠ざかった池田政和が、復帰して最初に優勝したのが2022年の伊勢崎ナイター。事故の前、最後に優勝したのは伊勢崎デイレース『G1シルクカップ』。不思議と縁のある伊勢崎で皇帝・池田政がほぼ5年ぶりにグレードタイトルを獲得した。
0メートルのオープン戦でおこなわれた『G2レジェンドカップ』優勝戦は、最内1枠の有吉辰也がスタート先行して逃げたが、試走タイム3.33秒は8車の中で最も遅く、中盤の周回からコーナーで流れ始めた。
そこへ迫ってきたのは、2番手スタートから追走していた久門徹を捌いた三浦康平。地元代表のプライドと12年ぶりのグレード制覇へ燃える走りで首位に立った。
しかしドラマは終わっていなかった。スタートは立ち遅れて6番手あたりからの展開となった池田政が、浦田信輔や松尾啓史を捌きながら番手を次々と上げて、残り3周で3番手、残り2周で三浦の背後まで追いつくと、最終回8周目の1コーナーでついに三浦の逃げを捕まえた。これでグレード27度目、通算72度目の優勝となった。
ロッカーへ戻ると大勢の同期23期生や旧船橋所属の仲間に出迎えられて笑顔が満開。その後ウイニングランからスタンド前のヒーローインタビューでファンの祝福を受けると涙を何度もぬぐう姿があった。