打ち上がる花火のもと 青山周平が満面の笑み
すぐ近くまで雨雲が接近してた伊勢崎オートは優勝戦が始まるまでの11個レースで8枠のアタマがゼロという緊急事態。最後の望みを8枠・青山周平に託した人は多数。負けじと同じ29試走で意地を見せたい早川清太郎との一騎打ちムードすらあった。3連単は8-4-7、8-4-3が人気。2連単は8-4、8-7、4-8。雨に期待して高橋貢にも少し票が流れていた感じ。
トップスタートは岩田行雄だったが、すかさず鈴木宏和が差し青山周がマークする展開。3周回ったところで青山周が鈴木宏に仕掛ける。鈴木宏の後ろに森且行がいて、一瞬差を詰めたが離れてしまう。対抗人気の早川は高橋貢を差して森のイン狙うが入り切れずタイヤを使ってしまう。鈴木宏は青山周に付いて行くのが一杯で、最後は青山周が二の足使い差を拡げる。永井大介はスタート行けずに終わる。
結果は3連単8-7-3 1,940円、2連単8-7は510円だった。
グランプリ3連覇を成し遂げてる青山周平は、ムーンライトも3連覇となった。
心躍る! 長田稚也に小林瑞季が競り勝つ
比較的にフレッシュなメンバーが揃ったダイヤモンドレース優勝戦。一番試走を出したのは青山周平でも鈴木圭一郎でもなく今回ポスターの顔、長田稚也だった。昨年獲ってる大会だけに長田稚としても気合が入らないハズはない。ただ、人気は鈴木圭と青山周の7-8に集まり、長田稚からの2-7も10倍を切るオッズ。3連単は7-8-2、7-8-5が上位人気。
スタートは長田稚が好発進も内枠から小林瑞が張って出る。道中で長田稚は小林瑞に仕掛けるが小林瑞も負けじとやり返す。何度かデッドヒートを繰り返すが、終盤は長田稚のタイヤが悲鳴を上げていた感じ。3番手の荒尾聡は前の2車へ割り込むまでは行かなかった。鈴木圭はスタート浮かせたあげく、佐藤励にコースをふさがれ青山周と競り合う格好になってしまう。
3連単1-2-5は13910円で2連単1-2は3000円と意外につかない印象だった。
小林瑞季はダイヤモンドレース初載冠。「やる気・元気・瑞季」で自身3個目のG1タイトル。
青山周平がオートレースグランプリを完全Vで3連覇達成!
スタート争いは5枠の鈴木宏がトップ旋回を決めた。最内の青山周は何とか2番手発進を死守。以下、佐藤摩、鈴木圭と続いていく。先頭を走っていた鈴木宏はペースが上がらず、青山周が序盤で差し込んでいく。今度は青山が逃げる番になった。いつも通り自分のコースを丁寧に走っていた青山周。後方では鈴木圭が番手を上げ、青山周の後ろに付けた。ここからは青山周と鈴木圭の一騎打ちになった。エンジン的には強めな鈴木圭が捲りを仕掛けていくが、交わし切るまではいかない。なかなかチャンスどころを見出せないでいた鈴木圭は7周1コーナーで青山周のインに車をねじ込んだ。これで青山周を交わしたかにみえたが、立ち上がりでやや流れ、青山周はすかさず逆襲の差し。再び先頭に立ち、そのままゴールを迎えた。
今回の青山周も強かった。しっかりと自分の走りを貫き通してみせた。エンジンが劣勢でも勝ち切る勝負強さは全選手の中で一番だ。これでオートレースグランプリは3連覇で5度目のV。SGは通算で17回の優勝となった。まだまだ青山周時代は続くだろう。
鈴木圭が負けなしの5連勝でシリーズを終結!
試走タイムは鈴木圭が一番時計の31をマーク。黒川は33で二番時計、早川が34と続いた。スタート争いは最内の浜野が先行し、2枠の藤岡が続いていく。3枠の田中茂と7枠の黒川はスタート失敗。大木が3番手発進で佐藤裕二と鈴木圭は互角のスタートだった。
まず動きがあったのは先頭争いで、1周2コーナーで藤岡が浜野を捲って先頭を奪取。後ろでは3番手に上がっていた鈴木圭が2周3コーナーで浜野を差す。そして、3周3コーナーで藤岡をも差す。その後は2番手以下を寄せ付けずにゴール線を迎えた。粘っていた藤岡が準優勝。必死に追い上げた早川が3着に入った。
終わってみれば鈴木圭が初日からオール1着の完全優勝だった。今回のG2小林啓二杯は2022年にも制しており、2度目の優勝。G2は通算で7回目の制覇となった。次の出番も今回と同じ山陽走路。その後は伊勢崎でSGオートレースグランプリが待っている。次の山陽でも優勝を決めて、最高の形でSGに乗り込みたい。
黒川京介がキューポラ杯初制覇!
試走タイムは鈴木圭と同じで26だった黒川。10メートルオープンのスタートは7枠から2番手発進を決めた。トップスタートは2枠の岩見。岩見が逃げる展開でレースが始まった。1周3コーナーで黒川は岩見を捲りにかかるが、岩見が抵抗した。その後もインで粘る岩見に対し、アウトから圧力をかけていく黒川の構図。動きがあったのは3周3コーナーだった。黒川が岩見をアウトからパス。ついに先頭に立ってみせた。その後は2番手以下を引き離す力強い走りを披露した。岩見は2番手で粘っていたが、最終周回で鈴木圭が攻略。準優勝は鈴木圭だった。
黒川の勝因は何といってもスタート。10メートルオープンの7枠という不利な位置からいきなり2番手に付けられたのだから、レース展開はだいぶ楽になった。岩見に対してもエンジンは強めだった。コース取りが巧い岩見の動きを落ち着いて見ていた。なるべく仕掛け損ねることなく動向をうかがい、チャンスとみるや捲りを敢行していけた。余裕を持って走れるエンジン作りにも成功した。これでG1は2度目のタイトル。次は山陽でG2小林啓二杯が待っている。今の勢いなら2節連続での記念優勝も夢ではない。