パワーを取り戻した永井大介を信頼!
川口オートで行われているGII川口記念も優勝戦のメンバーが出揃った。初日からスーパーハンデでの競争を強いられている青山周平は、準決を2着で通過し、きっちりと優出を果たした。優勝戦のハンデ構成は青山が単独10Mに置かれ、0ハンには地元川口の主力が隊列をなした。内側から高橋義弘、森且行、鈴木清、大木光、若井友和、中村雅人、永井大介だ。
優勝戦の最大のポイントは0ハンのスタート争い。内寄りの利で森が先行か鈴木清が飛び出すか。そのあたりが先陣争いの順当な予想だが、大外から永井のカマシも十分考えられる。0ハンなら10線や20線に多くの車が並んだ時よりは大外のデメリットが少ない。青山もスタートの切れは悪くないが、0ハンにスタート甘い選手はいないので、前を叩くまではないか。
レース展開だが、先行しそうな森は独走力があり、そのまま押し切るケースも十分。スタート争いに加わってきそうな鈴木清は、この大会の前年度覇者で、今回は連覇がかかっており気合の方は満点。トップスタートを切るべく全神経を集中してくるだろう。先頭に立てればインコースを抑えつつペースを上げる走りを披露。前年度の大会で初めて記念レースを制した鈴木清だが、連覇を決めるのに十分な状況は整っている。
しかし、当ブログでの本命には永井を推す。先述したとおり、スタート争いで内枠勢を置いて出るシーンもありそうだし、トップスタートではなくても1周バックストレッチでインに潜り込み、好位置に付ける可能性も大。先頭に立ったなら、準決で上がり一番時計をマークしたように、快速を発揮し後続を引き離しにかかる。相手には森を挙げる。ここは枠の利を活かして自分の展開に持ち込めそう。レース後半の足には不安あるが、前半で大きなリードを作れれば、久々の記念レース制覇もあり得る。
次に青山。ハンデ的には厳しい状況だが、序盤で0ハンを何車か交わしておければ、その後のレース展開がグッと楽になる。8周戦になる事が有利になるのは青山のみ。そして中村雅人。タイム的にはもう少し欲しい感じもあるが、ここ一番での勝負強さは定評ある。昨年はプレミアムカップを制しているが、近年は記念レースでの活躍が以前より目立っていない。ここらで存在感を再び示すか。最後に鈴木清。同大会連覇へ向けていつも以上の走りが期待できる。もちろん高橋義、大木、若井も序盤の位置取り次第ではチャンスが広がる。
◎永井大介
○森且行
△青山周平
△中村雅人
▲鈴木清
ナイターGII川口記念が開幕!
4月22日にレースが再開された川口オートで、待ちに待った記念レースが開催される。ナイターの時間帯によるGII川口記念だ。前回は地元の23期・鈴木清が嬉しい記念初優勝を決めていた。果たして今回は誰が優勝するのか。
地元の大将格・永井大介は前々走で自身100Vを決め、一つの区切りに到達した。その後の一般開催ではエンジン仕上がらずに終わったが、エンジンが並以上にさえなればパワーある走りで追い込んでくる。
2番手・中村雅人は前走準決3着で優出はならなかった。それでも近況は高い位置でエンジンが推移しており、中村らしい捌きを発揮できている。若井友和もおおむねエンジンは堅調。前々走では優出し3着に食い込んでいる。スピード戦よりは混戦で本来の力を出せるタイプか。佐藤摩弥と大木光、平田雅崇は前走で優出。佐藤摩は雨の優勝戦で追い込みが利かなかったが、良走路ならスタートから素早い飛び出しを見せる。大木は2着で準優勝だった。イン小回りの走法を完全に身に付け、展開不問で攻め上げていける。平田も力強い走りが戻りつつあり、記念の舞台でも十分通用する動き。
山田達也と佐藤裕二もエンジン状態はまずまず。走りのタイプは異なる2人だが、レースのキーマンになるのは間違いない。A級ではあるが青木治親が前走の一般開催で優勝。青木は近3回の優勝が全て重走路。今は重走路の方が結果を残せている。
外来は伊勢崎と浜松から参戦。目玉は伊勢崎の青山周平。ただ今、8節連続優出中。その内5回の優勝を誇る。今はエンジンも乗り手も最高潮で、よほどの事がない限りは連対を外さない。今回のタイトルはまだ手中に収めていないので、是非とも勝っておきたいところだろう。伊勢崎からは他にS級として早川清太郎と新井恵匠が来る。早川はここ3節優出を逃しているが、1着はそこそこあり、戦えない事はない。新井はこのところ好調の波に乗れていない。
浜松からはS級として佐藤貴也、金子大輔、伊藤信夫が登場。3者とも前走の地元ではキッチリと優出していた。優勝戦では好結果を残せなかったが、エンジンレベルとしてはそこそこある。佐藤貴は、この大会は2015年と2018年の覇者。相性のいい大会で3度目の優勝を目指す。伊藤信は今年8優出の2優勝。いい流れに乗れている。金子は大きな着を取る事が少なく、クレバーなレース運びができる。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-6(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
今度は3日間のナイター短期決戦!
3つの時間帯でレースが行われている飯塚オート。今回はナイター開催で、最終レースは20時40分。前走が山陽GIだった選手が多く、レース場と時間帯が変わるとはいえ、その時の流れが参考になる。
その山陽GIで記念初優勝を決めたのが長田恭徳。近年は急激に走力を増しているが、目に見える結果としてしっかりと表れた。最重ハンに置かれてはいるが、同ハンに何人か並ぶ場合は内枠になるケースが多いだろうから、まだまだチャンス。優勝戦にまで乗ってくれば、その恩恵を大きく受けられるだろう。
今回出場する中でその優勝戦に乗っていたのは他に、荒尾聡、佐々木啓、田中茂、田中正樹、滝下隼平。荒尾は3着だったが、シリーズ中は素晴らしい動きを見せていた。準決でも圧巻の勝ち方をしていたので、エンジンも乗り手も高い位置にある。前回のリベンジとばかりに燃えているか。
佐々木は優出4着。予選道中は3勝を含むオール連対の安定感だった。その前の飯塚で珍しく反則をしてしまったが、その悪影響は全くない。今節も落ち着いて見ていられる選手の一人。田中茂はイン攻めが冴えていた。今回はハンデ戦がメインで、追い込むレースが多いだろうから持ち味を存分に発揮できる。田中正は近況、成績が上向き。これといって走りに特長はないが、逆に目立った弱点もない。滝下は本来のスピードが戻っていた。展開不問で追い込んで行く走りは魅力大だ。
山陽GIで優出はできなかったが浦田信輔、篠原睦、久門徹といった強豪もエンジン状態としてはまずまず。浦田はシリーズ中に白星はなかったが、エンジン自体はそこまで悪くなさそうだった。篠原は3日目に一般戦回りになったがシリーズ中に2勝を挙げた。
岩見貴史は前々走の飯塚ミッドナイトで優勝。その時の動きを出せればいい。重富大輔もいつものスピードは出ている模様で、ナイター向きの走りと言える。若手の中村杏亮は、連続優勝がかかった前走の優勝戦でまさかの落車。それまではかなりリズムが良かっただけに、落車による悪影響がなければ期待できる。
山陽勢は長田、佐々木の他はイマイチ。実力者・松尾啓史は前走のGIでシリーズ中に2回の反則妨害。状況的に無理な攻めはできないが元々、危険な走りはしないタイプ。岩崎亮一、浜野淳はエンジンに底上げが必要な現状。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-5(32期)〕
長田恭徳が記念レース初制覇!
山陽オートで行われていたGI第1回令和グランドチャンピオンカップは、地元の32期・長田恭徳が優勝を決めた。自身2度目の優勝は、嬉しいGIの大舞台。記念レースタイトルホルダーに名乗りを挙げた。
良走路で行われた優勝戦の試走タイムは、荒尾聡が31で一番時計。次いで、滝下隼平と田中茂、佐々木啓が32。有吉辰也が33、長田恭徳が34、青木隆浩と田中正樹が36だった。
レース展開だが、まずは0ハン単騎の青木はスタートを残した。10線からは長田がトップスタート。これに田中正、有吉が続いていく。大外の荒尾は5番手発進となった。
序盤からペースを上げたかった青木は、1周目で長田に捕まってしまう。有吉が素早く2番手に立ち、荒尾も3番手の位置に早々と付けた。ここからは長田がどこまでスピードに乗れるかが焦点になったが、2番手を走る有吉に対し常にセーフティリードを保つことができた。最終的にはこのままゴールし、長田が優勝。2、3着には有吉と荒尾が入った。
これまでの長田はGIIで2度の優出はあったが、GIは初めての優出だった。それにも関わらず初優出初優勝の快挙を達成してしまった。しかし、これはまぐれでもなんでもない。このところの長田の走りを見ると、一枚も二枚も成長の壁をぶち破り、強豪相手でも臆することなく思い切りのよい走りができていた。32期生と言うと、鈴木圭一郎に話題が集まりがちだが、ここにも注目すべき選手が現れた。これからの活躍に期待したい。
ほぼ地元勢による伊勢崎ナイター!
今はコロナウィルス感染防止の措置で、選手の東西の往来が基本的に制限されているオートレース界。昼間は川口で開催がある関係で、今回の伊勢崎開催に参加するのはほぼ地元勢。断トツの優勝候補は青山周平だが、それに待ったをかける選手は現れるのか。
先述の青山は好調そのもの。前走の浜松GIでは追い込み及ばず準優勝に終わったが、現在は7節連続優出中で、その内4回は優勝を決めている。エンジンは高い位置で安定。更に乗り手の方の走りも冴え渡っている。走路温度が上がりつつある現状で、セッティングを外さない限りは優勝戦進出は必至。更には優勝をも決めることができるだろう。
そこに対抗できる一番手は早川清太郎。近況は川口と浜松に遠征に行っており、地元以外の走路で折り合いが付かない課題は解消されていないが、地元に帰ってくれば問題はない。いつも以上の走りに期待ができる。あとはエンジンをどこまで仕上げられるか次第。青山と同様かそれ以上の機力を出せれば、内側に置かれるハンデ位置を活かして青山にプレッシャーをかけられる。
絶対王者・高橋貢は地元GIIの優勝戦で他落してからレースをしていない。今回も出場するかどうかは微妙だが、レースに参加してこれればしっかりとした走りができるという証拠。今までの分も取り戻す力走に期待したい。
30期の新井恵匠と田村治郎はエンジンの仕上がりを欠いている現況。両者とも前走は浜松GIだったが、ここでは思うような結果が出せなかった。しかし、エンジンが並かそれ以上になれば、最後方からでも追ってこれるだろう。内山高秀はエンジンが並。冷静な状況判断で軽ハン勢を捌いて行けるが、同格相手となるとエンジンの上積みは必要。
吉原恭佑と松本やすしの32期コンビもエンジン的にはもう少し欲しい状態。エンジンが仕上がれば吉原には強烈な突っ込みが、松本にはスピード乗った走りが期待できる。森村亮は現在S級にランクされているが、その影響でハンデ位置には苦しんでいる印象。しかし、今のステージで戦うにはこの苦しい状況を打開しなくてはならない。
A級では竹本修が前走の川口で優出し4着。4日間のシリーズで2日目と準決に白星を挙げている。走りに派手さはないが、堅実な追い込みが魅力の選手。浜松から参戦の石貝武之は前走の地元で準優勝。ハンデ位置を活かして後続を振り切るシーンが目立っていた。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-18(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-21(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
森村 亮〔伊勢崎 S-43(29期)〕