盛り上がる飯塚オートの夜!
26日にナイターGIダイヤモンドレースが終わったばかりの飯塚オートで、今度はミッドナイトレースが開催される。主力はGIに出場していた選手たちだが、今回はB級選手も参加しており、レースの展開はバラエティに富む。
今回出場する中で、前回のGI優出したのが久門徹、岩見貴史、中尾貴志の3名。久門は優勝戦で5着だった。シリーズもまずまずの成績でまとめ、準決では持ち味を発揮して白星。エンジンは高い位置にある。その前の節でも優出しており、連続優出をこのまま持続させたい。岩見は優勝戦3着。武器である速攻力を遺憾なく見せつけ、シリーズ中も上位着でまとめていた。今回は追い込むレースが多くなるが、道中の攻めも問題なく鋭い突っ込みで番手を上げていける。中尾は準優勝。準決からはハンデが重化していたが、その苦難にもスタート力で対応。最重ハンに置かれても枠ナリ発進をキープできていた。まだまだ若手の部類なので、このまま勢いに乗る可能性は高い。
他に地元S級は桝崎陽介、鐘ヶ江将平、重富大輔が参戦。桝崎はGIで調子が上がらないでいたが、最終日は白星で締めており、今回に向けて一応の希望を感じさせた。鐘ヶ江は出入りの激しい着取りだった。初日8着、その後は連勝、準決ではフライングをしてしまい結果も8着、そして最終日は1着。狙うならアタマか着外といった傾向だ。最終日に1着を取っているように、準決のフライングの悪影響はなさそう。重富は準決4着だったが、初日は白星、最終日は2着と大崩れはしていなかった。
外来S級は山陽から2名。丹村飛竜と藤岡一樹だ。丹村はGIの準決7着だったが、シリーズ中に2勝を挙げるなどエンジンが折り合えば勝ち切れる動きがある。藤岡は準決3着で惜しくも優出を逃したが、全体的に見れば悪くない内容。その前の地元GIIでも優出していたように、近況は上り調子にある。豊かなスピードで混戦でもバラける展開でも追い上げていけそう。
A級では高宗良次、田中進が健闘していた。どちらも準決でハンデが重くなり、4日目以降は苦しくなったが、3日目まではどちらも快速を見せていた。特に高宗は今が伸び盛り。更に捌きが身に付くと大舞台でも活躍できる選手になる。重走路を苦にしないのも大きな強み。田中進はスタートが安定して切れるようになると、爆発力ある捲りで周りの選手に脅威を与えられる。実力どころでは別府敬剛、岡松忠も上々の仕上がり。岡松は2日目7着だったが、それ以外の4走は全て車券に絡めていた。別府は準決3着ながら意地の走りを披露していた。
B級では独走に入ると連絡みが多い畦坪孝雄、井上智詞、西村昭紀。渋太い走りで粘り込みがある花元初美、杉本雅彦。試走タイムが出なくても狙える宮地朗。一発力がある岡本信一。スタート残せばペース上がる磯部真樹などに注意したい。
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主な出場予定選手
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久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-36(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-37(31期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-47(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-48(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-8(23期)〕
荒尾聡が気合の走りでダイヤモンド2V達成!
不安定な天候で行われていたGIダイヤモンドレースは、優勝戦も重走路での競争となった。
試走タイムは田中茂が一番時計で83、次いで荒尾聡が84、岩見貴史と有吉辰也が85、佐々木啓が86、中尾貴志と久門徹が87、浜野淳が88で一番悪かった。
10Mオープンで大事となるスタート争いだが、まずは最内の中尾が先行。他の各車もほぼ枠ナリ発進となったが、有吉だけはダッシュがつかず、1人最後方からのレースを強いられた。荒尾は早い段階で2番手につけた。
トップスタートの中尾はいいペースで逃げに入った。それを捕えようとする一番手は荒尾。徐々に車間を詰めていくと、すぐ後ろにジカ付けした。ここでタイミングを計っていた荒尾は、中尾に隙が生まれないとみるや、狭いインに強引に突っ込む。これが綺麗な軌道を描き、巧旋回となった。抜かれた中尾は反撃の態勢を作ろうとしたが、仕掛けるまではいかず2番手追走が一杯。3番手には岩見が粘っており、その後ろは変動のない展開。荒尾がそのままゴールした。
荒尾はこれでダイヤモンドレース2度目の優勝。GIは通算10度目の制覇。デビュー時から高い戦力で数々のタイトルを奪取している。一時期はやや勢いを欠いていた時もあったが、ここ数年はSGでも存在感を示している。近年は鈴木圭一郎か青山周平か、といったオートレース界だが、そんなことはない。全国屈指のスタート力で、他の全選手を震え上がらせる能力がある荒尾が、レース展開を難解にさせる。オートレースの魅力を広げさせてくれる。車券を買う楽しみを増やしてくれる。これだからオートレースから目が離せない。
鈴木圭一郎の一人舞台か!
前回の浜松オートは鈴木圭一郎の完全優勝で幕を閉じた。最近はスーパーハンデでのレースが多かった鈴木圭だが、前回は通常の最重ハンでの競争。その位置なら地力を遺憾なく発揮できる。今回のハンデ位置はどうなるか。
鈴木圭に関してはもはや説明不要。7月19日の優勝戦を制しており、エンジンも乗り手もなんら心配ない。当面の敵はハンデだけ。通常のままなのか、再びスーパーハンデでのレースを強いられるのか。どちらにしても予選準決は順当に勝ち上がってくるだろう。当然の優勝候補筆頭だ。
佐藤貴也、金子大輔の浜松29期コンビはエンジン上々。前走の地元でも両者は優勝戦まで進んでいた。佐藤貴は試走タイムが出ていなかったが、元々数字は出るタイプではないので、そこまで神経質にならなくてもよい。金子は試走タイムも上がり時計も悪くない。優勝戦では大外の鈴木圭にスタートで行かれてしまったが、同じようなハンデ構成になったら今回こそ突っ張って出たい。
木村武之は前走の準決5着で優出を逃したが、その前後のレースは2着に入っている。その前の伊勢崎では今年の初優勝を決めていた。ここから上昇していきたい。伊藤信夫は前走の準決5着で優勝戦には乗れなかった。しかし、その前後のレースはともに1着。スピード的には問題ない。青島正樹は前回優出。内寄りに置かれた優勝戦だったが、スタートの切れはイマイチだった。元来はスタート巧者なので、その感覚が戻ってくればいい。渡辺篤は、やや低調。全く戦えない事はないが、優勝争いに加わるならもう少し上積みは必要。
外来S級は中村雅人と五十嵐一夫。中村は今年8回の優出があるものの優勝はまだゼロ。大敗はしないタイプだけに着はまとめているが、そろそろ今年の初優勝が欲しい状態。浜松は相性のいい走路なので、今回で決めるか。エンジン的には中堅上位は十分にある。五十嵐は堅調そのもの。イン一本の走りは健在で、混戦になる方が底力を出しやすい。
地元浜松の若手で注目は落合巧。前走の地元では準優勝だった。走力は着実に増しており、今は最重ハンの10M前に置かれているが、いずれは最重ハンまで行くだろう。ハンデが軽い今は絶好の狙い目。まだまだ若手の部類の藤波直也も状態は良い。前走の伊勢崎ではオール連対での準優勝を決めている。走りにムラな面はあるが、つぼにはまった時の破壊力は絶大。
川口A級では岩田裕臣と高塚義明が地元で優出しての参戦。リズムは良いので今回も楽しみな存在になる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-25(24期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-27(31期)〕
青島 正樹〔浜松 S-38(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
荒尾聡が2006年以来のダイヤモンドVを目指す!
梅雨らしい天候で競争が行われているGIダイヤモンドレースも優勝戦のメンバーが出揃った。初日から重走路でのレースが多く、エンジン評価をしづらい状況だが、優勝戦まで進んだ選手はそうそうたる顔ぶれ。どのようなファイナルバトルが展開されるのか。
4日目は1Rが重走路で行われ、そこからは徐々に走路が回復するかに見えたが、7R前には降雨。しかし、その後は走路が急激に乾いて良走路。まさに目まぐるしく状況が入れ替わる中、準決を迎えた。ちなみに準決は全て良走路。
9Rでは、いきなりアクシデント。人気の篠原睦と鐘ヶ江将平がフライング。3度目の発走は中尾貴志が軽快に逃げるも田中茂が猛追で捕えた。10Rは順当決着。佐々木啓と有吉辰也で2連複160円のガチガチ配当。11Rでもフライング。前田淳が失権になった。レースは荒尾聡が速攻決め、粘っていた竹谷隆を岩見貴史がゴール前でチョイ差し。12Rは久門徹が東小野正道を速攻で差す。浦田信輔は追い及ばず、浜野淳が食い込んだ。
優勝戦は10Mオープン戦。スタート争いがポイントになる。10Mの角度があると内枠が断然有利になるが、単純なスタート力では荒尾や有吉が上位。次いで岩見、久門、中尾。浜野と佐々木は同レベルで、田中茂はやや劣勢になるか。先行は枠の利もある岩見とみた。これに有吉や荒尾が乗っていく展開か。
岩見の逃げだが、元々スピードを上げて回る方ではなく、コースをしっかりと守って粘るタイプ。8周戦となると自分との戦いになるが、最後まで逃げ粘れるかは疑問。有吉や荒尾が襲いかかってくる。ここは準決で上がり一番時計を出した荒尾が先頭に踊り出そう。そこで当ブログでの本命には荒尾を挙げる。
対抗は有吉。荒尾よりも先に抜け出せば、高いブロック力で後続を封じ込めるかもしれない。3番手には岩見。荒尾や有吉が激しく競り合うような展開になれば、その間に少しでもリードを作れる。そして佐々木。レース展開は楽ではないが、8周戦になるのが一番有利に働くのは佐々木だろう。他の選手がタレてくるようなら、変わらぬ推進力で番手を上げていく。最後に久門。ここ一番でのダッシュ力は特筆すべきモノがある。人気薄になるようなら狙ってみたい一人。最内の中尾はスタート先行が絶対条件。その後は後続の展開次第。浜野は機力面で不安を残す。田中茂は序盤でどこまで好位に付けられるかがカギ。
◎荒尾聡
○有吉辰也
△岩見貴史
△佐々木啓
▲久門徹
第63回GIダイヤモンドレースが開幕!
飯塚オートの伝統GIダイヤモンドレースが今年も始まる。前回は伊勢崎の新井恵匠の優勝でシリーズを終えたが、今年はコロナウィルス感染拡大防止の関係で、出場する選手は地元勢と山陽勢がメイン。飯塚オートは直前にもナイターレースが開催されていて、その時に優出した選手が全て参戦。その7名を含め、他にも有力どころを挙げていく。
その開催で優勝したのが篠原睦。4日間のシリーズで3勝を含むオール連対での優勝となった。変わらぬ安定感は大きな魅力。今回のGIへ向け、大きな弾みになったことだろう。GI初優勝への機運が高まっている。その開催で準優勝だったのは佐々木啓。佐々木はシリーズ中2勝を含むオール連対。その前の地元GIIでも優出しており、エンジンは高い位置で推移。冷静で的確な攻めも健在で、今回も初日から上位着でまとめてくるだろう。優勝戦3着だったのは有吉辰也。ここ数節は以前の走りを取り戻してきた感がある。前々走の山陽GIIでは優勝を決めている。今回のダイヤモンドレースは過去4度制したことのある相性のいい大会。今回も優勝争いに名乗りを上げてくる。
優勝戦4着だったのは丹村飛竜。優勝戦以外の3走は全て連対。一時期は調子を崩している時もあったが、巻き返しの兆しは出ている。天候を問わぬ力強い走りは魅力。試走タイムは出る方なので、同じレースのメンバーの中でも1、2番時計を期待したい。優勝戦5着だったのは久門徹。スタートダッシュを決めての早い仕掛けが得意な選手。今回のような短ハンデ戦で持ち味を出せるだろう。6着だったのは松尾啓史。ちょっと前に地元の記念で大乱調があったが、その後は徐々にいつもの動きに戻っている。混戦でもスピード戦でも対応できるタイプ。7着は西村龍太郎。西村もこのところ調子が上がっている。今年は当地でも優勝があり、GI3Vの底力を見せてくるか。
前回は優出できなかったが、飯塚の現エースは荒尾聡。前走となる山陽GIIでは準決3着だったものの、シリーズを通してみれば大きな着はなく、そこそこまとまっていた。実力的にはトップとも言えるので、2006年以来の同大会優勝を目指す。浦田信輔は前走の準決2着だったものの、そのレースでフライングをしてしまい失権。ただし、最終日も白星を挙げていたようにエンジン面は全く心配ない。岩見貴史は前走のナイターは準決3着だったが、4走して全て車券に絡む活躍。その前の山陽GIIでもしっかりと優出していた。
山陽S級では他に角南一如、藤岡一樹が楽しみ。角南は長いスランプを脱出し、地元のGIIで準優勝。その後の飯塚でも悪くないレース内容だった。藤岡も地元のGIIで優出。優勝戦は8着だったが、大舞台での爆発力がある同選手なので今回も見せ場を作れるだろう。岩崎亮一も少しずつだが調子を取り戻しつつある。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-20(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-23(25期)〕