永井大介が栄冠を勝ち取る!
船橋のGIIチャレンジカップは、地元の永井大介が圧巻の走りで制した。
スタートで4番手に出た永井は、前団をスンナリと交わして首位浮上。続いてやってきた木村武之と競り合う形になったが、落ち着いて対処してそのまま振り切った。2着には後方から追い込んできた青山周平が入った。最終回3コーナーでは木村のインに突っ込んで、審議になったがセーフ。道中でも岡部聡らに競りかけられ、厳しい展開になったが意地で抜け出してきた。
試走こそ一番時計の28を出した青山だったが、試走32の永井が勝ったのは枠と経験の差。短ハンデ戦で早めに抜け出そうとした永井に軍配が上がった。永井は今年に入ってから地元の大きなレースをことごとく制している。充実した一年になりそうだ。
中村雅人は最後方からのレースになったのもあるが、道中も全く良いところがなかった。記念レースの優勝戦ともなると、エンジンのちょっとした仕上がり不足が致命傷になる。逆に、10線最内に入った内山高秀は粘り強い走りを見せて4着に残れた。
大量地元勢が外来勢を迎え撃つ!
今節はS級もA級もB級も地元勢が大挙参戦。いつもより外来勢が少なく地元勢に優勝者が出る可能性高い。S級を中心に、注目の選手を挙げていく。
地元ランク最上位は金子大輔。前走は地元の開催で準優勝。節を通してオール連対だった。今年に入ってからはなかなかエンジンが上向かず苦しい姿が目立っていたが、ようやく安定してきたか。金子の持ち味は安定力。かつて全国ランク1位になった時の採点の期間はエンジンが素晴らしく安定していた。ここから今くらいの動きを続けていきたい。
浜松2番手は伊藤信夫。前走は伊勢崎のGIだったが、成績的にはイマイチ。それでも最終日は1着を取っていたので、今後の良化に繋げたいところだ。青島正樹も前走は伊勢崎のGI。やはり成績はパッとしなかったが、最終日の1着は励みになるか。佐藤貴也の前走は川口開催。優勝戦まで進んで見事に準優勝だった。このところの充実ぶりは周知のとおり。今年に入ってからはエンジンと共に、乗り手の方も良くなっている。地元最後のS級は岩科鮮太。山陽の5日間開催に参戦していて、準決で3着になり優出はならなかった。しかし、状態としてはマズマズと言える。
対する外来勢のS級は3人のみ。飯塚から有吉辰也が参戦するが、まだ本調子には至っていない。復帰してから何節も経つが、なかなか元のレース勘が戻っていない。それでもいずれは良くなってくるだろうから、その瞬間を狙い撃ちしたいところ。山陽からは2人。浜野淳は前走が地元の5日間開催だったが精彩を欠いていた。しかし、整備巧者で有名なので、浜松走路に早い段階で合わせてくるか。もう一人は角南一如。前走は伊勢崎のGIだったが、レース内容は良くなかった。角南は大外を走るので、そのコースが利くかどうかがカギになる。最近は、初日より節の後半の方が走りやすくなるとのコメントも多い。
A級の中では伊勢崎勢に注目。宍戸幸雄は地元で優勝した後もエンジンの推移は悪くない。試走タイムが出なくても狙えるタイプ。戸塚尚起も地元ではマズマズの動き。それでも以前はもっと活躍していたのだから、まだまだ物足りないか。新井淳は速攻が得意なので、特に短ハンデ戦では要注意。天候も不安定なので、雨が降るようなら鈴木幸治、中野光公に活躍の場が出てくる。
その他、船橋からは片野利沙、伊勢崎からは松本やすしと藤本梨恵、地元は中村友和、鈴木宏和、岡谷美由紀らの新人も成長盛りなので、その一走一走に注目したい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-17(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-26(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-30(22期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
角南 一如〔山陽 S-46(27期)〕
豪華メンバーでの最終決戦!
変則的な勝ち上がりでファイナリスト8人が出揃った。復活戦からは福村唯倫と内山高秀が、決定戦からは永井大介、佐々木啓、岡部聡、木村武之、中村雅人、青山周平が勝ち上がった。
優勝戦のハンデ構成は0Mに一人、10Mに7人の短ハンデ戦。0ハンの福村がどこまで逃げるか。また、10線のスタート争いに焦点が注がれる。10線の角度があれば内枠が断然有利。ここは最内の内山が先行しそうだ。
福村も今節は好調でペース上がりそうだが、逃げ切りまでは厳しいか。一番手に追っていく内山だが、準決の動きを見る限り明らかにエンジン不足。整備に入ってどこまで機力を上昇させられるかだが、そこまでの大幅アップは望めないか。となると、内から2番目の佐々木にチャンス到来。佐々木は安定したエンジン推移を見せている。準決でも前を走る永井を追い詰める素振りがあった。しかし、スタートがややムラ気味で、10線から2番手に確実に出られるかは微妙。
当ブログでの本命には永井を推す。今年に入ってから地元走路では無類の強さを見せ付けていた。7枠と、外寄りだがカマシ気味に出て、1周バックストレッチでは好位置に付けそうだ。そこからは電光石火の攻めで先頭を奪う。先頭に立ってからは後続を引き離す一方だ。
相手は中村。仮にスタート行けなくても、持ち味の追い込みを見せる。記念の優勝戦で8周回になるのは好材料。走路が冷え込めば更に威力を増す。その次は青山。このメンバーの大外ではいかにも厳しい印象だが、そのポテンシャルは計り知れない。スタート後の展開次第では優勝争いにまで十分参加できる。木村も怖い存在。今節の2日目には好タイムを出して勝っている。スタート力もあるし、枠的にも魅力。外の3車に先行して、待ったなしの攻めができれば栄冠はぐっと近寄る。
雨でも永井を推す。走り慣れた地元走路ではアドバンテージがある。青山と共に大外のコースを使って浮上してくるだろう。雨だと岡部も実績があるので、上位争いに参加してくる。佐々木もそつなくこなすので注意したい存在だ。
◎永井大介
○中村雅人
△青山周平
△木村武之
▲内山高秀
雨予想
◎永井大介
○青山周平
△岡部聡
△佐々木啓
▲木村武之
充実の浦田信輔がシリーズの中心!
今節は昼間に船橋でGIIを開催している関係で、毎日10R制となる飯塚ナイター開催。前走が昼間のレースで、今回がナイターのレースになる選手も多いので、初日の試走タイムに注目したい。
S級の選手を中心に近況を追っていきたい。
まずは地元大将格の浦田信輔。前走は山陽の5日間開催で優勝。予選道中に2回あった雨走路でのレースはイマイチだったが、完全に乾いた良走路では無類の強さを発揮していた。ここ何節もエンジン状態を崩すことなく、高い位置で保てているのは整備力の裏づけがあるから。今回はナイターのレースになるが、早い段階でセッティング合わせてくるだろう。当然、今節の中心選手となる。
現状はランク的には荒尾聡の方が上位。前回の地元で久々に優勝すると、その次は伊勢崎のGIに行っていた。3日目、準決と精彩を欠いたが、それ以外の日は全て1着。本格的な復活に一歩近づいたか。他では、篠原睦と久門徹の26期。篠原は前走が伊勢崎の一般開催だったが、成績はイマイチ。久門は前走が伊勢崎GIだったが、準決で5着ともう一息の状態だった。東小野正道は前走が地元の開催。準決までは進んだが、そこで4着となり優出はならなかった。本人からしたら、まだまだエンジン足りない状態だろう。桝崎陽介や竹谷隆も、もうちょっとエンジン良くさせたい状態。永冨高志はマズマズの動きを示していた。
S級外来は2人で、青木治親と松尾啓史。共に、前走は伊勢崎のGI。青木の方は2日目にフライングをしてしまい、勝ち上がり権利を失ってしまったが、シリーズを通してエンジンは悪くなかった。ずっと続いていた軽いスランプを抜け出しつつある。松尾の方は、エンジン状態は並。本人の納得いく走りができていない。しかし、整備には熱心な方なので、何かしらの対応はしてくるハズ。
A級の中では、田中進が前走の山陽で優出した。優勝戦は8着だったが、優出しただけでも本人にとっては今後の弾みになるかも。同じ開催で優出したのは西村義正。夏場の食い付かない走路で渋い走りを見せていた。今回はナイターなので、多少タイヤが食い付くだろうが、活躍に期待したい。
他では山陽勢のB級勢に注意したい。赤坂勝彦、岡本信一、西久保英幸など逃げ展開で粘り強い選手の残り目がありそう。また、新人では高木健太郎が目覚しい成長を見せており、今節も一走一走目が離せない。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-12(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-32(25期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-38(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
青木 治親〔川口 S-43(29期)〕
GIIチャレンジカップ・期別Wトーナメント開幕!
今回の勝ち上がりは通常とは異なっている。おおざっぱに言うと19期~25期が一つのグループ、26期~32期がもう一つのグループに分かれ、別々の勝ち上がりで駒を進め、最終日の最終レースにあたる優勝戦にこの2つのグループから4人ずつが選出される。中堅の域に入ったグループでは技の見せ合いが、若手のグループではスピード合戦が展開されそう。
今回はベテラン組とヤング組を分けて注目選手を挙げていく。まずはベテラン組から。
この組の中心選手は永井大介となる。前走は伊勢崎のGIで、珍しく反則してしまったが、エンジン自体はシリーズを通して悪くはなかった。この反則の影響で走りが慎重になる懸念もあるが、ここ何節も好調を維持しているので今回も当然優勝候補に挙げられる。
相手候補筆頭は高橋貢。直前に走っていた地元のGIでは優勝こそ逃してしまったが、エンジンの仕上がりは高い位置にある。船橋走路との相性も悪くはないので、優勝戦まで駒を進めてくる可能性は高い。他では、片平巧も好調が続いている。前走は浜松開催だったが、シッカリと優出している。その前も優出しており、エンジンはソコソコの状態を保てている。佐藤裕二も状態は悪くない。前走は伊勢崎のGIで、準決こそ6着になってしまったが、その他のレースでは良い走りを見せていた。他のS級で、池田政和や五十嵐一夫、岡部聡、佐々木啓らは近況はやや一息の状態。
ヤング組での中心選手は青山周平。前走は飯塚の企画レースだったので、あまり参考にはならない。その前の地元開催では準決でフライングをしてしまい勝ち上がり権利を失ってしまった。しかし、準決以外はキッチリ決めていたので、それほど心配はないか。
相手には、今やレースではライバル関係にある中村雅人を上げる。中村の前走は浜松開催で優出し3着。上々の状態をキープしている。先頭に立った青山を追っていけるのは中村くらいなモノだろう。動き急上昇で注意したいのは田中茂。前走は伊勢崎のGIで準優勝。優勝戦でも、優勝した岩崎亮一に一回はイン仕掛けて行っていた。持ち味の追い込みが決まっている。田中と同期の木村武之も注目したい存在。前走は地元で準決こそ3着になり優出ならなかったが、それ以外の日は全て1着。この4人がヤング組の中心になりそう。他のS級で内山高秀、西原智昭、早船歩、藤岡一樹らがいるが、やや調子を落としている現状だ。
S級以外では、伊勢崎のGIで優出した武藤博臣や、その開催で活躍した塚越浩之、赤堀翼。それに川口開催で優出した黒岩明。前回の船橋開催で準優勝した山田真弘、新人ながら力をつけてきている吉原恭佑らに注目したい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
青山 周平〔船橋 S-1(31期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-6(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕
田中 茂〔飯塚 S-24(26期)〕