永井大介がライジングカップを制す!
山陽のGIIライジングカップは、人気に推された永井が圧勝した。永井らしいカマシスタートからの電撃速攻であっさりと首位奪取。そこからは後続を振り切る内容だった。
優勝戦は1回目のスタートで岩崎亮一のフライングがあり、再発走となった。2回目も岩崎が良いスタートを切り、篠原睦が乗って出るかに見えたが、バックストレッチでは永井が好位置に付けて0ハンの小林啓二を一気に差してしまった。スピードは日本一の永井なので、そのまま押し切ってゴール。これで今年に入ってからの優勝は10を数えた。永井本人も、今まで年間最高優勝回数は9だったので、自己更新となる記録。今年の永井はかなり充実している。
2着には地元の松尾啓史が入った。序盤こそ永井の後ろを走っていた岩崎だが、それを交わしたのが松尾。その後は永井を追い詰める動きもあったが、徐々にまた離され加減になる。優勝できなかったものの8周戦での底力を見せてくれた。岩崎も今年の充実を示すとおり、3着に残った。4着以下は大きく離され、ほぼ変動はなかった。
2015年度末で事業の廃止が決まってしまった船橋オートレース場。現在、廃止撤回を求め、選手や関係者が署名活動などを行なっている。その中心的人物でもある船橋支部長・永井大介。オートレーサーの本来の仕事である「走り」以外にも、時間を割き奮迅し、心身ともに疲労困憊してると思われる。その中でも、本業のレースでしっかり結果を残すのは並大抵の事ではない。そんな永井や、他にも数々の名レーサーを輩出している船橋オート。なんとかオートレース事業継続にはならないものか。
絶好調の永井大介が今年10V目指す!
山陽のGⅡライジングカップもついに優勝戦を迎えた。今節はシリーズを通して天候が不安定であり、準決も9R~12Rにかけて走路が徐々に乾いていく難走路だった。優勝戦は良走路になりそうなので、予想も良走路を仮定して進めていきたい。
展開としては、まず0ハン単騎の小林啓二が逃げ態勢に入る。良走路でも悪くない動きを見せていたが、優勝戦となると逃げ切りまでは厳しそう。その小林を追って行く一番手は岩崎亮一と見た。岩崎は今年に入ってから記念を2つ制しているように状態は良い。10線に7車並んだ内から2番目なら、小林をマークから差し込んで行きそう。
そうなると次は岩崎が逃げる番。それを追って行くには序盤で好位置に付ける必要がある。10線のスタート争いは、岩崎の先行に篠原睦、永井大介が乗って出る形と見た。しかし、篠原では岩崎の逃げを追い切れるかは疑問が残る。となると、岩崎を捕らえる可能性があるのは永井となる。
当ブログでの本命には永井を推す。10線の大外とハンデ位置は厳しいが、10線のスタートライン角度ならカマシ気味に出ることも可能。これが20線の大外となるとまた話は変わってくる。20線のスタートライン角度の大外では流石の永井でもカマシが決まりにくくなる。今回は10線なのでカマシ気味に出られそうだ。小林に代わって逃げる岩崎を、永井がマークから差し込む。
岩崎以外に2、3着に入ってきそうなのは、スタート力ある篠原。今節はここまでオール1着と好調を維持。武器のスタートも切れている。また、同期の内山高秀も怖い存在。スタート争いは微妙だが、エンジンが良くなっており道中のアシは強烈。序盤の展開が良くならなくても、8周戦を味方に巻き返してくるか。他では岡部聡も動きは良い。ただ、内寄りとは言えスタート争いに一抹の不安があるのは気になる点。いい展開にはならなそうだが、エンジンは良いのでレース後半追い込んで来るかも。
もちろん最内に入った竹谷隆もスタート次第では勝負圏内。スピード自体はかなりあるので、先に抜け出すようなら面白くなる。松尾啓史も整備に余念がないので、更にエンジンを仕上げてくる可能性ある。
◎永井大介
○岩崎亮一
△篠原睦
△内山高秀
▲岡部聡
今回のナイター5日間開催は10R制!
今回は昼間に山陽で記念が開催されている関係で、伊勢崎のレースは連日オール10R制。S級選手は全部で6人だけと、やや寂しいがいずれも個性と魅力のある選手達。A級、B級選手の動きにも注目したい。
地元のS級は高橋貢。前走は船橋のGIIで走っていた。変則的な勝ち上がりで、大事な3日目に6着となり準決にはのれなかった。しかし、それ以外の4日間は全て1着。通常の勝ち上がりだったら、当然に優勝戦まで進んでいただろう。エンジン面も良いところで安定していると言える。今回は地元勢の大黒柱となって外来勢を迎え撃ってもらいたい。
外来のS級で最も状態が良いのは浜松の青島正樹。前走の地元開催で優勝している。優勝戦は試走の後に雨が降り、急に重走路になる微妙なコンディションで行なわれた。しかし、良走路の試走タイムが劣勢だった青島にとっては、むしろ恵みの雨になったか。他の車が滑りで苦しむ中、インコース一本の走りで首位に浮上していた。晴れ走路では正直、もう少しエンジン欲しい状態だが、優勝してきてリズムが良いのは間違いない。
飯塚の永冨高志も地元で優出しての参戦。こちらも試走の後に走路コンディションが変わり、急な対応が求められた優勝戦だった。永冨の場合は試走タイムもしっかり出ていたので、晴れに関してもエンジンは悪くなさそう。それに予選道中の動きも良かった。山陽からは人見剛志が参戦。本人の実力から言えばイマイチな成績が続いている。エンジン的にも並なのだろう。伊勢崎に来て走路に合うかどうかがカギになる。人見は初日の成績が、その節全体の成績を左右させる。初日に好走したなら、その節はずっと狙いだ。船橋からはS級は2人。どちらも前走は地元のGII。片平巧は大事な3日目で失敗して準決に進めなかった。しかし、それ以外の日はオール連対という内容。早船歩はこのところエンジン下降気味。早急な立て直しを図りたい。
S級以外では、新人2級車ながら松本やすしが浜松遠征で3連勝を決めてきた。若い期の選手はリズムが大事だから、今節も初日から飛ばしてくる可能性大。他に地元では鈴木清市や清水卓も好調。鈴木は抜かれてからでも必死に食らい付いていく渋太さがあるし、清水の方はスタート一気からの抜け出しがある。木村享平は浜松で初優勝を決めた後の川口でもマズマズの走りを見せていた。
船橋の牧野貴博は、ここ何節もエンジンは安定している。ハンデ的にも軽い印象があるので、今のうち積極的に狙っておきたい。浜松の野田光宏や飯塚の松尾学らもエンジン力を活かし、粘り強い走りを見せている。
女子レーサーで言えば、地元の藤本梨恵はだいぶ走りが良くなってきている。雨に関して言えば十分車券的に狙える。川口から参戦の佐藤摩弥もゆるやかに成長中。後方から追って行くレースでも結果を出してきてる。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
片平 巧〔船橋 S-14(19期)〕
早船 歩〔船橋 S-48(27期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-41(17期)〕
人見 剛志〔山陽 S-44(28期)〕
青島 正樹〔浜松 S-30(22期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-13(25期)〕
新井 淳〔伊勢崎 A-14(23期)〕
GIIライジングカップ開幕!
今節のメンバーは好調者揃いだ。参加するS級選手のほとんどが、前走で優出している。勢いそのまま今節に乗り込んでくるだろうからバトルは白熱する。S級選手を中心に動向を追ってみる。
まずは地元から。ランク筆頭は松尾啓史。前走は飯塚の5日間開催で、予選、準決と無難な走りを見せシッカリ優出。優勝戦では4着だったが、エンジン状態としてはマズマズか。ランク次位は浜野淳。地元開催で準優勝すると、次は浜松で走ってきた。予選道中をオール連対で優出すると、優勝戦では4着。エンジンは安定していると言える。岡部聡は船橋のGIIで走っていた。節を通して1着はなかったが、準決を見事に突破して優出。同じ大会で走っていた佐々木啓も優出した。予選中に1着が2本あったし、エンジンも高い位置で安定している。岩崎亮一は今年に入ってから絶好調。特に前走の伊勢崎では、嬉しいGI初制覇。今年は飯塚でGIIを初制覇すると、その勢いでGIまで制してしまった。実績面では遅咲きと言えるが、25期生にしてまだまだ伸びシロがあるのは心強い材料。更なる成長もありそうだ。地元最後のS級は角南一如だが、近況はイマイチの状態が続いている。
対する外来勢も好調者が多い。
川口のS級は鈴木清と森且行が参加。鈴木の方はエンジン一息の状態だが、森の方は前走の地元開催で優勝している。今年の成績は上々といえる内容。山陽走路との相性も悪くはないだけに、活躍が期待される。伊勢崎からは浅香潤が参戦するが、近況は良い時と比べて下降気味。整備には熱心に取り組む方なので立て直していきたい。
船橋からはS級が3人参加。ランクトップの永井大介は前走の地元GIIで優勝した。これで地元の記念レースは6連覇中だと言う。地元ではほぼ敵なし。もちろん遠征に行ってもパワーダウンすることはないので、今シリーズの中心となることは間違いない。同じ大会で優出していた内山高秀は、それまでやや下降していたエンジンを立て直してきた。ここからまた快進撃もありそう。もう一人のS級は池田政和。エンジンひどいわけではないが、勝ちきるにはもう少し欲しい状態か。
飯塚勢では、篠原睦が最も勢いがある。前走は地元開催で、久々に優勝を決めた。篠原は常にエンジン大崩することなく、コンスタントに着をまとめる印象がある。持ち味のスタート力も健在なので、短ハンデ戦では大活躍できるだろう。ランク的には荒尾聡がトップ。荒尾も前走は地元開催で準優勝している。スランプからは完全に脱出しているので、本来の走りが多く見られそうだ。竹谷隆は前走の地元で、準決こそ3着になってしまったが、それ以外の日はオール連対。エンジン良さそうだ。久門徹は成績がムラ傾向。それでもエンジン良い日はあるので、それを持続させたいところ。有吉辰也も参加予定だが、不安要素は多くあり試走などの動向から目が離せない。
浜松からは木村武之と伊藤信夫が参加。木村は前走が船橋のGIIでしっかり優出。優勝戦では序盤で永井を差すような動きがあったほど、エンジンは良かった。伊藤は前走が地元開催で優出。優勝戦は試走の後に雨が降り、重走路でのレースとなってしまい力が出せなかったが、良走路に関しては悪くない動きだった。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-29(23期)〕
森 且行〔川口 S-42(25期)〕
今回は30期戦も組まれて楽しさ倍増!
今節は通常の勝ち上がりの他に、30期生だけによる期別戦も組まれている。まだまだ伸び盛りの若い期だけに、同期との争いには熱を帯びてくる。30期と通常のと分けて注目選手を紹介。
まずは通常。地元のS級は多数参戦。ランク最上位は若井友和。前走の地元開催では良いところがなかった。しかし、前走とは気候もだいぶ変わってきているので、エンジンの変わり身もありそう。多少の機力不足は気合でカバーできる選手。地元勢を引っ張っていく存在になりそうだ。佐藤裕二は前走が船橋のGII。日によって成績はムラだったが、レースはインを強烈に突っ込んで行ける状態にある。近況は試走タイムが出ない傾向あるが、あまり気にしなくてよい。高橋義弘は前走の山陽開催で反則をしてしまった。エンジン的にもやや不安がある中、走り的にもあまり無理できない現状。平田雅崇の前走は地元開催。準決を1着で突破すると優勝戦では5着。マズマズの状態を保っている。山田達也と中野憲人はイマイチな状態。大木光は前走で準決こそイマイチだったが、それ以外の日は良かった。
外来で注目は、何と言っても青山周平。前走の地元GIIでは準優勝だった。道中では他の選手に競りかけられる厳しい展開だったが、捌き上げて行っていた。試走タイムも28が出ていたし、エンジン自体はかなり良いと言える。同地区の西原智昭は、好調時の動きはないが、ソコソコ戦えている状態。藤岡一樹も船橋のGIIで走っていたが、3日目に落車。それでもその後の動きを見る限りはそれほど悪い影響なさそう。
S級以外では、山陽の山本智大が前走の地元開催で優出し4着に入っている。勢いそのままに今節に臨んでくるか。同じ地区からは丹村飛竜も同じ開催で優出しており、エンジンは昇り調子。飯塚の岩見貴史や阿部仁志も状態としてはかなり良いと言える。
30期のS級は田村治郎だけ。その田村は地元のGIが直近のレースだったが、やや精彩を欠いている。戦えるレベルに達してないので整備での上昇が必要。それでも格の違いを見せ付けたい。
現在S級ではないが、30期の中で上位の走りをしているのは新井恵匠。前走は地元のGIIで中間着が目立った。エンジン的にも並だが、同期の中では捌きがあるので混戦も突破できる。同地区では清水雄平がエンジン好調。逃げる展開なら連に絡める状態。また、鈴木一馬もやや上向きでスタート一気からの抜け出しがある。実績から言えば山陽の緒方浩一が上。この期でGIを獲っているのは緒方だけだ。近況のエンジン状態も悪くない。前走は地元5日間開催で1着2本、2着と3着が1本ずつと好成績を修めている。
また、やや条件は付いてしまうが、逃げ展開なら君和田裕二や林稔哲。雨なら内山雄介や占部健太、広瀬勝光、桜井厚志。一発なら松井大和、赤堀翼、新井裕貴、とタイプ別に狙ってみたい選手は多い。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-25(29期)〕
平田 雅崇〔川口 S-27(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-1(31期)〕
西原 智昭〔船橋 S-40(28期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-22(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-45(30期)〕