
2週間ぶりのご無沙汰でした。
この間、競馬界はインフルエンザ問題で大激震となり、ついにこちらでも感染馬が発見されてしまいました。岩手ではJRAからの第一報があった直後に、中央から転入してきたばかりの競走馬を検査(結果は陰性)。もちろんその後の馬の転入・転出を凍結するなどの自衛をしていましたが、しかしそれでも完璧な防疫というのは難しいのだと思います。
もうみなさんも良く知っていると思いますが、馬インフルエンザは極めて感染力の強いウィルス性呼吸器系疾患で、現在では全ての競走馬と多くの乗用馬がワクチン接種を受けています。しかしこのウィルスは変異型が発生しやすく、今回流行したウィルスとはワクチンの型が合わなかった模様。また型が合ったとしても4割程は感染してしまうという報告もあり、相当やっかいなものです。
馬インフルエンザウィルスは、発症馬の死亡率は0.1%程度と死に至ることは少ない反面、潜伏期間は1〜3日と短く爆発的な感染力を持ち、発症した馬の治療には2〜3週間を要するそうです。また最近の報道では空気感染すると言われていますが、学術書によると飛沫感染、つまり唾液や鼻水の飛散により伝染するとされています。とはいえおそらくは呼気中の水分だけでも伝搬されるでしょうから、競走馬の厩舎のような密集した状態では同じ空気を吸っているだけでもうつると思った方が良いのかも知れません。
今週末の岩手競馬は、出走馬に対する検査・陽性馬隔離などの対策を施した上で開催されることになりました。いまはただ、全ての関係者が適切な対応をし、岩手競馬や他全国の中央・地方競馬場で一日も早い終息宣言が出されることを祈るのみです。
8月15日に行われたクラスターカップ、今思えばJRAから馬インフルエンザの発生報告がされるまさに前日におこなわれ、普通に開催されたのは“滑り込みセーフ”といったところでしたね。レースを圧勝した武豊騎手は水沢グレード競走初勝利。これに気を良くしたわけではないでしょうが、たくさんファンサービスをしてくれました。この日競馬場を訪れ、武騎手の笑顔に魅了されたファンも多かったのではないでしょうか。
武騎手も、「こっちは(前日に騎乗した)佐賀より暑いですね。このところ岩手からは明るいニュースが聞こえて来ませんでしたが、ファンも熱く、とてもいい競馬場だと思います。本当に頑張って欲しいですね」とのコメントを残していきました。「今ある日本の競馬場は全て騎乗した」と言う武豊騎手。芸能人並みの扱いを受ける中央のスター騎手でありながら、どんな小さな地方の競馬場でも乗鞍があれば飛んでいき、行かないときでも気に掛けているとは、さすがですね。
全国にはこのように岩手を気に掛けていてくれる騎手や関係者、そしてファンの皆様がたくさんいるのだということを肝に銘じ、私も頑張って生きたいと思います。
(文/写真・佐藤 到)
※参考文献・獣医感染症カラーアトラス 文永堂出版(株)
関東以南ではすっきりと暑い夏になっているようですが、こちら東北、特に北東北では暑いながらも雨の多い日が続いております。なんだか7月のほうが夏らしかったような …でもじめじめっとして暑いは暑いんですよね。そういえば梅雨は明けたんだっけか?なんだかすっきりしない日々になっていますが…
そんな気候にはおかまいなしにカレンダーはフツーに進み、来週はお盆開催。今年度2つめのグレードレース、クラスターカップ・JpnIIIがやってきます。オーローパーク開設を機に設立されたこのレースですが、ご存じの通り今年は史上初めて水沢1400mで行われます。う〜ん、これはどうなんでしょうね。これまで行われてきた盛岡1200mは向正面2コーナー付近からスタートし、3〜4コーナーを回ってゴール。地方の競馬場でこのコースをとれるところは少なく、2002年に大井に次いで2番目のJBC開催場となったのも、その高い存在価値があったからだと思っているのですが。(昨年、川崎競馬場で行われたとき“短いほう”がマイルで実施されたのは記憶に新しいところですね)
まぁそれはともかく、水沢で短距離の中央・地方交流レースが行われるのは初めてのこと。これまで全国地方交流でグレード級の馬が出走したことはありますが、中央のスプリンターが水沢でどんなダッシュを見せるのか、という楽しみもありますよね。
ここからはテシオPOG馬のご報告。
土曜日8月4日の第1レースは2歳一般戦が行われ、ファイアアラーム、アフターバーナー、バトルアイが出走。この3頭のうち圧倒的1番人気に支持されたバトルアイは、7枠スタートから先頭に立つと直線余裕の手応えで後続を振り切り、2着に3馬身、3着には9馬身の差をつけて勝利しました。現在、ダートでは2歳トップクラスの力を示しているバトルアイ。自走はビギーナーズカップに登録しています。
ビギナーズカップはお盆開催5日目の8/17メインレースに組まれている、今年度最初のダート2歳特別戦。このレースには他にもセイントアスリート、ビューティドリームが登録しており、ペーパーオーナーの方は必見。もちろんオーナーでなくても、今後の2歳戦そして来年の3歳戦線に繋がる目が離せないレースですよ。
日曜には新馬戦が3つ行われましたが、2レースでは「トニーブライドの2005」、フジプライドがデビューしました。横浜市の勝又さん、倉敷市の54#さんほか応募者の皆様、まずはおめでとうございます!ただ、この日都合により撮影に行けませんでしたので写真がありません。ゴメンナサイ。レースでは1番人気でスタートしたフジプライドでしたが、前の2頭からやや離された3着という結果でした。
続いて月曜日の6日、2レース組まれたホープフル競走に1頭ずつ、マツリダミラクルとビューティドリームが出走し、それぞれ7着、5着でした。今後に期待です。
もうひとつ。未出走組の1頭に「フェアリーリングの17」がおりますが、この馬の近況が担当厩務員さんのブログにアップされているのを見つけました。茨城県古河市・佐藤さんの応募が採用されギンバンジョオーと名付けられたその馬は(佐藤さんオメデトウゴザイマス!)、ちょっと神経質な面があるらしく厩務員さんが苦労なさっているようですが、なんとか能力試験に合格し、来る8月18日には新馬戦を迎える予定とのことです。本当はここにリンクしようと思ったのですが、サイト的にマズそうなので(笑)、「水沢」「厩務員」「ブログ」などのキーワードで検索してみてください。
(文/写真・佐藤 到)
今年も梅雨明けが8月までずれ込んだ岩手県地方ですが、それなりには暑くなってまいりました。そして盛岡では昨夜から、伝統の祭り「盛岡さんさ踊り」が始まっています。
盛岡周辺の各集落で踊られるようになったさんさは、それぞれの集落独自の振り付けで“進化”してきましたが、昭和53年からは盛岡市役所前をスタート地点に中央通りをパレードする「盛岡さんさ踊り」という、いわば“合同イベント”が始まりました。ここで“共通語”として踊られているのは現在4パターン。一方、各地区独自の踊りは「伝統さんさ」と呼ばれ、神楽風のものあり、アクション性の高いものありでなかなか見応えがあります。伝統さんさの集団はパレードにも参加するほか、さんさ期間中に市民文化ホールで行われる競演会でも披露されますので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。
さて、「盛岡さんさ踊り」が始まって今年は30周年。NHKでは盛岡を舞台にした朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』も放送中ですし、なんといっても、今年からさんさは“ギネスな祭り”になりましたよね。(^^) パレードのほうでも最終日4日には、各参加団体から太鼓だけを集めて「世界一の太鼓大パレード」を実施する予定です。
また岩手公園では、スペシャルロードと呼ばれる観覧席を設置して伝統さんさや昨年のさんさ踊りで入賞した団体の洗練された演技を披露するそうで、こちらには仙台七夕や青森ねぶたを見て回るバスツアー客などが大勢やってくるということです。
この時期、東北では大きな夏祭りがたくさん行われており、各県を回るバスツアーが日本中からやってきています。バスには『東北3大祭りを巡る○○ツアー』などと書かれているのですが、はて、3大祭りって?と調べてみると青森ねぶた・秋田の竿灯・仙台七夕とされており、我らが盛岡さんさ踊りははいっていません。やはり知名度ではかないませんねぇ。しかし3大って誰が決めたんでしょ?青森には弘前ねぷたもありますし、最近では五所川原の立佞武多も人気。さらに、ねぶた関係だけがノミネートされては八戸三社大祭も黙っていないと思われます。さんさとともにランクインを逃した山形花笠祭りも忘れてはいけませんし、福島は…福島は県を代表する夏祭りのイメージがありませんねぇ…(福島県のみなさまゴメンナサイ。でも福島には野馬追いがありますよね)
実際にはさんさや花笠、または福島県郡山市の「うねめまつり」などを加えて4大、あるいは5大祭りとすることもありますが、これらはツアーを主催する旅行会社の都合でいろいろとつくられているようです。
話は飛びますが、世界には「七不思議」というのがありますよね。エジプト・ギザのピラミッドに代表されるあれですが、最近、「新・世界七不思議」というのが決まりまったそうです。それは、
1. チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
2. イエス・キリスト像(ブラジル・リオデジャネイロ)
3. 万里の長城(中国)
4. マチュ・ピチュ(ペルー)
5. ペトラ(ヨルダン)
6. コロッセオ(イタリア・ローマ)
7. タージ・マハル(インド)
の7つということで、日本から候補に上がっていた清水寺は選外になってしまったのですね。しかし七不思議というわりにはほとんどが建設の歴史もはっきりしていて謎っぽくないんじゃ?と思いましたが、もともとの英語では Seven Wonders of World なのだそうで、Wonder=素晴らしいものというニュアンスのようです。
しかし3大祭りといいこの新・七不思議といい、どのようにして決められるんですかね?私の所には投票用紙が来ませんでしたが、みなさんのところには来ましたか?(^^;)
(文/写真・佐藤 到)
先週の開催では、テシオPOGの対象馬がたくさん出走しましたので、各馬の写真をお見せしたいと思います。
まず土曜日21日には新馬戦フューチャー競走が2レース行われ、第1レースにはセイントアスリート(コーリンビビアン2005)、ファイアアラーム(オーミディア2005)、ブループライム(カシノエイブル2005)と大挙3頭が登場しました。レースは薄暗い曇り空のもとでゲートが開かれましたが、能検でも高い能力を見せていたセイントアスリートが1番人気に応え快勝!POG馬3頭目の新馬戦勝利を挙げました。鈴木七郎調教師によりますと、のんびりとして落ち着いた馬だし厩務員もじっくりと仕上げるつもりでいるそうです。いま若馬が絶好調の鈴木七郎厩舎。セイントアスリートも、ボスアミーゴやセイントセーリングに並ぶ活躍を期待したいですね。
ファイアアラームは6着、ブループライムは残念ながらシンガリ8着でした。しかしまずは無事のデビューを喜びたいと思います。
左:ファイアアラーム 右:ブループライム
次いで第2レースにはマツリダミラクル(ブライトハイクイン2005)と、エース(ラビアンテーストの2005)がデビューし、こちらはそれぞれ5着、7着という結果でした。マツリダミラクルは半兄にマツリダパレスがいる青森県産馬。パレスは新馬戦4着から冬に向かって成績を上げ、翌3歳であのような大活躍をしました。ミラクルもこれからが楽しみです。
左:マツリダミラクル 右:エース
そして月曜23日のメインレースは、芝1600mで競われる「若鮎賞」。このレースには、新馬戦で好成績をおさめたハルカゼゴールド、バトルアイ、ビューティドリームの3頭が出走しました。中でも2連勝中のバトルアイはリザルトに次ぐ2番人気に支持され、4コーナー手前まで先頭でレースを引っぱりましたが、最後は優勝争いの3頭の伸びについて行けず4着。またハルカゼゴールドは7着、2番手で先行したビューティドリームは直線で遅れ9着と少し残念な結果となりました。しかし競走馬として順調にデビューし、2歳最初の特別戦となるこのレースに参戦できたことは、それだけでも素晴らしいこと。特にこの3頭ならば、ダートで行われる次の2歳特別「ビギナーズカップ」ではまた違った結果を期待しても良いのではないでしょうか。
左から バトルアイ ・ ハルカゼゴールド ・ ビューティドリーム
(ご協力/岩手県馬主会及び馬主のみなさま 文/写真・佐藤 到)
マーキュリーカップも終わり、7月も下旬となればそろそろ梅雨明けの便りも聞こえてくる頃ですね。となれば夏本番はもうすぐそこ! いつもパソコンの前に座ってオッズパークをご覧の皆様も、お出掛けのプランを練っていたりなんかするのでしょうか。
岩手競馬恒例の“真夏のスプリント戦”クラスターカップは、今年はお盆の水沢競馬場で行われます。もしまだ夏の旅行予定が決まっていないなら、いかにも地方競馬らしい雰囲気漂う水沢競馬場でのんびりなんていかがですか?
さて、話はいきなり競馬から逸れますが今日は写真のお話。行楽シーズンに入り、みなさまも旅行先などで記念写真を撮る機会が多くなると思います。しかし折角の想い出になるはずが、背景がうまく入らなかったり、人物が豆粒のように小さかったりしてイマイチな写真になったことはありませんか?
オーロパーク盛岡競馬場でも、よく入場ゲートを入ってすぐ正面にある馬像のところで記念写真を撮っている家族やグループを見掛けます。「よ〜し、ここで写真を撮ろう!」となると、モデルとなる人たちはみな馬像の脚元に行って並びポーズをとります。しかし人間の身長は大人でも1m数十cm。対して馬像の顔は頭上4〜5mのところにあります。これだとたぶん、こんな↓↓写真になっているハズ。
これでは人物が小さすぎて、せっかくの表情もよくわからないですよね。
そこでワンポイントアドバイス。被写体となる人は背景物の直前に整列するのでなく、もっとカメラに近いところに並びましょう。まず撮影する人が背景に向けてカメラを構え、そのあとでモデルになる人物がちょうどよく構図に収まるように、撮影者がモデルの立ち位置を前後に指示すると上手くいきます。
言葉で書くと分かりにくいので図にするとこういう状態。
この図の下側のようにすれば、背景も表情もしっかり写し込むことが出来ます。カメラポジションは低めに構え、ズームレンズ付のカメラであれば広角側を使うとより良いでしょう。
この夏はこれを頭の隅にでも覚えておいて、良き想い出となるような記念写真を撮影して下さい。
(文/写真・佐藤 到)