16日(土)メイン9レースは今年の岩手競馬CMキャラクター&スポークスマン・東幹久さんの冠レース「東幹久杯 第2回種山高原賞」。C2級1600mを舞台に、フルゲート12頭立てで東幹久杯の栄冠を競い合う。
ちなみにこの日は東幹久さん一色。地元TV局・めんこいテレビの情報番組「あなろぐ」へ生出演。6レース終了後にはトークショー、抽選によるミニサイン会、そしてメイン9レースの騎乗命令、レース後の表彰式プレゼンターなどを務めることになっている。
主軸はマンハッタンナイト。中央4戦0勝後、笠松へ移籍。3戦2勝3着1回の成績をあげて再び中央入り。結果は3戦着外に終わり、岩手へ新天地を求めてきたのだが、それがズバリはまった。6月28日、初戦C2戦でほぼ持ったままで2着に1・4秒差をつけて圧勝。周囲はこの強さに驚きを隠せなかった。
2戦目は当然、圧倒的な1番人気に指示されたが、伏兵に脚元をすくわれてクビ差2着。そのうっ憤を晴らすかのように、前々走は的場文男騎手を背に4角先頭の横綱相撲で完勝した。これで吹っ切れたかに見えたが、前回は先行馬が総崩れの展開に巻き込まれ、2番手から直線一杯4着。
なかなか軌道に乗れないでいるが、実力の証は一連の走破タイム。敗れた2戦ともハイタイムでの決着で、いわゆる巡り会わせの問題。普通ならば圧勝のケースだったが、大駆けに遭ったのは運が悪かったとしか言いようがない。
前回4着ながら水沢1400m1分30秒8は抜けており、馬場差を考慮しても今回のメンバーではちょっと出せないタイム。今日こそスッキリ勝って次走以降に弾みをつけたいところだ。
軸はすんなり確定したが、2着争いが非常に難解。好調度を重視するか、過去実績を重視するかなどで迷うところだが、アッパージーンをピックアップしてみたい。ここ2戦とも着外が気になるところだが、実は両レースとも前が総崩れの展開。逃げたアッパージーンは執拗なマークに遭い、直線で失速7、8着に敗れたもの。この中間の降雨も味方にして巻き返しに転じる。
レオジュリアンは一戦置きに好、凡走を繰り返し今回は『凡』の順番だが、ここ一番では格がモノを言う。水沢1600m2勝2着3回の実績も見逃せず、巧みなレース運びで上位争いを演じてくれるに違いない。
コース替わってウインドアースは安定感をグッと増してきた。いい脚を長く使えるのが持ち味でスローに落とされない限り、確実に直線で台頭する。
以下、反撃に意欲十分ケイアイノーブル、マイルは守備範囲アッパーヤードを連下押さえ。
◎ ?マンハッタンナイト
○ ?アッパージーン
▲ ?レオジュリアン
△ ?ウインドアース
△ ?ケイアイノーブル
△ ?アッパーヤード
3連単は8を1着固定に9、1、11、10流し
馬複は8−9、1−8、8−11、8−10、7−8
<お奨めの1頭>
11レース グレートアドミラル
岩手転入後、一度7着に沈んだ以外はすべて白星。前回もパーフェクトの内容で完勝した
この金曜日から始まるお盆開催は15日(金)から18日(月)までの4日間の開催です。
この4日間ともはくぼ開催となっており、1Rの発走時刻が11:30、最終レースの発走時刻は17:20分。またメインレースの番号が15日は10R、16〜18日は9Rとなっています。クラスターCも16:10発走の9Rとなりますので、ネット等で馬券購入の際は発走時刻・レース番号にご注意してお買い求めください。
◆お奨めこの一頭
6R:サンゴ
前走は勝ち馬をかわいがりすぎたか。今度こそ決めて厩舎にも初勝利を!
11日(月)メインはB2級馬による水沢1900m戦「第11回オーガストカップ」、11頭立て。
水沢1900mを経験済みはモエレタキシード1頭のみ(4戦1勝)。そして前回1着馬が11頭中7頭と好調馬がズラリそろったが、距離適性が微妙なメンバーばかり。ひと波乱も十分にあり得る。
主軸にオンワードリリカを指名する。今季6戦3勝3着3回(3月の特別開催を含めると4勝)と抜群の安定感を誇り、目下2連勝中と好調サイクルをキープ。前回も実力馬ジェドの猛追をクビ差封じて快勝した。
気になるのは時に格下相手に取りこぼしがあることと、1900mはまったく経験がない点。これまで最長距離は1800mまでで2着1回があるのみ。他はほとんど凡走に終わっている。
それでもどんな流れにも対応できる器用さを持ち、昨年とは別馬のような充実ぶりを示すオンワードリリカのこと。上がり勝負に持ち込めば距離克服も十分可能だろう。
逆転筆頭はハウプトローレ。今年4月、笠松B1から転入し、当初の格付けがC2。アッサリ3連勝をマークした。その後も順調に白星を積み重ね、馬券対象を外れたのは2度のみ。その敗戦も盛岡ダートに限られており、芝2戦2勝、水沢も6戦5勝2着1回と驚異の勝率でB2卒業も時間の問題だろう。
ただ、こちらもネックは1900mの距離。過去、金沢で3度使われて4着が最高、あとの2回は着外。血統的にも長距離には若干の不安が残るが、ここはコース適性を重視した。
アッサリか、はたまた大敗かの可能性が高いアルディ。中央未勝利から昨年11月に転入し、圧巻の3連勝をマーク。一躍注目を集めたが、今年3月のC1戦で9着に大敗。これは休み明けの影響かと思ったが、続く2戦も4、8着と凡走。
頭打ちかの印象を与えたが、小林騎手に乗り替わるや再び3連勝を飾った。しかし今回、小林騎手は自厩舎のオンワードリリカに騎乗するため、山本政聡騎手とコンビ復活。これがどうでるか微妙だが、同騎手に巡ってきたせっかくのチャンス。
中央時代に2000mを2度走って芝で3着に食い込んだ実績もあり、距離不安はまったくなし。勢いに乗って4連勝を飾れるか注目してみたい。
モエレタキシードは先にも記したとおり、ただ1頭だけ水沢1900mを経験済み。しかも休み明け2戦目の前回をきっちり2着にまとめ、今回が走り頃の3戦目を迎えたのが心強い。
カツイチヴィーナスも軽視できない存在だ。中央2戦0勝、大井1戦2着1回後、笠松2連勝を飾って再びJRAへ。しかし1年1ヶ月の休養明け15着、2戦目は落馬中止。4ヶ月の休養を挟んで岩手へ新天地を求めてきた。
初戦は休み明けとB2通用するか微妙で4番人気にとどまったが、アッサリ逃げ切って0・4秒差で完勝。非常に強い内容だった。今回は相手が大幅に強化されたが、叩き2戦目で上昇必至。もしかすると一発があるかもしれない。人気の盲点になったが、前回快勝ホクザンスターダムも侮れず、熱戦が期待できそうだ。
◎ ?オンワードリリカ
○ ?ハウプトローレ
▲ ?アルディ
△ ?モエレタキシード
△ ?カツイチヴィーナス
△ ?ホクザンスターダム
3連単は1、5の2頭軸から9、6、2,3流しが本線だが、▲以下から入る手も十分
馬複は1−5、1−9、5−9、1−6、1−2
<お奨めの1頭>
8レース スイートダージリン
目下5連勝中と破竹の進撃。今回からB2へ昇級したが、勢いを重視するべき
10日(日)メインは9月7日に行われる岩手3歳伝統の第40回不来方賞(盛岡ダート2000m)トライアル「第1回クリスタル賞」(水沢1900m)、10頭立て。
今年上半期の岩手3歳戦線はリュウノツバサ、ゴールデンクリーク、モエレハナオーの3頭がけん引。最初に抜け出したのはスプリングC、重賞・阿久利黒賞を連勝したリュウノツバサだった。
しかし、今年に入って本格化を迎えたゴールデンクリーク。七時雨賞で待望の特別タイトルを制するや、岩手ダービー・ダイヤモンドカップを見事逃げ切り。心身ともに逞しく成長したことを高らかにアピールした。前走・ミルキーウェイカップは2着惜敗したが、これは勝ったリュウノツバサを讃えるべきで、負けても評価ダウンの材料にはまったくならない。
一方、モエレハナオーはシーズン突入当初、歯替わりの影響で力を出し切れなかったが、ダイヤモンドCタイム差なし2着で復活宣言。大井・ジャパンダートダービーは相手が大幅に強化され、力及ばず13着。帰郷後、遠征疲れが残っていたが、回復に専念した結果、本来の動きを取り戻してきて臨む。
このクリスタル賞のポイントは以上3頭の序列がすべて。リュウノツバサとゴールデンクリークの直接対決ではリュウノツバサが3勝1敗とリードしているが、その1勝をあげた岩手ダービー・ダイヤモンドカップの内容を重視。ゴールデンクリークを主軸に推す。
(ダイヤモンドCゴール 1着ゴールデンクリーク 右はモエレハナオー 写真・佐藤到)
デビュー当時から好馬体を誇り注目の1頭だったが、気性難が災いしてなかなか頭角を現せなかったが、今年ついに秘めた素質が全面開花した。
先に記したミルキーウェイCはリュウノツバサに完敗を喫したが、今回は100m延長されて1900mが舞台。典型的なステイヤーで距離が延びれば延びるほどいいタイプ。暑い夏をさけてここ1本に絞って調整を積んできたことにも好感が持てる。
対抗はリュウノツバサ、モエレハナオーのどちらを優先するか迷ったが、モエレハナオーを上位に採ってみたい。この馬の特長は馬体を併せる流れになると、抜群の根性を発揮すること。瞬発力勝負になると苦しい面があるが、1900mならゆったりペースは間違いなし。おそらく直線の攻防に持ち込まれるだろうから、持って来いの展開となるはず。
リュウノツバサは▲としたが、前記2頭をバッサリのシーンまで可能だ。圧倒的な1番人気に支持されたオパールカップで好位失速7着に沈んだが、これは連闘が影響したか。折り合いさえつけば距離1900mも十分克服できる。
テンショウベストは勝ち味の遅さがつきまとうが、常に上位に食い込む抜群の安定感が身上。今シーズンも阿久利黒賞で7着に沈んだ以外はすべて3着以上にまとめ、5戦連続で馬券対象になっている。とすれば当然だがマークは欠かせない。
コンバットキックは荒々しいほどの爆発力が影を潜めてしまったのが惜しい限り。金杯で見せたパフォーマンスが今でも強烈に残っており、何とか復活の手応えを掴みたいところ。実際、今回の有力馬を金杯でぶった切っているのだから、格不足はまったくない。
◎ ?ゴールデンクリーク
○ ?モエレハナオー
▲ ?リュウノツバサ
△ ?テンショウベスト
△ ?コンバットキック
3連単は1、8、9の3点ボックスが本線。あとは5、2を3着押さえ
馬複は1−8、1−9、8−9、1−5
<お奨めの1頭>
7レース スーパーアンカー
前回は7ヶ月ぶりの実戦で6着も仕方なし。ひと叩きされて変わり身十分なら主役を演じて当然
いよいよ暑さも厳しくなってきた岩手県。西日本ほどではないけれど、こちらも連日30度を超える暑い夏になっています。
「夏は牝馬」なんてよく言われますが、今週は牝馬が驚きの大活躍。2日土曜日は11R中牝馬が5勝。昨日の日曜日は11R中牝馬が何と8勝!牝馬限定のメインレースを除いても10R中7勝もしています。人気薄の牝馬が圧勝するようなシーンも目立ちましたね。
見ていると、牡馬がイライラしてみたり妙に元気がなかったりする一方で、牝馬の方は元気な印象を受けます。
「夏は牝馬」&「人気薄の牝馬」。これで高配当もバッチリ!?
タイキサファリは“マイルあたりで切れ味が活きる馬”という印象があって、過去に出走経験があるとはいえ、この距離がプラス材料になるとはあまり思えません。それよりは、各地の大レースを走ってきたレース経験の豊富さの方が活きてくるのではないか?
ヒシリーガルは血統から受けるイメージほどには長い距離向きではない模様。とはいえ能力はここでは上位、軽視はできません。
◆買い目
馬単 4=3、4→6、4→5、3→6、3→5
◆お奨めこの一頭
8R:イブキミーティアー
メンバーは前走並、勝ち馬が抜けた分大幅に楽になったともいえる。それに加えて得意の水沢。チャンスだ。相手は3・9。