
27日メインはB1級「第2回ラ・フランス賞」(盛岡ダート1800m)、11頭立て。当初、有力視されていたトーヨーハヤテ、マチカネダイキチが回避。それによって俄然、マイネルティーダには願ってもない一戦となった。
マイネルティーダは昨年、中央3歳未勝利から転入し、23戦すべて入着。芝ダート、そしてコースを問わず8勝2着9回と抜群の安定感を誇っている。あえて欠点を探せば下級条件からの傾向だが、最後の詰めが甘い点。1着時でも圧勝したケースはほとんどなく、鞍上を苦労させることもしばしば。それでも結果的に17戦の連対しているのだから軸の信頼度は非常に高い。
ローレルホープマンは中央3戦0勝後、名古屋で6勝マークして4歳時に岩手転入。3勝を稼ぎ、B2級から園田へ転籍。そこでも4勝オープンまで上り詰めた。再転入は今年5月でA級へ編入。当初は使い込めなかった時期もあったが、ひとまず入着を果たし今回からB1級へ降格した。
こちらも最後の爆発力に欠ける面は否定できないが、前回・水沢1600mの走破タイムが1分41秒4。不良馬場で時計が速かったのは事実だが、B1なら勝ち時計になる計算が立つ。
ワラッテオクレヨは岩手デビューの叩き上げで最高クラスは昨年のA2。今シーズンはB1へ編入され、水沢2戦目を快勝。その後はいい脚で突っ込みながら、届かないレースを繰り返している。しかし今回の1800m延長を最も歓迎するのがこの馬。同距離で2勝をマークし、盛岡1800m戦でも1勝。久々に豪脚を披露するか注目してみたい。
以下は単騎逃げに持ち込めば渋太いマツノメガミ、前回3着に健闘シーズアレディ、スンナリ流れる1800m戦が合うニシノグレイシャの序列。
◎ ?マイネルティーダ
○ ?ローレルホープマン
▲ ?ワラッテオクレヨ
△ ?マツノメガミ
△ ?シーズアレディ
△ ?ニシノグレイシャ
3連単は3を1着固定に10、2の折り返し本線だが、3の1、2着流しもある
馬複は3−10、2−3、3−4、3−7、3−8
<お奨めの1頭>
7レース グリーンヒルバチア
盛岡戦の反応抜群で前回もハイタイムで逃げ切り圧勝。同型いてもスピードの違い明白
今回はJRAの話題から。日曜日に行われた「ローズSG2」で青森産馬のマイネレーツェルが優勝、重賞2勝目を挙げました。
この馬の事は桜花賞の前にも一度触れた事があります。400kgそこそこしかない小さな馬がよくもまあ重賞を勝ってくれて・・・と感心していたのですが、秋になって再びG2制覇、それも秋華賞に直結する伝統のレースを勝ったのだからたいしたもの。このまま順調にいって、青森産馬にとって久々のG1制覇を・・・!
本命は(3)リュウノツバサを狙います。距離不安がずっといわれてきた馬ですが、不来方賞の内容ならそれは払拭されたと見ていいでしょう。芝適性の面も問題なし。
あとは59kgの斤量。こればかりは走ってみなければ分からないとは言え、間違いなくスローになるこの条件なら不利は少ないでしょうし、それに不来方賞での着差を考えれば、他馬との斤量差を1kg=1馬身で換算してもまだおつりが来ます。
ここまでの3歳戦の実績からおおむねこの3頭が有力。他を押さえるにしても、やはり実績馬から選ぶべきでしょう。まず(5)カネショウプルート。芝はあまり強気にはなれないものの、ここ2戦古馬と厳しい戦いをしてきた経験を活かせれば。(10)コンバットキックもこの距離では・・・とは思いますが、デキ自体は安定しているし、サイレントグリーンがそうであったように長い距離で一変する可能性もあります。決して早熟ではないはずで軽視はしたくないですね。
●買い目
馬単(3)=(11)、(3)=(1)、(11)=(1)、(3)=(5)、(3)=(10)
◆お奨めこの一頭
2R:タイムウィズゴー
連続好走で勢いに乗ってきた。盛岡コース克服も今ならたやすい。
22日(月)メインはC2級馬による盛岡愛馬の会会長杯「第34回姫神賞」(盛岡ダート1600m)、10頭立て。
人気を集めるのはイッキイチユウ、アミスターデの2頭。イッキイチユウは中央未勝利から昨年11月に転入。2勝2着3回の成績でシーズンを終了し、今年注目の1頭だったが、7ヶ月の長期休養を余儀なくされ、8月にようやく始動。復帰初戦を2着にまとめたが、2戦目は2走ボケが影響したのだろう4着。しかし、その後は2連勝中をマークし完全復調を遂げ、今回のレースに臨む。
一方のアミスターデは中央4戦0勝から笠松へ一旦移籍。5戦1勝をマークした再び中央入りしたが、2戦二ケタ着順のあと岩手へ新天地を求めてきた。その選択が成功し、初戦は逃げ切って2着に1・5秒差の圧勝。2戦目も同じく逃げ切り0・9秒差といずれもワンサイドで勝利を飾っている。
どちらが主軸でも不思議はないが、イッキイチユウは前回・盛岡1400m戦で1分29秒4の好タイムをマーク。これはC2クラスの時計ではなく、アミスターゼよりややリードしていると判断。
単穴はヤマノマイラヴ。中央0勝→南関東1勝→東海2勝を経て今年8月に転入し、初戦を快勝。その後は取り消しがあったり、好凡走を繰り返し、前回は初の盛岡にとまどって6着。ちょっとチグハグなレース続きだが、初戦でイッキイチユウを負かして1着。いかにイッキイチユウが休み明けのハンデがあったにせよ、これは価値ある1勝。前回凡走だけで判断するのは早計だろう。
以下、盛岡コースに替わって安定した成績を残しているハードレオ、前回は内の砂が深く本来の粘りを発揮できなかったアイゼンフーズの巻き返し、徐々に上昇中の格上馬サクラスターダムが連下。
◎ ?イッキイチユウ
○ ?アミスターデ
▲ ?ヤマノマイラヴ
△ ?ハードレオ
△ ?アイゼンフーズ
△ ?サクラスターダム
3連単は7、2の1、2着折り返しから3、6、8、5流し
馬複は2−7、3−7、6−7、7−8、5−7
<お奨めの1頭>
6レース マイネマシェリ
中央未勝利ながら入着があり、川崎との条件交流でも4着。このC2では役者が違う
21日(日)メインは2歳馬による地方競馬全国交流「第10回テシオ杯ジュニアグランプリ」(盛岡芝1600m)、12頭立て。このレースの1着馬には朝日杯フューチュリティステークス・トライアルの優先出走権を獲得でき、また優勝馬主には社台スタリオンステーションから種牡馬オンファイアの配合権利が提供される。
今年の遠征馬はエイブルインレース1頭のみだが、過去最強馬といっても過言ではない。ホッカイドウ競馬で3戦1勝2着1回3着1回。すべて逃げの手に出て豊かなスピードをアピール。
そして前回、JRA札幌・クローバー賞へ挑戦し、終始2、3番手のインをキープ。いつでも抜け出せる態勢だったが、4コーナーで外から被せられて行き場所をなくす不利。それでも馬群がバラけたところから抜け出し、いい感じで伸びてきたが、4コーナーでのロスが響いて惜しくも3着。2着との着差はクビだっただけに、札幌2歳ステークスの権利を何としても取りたかった陣営にしてみれば、悔しい一戦だったに違いない。
この結果から方針を変更し、今回のテシオ杯ジュニアグランプリに駒を進めてきた。陣営の本気度合いは同僚フレンチマリーを帯同させ、18日に早々と盛岡入りしたことでも明らか。
長距離輸送、環境の変化に大きく影響される2歳馬。特に交流厩舎で1頭だけで滞在する場合、飼い葉を食べなかったケースは数知れず、帯同馬を連れてきたことは間違いなくプラスとなる。
しかも盛岡の芝に慣れさせるべく翌19日には馬場入れをしてスクーリング。認定厩舎・社台ファームで追い切りを済ませ、仕上がっているので2周のダクと直線軽いキャンター。また20日はダートコースで併せ馬を消化し、万難を排してレースに臨む。
迎え撃つ岩手勢はマーチボーイに期待が集まる。デビュー戦で2着に1・8秒差をつけて圧勝。続いて水沢1400m・りんどう賞へ駒を進め、ワタリシンセイキには完敗を喫したが、逃げて2着を死守した。850mからいきなり1400mへ距離延長された場合、凡走するのが普通なのだが、2着でも逆に評価は上がる一方。
マーチボーイは一本調子の逃げ馬ではなく、鞍上の指示に素直に従うタイプ。しかもダートより芝でこそ本領発揮のマイネルラヴ産駒なら今回の芝1600mはおそらく大歓迎。なおかつラッキーなことに、逃げたい馬が絶好の1枠を引き当てたことも好走を後押しするはず。相手は強いが天性のスピードで押し切る可能性もある。
ワタリシンセイキは特別2勝を含め、目下ダートで3連勝中。同世代で1歩抜けた存在であることは誰もが認めているが、ネックは芝を克服できるかどうか。デビュー2戦は芝1000mで4、10着。タイム差は1・1秒、0・7秒なら悲観することでもないが、印象はビワシンセイキ産駒からも適性は芝よりダート。
三野宮調教師は「芝の成績は1000mの距離が短かったから。今なら勢いがあるし、1600mならば芝も十分克服できる」と判断してジュニアグランプリにぶつけてきた。繰り返すがダートでの強さはお墨付き。焦点は芝が本当に合わないのかどうかに尽き、その意味での▲印となった。
カミノフジの評価が難しい。芝ダートで2連勝を飾り、JRA新潟・マリーゴールド賞へ挑戦。レコード決着は不運だったにせよ、追走するのが一杯で大差しんがり負け。完成度の高さが売り物だっただけに、この結果に関係者はショックを隠せなかった。しかも中間にちょっと順調さを欠いた時期もあり、ここは連下止まりに落ち着く。
トライアル・若鮎賞で2着に食い込んだハイメリー。小柄な牝馬ながら均整の取れた馬体、そしてバネの良さがセールスポイントだ。あとは若鮎賞で3、4コーナー大外を回ってロスが大きかったセンリグランピーの巻き返しも軽視できない。
◎ ?エイブルインレース
○ ?マーチボーイ
▲ ?ワタリシンセイキ
△ ?カミノフジ
△ ?ハイメリー
△ ?センリグランピー
3連単は10を1着固定に1、5の折り返し本線。あとは6、7、12を3着押さえ
馬複は1−10、5−10、6―10、7−10、10−12
<お奨めの1頭>
11レース アルディ
前回は惜しくも2着に敗れたが、これは勝った相手を誉めるべき。今回はメンバー的にも負けられない一戦だ
13日土曜のメイン「三陸リアス賞」はフォーナインミダス号とセレナガール号とが大接戦を繰り広げ、長い長い写真判定の結果、軍配はセレナガール号に上がりました。
写真はこの時のゴールを一部拡大した物。高松亮騎手と山本聡哉騎手はこの時、「あーっ!俺が負けた〜」「いやこっちが負けた〜!」と二人で言い合っていたそうです。
僅差でも明らかに勝っていれば、乗っている騎手にはどっちが前でどっちが後ろかはっきり分かるそうなのですが、同着になりそうなくらいの僅かな差だとさすがに分からない模様。
結局1着7番、2着5番で決まったわけですが、もし同着だった場合、2頭優勝で表彰式も2頭の関係者が一緒に、という形になるのだそうです。賞金は1着賞金を2頭分・・・というわけにはいかず1着賞金と2着賞金を足して2で割った金額になります。
馬券を買っていたファンの方から見てみましょう。7→5→4の3連単は105万1,880円となりましたが、これが5→7→4だったら、配当は95万6,260円。約10万円違っていました。
この3連単の的中票は10票。ボックスで買っていた方にとっては、セレナガールの頑張りのおかげで約10万円のおまけが付いた事になりますね。
本命は(6)ヤマニンエグザルト。今季は1200mから2000mまで幅広い範囲で活躍。重賞勝ちこそ無いものの特別を2勝、それもレコードかレコードに匹敵する好タイムで優勝しており、8歳にして絶好調ぶりをアピールしています。
昨年のこのレースでは7着でしたが、状態面では昨年以上、相手関係も昨年の上位馬がごっそりいなくなって大幅に楽になっています。ここは重賞タイトルを手に入れる絶好のチャンス。
対抗は(8)ブラーボウッズで。人気の逆を行く馬であてにし辛いですが、この距離は決して苦手ではないし調子も悪くない。ここでも展開ひとつでしょう。
(9)ソーユアフロストをどう見るか。前走がキャリア初のマイル戦、2着に纏めはしたものの、末脚の爆発力を見せつけた一方で距離不足・不器用さを感じさせもしました。盛岡の長い直線が味方になるかどうか?嵌れば勝ち負け、そうでなければ・・・という怖さはあります。
あとは(10)サイレントエクセル、(2)マンジュデンコウベ、(7)トーホウライデンあたりを狙ってみたい所。(10)は馬体に悪いところはなく仕上がりも上々、あとは気持ちの問題のみ。(2)は勝ちきれないまでも常に上位に食い込む力があり、こういう力差のない時こそ押さえておきたいですね。
●買い目
馬単(6)=(8)、(6)=(9)、(6)=(10)、(6)=(2)、(6)=(7)
◆お奨めこの一頭
7R:ケンタッキーハット
前走の圧勝ぶり見事。ここも黙ってもう一丁に期待だ。