今日3日は園田でJBC開催。この中のJBCスプリントに岩手からトーホウライデン号が出走します。
トーホウライデンは1日の夕方に水沢を発って、14時間かけて園田入りしました。騎乗する高橋悠里騎手は2日の9Rまで水沢競馬に乗って、夕方の飛行機で園田へと向かいました。
「大阪は初めてなんでどこか見て回りたいけど、着いてすぐ調整ルームに入って、帰りはレースが終わってすぐ馬と一緒に馬運車で戻るんですよ。お土産を買う時間もあるのかどうか・・・」と高橋悠里騎手。まあ、おみやげは「いい結果」に期待するとして、たこ焼きかお好み焼きくらいは食べて来るんだよ、ゆーり!
本命は(3)アルディでどうでしょうか。最近は1800mとか1900mとかで微妙な戦いを続けましたが、本来マイルあたりが得意の馬、この条件なら巻き返し可能です。土・日のメインを連勝している鞍上にも期待大。
復調急な(1)サイレントカイザーが対抗。一時は終わってしまったかと思いましたが、先行力が戻るに連れて成績も上昇。水沢マイルは得意の条件だし、主導権を握るには絶好の枠。ここは注目です。
(4)ジェドは気性のせいか突如凡走する事がありますが、実力のほどは証明済み。まずはパドックの気配、変にうるさかったら黄色信号。あと気をつけるのはコース状態で、酷い不良馬場は苦手なので要注意。それをクリアしていれば勝ち負けを争えるでしょう。
あとは(5)ケイジーウィザードの安定感、(8)ヤスノコミューンの好調さを押さえておきたいところ。特にヤスノコミューンは最近の好走ぶりが目立ちます。今なら水沢苦手感もないはず。
●買い目
馬単(3)=(1)、(3)=(4)、(3)=(8)、(3)=(5)
◆お奨めこの一頭
6R:ユキマツリ
2着が3回続いたが、相手はいずれもクラス屈指の強豪。ここは順当に勝つ番が巡ってきた。
2日(日)メイン9レースはC2級・水沢1600m戦「第10回岩木山賞」、8頭立て。
当初、17頭のエントリーがあったが、連闘を回避した馬、ヒカルメイオーが出走したためキャンセル馬が続出。結果、8頭立ての少頭数で岩木山賞が行われる。
主軸はそのヒカルメイオー。今年3月、JRA阪神・3歳新馬戦(芝2000m)でデビューし10頭立て9着(1・1秒差)。続いて2週間後の未勝利戦に出走予定だったが、取り消し。5ヶ月の休養をはさんで岩手へトレードされた。
当初、休み明けの影響で仕上がり切らず3、2、2着。あと一押しのところで白星を逃がしていたが、移籍4戦目から快進撃。目下5連勝中と飛ぶ鳥を落とす勢い。勝ち味を覚え、叩かれるごとに凄みを増している。
とりわけ、ここ2戦は盛岡ダート1400m戦でハイタイムをマークし、先行して良し差して良しとどんなレースにも対応可能。相手もさほど強化感はなく、連勝をどこまで伸ばすかに興味が絞られた。
焦点は2着争いだが、有力馬もハルカゼゴールド、カルストンプレジャの2頭に絞られる。
ハルカゼゴールドの父は今、岩手で産駒が活躍中のメイセイオペラ。日本での4世代目産駒で一昨年、オータムセールで落札。馬格の良さ、血統背景からもデビュー前から期待の1頭だったが、デビュー戦で出走取り消しをしてミソがついたのか白星に縁がなく16戦未勝利。
しかし5月、思い切った3ヶ月休養が功を奏したのだろう、8月に復帰後、徐々に体調を取り戻して前回待望の初勝利を飾った。このタイプはきっかけさえ掴めばグングン上昇。弾みつけてこれまでの借りを一気に返したいところだ。
カルストンプレジャは福山0勝、園田で2勝をマークして中央入り。2戦着外(うち1回は地方交流・名古屋)の後、再び園田へ戻り、6戦消化して岩手へ。
初戦は適性がなかったのだろう、盛岡芝で8着凡走したが、ダートに替わって2、3着にまとめた。戦った相手が今回、登録していたジュールヴァイン。この馬が出走すればヒカルメイオーと人気を分け合ったはずでカルストンプレジャから0・4、0・2秒差。それを考えれば単穴評価は譲れないところだ。
以下は大きく離され、有力馬がもたつけばノボウフフ、ヤエザクラの台頭もあるかもしれないが、上位3頭の優位は動かし難い。
◎ ?ヒカルメイオー
○ ?ハルカゼゴールド
▲ ?カルストンプレジャ
△ ?ノボウフフ
△ ?ヤエザクラ
3連単は1、4、5のボックス。あとは1を1着固定に4、5、3流し
馬複は1−4、1−5、1−3、4−5
<お奨めの1頭>
7レース ヒカルダイチ
近走の安定ぶりは一際目を引く。展開構わず確実に台頭する末脚で連対はもらった
今週から水沢競馬場が戦いの舞台。11月1日(土)メインはC2級馬による水沢1400m戦・猊鼻渓賞、11頭立て。なおこの日から全10レースの実施でされ、メインは9レース(発走:15時15分)へ変更となる。
主軸はジャンドゥーヤ。中央7戦0勝(うち地方交流5戦0勝5着2回)から今年10月に転入。初戦、2戦目とワンサイドで連勝。盛岡ダート1400m1分28秒4はB級でもそう出せるタイムではなく、ここでは抜けた存在と言えるだろう。
あえて不安を捜せば水沢への輸送競馬だが、中央時代に南関東へ5度も遠征済みだし、右回りも4度経験。おそらく問題にしないだろう。
逆転筆頭はトーセンダズル。こちらは中央2戦0勝から7月に転入。初戦はレース間隔が若干開いたため6頭立て5着に敗れたが、一度叩かれて動きが一変。圧巻の5連勝を飾って今回に臨んできた。しかも一戦ごとにレース内容が良くなっており、ここ2戦は2着に0・6秒、0・5秒差。この上昇ムードが何よりも魅力だ。
ただレース日が違って馬場差があったにせよ、ジャンドゥーヤの盛岡1400mの持ちタイムが2・3秒もあり、常識的には序列は覆せない。それでもレースは生き物ゆえ、机上の論理で答えが出るものではない。
ジャンドゥーヤが水沢初めてに対し、トーセンダズルは水沢3戦3勝とパーフェクト成績。ここに逆転の目が残っている。
ウメノキャロルは中央在籍時、6着が最高。そのため持ち賞金(格付け賞金)が0円でC2の最下級からスタート。相手に恵まれてアッサリ2連勝をマークした。馬格も480キロ前後と恵まれ、しかも牡馬。現時点ではともかく将来性は前記2頭を上回るかもしれない。
クイーンオブナイトは岩手初戦1番人気に支持されたが3着。中央時、阪神ダート1400m戦で3着入線があったことが評価されたが、3番手追走のまま。この結果をどう判断するかだが、好メンバーがそろっていたのも事実。しかも前走比プラス10キロと重め残りもあり、ひと叩きされた今度は巻き返し必至と見るべき。
以上、4頭の争いになりそうだが、水沢5勝の実績からプラセンタを押さえ少々。
◎ ?ジャンドゥーヤ
○ ?トーセンダズル
▲ ?ウメノキャロル
△ ?クイーンオブナイト
△ ?プラセンタ
3連単は3を1着固定に7、11、5流し。あとは4を押さえ少々
馬複は3−7、3−11、3−5、7−11
<お奨めの1頭>
8レース ヨコハマボーイ
前回は出遅れが痛かったが、2着確保が成長の証。目下9連続連対中も強気にさせる
いよいよこの月曜日で今年の盛岡開催が終了。8開催、のべ48日間にわたって行われた・・・と書いてみて「あ、48日しかなかったんだ」と思ってみたり。
前は11月一杯盛岡で、11月23日のダービーGPが雪で延期になった事を覚えている方もいらっしゃるでしょう(98年だから、もう10年前ですねえ)。その頃は水沢に移るのが12月、いかにも“冬開催”だなと感じたものです。
旧盛岡競馬場の頃に遡ると、今と同じく10月下旬か11月上旬までが盛岡で・・・、というパターンが多かったようです。ただ、昔は開催期間自体が短く、11月一杯か遅くとも12月半ばで開催終了。冬の水沢は長くても1ヶ月半くらいでした。
昔は雪が多かったですからね。最近は雪を見ないままに年を越す事も珍しくなくなりました。そのうち通年開催になったりして・・・。
先週はコースをほぼ2周するレース。今週は一転して半周ちょっとの戦いです。あちらは2分40秒台の決着、こちらは1分少々。天皇賞(春)の翌週に高松宮記念をやるような感じですよね。瞬きする間もない戦い(ちょっと大げさ?)ですのでお見逃しなく!
ここは(6)トキオパーフェクトを信頼しましょう。9月29日に行われた同条件の八幡平賞を全盛期を思わせる走りで圧勝。再び同条件となればここも・・・という期待がかかります。 今回は同型が増えた分、展開はきつくなるだろうし、“もし流れに乗れなければ”という不安が増えたかもしれません。とはいえ、あのペースで逃げながら息を入れる、という芸当は並の逃げ馬に出来る事ではありません。また、日曜は雨、月曜も雨で軽いコース状態必至となればこの馬にプラスの材料です。
対抗は(10)ジェドバトラー。前走で勝ったのはマイル戦ですが、以前岩手にいた時の印象からは明らかにスプリンター。昨年の岩鷲賞で1200mを1分13秒6なら1000mも決して短すぎる事はないはずです。状態も良くなっており逆転候補筆頭。
(5)トーセンコマチは前回の1000m八幡平賞で3着。とはいえタイム差は0.9秒あってあまり強気にはなれませんが、距離2度目で慣れてくればもっと積極的に動く事も可能。
ぜひ押さえたいのが(4)ジャッキードリーム。長い距離で我慢しながら行くタイプではない印象の馬、今まで一番強い勝ち方をしているのが1200mだし、流れに乗りさえすれば上位争い可能。
(7)ムーンロードは最近不振ですが、父ウイニングチケットという血統は意外にスプリンターの素質が高いもの。この距離で変身あるかも。
●買い目
馬単(6)=(10)、(6)=(5)、(10)=(5)、(6)→(4)、(6)→(7)
◆お奨めこの一頭
10R:コスモスパーブ
確勝を期しての乗り替わり。今シーズン盛岡ラストのレースをこの馬が締める。
26日(日)メインは日高軽種馬農協(HBA)協賛・アドマイヤボス賞「第2回きんもくせい賞」(3歳以上・地方競馬全国交流 盛岡芝2400m)、12頭立て。OROカップに続き、笠松からオグリオトメが参戦してきた。
(パンジー賞ゴール 1着ボスアミーゴ 写真・佐藤到)
主軸はボスアミーゴで動かない。水沢2戦凡走後、盛岡開催に替わって芝1600m戦・あじさい賞を余裕で快勝。以降、かきつばた賞、せきれい賞、桂樹杯と圧巻の4連勝をマーク。
OROカップで史上初の盛岡芝グランドスラム達成に自信の登場だったが、クルセイズ=沢田騎手が一か八かのイン強襲に屈して2着。ボスアミーゴも直線で盛り返してクルセイズを猛追したが、わずかハナ差届かず盛岡芝、重賞全制覇の夢は惜しくもならなかった。
これは余談だが、昨年はコスモバルクが参戦し、当然のように圧勝。ボスアミーゴも見せ場をひとまず作ったが4馬身差2着。そして今年はハナ差2着に敗れ、ボスアミーゴにはOROカップがどうやら鬼門。
今回のレースにはまったく関係ないが、来期こそグランドスラム達成できるのか否か、ちょっと注目してみたい。
前走・パンジー賞はカネショウエリートが1周目スタンド前で15秒台に落とす超スローペース。さすがにボスアミーゴも若干掛かるシーンもあったが、一瞬だけ。菅原勲騎手がうまく折り合いをつけて3コーナーから徐々にスパートをかけ、4コーナーで早くも先陣を射程圏。直線はエンジンの違いマザマザに後続を突き放し、貫禄の1着。OROカップ2着の雪辱をアッサリ晴らした。
レース後、菅原勲騎手が「このペースで折り合いがつくのだから、かなりズブくなっているのは確か。だから今ならマイル前後より2400mの距離の方が合う」と語っていたとおり、まったく危な気なく完勝。同距離のきんもくせい賞2連覇はほぼ手中にした。
興味は相手捜しに絞られカネショウエリート、クルセイズが有力だが、2頭の序列は非常に難しい。
直結するレースはパンジー賞。カネショウエリートが逃げ、調教並みのスローペースに落とし、クルセイズが直後2番手を追走。2頭の隊列は4コーナーまで変わらず、外からボスアミーゴが交わして先頭。一方、カネショウエリートとクルセイズは互いに譲らず一進一退の攻防を繰り広げゴールまでもつれ込んだが、カネショウエリートがわずかハナ差先着2着を死守した。
このレースでカネショウエリートはオープン通用を証明したわけだが、かなりペースに恵まれたのも事実。クルセイズは折り合いを欠くシーンが結構あり、これで勝負づけが済んだとはとても思えない。
ただ、カネショウエリートは今が充実期の4歳に対し、クルセイズはレースセンスに長けているとは言え、昇り目の薄い7歳牝馬。最終的にこれが決め手となり、カネショウエリートを上位に採った。
3歳馬の動向にも目が離せない。まずオグリオトメ。未勝利脱出まで19戦も要したが、強いメンバーに揉まれながら地力アップ。8月、名古屋の東海クイーンカップを制し、待望の重賞タイトルを獲得し、続く古馬B級戦も快勝。勢いを駆ってJRA・ローズステークスに挑戦して1・7秒差11着。初の芝、メンバーが一気に強化されたことを考えれば善戦の部類。
そして中6日の強行軍でOROカップへ臨み、0・2秒差4着。レース後、佐藤友則騎手は「おばあさんがオグリキャップの妹なので元々、芝は合うと思っていた。今回はレース間隔がなかっただけに仕方なしの結果」とコメント。2度目の盛岡コースでさらに期待が集まる。
ピンクゴールドはOROカップでオグリオトメに先着3着。不来方賞で待望の重賞タイトルを手にし、古馬へ殴り込み。ダートでも切れる脚を身上とし、芝適性も高かったが、唯一の不安は馬体減り。繊細な牝馬ゆえ飼い葉食いのいいタイプではなく、陣営は調整に毎回苦労。しかしOROカップではプラス3キロで臨み、結果も3着。不来方賞優勝がダテではなかったことを証明した。今回は休養をたっぷり取ってOROカップから直行。古馬に一泡吹かせるシーンも十分にあるだろう。
コンバットキックも軽視できない。今季期待を集めた1頭だったが、本来の実力を出せずにずっと勝ち星なし。しかし芝2400mのサファイア賞で豪快に圧勝してついに復活を遂げた。楽に追走ができる長距離戦が結果的に功を奏し、久々にコンバットキックらしさを披露した。タイムは明らかに見劣るが、3歳馬は何かをきっかけにひと皮むけるケースも数知れない。
◎ ?ボスアミーゴ
○ ?カネショウエリート
▲ ?クルセイズ
△ ?オグリオトメ
△ ?ピンクゴールド
△ ?コンバットキック
3連単は2を1着固定に7、2の折り返し本線だが、2から3歳10、8、5にぶつけてみるのも面白い
馬複は2−7、2−12、2−10、2−8
<お奨めの1頭>
11レース ケイジーウォリア
岩手で3着以下に沈んだのは芝5着の1回のみ。他はオール連対を果たし、目下5連勝中。迷わず追いかける一手だ