
23日(日)メインはC1級「第18回はまゆり」「賞」(水沢1600m)。主軸はサチノプログレス。5歳牝馬だが、全国を転戦してきたキャリアを誇る。
デビューはホッカイドウ競馬で2勝マーク後、JRA入りしたが、3戦未勝利に終わり、南関東へトレード。8戦して1勝2着2回の成績を残し、今度は荒尾へ移籍。しかし荒尾では精彩を欠いて17戦で4着が最高。今年5月にふるさと・北海道へ戻り、6戦2着1回から9月に岩手へ転入。
格付け賞金が10万円ちょっとだったため最下級C2へ編入。メンバーにも恵まれてアッサリ5連勝をマークした。前回からC1へ昇級したが、1番人気コスモフェデラーとのマッチレースを制し、3着に7馬身差もつけた。
意外にも水沢コースは初めて。加えて1400mから1600mへ距離延長が不安要素にあげられるが、右回り経験は豊富。また水沢にしても普段、調教で乗っている地元だけにおそらく苦にならないはず。やはり本命視が妥当だと思う。
逆転筆頭はマイネベリンダ。中央デビュー2戦とも4着にまとめたが、以降の4走は着外。9月、JRAから盛岡芝に参戦しモンテフェニックスの0・5秒差6着後、そのまま岩手へ転入。初戦で2着に2・3秒差の大差で圧勝した。
前走・義経賞は相手も強かった上、水沢1800mの外枠からのスタート。それで1・1秒差3着に敗れてしまったが、今回は1ハロン短縮されて1600m戦。持てるスピードを生かせる格好の舞台といえる。
ヤマニンエレメントは転入4連勝後の盛岡戦で9着に大敗。急ブレーキがかかった印象だったが、前回好位抜け出しを決めて不安を一掃。C1でも通用のメドが立った。550キロ前後の巨漢馬なのでパワー勝負には打ってつけ。ただ、中間に馬場悪化したのがどうでるかが気がかり。
マツノアテナは一戦ごとに地力アップ。夏前にちょっと体調を崩したが、現在はすっかり立ち直り、グッと安定感を増してきた。前々走、マイネベリンダに2・4秒も離された3着だったので△評価になったが、成長続ける3歳の若さが魅力だ。
あとは転入2戦目に初勝利を飾って上昇ムードのテイクシックス、格最上位マルカクールが押さえ。
◎ ?サチノプログレス
○ ?マイネベリンダ
▲ ?ヤマニンエレメント
△ ?マツノアテナ
△ ?テイクシックス
△ ?マルカクール
3連単は5、3の2頭軸から8、1厚め。あとは11、12を押さえ少々
馬複は3−5、5−8、1−5、5−11
<お奨めの1頭>
7レース ラビットサプライズ
連勝は2でストップしたが、義経賞は勝ったスカイラプターが強すぎた。メイン・はまゆり賞に出ても好勝負の実力馬だ
22日(土)メインはB1級馬による水沢1600m戦「第32回ひいらぎ賞」、12頭立て。
主軸はケイジーウォリアで大丈夫だろう。中央1勝から最下級C2へ編入。これは非常に恵まれた格付けで、9戦連続(7勝2着2回)で連対を確保。
10戦目は盛岡芝に戸惑ったのか5着に沈んだが、以降はダートのみにレースを使って再び快進撃。7戦5勝2着2回とダート連対を15まで継続した。その勢いを駆ってオープン特別・赤松杯に挑戦。さすがにメンバーが一気に強化され、いつもの伸びは見られなかったが、0・5秒差4着。すでにA級でも通用を証明した。
今回、自己の条件・B1級に戻れば実力上位は明白。ここをきっちり白星で飾り、オープン再挑戦に向けて弾みをつけたいところだ。
相手筆頭はリバーサイド。川崎デビュー後、園田、金沢、園田C1から今年4月に転入。いきなり4連勝をマークし、勢いに乗って浦和での交流・尾張特別(C1)も快勝した。帰郷後は遠征疲れ、B1にも昇格し白星から4戦遠ざかっていたが、相手が甘くなった前回1着で完全復調を遂げた。
加えて地元水沢は5戦4勝2着1回と相性も抜群だし、マイルもベストの条件。ケイジーウォリアが時に取りこぼしもあるタイプだけに、逆転首位まで考えたい。
ステニスハートの前回は見事の一語だった。母ラフレシアダンサーは現役時代、ひまわり賞、ビューチフル・ドリーマーカップの牝馬2重賞を制した実力馬。JRA京都の2歳新馬戦を快勝した実績を考えれば納得の1着だった。
今回、1800mから1600mへ距離短縮はプラス材料になりこそすれ、マイナスには絶対ならない。新馬戦がダート1200mだったし、ダート短距離をずっと使われてきており、連勝の可能性も十分にある。
前走・秋嶺賞でステニスハートにタイム差なし2着アポロパトリオットも好調キープ。これまで水沢戦は反応ひと息だったが、前走2着でコースも克服したのが心強い。
他に今季未勝利ながら相手なりに駆ける堅実派サクラアリエル、水沢マイル<4.2.1.0>とすべて馬券の対象となっているサイレントカイザーも軽視できない。
◎ ?ケイジーウォリア
○ ?リバーサイド
▲ ?ステニスハート
△ ?アポロパトリオット
△ ?サクラアリエル
△ ?サイレントカイザー
3連単は10を1着固定に3、1の折り返し本線。あとは11、5、6を3着押さえ
馬複は3−10、1−10、10−11、5−10、6−10
<お奨めの1頭>
7レース ジャンドゥーヤ
転入後、圧勝に次ぐ圧勝で3連勝をマーク。今回からC1へ昇級だが、走破タイムが違いすぎる
明日・18日、金沢競馬場で行われる「レディースジョッキーズシリーズ2008」に岩手から皆川麻由美騎手が出場します。既に騎乗馬・枠順も決まり、いい馬が当たったと本人もプレッシャーを感じているようです。
荒尾競馬場で行われていた『全日本レディース招待競走』から、地方競馬場3カ所を転戦する『LJS』に変わって3年目。過去2回ではいずれも総合3位にとどまっている皆川麻由美騎手にとって、ほしいのは『総合優勝』のタイトルです。今年は手が届くかどうか?
最初のシリーズでいい馬を引き当てたのは、まずはいい流れに乗りつつあるという事でしょう。あとは良い結果を出せれば・・・。
そんな彼女が、今日やや深刻な顔を。
「金沢でLJS以外にも乗せて貰えるんですが、それが51kgで・・・」
51kgってキツイ?
「キツイです!(強く)」
あー、レースが終わるまで金沢の旨いもんはお預けだ〜!と叫びつつ、彼女は菅原勲騎手の持っている軽い鞍と腹帯を借りてきたそうです。なんだ。岩手のトップジョッキーのお守りがあるんだもの。レースも大丈夫でしょ!
月曜メインはダート1800mの霜月賞。ノベンバーC上位組対B2の平場組の構図ですが、各馬そこそこの実力馬揃いの上に好調馬も多く、多様な切り口がありそうなレースです。
そこで本命は(6)ジェドバトラーでいかがでしょうか。前走はマイルで勝ったりしていますがベストは1400mあたりでしょう。1800mは過去8戦して【0-0-1-7】。確かに長い。
しかしここは他も1800mはちょっと・・・というタイプが多く、クラスがクラスでもありペースはスロー必至。そうなると先行・差しで自在に立ち回れるこの馬のセンスが活きてきます。今の好調さも太鼓判で、今のこの馬・このメンバーなら1800mを乗り切る事は十分に可能でしょう。
(1)ケイジーウィザードが対抗。B2級の特別戦を連続好走中で分かるとおり、このクラスでも力上位の馬です。脚質的に同タイプが多く乗りづらそう、という事で対抗としましたが、この枠から逃げてしまう事も十分考えられ、やはり勝ち負けを争う存在と思っておくべき。
(4)ガッサンシャトルはこの距離でこその馬。1800mだとさほど展開の助けなくとも追い込んできます。調子自体は特に良くもなくまずまずという感じで、そこだけが気がかり。
前走人気で敗れた(9)ジェドですが、負ける時はコロッと大負けするタイプですし前走は気にしなくていいでしょう。それよりは今季B2級で5勝を挙げている実績に注目したいところ。(3)ノースアルテミスは決して芝専用ではないし距離も保つはず。逃げを打つには手頃な枠、先手奪い切れれば残り目十分。
●買い目
馬単(6)=(1)、(6)=(4)、(1)=(4)、(6)→(9)、(6)→(3)
◆お奨めこの一頭
6R:ヨコハマボーイ
現在10連続連対中。相手は少し強くなったがまだまだ頭ひとつ抜け出ている。
今年で36回目を迎える伝統の「南部駒賞」(2歳オープン地方競馬全国交流 水沢1600m)。2000年(第28回)から東北交流で実施され、04年(第32回)から全国の地方競馬に門戸を開放。同年、スマートシェーブ、翌年05年(第33回)モエレスターダムと北海道勢が2連覇を達成。昨年は地元トーホウノゾミが優勝し、クビ差2着に北海道のライトオブマリアが入った。
今シーズンもホッカイドウ競馬はハイレベルを誇り、先週のJRA・ファンタジーステークスで同地区出身イナズマアマリリスが優勝、船橋重賞・平和賞はチョットゴメンナ。またJpn?・エーデルワイス賞はアンペアが制し、ブリーダーズゴールドジュニアカップはワンダフルクエスト、そしてハート王子マサノウイズキッドなど活躍馬がずらり。
そして今回、アラベスクシーズ、モエレオフィシャルの2頭が殴り込みをかけてきた。アラベスクシーズはこれまで3戦2勝2着1回。表舞台は今度が初めてだが、2連勝はそれぞれ2着に1・4秒差、0・7秒差で圧勝。このスケールの大きさが最大の魅力だ。鞍上は五十嵐冬樹騎手。
一方のモエレオフィシャルはただ今、売り出し中のゴールドヘイロー産駒。これまで7戦2勝2着1回。着外に2度沈んだが、これは1000m、1200mの忙しい競馬が合わなかったため。前回は1700mを舞台に見事な直線抜け出しを決めて快勝。距離1600mは望むところだろう。鞍上は久々に水沢参戦、小嶋久輝騎手だ。
この2頭によるワン・ツーフィニッシュの可能性も高いが、岩手も切り札ワタリシンセイキが満を持して登場する。芝も決して合わない訳ではないが、4着が最高。しかしダートに替わると動きが一変し、目下4戦4勝と無敗を誇っているだけではなく、すべてワンサイドで圧勝。
前回は初の盛岡ダート戦に加え、隣にいた馬がヨレて接触のアクシデント。落鉄の不利も重なり、普通なら着すらない状況だったが、逞しい精神力で克服。3コーナーでエンジン全開するや、いつもどおり前にいた馬をごぼう抜き。4コーナーで早くも先陣に取り付け、直線で後続を突き放す一方。とても2歳とは思えないケタ違いの強さで勝利をもぎ取ってしまった。
ワタリシンセイキのセールスポイントはいい脚を長く使える点。水沢なら向正面からゴーサインを出すとすばやく反応。行き脚がつくとアッという間に捲くりを決め、ゴールでは余裕たっぷり。果たしてハイレベル北海道相手に、このロングスパートが爆発するか期待を込めて注目してみたい。
ダンストンジールは個人的にだが、非常に高いフリーハンデをつけている。デビュー戦の芝1000mをハイタイムで逃げ切り、ウイングアロー産駒ならダートでさらに真価発揮だろうとビギナーズカップ(水沢1400m)で◎をつけたが、中団のまま5着。続くりんどう賞もワタリシンセイキに完敗を喫して5着。
ところが芝に替わった若鮎賞を強いレースで勝って2勝目。これで軌道に乗ったと思いきや、同じ芝・黄菊賞で8着凡走。気になって村上忍騎手に聞いてみたら「精神的にまだまだ子ども。道中遊んでみたり、集中力を欠いたりするが、スケールは大きいはず」と。
その裏づけが前走・若駒賞2着で、ダートが決して悪い訳ではない。将来性は間違いなくA級候補を見ている。
あとは遠征の反動次第だが、門別・岩手山特別で2着センリグランピー、能力劣らないテンショウスズランが連下。
◎ ?ワタリシンセイキ
○ ?アラベスクシーズ
▲ ?モエレオフィシャル
△ ?ダンストンジール
△ ?センリグランピー
△ ?テンショウスズラン
3連単は1、8、12の3頭ボックスが本線。あとは1を1着固定に8、12、3
馬複は1−8、1−12、8−12、1−3、1−7
<お奨めの1頭>
6レース スターエフェクト
目下7連勝中と破竹の進撃。展開構わず今回も豪快に突き抜ける
15日(土)メイン9レースはC2級「第8回胆沢川賞」(水沢1800m)、10頭立て。主軸はトーセンダズル。中央2戦0勝から今年7月に転入。初戦は仕上がり途上だったため5着に敗れたが、一度叩かれて気配が一変。圧巻の5連勝を飾った。
前回・猊鼻渓賞でも果敢に逃げ、ジャンドゥーヤにアッサリ交わされたが、2着を死守。そのジャンドゥーヤは転入後すべてワンサイドで圧勝。すでにB級でも勝ち負けできる出色のタイムをマークし続けるほどの実力馬。それを考えれば2着でも評価は決して下がることはなく、相手が手頃の今回は巻き返し必至と見るべきだろう。
あえて不安材料を捜せば距離が一気に延長されて1800m。これに戸惑わないかだが、逃げ一辺倒の脚質でもないし、折り合いもつくタイプ。仮に1枠からクロシェレースが逃げたとしても2番手はキープできそうで勝機がっちりと掴む。
相手筆頭はベガブラン。中央未勝利に終わったが、ダート1700m戦を2回、また芝でもマイル以上をずっと使われて距離延長は望むところ。しかも前回、2ヶ月半ぶりの実戦だったにもかかわらず2着と上々の滑り出し。ひと叩きされた上昇度も見込めば主力扱いでもなんら不思議はない。
クロシェレースは中央5戦0勝から転入。移籍直前のレースでは札幌芝1800m戦で8着ながら0・5秒差にまとめ、初戦アッサリ逃げ切って完勝。幸先のいいスタートを切った。ただ同日、猊鼻渓賞でトーセンダズルが水沢1400m1分29秒3に対し、クロシェレースは1分30秒1。ここに一叩きされたベガブランが割って入ると考え、▲評価とした。
以下はちょっと水を開けられた印象だが、落馬中止後の前回を3着にまとめたシャルルドミル、格の底力に期待パワーポリティクスが連下押さえ。
◎ ?トーセンダズル
○ ?ベガブラン
▲ ?クロシェレース
△ ?シャルルドミル
△ ?パワーポリティクス
3連単は3、6、1のボックス本線。あとは3を1着固定から2着流し
馬複は3−6、1−3、3−7、3−9
<お奨めの1頭>
8レース エアテムジン
ここ2戦は足踏み続いたが、地元水沢は抜群の安定感。今季4勝目はほぼ手中に入れた