
28日(日)メインはB2級「第1回師走賞」(水沢1600m)、12頭立て。好調馬がそろって伯仲戦が期待できる。
主軸にケンタッキーハットを指名。過去履歴は中央7戦0勝から昨年12月に岩手へ移籍。アッサリ2連勝し再び中央入りしたが、5戦未勝利に終わり、今年9月に岩手へ戻ってきた。再出発後、3連勝をマークしたが、B2昇級戦で3着に敗れ連勝ストップ。
これで勢いが止まったかと思ったが、またもや3連勝。特に前々走B2戦の強さはけた違いで、2着スカイラプターに9馬身差の大差をつけて圧勝した。
今回はこれまでに比べて明らかにメンバー強化。B2クラスの上級で揉まれてきた面々がずらり集まり、厳しい競馬を強いられそうだが、ここは勢い重視。大外11番枠に入ったのは痛いが、決してハナにこだわるタイプでもなく、2番手抜け出しを期待したい。
逆転筆頭はアルディ。前走・ディセンバーカップで1番人気に支持され、道中の手応えも抜群だったが、決め手勝負の差が出て4着。距離1800mがちょっと長かった印象だった。
しかし今度は適距離のマイルが舞台。ゴール前の詰めの甘さがつきまとうが、巧みなレース運びで首位を虎視眈々と狙っている。
サンワードグローが再び上昇ムードに乗って目下2連勝中。前走・ディセンバーカップでは7番人気まで評価を落としていたが、見事に覆して快勝。岩手での白星を9に伸ばした。
ただ、ネックはマイルの距離。実績からは決して合わない訳ではなく、前々走も1着をマークしているが、元々がエンジンのかかりが遅いタイプ。メンバー的にハイペースになることはまず考えられず、前残りの競馬になるとちょっと苦しい。
好調度ならロイヤルプレミアムもヒケを取らない。今年8歳馬だが、終いの切れる脚は依然健在だ。かつてに比べ前半で離されなくなったのも安定した結果につながり、自分で動けるようになったのが最大の収穫。上位3頭との差はほとんどなく、直線台頭のシーンも十分にある。
以下、前回快勝で今季2勝目をあげた格上スウィープザボード、今の馬場が合うカリズマウイッシュも展開次第で連対突入まで。
◎ ?ケンタッキーハット
○ ?アルディ
▲ ?サンワードグロー
△ ?ロイヤルプレミアム
△ ?スウィープザボード
△ ?カリズマウイッシュ
3連単は11、4、12のボックスを厚めが本線。あとは11、4の2頭軸から流し
馬複は4−11、11−12、3−11、6−11
<お奨めの1頭>
7レース ヒカルメイオー
目下9連勝と破竹の進撃を続行中。前回、B2でも圧勝を飾り、ほぼ死角なしの本命だ
今週は27日(土)から31日(日)までの5日間連続開催。岩手競馬は年末年始にかけてノンストップで突っ走る。その初日27日メインはC2級・水沢1600m戦「第9回磐井川賞」、9頭立て。
主軸はマイネルオスカー。中央5戦未勝利から転入し3勝2着4回。一度も着外に沈んだことがなく、相手なりに駆ける堅実さを身上とする。ここ2戦は3着止まりだが、これは勝ったクロシェレースが強すぎただけ。同馬は現在、土つかずの4連勝中でC2では敵なし。それを考えれば3着も納得でき、強豪抜けた今回は絶好のチャンスを迎えた。
逆転筆頭はオメガユーロスター。転入当初はなかなか白星を飾れなかったが、5戦目から4連勝をマーク。昇格初戦の前々走は3着にとどまり、前回は11頭立て10着。急ブレーキがかかった印象もあるが、流れに乗れなかったのが敗因。今回ならほぼ先手は間違いなく、マイペースに持ち込み逃げ切りまで十分。
ゲンキデタマチャンはC1編入後の成績が安定しなかったが、降格した途端に3着。差し競馬に徹したのが功を奏したようだ。岩手では珍しい宮崎県生まれで“元気で玉ちゃん”もグッドネーミング。今回も元気一杯で出走する。
上記2頭の実力が抜けており、どちらが先着するかに焦点が絞られ、3着以下が混戦。それならば前に行ける脚もあるゲンキデタマチャンにもチャンスはあるかもしれない。
ノボルシラオキはタフに走り続け、前回は6月の盛岡ダート1200m戦以来の白星を飾った。これは若手でメキメキと頭角を現してきた山本聡哉騎手の好プレーによるものが大きかった。活躍の場は1400mまでに限られ、今回のマイルは微妙な距離だが、そこはジョッキーの腕でカバーしたい。
パワーポリティクスは相変わらず詰めの甘さがつきまとうが、前回・錦秋湖賞ではマイネルオスカーに次ぐ4着。タイム差は0・6秒あったが、マイネルオスカーが人気になるなら、やはりこちらも軽視はできないだろう。
◎ ?マイネルオスカー
○ ?オメガユーロスター
▲ ?ゲンキデタマチャン
△ ?ノボルシラオキ
△ ?パワーポリティクス
3連単は1、5の折り返しから9、4、3へ3着流し
馬複は1−5、1−9、1−4、1−3
<お奨めの1頭>
10レース エアテムジン
前回3着は出遅れを喫し、前半で脚を若干使ったのが影響したもの。ここは仕切り直し
今日23日の開催が終わるといよいよ年末年始の変則開催に突入。岩手競馬は24〜26日を開けた後、27日から31日まで5日間連続開催。そして年明けも2日から始まって4日まで。1週間ほとんど競馬やってます。
各地の予定を見ると年末に5日も連続でやるのは岩手だけなんですね。例年だと年末に連続でやっているのは大井とか笠松であることが多く、岩手は年末は3日間だけで、年を明けてから4日とか5日とか連続で開催する事が多かったと思います。
年末のバタバタしている時に5日間連続、ってのはなかなかつらいモノがありますが、その分、年明けが楽なスケジュールになってます。4日が終われば一息つけるかな。
全国の競馬関係者の皆様、ファンの皆様が年末年始開催を無事に乗り切れますように。
月曜のメインレースはダート1800mのかまくら賞。好調馬が揃いましたが、しかし今回のレースの条件・「水沢ダート1800m」で勝ち星がある馬は0。そもそもダート1800mに良積のある馬自体ほとんどおらず、考えてみるとなんだか微妙なメンバーです。
やはりここは距離がカギになるのか・・・。とはいえ、いずれの馬もマイル戦をこなしてきているし、200m延長でいきなりばったり、という事はなさそう。となると勢い重視でいいのでは。
という事で、今回の本命は(9)ヤマボウシピンクを狙ってみます。とにかくここ3戦の上昇感は魅力で、走る度に勢いを増している感があります。
確かにこの距離はやや長いのでしょうが、マイル戦で立て続けに好走してきた−それも好タイムで−今なら克服可能。今回はこの馬の勢いに乗ります。
対抗も8枠で(10)ヤマニンエレメント。C1に上がってまだ日は浅いながらも現級上位の力は見せています。ここからハナを、とはいいませんが2、3番手なら十分獲れるし、獲れれば好走してくるでしょう。
もう一頭もちょっと穴目で(3)ブライティアアーチはいかが?この馬も水沢、特に今の時期が得意。冬の水沢に移ったここ3戦、着順はともかくレースの内容は決して悪いとは思えない。この距離もむしろ差し脚を活かせる舞台と見ます。
(1)サスガツヨイはここで力が足りないとは思えないし距離も大丈夫なはず。しかし岩手では1800mで連対すらないのも事実。鞍上・枠順魅力も押さえまでに留めたい。
最近の勢いでなら(7)ハルカゼゴールドも魅力。おそらく今が成長期、初距離もあっさりこなせるかも。
●買い目
馬単(9)=(10)、(9)=(3)、(10)=(3)、(9)→(1)、(9)→(7)
◆お奨めこの一頭
10R:ナムライシス
前走、サイレントカイザーを追いつめた走りは本物。鞍上の100勝はここで決める。
22日(日)メインはC2級・猊鼻渓賞(水沢1400m)。上位評価はレイクマーメイド、キョウエイノーブル、ゲイリーリバイバルの3頭に絞ることができる。ただ序列がちょっと難しいが、レイクマーメイドを主軸に指名する。
中央4戦0勝から今年10月に転入。持ち賞金がなく、C2でも最下級に格付けされアッサリ4連勝をマーク。前回の猊鼻渓賞では3番手追走からゴール寸前でベガブランに交わされたが、クビ差の僅差2着。決して評価ダウンになる内容ではなかった。
しかも走破タイム1分28秒5は他の2頭に比べて出色。馬場状態、ペースが違ったとしてもこのタイムは素直に信じていいだろう。加えて3走前、キョウエイノーブルとの直接対決でハナ差だったにせよ退けた点も強調したい。
逆転筆頭はゲイリーリバイバル。転入初戦は2ヶ月ぶりの実戦がこたえて4着に沈んだが、一度叩かれて気配が一変。2戦目から4馬身、2馬身、1馬身1/4差と危な気のないレースで3連勝をマークした。今回はメンバーが大幅に強化されたが、展開に左右されない脚質、しっかりした末脚、そして勢いなどを考えればアッサリ突破する公算も大。
キョウエイノーブルは岩手4戦3勝2着1回。唯一、敗戦を喫したのは前記レイクマーメイドにハナ差屈しただけ。4戦とも逃げの戦法を採っているように身上とするのは天性のスピード。▲評価としたのは同型ダークリンがいるから。キョウエイノーブルが?枠に対し、ダークリンは?枠。この枠差が微妙に影響しそうでハイペースになれば共倒れの可能性もあり、展開がカギを握る。
好調度ならダークリンもヒケを取らない。中央0勝から北海道2戦0勝からトレード。当初は一息のレースを繰り返していたが、実戦を使われながら上昇一途。目下2連勝と波に乗っている。水沢1300mで1分22秒台前半のタイムも上々なのだが、今回は一気にメンバー強化。ここを凌げれば今後の活躍も約束されたが、如何せんキョウエイノーブルとの兼ね合いがどうなるか。
ケイビイラッキーは昨年2歳時、一戦のみでシーズンを終了。それで出世は遅れてしまったが、一戦ごとに地力アップは確か。時に敗戦を喫しながらも3勝マーク。前回・猊鼻渓賞でも4着だったが、タイム差0・3秒にまとめた。ここは今後の試金石としたい。
◎ ?レイクマーメイド
○ ?ゲイリーリバイバル
▲ ?キョウエイノーブル
△ ?ダークリン
△ ?ケイビイラッキー
3連単は3、5、7のボックス本線。あとは6、10を3着押さえ
馬複は3−5、3−7、5−7、3−6
<お奨めの1頭>
4レース アニバーサリー
当初は終いの脚がひと息だったが、叩かれながらレースに集中。目下3連勝はまったく危な気なし。不動の本命だ
21日(土)メインはB1級馬による水沢1600m戦「第17回銀嶺賞」、9頭立て。
(アルゴ 写真・佐藤到)
主軸にアルゴを指名する。中央0勝→笠松1勝→中央0勝2着1回の成績から今年9月に転入。初戦は芝が合わなかったのか6着に敗れたが、2戦目の盛岡ダート1600m戦を快勝。以降、3、5着にまとめB1から重賞・北上川大賞典へ挑戦。さすがにメンバーが強く後方から差を詰めただけの7着に終わったが、前回は3番手追走から鮮やかな直線抜け出しを決めて岩手2勝目をマークした。
アルゴはサンデーサイレンス×トニービンの良血馬。母ティークリッパーも現役時代、中央ダートで4勝。準オープンまで駆け上った実績がある。芝で振るわなかったのは、そのあたりが原因だったのかもしれないが、いずれ前回内容はパーフェクト。秘めた素質がついに開花したと解釈できそうだ。
逆転筆頭はサイレントカイザー。ご存知、トーホウエンペラー産駒で今年飛躍を期待された1頭だったが、距離の壁に突き当たって好、凡走の繰り返し。ひとまず1800mで1勝したこともあったが、やはり最後の粘りがひと息の印象だった。
しかしマイルまでなら守備範囲。前々走・ひいらぎ賞は4着に敗れたのは、ハイペースが祟ったため。サイレントカイザーは4角で一旦先頭に立ち、見せ場は十分に作った。
そのお返しとばかり、前回は2番手キープからナムライシスの追撃を封じて今季4勝目。レース日は違っているが、アルゴが1分42秒2に対し、サイレントカイザーは1分41秒4。このタイム比較から逆転の目は十分にある。
ヘライカントリーは前回G・ステッキ賞で0・7秒差6着。小生は距離適性を重視して◎としたが、後方から差を詰めただけに終わった。正直、物足りなさを感じたのだが、今回は主戦・村上忍騎手。元々が着順安定しないタイプなので、前走度外視で狙ってみたい。
テンショウタイヨウは今冬、荒尾へ武者修行に出かけ3戦2勝2着1回、そして浦和の交流戦を快勝。帰郷後も順調に勝ち星を伸ばしてオープン入りは時間の問題かと思ったが、ちょっと伸び悩み気味。シリウス賞11着、前々走・ひいらぎ賞9着と大敗を喫し、視界の外へ消えつつあった。
それを覆したのが前走G・ステッキ賞。中団キープから最後まで気力が衰えず、0・1秒差3着に食い込んで健在ぶりを誇示した。
以下は菅原勲騎手に乗り替わったトウショウグローズ、折り合いつけば末脚爆発ケージーシルキーを押さえ。
◎ ?アルゴ
○ ?サイレントカイザー
▲ ?ヘライカントリー
△ ?テンショウタイヨウ
△ ?トウショウグローズ
△ ?ケージーシルキー
3連単は6、4の2頭軸から7、2、1流し
馬複は4−6、6−7、2−6、1−6、6−9
<お奨めの1頭>
10レース ダンストンリアル
時に取りこぼしあるが、今季5勝マークし成長一目。桐花賞へ向け、ここはきっちり勝ちたい