
25日(土)メインはA級三組「東根山(あずまねやま)レース」(水沢1600m)、10頭立て。ケイジーウォリアに勝機到来した。前走・A級二組戦では3コーナーからスパートをかけ4角で2番手まで進出し、そのままゴールに突っ込むかに見えたが、キタサンダイオーの強襲に遭ってハナ差2着。実に悔しい一戦となった。
岩手転入後、着外に沈んだのはオープン特別・赤松杯へ挑戦4着後の2度のみ。他では堅実に上位争いを演じ、昨年10月以来の白星に待ったなし。
ハウプトローレは同じレースで3着。スタンド前では2番手だったが、2コーナーで先頭。マイペースに持ち込んだが、直線で2頭に交わされて0・2秒差。毎回見せ場を作ながら、最後の詰めの甘さに泣いている。それでも相手なりに駆ける堅実さは評価が高く、このメンバーなら次位筆頭は譲れないだろう。
マイネルアンセムは中央時代、長距離をメインに使われて芝で4勝。おそらく盛岡芝を狙っての転入だと思うが、せきれい賞5着が最高。残念な結果に終わったが、12月の水沢1800m戦を快勝。最優秀古馬へ選出されたカネショウエリートを破って岩手初勝利を飾った。その後も2着を一度確保するなどし、安定感はないが時に大駆けを披露する。
休み明けは格下相手にも4着止まりとひと息のレースだが、ソロソロ一発があって不思議はない。
サクラアリエルの評価が難しい。前々走を快勝し、幸先のいいスタートを切ったのだが前回は伸びひと息で4着。いつもの?サクラアリエルに戻ってしまった。それでも入着を果たしているのは事実、引き続きマークが欠かせない。
南関東で1勝し、再転入ケイジーウィザード。岩手<8.9.4.1>と抜群の安定感を誇り、唯一の着外は忙しい競馬が合わなかった盛岡ダート1200m戦8着のみ。最高格付けがB2級で今回からA級へ編入とクラスはきつくなったが、実質的にはB1級のメンバー。やはり軽視はできないだろう。
マイネルティーダは頭打ちの感があるが、それでも前回5着。うまく流れに乗れれば反撃の余地はある。
◎【3】ケイジーウォリア
○【8】ハウプトローレ
▲【5】マイネルアンセム
△【7】マイネルアンセム
△【2】ケイジーウィザード
△【4】マイネルティーダ
3連単は3を1着固定に8、5、7流し。あとは2、4を押さえ
馬複は3−8、3−5、3−7、2−3
<お奨めの1頭>
11レース ケージールドルフ
前回はハナ差負けと実に惜しい2着。このメンバーならタイムが抜けており、勝機ガッチリ
水沢競馬場の桜が、この週末ちょうど見頃を迎えていました。先週の段階では平日の間に満開になってしまいそうな勢いだったのですが、この中間、天気が崩れたりしたおかげで本当にこの週末ぴったりに満開になってくれました。
見たところピークは金・土あたり。花は散り始めてなく葉もほとんど無いほぼ完璧な『満開』。日曜日はだいぶ葉が出てきましたがそれでもまだ十分満開といっていい状態で、天気にも恵まれて桜を存分に楽しむ事ができました。
悩んだ末、本命は(11)ヒカルメイオーで押す事にしました。昨夏に転入後16戦12勝2着2回・3着2回。つまり3着以下がない実力馬。2kg背負わされていますがそれでも“3馬身差が1馬身差になる程度ですよ”とうそぶきたくなるくらい抜けた力を持っています。
なので、気になるのは11頭立て11番枠という枠順です。ここからすんなり好位を獲れるかどうか?獲れさえすれば当然優勝争い。いや、万が一獲れなくても大きく崩れるシーンは想像しがたい。
少し気になる要素はあるけれど、それでも力の差が現れるはず・・・というスタンスでここはこの馬を本命にします。
対抗は(4)ヒドゥンアジェンダ。ここ2戦はヒカルメイオーに完敗の格好ですが、距離や重めのコース状態も合わなかったのは確か。今回は手頃なマイル戦だしコースも今シーズンここまでの中では軽め。おまけに、現級で好走していながらハンデ無しに留まっているのもプラスになるでしょう。
(10)シルクライムライトは快速で押すタイプだけにこの枠順が不安。ただ、行ってしまえば非常に粘り強い馬だし、ここまでの快速ぶりからすれば行き切れる可能性大。不安があるとすれば3月の初戦から仕上がっていたので、ここで大きな上積みまではなさそうな点。
(7)アルゴはやはりマイルあたりが良さそうな印象。ここも上位争いしていい力関係ですが、気性面であてにしづらいというリスクはあります。(3)サンワードグローは距離短縮+内枠で再度狙い直していい条件に。この馬向きのハイペースの展開も十分に期待でき、穴で狙ってみるならこの馬でしょう。
◆買い目
馬単(11)=(4)、(11)=(10)、(11)=(7)、(11)=(3)
◆お奨めこの一頭
6R:ロイバーブリング
先週は圧勝。今回はかなりの相手強化となったがそれでもまだいける。相手は(6)で“ムラムラ”決着だ。
19日(日)メイン11レース(発走16時35分)は岩手版・皐月賞「第9回阿久利黒(あくりぐろ)賞」(水沢1600m)、10頭立て。
トライアル・スプリングカップ上位5頭がすべて出走、再戦ムードが濃厚だ。主軸はマヨノエンゼルで動かない。
(スプリングカップ ゴール 1着・マヨノエンゼル 写真 佐藤到)
芝ダートでデビュー2連勝を飾ったものの、その後は着外の連続。オープンでは通用しない印象を与えたが、重賞・若駒賞(盛岡ダート1600m)3着から反撃に転じ、続く南部駒賞でワタリシンセイキにアタマ差2着まで肉薄。9番人気の低評価を見事に覆した。寒菊賞はワタリシンセイキ=関本淳騎手の絶妙プレーに3着に屈したが、12月末の2歳A級戦で白星をマークしてシーズンを終了した。
今季はワタリシンセイキが南関東へ移籍。第2グループから抜け出すのはどの馬かが焦点だったが、休み明け初戦の3歳A級戦で2着に1・1秒差をつける圧勝劇。マヨノエンゼルが最有力候補に浮上したが、それ以上に収穫は前で競馬ができるようになったこと。4番手を追走して3コーナーから徐々に進出。直線入り口で早々と先頭に立つや、あとは後続を突き放す一方だった。
そして前走、スプリングカップではスタートで出遅れ、厳しい競馬になるかと思ったが、2コーナー過ぎからロングスパートをかけて直線でアッサリ抜け出して完勝。自身の連勝を3に伸ばし、今回のレースに臨んできた。
400キロ前後の小柄な牡馬ながら、全身がバネの塊。インタビュー記事をテシオ特集に掲載したが、中間の動きも文句なし。待望の重賞タイトル獲りに賭ける。
逆転候補はスプリングカップ2、3着トキワノマツカゼ、ダンストンジールの2頭。その時はマヨノエンゼルが一度、実戦を使ってきたのに対し、トキワノマツカゼは5ヶ月ぶり、ダンストンジールは3ヶ月ぶりのハンデがあった。そこに逆転の可能性を秘めている。
トキワノマツカゼは北海道2勝馬でJpn?・北海道2歳優駿で7着。現役馬セールでトレードされ、すでに昨年、村上昌幸厩舎へ移動していたが、無理をさせたくないとの判断で休養。3月の能力検査を叩いての出走だったが、なんと能検の馬体重がプラス40キロの490キロ!
これには陣営も驚いたが、ちょうど成長期に入ったからだった。実際、スプリングカップでは476キロまで絞ってきたが、太め感はまったくなし。元々、トウカイテイオー産駒にある傾向だが、足長に見える馬が多く、パドックで見た馬体に惚れ惚れ。おそらくちょうどいい感じの体重で出走できたと見ている。
しかし5ヶ月ぶりの影響でレース勘が戻っていなかったのも事実だし、生涯初の逃げの手に出たのは1枠に入って包まれるのを嫌ったから。今回は大外に入ったが、これはむしろ好材料となるに違いない。今後も含め、早くも正念場を迎えた。
ダンストンジールは寒菊賞でマヨノエンゼルに先着2着。気性に幼さが残り、それが成長を妨げていたが、精神面でどこまで大人になったかが見ものだった。
スプリングカップ当日、装鞍所でずっと追いかけていた。体重的にはさほど変化はなかったが、まだ絞まっていない感じ。他の馬が暴れたのに反応し、うるさい面を覗かせて幼さは解消されていないと思ったが、レースでは集中力を欠くことはなかったのでホッとした。
直線でトキワノマツカゼを一旦交わして再び差し返された点が村上忍騎手には不満だったみたいだが、内容は合格点。変わり身を見込めば実績的にも逆転の余地は十分にある。
以下は大きく離れてセンリグランピー、クラサッキーが続き、あとは南関東から転入初戦を1着同着リュウノシンゲンが押さえ。なんたってリュウノシンゲンの父は皐月賞の人気2頭ロジユニヴァース、アンライバルドと同じネオユニヴァース。JRA、岩手連動説があるかもしれない。
3連単は2、10、1の3点ボックス勝負。あとはけん制し合った際に2、7が浮上するか
馬複は2−10、1−2、2−10、2−3
<お奨めの1頭>
9レース コアレスアミーゴ目下5連勝中と破竹の進撃。今回からB2へ昇級したが、能力値の違いを見せつける
18日(土)メインはB2級「エイプリルカップ」(水沢1800m)、9頭立て。有力馬の実力が拮抗し人気も割れそうで難解な一戦となったが、逆の見方をすれば馬券的には妙味たっぷり。正直、どの馬を軸に決めるか非常に迷ったが、コアレスブライトに白羽の矢を立ててみたい。
(コアレスブライト 写真・佐藤到)
昨シーズンまで好走が続かないタイプだったが、冬をはさんで目下3連勝中。着差はいずれも僅かだが、これは近走に限ったことではなくデビューからずっと同じ。鞍上・関本淳騎手の勝ちパターンでもあるのだが、大差も僅差も勝ちは勝ち。それならば派手に勝たなくてもいいというのが一貫している。
絶好の1枠を引き当てたことも強運だし、水沢1800mのキャリア豊富で2勝2着3回の実績も心強い。
ただ一つネックがある。他に比べて走破タイムで見劣っているのは否定できない。馬場差を加味してもヤマニンエレメントと1・4秒、シュクジャンヌに対しても0・9秒遅い。このタイムを枠差で上回ることができるか―が焦点となる。
逆転筆頭はヤマニンエレメント。岩手転入後、着外に沈んだのは盛岡ダート1400m戦9着の一度のみ。他はすべて3着以上にまとめ、依然底を見せていない。休み明け初戦の前々走はマイネベリンダを深追いして3着に敗れたが、前回は4角先頭の強いレースで完勝。距離を克服できたことが最大の収穫だった。
死角はコアレスブライトとは正反対に外枠8番枠に入ったこと。スンナリ好位につけるのに脚を使った際、末が甘くなる可能性もある。
シュクジャンヌはA級でも勝った実績を誇り、B2降級の今季は1、2着。格上の実力を見せつけている。ただ取りこぼしが多いのも事実。メンバーが甘くなって勝機が到来しても伸びを欠くケースもままある。前に行きたい馬がそろって展開は向きそうだが、ポカがあることも考慮しなければならない。
ゲイリーリバイバルは中央から転入初戦で4着に沈んだが、以降はオール連対。2戦目から4連勝、そして近2走も連勝。昇格もまったく問題にせず、B2戦も軽く突破した。
何が不安点かというと初の1800mに尽きる。中央、岩手を含め最長距離は前回の1600m。水沢で1ハロン伸びるのは結構きつく、しかも3コーナーのカーブからのスタート。自己のポジションを取れなかった場合、案外の結果になるかもしれない。
ジェドバトラーは前回、鮮やかなマクリを決めて快勝。9歳馬健在を誇示した。割り引きは水沢1800mで2着1回あるが、1800m戦は未勝利だ。
あとは2戦連続で3着タイキサファリも有力馬がもたつけば台頭の可能性も十分。
3連単は1、8の折り返しから2、5、7流しを本線としたが、2、5から入る手も十分
馬複は1−8、1−2、1−5、2−8、5−8
<お奨めの1頭>
7レース リュウノアレス
目下3連勝中(前回は1着同着)とスピードが冴え渡っている。本格化疑わず、ここも軽く突破だ
桜前線がいよいよ水沢競馬場を通過しそうな今日この頃ですが、今日のお話しは阿部騎手1000勝達成間近、という話題から。
今年でデビュー17年目を迎える阿部英俊騎手が、この日曜日終了時点で地方通算993勝に到達。1000勝の大台まであと「7」に迫りました。順調にいけば今月中、早ければ来週にも記録達成のシーンが見られそうです。
秋田県鹿角市出身、お父さんがホテルの支配人だった関係で藤七温泉(八幡平の頂上付近にある温泉宿)で幼少期を過ごし、騎手にならなければ家業を継いでいただろうな、という阿部騎手。そんな彼も一流ジョッキーの証しである1000勝を達成しようというまでになりました。
果たして来週か、もう少し先か。達成の瞬間が楽しみですね。
という事で今回は阿部騎手関連のなつかし画像をおまけにしてみましょう。
2000年群馬記念、ミヤシロブルボンで出走した時の阿部騎手です。高崎で騎乗したのはこの時だけなのでは?
対抗は(2)リーガルマインド。金沢A→名古屋Bと進んで距離経験は豊富。転入初戦の前走もそこそこにまとめ、距離2戦目の今回は上昇見込んで当然です。
ただ、一番成績がいいのは1500m、次いで1400m。マイル以上では信頼度が下がるタイプで、その意味では前走の結果も頷けるところ。そういうマイナス点は念頭に置いておくべきでしょう。
3番手、ちょっと悩みましたが(1)ジェイキングでどうでしょう。ここは同型が強力ですが、この好枠からうまく流れを創れれば上位突入可能です。
本来素質上位の(7)パワフルボーイは休み明けという点が不安。冬休み前は走る度に馬体が増えており、最後の490kgというのはいかにも太すぎました。その上休み明けでどうなっているか。
穴で狙ってみるなら(11)マイネピルエットか。土・日と比較的外からの差しが届いていました。軽いコースベストの馬ですが、展開が嵌る可能性に賭ける手ありでしょう。
◆買い目
馬単(9)=(2)、(9)=(1)、(2)=(1)、(9)=(11)、(9)=(7)
◆お奨めこの一頭
6R:ロイバーブリング
前走の内容が上々。相手関係はやや強化されたが、これで止まるとは思えぬ。