27日メインは岩手版オークス「第28回ひまわり賞」。創設は1987年で第1回から3回まで旧盛岡競馬場(緑ヶ丘)1800mが舞台。
第4回以降は水沢、盛岡と何度か交代で行われ、2000年から交流重賞へ格上げ。舞台が水沢1900mへ固定された。2007年、2008年は地元重賞で実施され、2009年から盛岡ダート2000mで行われ、現在に至っている。
歴代最強馬といえば2006年を優勝したサイレントエクセルだろう。GⅠ(当時)・ダービーグランプリで3着に善戦。またビューチフル・ドリーマーカップ2連覇など華麗な足跡を残した。
その領域に近づける可能性あるのが昨年の優勝馬コウギョウデジタル。ひまわり賞のほか3歳伝統の不来方賞、ウイナーカップと重賞3勝をマークして最優秀牝馬の座を獲得。
今年も牡馬相手のあすなろ賞を制し、先日の牝馬重賞・フェアリーカップも順当勝ち。いまや押しも押されぬトップグループに君臨している。
最大目標は今年、12年ぶりに岩手で開催するJBCレディスクラシック。コウギョウデジタルは盛岡コースとの相性抜群。1800mもベストの距離だけに期待がふくらむ一方。無事に夏を過ごし、JBC出走にこぎつけてほしい。
本題に戻る。今年のひまわり賞は例年以上に難解な一戦となった。一番の理由はダート1000m重賞・ハヤテスプリントからの直行組が6頭。芝オパールカップから直行組が3頭。2000mをこなせるか微妙だ。
距離経験を考えればフラッシュモブ、グランドバリューらが有利だが、フラッシュモブは北海道、川崎と転戦して前走・ハヤテスプリント8着。馬体重も400キロを割り、ダイヤモンドカップ4着時の迫力を取り戻せるかどうか。
迷った末の本命はダンスママ。中央時代に北海道の条件交流(門別1200m)を快勝直後に転入。初戦を2秒の大差で圧勝し、ハヤテスプリントでも2着確保。
コンビを組んだ関本淳騎手は「1000mが短すぎて速い流れに苦しんだ」とレースコメントしたが、今度は倍の距離2000mが舞台。折り合いつくかに不安を覚えずにはいられないが、リーディングジョッキー・村上忍騎手の腕に託したい。
ターントゥタイドは昨年、若鮎賞。今年ははまなす賞と芝重賞2勝。また牝馬交流・日高賞2着、芝交流・オパールカップ4着と断然の実績。
ただ本質的に芝タイプでダートは割引きが必要。加えて一千ごとに体重が減り続け、今回は中1週のローテーション。さらに馬体が減らないかが気がかり。その点で対抗とした。
トーホクスマイルは距離延長で一躍浮上。全兄が現A級で昨年の桐花賞(水沢2000m)3着トーホクアローなら2000m持ってこい。近走内容も悪くなく、長丁場で本領発揮する。
インフラレッドレイは小柄な牝馬ながらレースセンス抜群。重賞でも上位争いを演じ、成長の跡もはっきり。ただ軽快さを身上とし、2000mが不安だが、主戦・山本聡哉騎手に替わって巧みなレース運びを見せる。
グランドバリューはダイヤモンドカップ5着。フラッシュモブとは0秒1差なら、ローテーションから有利は明白。ダートに戻って反撃必至。
フラッシュモブはどんな距離、展開でも必ずひと脚を使えるタイプ。前崩れの流れなら切れを発揮するシーンがあるかも。
◎(11)ダンスママ
○(7)ターントゥタイド
▲(8)トーホクスマイル
△(3)グランドバリュー
△(6)インフラレッドレイ
△(9)フラッシュモブ
<お奨めの1頭>
11R コスモリオ
岩手転入後、連対を外したのは守備範囲を超えた2000m・ジューンカップ6着のみ。マイル戦での信頼度は絶大だ
21日(月祝)、盛岡ダート2000mを舞台に行われたJpnⅢ「第18回マーキュリーカップ」はJRA・ナイスミーチュー(栗東・橋口弘次郎厩舎)が快勝。一昨年、シビルウォーが打ち立てたレコードを0秒2更新。2分1秒9の大レコードを樹立した。
小牧太騎手「今回は斤量が軽かった(55キロ)ので、思った以上に前へつけることができたし、砂をかぶらなかったのも良かった。行く馬も少なくてスムーズな競馬ができたのが勝因。レコードを出すタイプじゃないので正直ビックリしている」
橋口弘次郎調教師「私自身、盛岡は今回も含めて4戦4勝と相性がいい。いつもより前でしたし、追走も楽。勝つことを想定していなかったので次走を考えていなかった。これまで物足りなかったが、これをきっかけに活躍してほしい」
橋口弘次郎調教師の4戦4勝は2003年、ダービーグランプリ。2004年、5年の南部杯(いずれもユートピア)と今回。また次走、BSN杯へ向かいたいと発表があった。
ナイスミーチューは2007年のセレクトセールで1億1134万円の高額で落札された良血馬。マーキュリーカップ優勝をきっかけに、さらなる飛躍を期待したい。
26日(土)メイン10レースはB2・盛岡芝1000m「姫神賞」。このレースから重賞・OROターフスプリントを目指すケースも多く、個人的にも楽しみにしている。
エスカーダは中央3勝・準オープンから転入。初戦の芝1000m・新緑賞(C1)を完勝し、続く水沢1600m戦を圧勝。
前走はB2から強気のオープン挑戦・スプリント特別(芝1000m)でも1番人気に支持された。しかしチェリービスティーのマークが厳しく2着。陣営もショックを隠せなかったが、コースレコードに0秒4まで肉薄のハイタイム決着では仕方なし。
今回は自己条件に戻り、相手有利は明白。中4日の強行軍だが、ここは負けられない一戦となった。
逆転筆頭はレーリュッケン。中央0勝ながら芝1200mで2着1回。大井を経て転入し、当初は凡走を繰り返したが、叩かれながら良化一途。
短距離戦で頭角を現し、芝1000mに替わった姫神賞ターフチャレンジを快勝。待望の初勝利を飾った。エスカーダとは前走タイム(別のレース)で0秒3劣り、斤量も1キロ増えたが、成長続ける4歳馬。弾みつけて2連勝を狙う。
サクラルモンドは姫神賞FCで0秒2差2着。結果、直線でレーリュッケンに突き放されたが、4角で一旦先頭。見せ場を十分作った。コース2度目のプラスポイントは見逃せない。
一発大駆けならヤマニンパニエだろう。一昨年11月、芝1000mで行われたC1・五葉山賞で短距離のスペシャリスト・トートアフィシオンの2着。そのときの走破タイム58秒7はレーリュッケンと同じ。それ以来の芝だが、適性は間違いなくある。
ホアピリは3着押さえ候補。姫神賞TCは0秒6差3着。この差は如何ともし難いが、サクラルモンドと同じく条件2度目のアドバンテージを考慮したい。
◎(2)エスカーダ
○(12)レーリュッケン
▲(1)サクラルモンド
△(7)ヤマニンパニエ
△(3)ホアピリ
<お奨めの1頭>
9R エイシンダッシュ
前走・水沢2000m特別・ジューンカップでロングスパートを決めて快勝。実力の違いを見せつけた。今回の盛岡ダ1800m2戦2勝も強気にさせる
21日は今季の岩手競馬で最初のグレードレース・マーキュリーカップが行われます。
残念な、非常に残念な事に、岩手の期待を背負うはずだったナムラタイタンが追い切り後に回避という事になり、既に発表されていた他地区勢と見比べて久々に"JRA対地方他地区対岩手"の三つどもえの構図が成り立つかと思っていた皮算用が崩れてしまいました。
ただ、ナムラタイタンは故障などではなく夏負けの影響による自重です。JRA時代から夏は走らない馬でしたから、陣営も回避のショック半分、「今年の夏は涼しいから大丈夫と思ったんだが・・・」とため息半分でした。
復帰戦は早ければ9月、場合によっては南部杯直行もあるそうなんですが、いずれにせよ秋の復帰を待ちたいと思います。
●10Rの買い目
馬単(2)=(3)、(2)=(5)、(2)→(9)、(2)→(7)
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21日、「第18回マーキュリーカップ」の枠順が確定した。
(1)コミュニティ
△(2)ランフォルセ
◎(3)ソリタリーキング
(4)コスモイフリート
○(5)シビルウォー
(6)ダノンボルケーノ
▲(7)サミットストーン
(8)アウトジェネラル
△(9)ナイスミーチュー
(10)インサイドザパーク
△(11)クリソライト
(12)クロスオーバー
(13)トーホクアロー
*印は松尾予想です
主軸は昨年優勝ソリタリーキング。佐賀記念、名古屋大賞典で1番人気2着が気になるが、3ヶ月休養明けの帝王賞3着。左回りも適性高い。
シビルウォーは規定最大の59キロを背負うが、一昨年のマーキュリーカップをレコードで圧勝。2000m通算3勝2着4回の実績を誇る。
サミットストーンが最大の惑星馬。ダイオライト記念で3着に善戦し、大井2000m戦で目下2連勝中。何よりも54キロの軽ハンデが見逃せない。
以下、ダートグレード4勝ランフォルセ、復活を賭けるクリソライト、シリウスS馬ナイスミーチューまで。
20日メインは9月1日、水沢1900mで行われるグランダムジャパン2014古馬シーズン『第40回ビューチフル・ドリーマーカップ』トライアル「第15回フェアリーカップ」(盛岡ダート1800m)。1着馬から3着馬に優先出走権が与えられる。
主軸はコウギョウデジタル。牡馬相手のあすなろ賞を制し、待望の古馬重賞を制覇。前走・岩鷲賞でも見せ場をたっぷり作って4着と充実一途。元々、盛岡コースを得意とし、今回はあすなろ賞と同じ1800mが舞台。牝馬同士なら地力上位。
カミノマーチは前回快勝。岩手へ里帰り後、待望の白星を飾り、勢いに乗っている。それ以前も重賞戦線で入着を果たし、一線級相手でも通用を証明した。輸送で体重が大幅に減っていたら割引きが必要だが、10キロ以内なら全能力を発揮できる。
マムティは園田B1で連勝して転入。初戦はダノンボルケーノが逃げ切ったが、後方待機策からシャープな切れで2着。末脚勝負型なら直線長い盛岡は歓迎のはず。
昨年の覇者ミキノウインクは今季精彩を欠いているが、フェアリーC制覇を含めて盛岡ダート1800m戦で3勝。ベストの舞台で復活なるか。
センゲンコスモは1年ぶりの長期休養明け。レース勘を取り戻しているか不安な面あるが、実績一番。
あとはスンナリの流れでハーツコンセンサスの残り目を一考。
◎(11)コウギョウデジタル
○(12)カミノマーチ
▲(5)マムティ
△(6)ミキノウインク
△(9)センゲンコスモ
△(3)ハーツコンセンサス
<お奨めの1頭>
3R サンエイインパクト
今年、最も注目を集めている種牡馬はハービンジャー。まさか初年度産駒が岩手でデビューするとは思わなかった。初戦を白星で飾れるか注目!
海の日、21日(月祝)に迫ったJpnⅢ「第18回マーキュリーカップ」の出走予定馬が発表された。
JRA代表・クリソライト、シビルウォー、ソリタリーキング、ナイスミーチュー、ランフォルセ。
他地区地方代表・アウトジェネラル(船橋)、インサイドザパーク(船橋)、クロスオーバー(高知)、サミットストーン(船橋)。
岩手代表・コスモイフリート、コミュニティ、ダノンボルケーノ、トーホクアロー。計14頭の出走予定だが、岩手の大将格ナムラタイタンの名前がないので、オヤッと思う方も多いだろう。
村上昌幸調教師に話を聞いた。「みちのく大賞典前後から夏バテ気味だったんです。今週の追い切りでも反応が物足りなかったので、断腸の思いで出走を見送ります。
仮に出走しても元気なナムラタイタンをお見せするのは無理ですし、かえってファンをガッカリさせることになる。
まずは体調回復に専念させ、秋にはいい状態で復帰できるようにしますのでご了解ください」
第2回、メイセイオペラ以来のマーキュリーカップ制覇の期待が大きかっただけに見送りは残念な限りだが、万全の態勢で臨んでほしいのは誰もが同じなはず。元気な姿で再会できることを心待ちにしている。
19日メインはC1「南昌山賞」。盛岡芝1600mを舞台にターフ巧者がずらり顔をそろえた。
本命はバクソクトレイン。正直、これは攻めの予想ではない。どの馬が勝っても不思議はないのだが、一番計算できるのがバクソクトレインだった。
過去、盛岡芝<2.5.3.5>。特に1600m戦は<2.3.2.1>と馬券対象から外れたのは、わずか一度のみと抜群の安定感を誇っている。
今季も連対を確保したのは前々走の芝1600m2着。このときはメモリアルメイトが外から思い切って逃げ、不良馬場も味方に押し切ったが、バクソクトレインは好位から粘って連対を死守した。
勝率で考えると2割5分だから単不動ではなく、あくまでも軸としての見方。それを前提に考えてほしい。もちろん陣営はこのレースに照準をピタリと合わせて出走するのだが。
逆転筆頭はニットウミューズ。中央500万下から再転入3戦目の前走を快勝。からだが絞れたのも勝因となった。
前々走の芝は5着に終わったが、これは不良馬場にも泣いた印象。良馬場ならエンジン全開でいける。
テンプトミーノットは中央0勝3着1回、園田C2から転入。当初2戦は着外に沈んだが、芝1000mに舞台(新緑賞)に替わって反応が一変。
中央準オープン・エスカーダが逃げ切ったが、後方待機策から直線伸びて2着確保。メンバー最速の上がりを駆使した。タイプ的に距離延長は苦にしないだろうし、初勝利がこの一戦になる可能性も十分ある。
アストライオスもほぼ同じ足跡だが、こちらは名古屋時代に2勝マークした。岩手初戦は3番人気だったが、好位追走から4角先頭。そのまま押し切り、強さが際立っていた。元々、芝を狙っての転入。今回の条件を待っていた。
ダンストゥナイトはB2から降格。ここ2戦を3、2着にまとめて上昇ムード。芝も昨年1勝をマークして問題はない。
あとはブライティアマンボも押さえたい。前々走は4着止まりだったが、良馬場の芝ならもっと上を狙える感じ。軽視できない。
◎(7)バクソクトレイン
○(8)ニットウミューズ
▲(9)テンプトミーノット
△(1)アストライオス
△(12)ダンストゥナイト
△(4)ブライティアマンボ
<お奨めの1頭>
4R エキゾチックローズ
一息入れて心身ともにリフレッシュ。状態もさることながら、このメンバーでは地力が一枚上