
21日は今季の岩手競馬で最初のグレードレース・マーキュリーカップが行われます。
残念な、非常に残念な事に、岩手の期待を背負うはずだったナムラタイタンが追い切り後に回避という事になり、既に発表されていた他地区勢と見比べて久々に"JRA対地方他地区対岩手"の三つどもえの構図が成り立つかと思っていた皮算用が崩れてしまいました。
ただ、ナムラタイタンは故障などではなく夏負けの影響による自重です。JRA時代から夏は走らない馬でしたから、陣営も回避のショック半分、「今年の夏は涼しいから大丈夫と思ったんだが・・・」とため息半分でした。
復帰戦は早ければ9月、場合によっては南部杯直行もあるそうなんですが、いずれにせよ秋の復帰を待ちたいと思います。
●10Rの買い目
馬単(2)=(3)、(2)=(5)、(2)→(9)、(2)→(7)
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21日、「第18回マーキュリーカップ」の枠順が確定した。
(1)コミュニティ
△(2)ランフォルセ
◎(3)ソリタリーキング
(4)コスモイフリート
○(5)シビルウォー
(6)ダノンボルケーノ
▲(7)サミットストーン
(8)アウトジェネラル
△(9)ナイスミーチュー
(10)インサイドザパーク
△(11)クリソライト
(12)クロスオーバー
(13)トーホクアロー
*印は松尾予想です
主軸は昨年優勝ソリタリーキング。佐賀記念、名古屋大賞典で1番人気2着が気になるが、3ヶ月休養明けの帝王賞3着。左回りも適性高い。
シビルウォーは規定最大の59キロを背負うが、一昨年のマーキュリーカップをレコードで圧勝。2000m通算3勝2着4回の実績を誇る。
サミットストーンが最大の惑星馬。ダイオライト記念で3着に善戦し、大井2000m戦で目下2連勝中。何よりも54キロの軽ハンデが見逃せない。
以下、ダートグレード4勝ランフォルセ、復活を賭けるクリソライト、シリウスS馬ナイスミーチューまで。
20日メインは9月1日、水沢1900mで行われるグランダムジャパン2014古馬シーズン『第40回ビューチフル・ドリーマーカップ』トライアル「第15回フェアリーカップ」(盛岡ダート1800m)。1着馬から3着馬に優先出走権が与えられる。
主軸はコウギョウデジタル。牡馬相手のあすなろ賞を制し、待望の古馬重賞を制覇。前走・岩鷲賞でも見せ場をたっぷり作って4着と充実一途。元々、盛岡コースを得意とし、今回はあすなろ賞と同じ1800mが舞台。牝馬同士なら地力上位。
カミノマーチは前回快勝。岩手へ里帰り後、待望の白星を飾り、勢いに乗っている。それ以前も重賞戦線で入着を果たし、一線級相手でも通用を証明した。輸送で体重が大幅に減っていたら割引きが必要だが、10キロ以内なら全能力を発揮できる。
マムティは園田B1で連勝して転入。初戦はダノンボルケーノが逃げ切ったが、後方待機策からシャープな切れで2着。末脚勝負型なら直線長い盛岡は歓迎のはず。
昨年の覇者ミキノウインクは今季精彩を欠いているが、フェアリーC制覇を含めて盛岡ダート1800m戦で3勝。ベストの舞台で復活なるか。
センゲンコスモは1年ぶりの長期休養明け。レース勘を取り戻しているか不安な面あるが、実績一番。
あとはスンナリの流れでハーツコンセンサスの残り目を一考。
◎(11)コウギョウデジタル
○(12)カミノマーチ
▲(5)マムティ
△(6)ミキノウインク
△(9)センゲンコスモ
△(3)ハーツコンセンサス
<お奨めの1頭>
3R サンエイインパクト
今年、最も注目を集めている種牡馬はハービンジャー。まさか初年度産駒が岩手でデビューするとは思わなかった。初戦を白星で飾れるか注目!
海の日、21日(月祝)に迫ったJpnⅢ「第18回マーキュリーカップ」の出走予定馬が発表された。
JRA代表・クリソライト、シビルウォー、ソリタリーキング、ナイスミーチュー、ランフォルセ。
他地区地方代表・アウトジェネラル(船橋)、インサイドザパーク(船橋)、クロスオーバー(高知)、サミットストーン(船橋)。
岩手代表・コスモイフリート、コミュニティ、ダノンボルケーノ、トーホクアロー。計14頭の出走予定だが、岩手の大将格ナムラタイタンの名前がないので、オヤッと思う方も多いだろう。
村上昌幸調教師に話を聞いた。「みちのく大賞典前後から夏バテ気味だったんです。今週の追い切りでも反応が物足りなかったので、断腸の思いで出走を見送ります。
仮に出走しても元気なナムラタイタンをお見せするのは無理ですし、かえってファンをガッカリさせることになる。
まずは体調回復に専念させ、秋にはいい状態で復帰できるようにしますのでご了解ください」
第2回、メイセイオペラ以来のマーキュリーカップ制覇の期待が大きかっただけに見送りは残念な限りだが、万全の態勢で臨んでほしいのは誰もが同じなはず。元気な姿で再会できることを心待ちにしている。
19日メインはC1「南昌山賞」。盛岡芝1600mを舞台にターフ巧者がずらり顔をそろえた。
本命はバクソクトレイン。正直、これは攻めの予想ではない。どの馬が勝っても不思議はないのだが、一番計算できるのがバクソクトレインだった。
過去、盛岡芝<2.5.3.5>。特に1600m戦は<2.3.2.1>と馬券対象から外れたのは、わずか一度のみと抜群の安定感を誇っている。
今季も連対を確保したのは前々走の芝1600m2着。このときはメモリアルメイトが外から思い切って逃げ、不良馬場も味方に押し切ったが、バクソクトレインは好位から粘って連対を死守した。
勝率で考えると2割5分だから単不動ではなく、あくまでも軸としての見方。それを前提に考えてほしい。もちろん陣営はこのレースに照準をピタリと合わせて出走するのだが。
逆転筆頭はニットウミューズ。中央500万下から再転入3戦目の前走を快勝。からだが絞れたのも勝因となった。
前々走の芝は5着に終わったが、これは不良馬場にも泣いた印象。良馬場ならエンジン全開でいける。
テンプトミーノットは中央0勝3着1回、園田C2から転入。当初2戦は着外に沈んだが、芝1000mに舞台(新緑賞)に替わって反応が一変。
中央準オープン・エスカーダが逃げ切ったが、後方待機策から直線伸びて2着確保。メンバー最速の上がりを駆使した。タイプ的に距離延長は苦にしないだろうし、初勝利がこの一戦になる可能性も十分ある。
アストライオスもほぼ同じ足跡だが、こちらは名古屋時代に2勝マークした。岩手初戦は3番人気だったが、好位追走から4角先頭。そのまま押し切り、強さが際立っていた。元々、芝を狙っての転入。今回の条件を待っていた。
ダンストゥナイトはB2から降格。ここ2戦を3、2着にまとめて上昇ムード。芝も昨年1勝をマークして問題はない。
あとはブライティアマンボも押さえたい。前々走は4着止まりだったが、良馬場の芝ならもっと上を狙える感じ。軽視できない。
◎(7)バクソクトレイン
○(8)ニットウミューズ
▲(9)テンプトミーノット
△(1)アストライオス
△(12)ダンストゥナイト
△(4)ブライティアマンボ
<お奨めの1頭>
4R エキゾチックローズ
一息入れて心身ともにリフレッシュ。状態もさることながら、このメンバーでは地力が一枚上
先週のブログで「暦は7月に」とかのんびり書いていたら、もう7月が半分終わっていました。大レースが立て続けにある時期はいつもの事ながら、こうも時間の進みが速いのは困ったものです。来週は早くもマーキュリーカップ、今季最初のグレードレースが開催されます。
この原稿を書いている時点の出走予定馬は以下のとおり。今年はJRA勢のみならず地方他地区勢も過去最強レベルに強力そうな印象。そしてそれらに立ち向かうナムラタイタン・・・という構図。非常に興味深く楽しみなレースになりそうです。
★JRA代表
クリソライト
シビルウォー
ソリタリーキング
ナイスミーチュー
ランフォルセ
★地方他地区代表
アウトジェネラル(船橋)
インサイドザパーク(船橋)
サミットストーン(船橋)
クロスオーバー(高知)
★岩手代表(出走予定5頭)
ナムラタイタン
ウインベルカント
コスモイフリート
コミュニティ
ダノンボルケーノ
ナムラタイタンの鞍上ですが、主戦の坂口裕一騎手が7月5日に負傷してしばらく戦線離脱ということで、今回は山本聡哉騎手に手綱が託される事になっています。直前で涙を呑む形になった坂口騎手の悔しさを山本聡哉騎手に晴らしてほしいと願うばかり。
マーキュリーカップが行われる7月21日はOROパーク盛岡競馬場で様々なイベントも開催される予定です。お時間のある方はぜひOROパークにも足を運んでみて下さい。
●10Rの買い目
馬単(6)=(3)、(6)=(5)、(6)→(8)、(6)→(2)
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13日メインは芝1700mを舞台に行われる地方競馬全国交流「第15回オパールカップ」。大井から2頭、笠松から1頭、岩手8頭の計11頭で覇を競うが、意外と知られていないのが菊花賞トライアルの東北ブロック選定競走でもあること。
具体的に言えばセントライト記念、神戸新聞杯への出走権を獲得でき、2003年にコレクションボスがセントライト記念へ挑戦。また牝馬には直接権利はないが、エイブルインレース、カクテルラウンジが秋華賞トライアル・紫苑ステークスに挑戦したことがある。
今年、大井から参戦するブラックヘブンは以上のことを視界に入れた選択だろうと勝手に踏んでいる。弥生賞のレースを振り返れば終始後方インを追走していたが、前半は芝にノメっていた印象。それでも3コーナーでは前へ接近し、直線では内に包まれて出場所がなくなったが、1秒5差11着。陣営は芝でも競馬ができる手応えをつかんだに違いない。
血統的には父がプルピット産駒パイロ。芝のイメージはあまりないが、隠れた適性があるかもしれない。メンバーも手頃。仮に優勝すれば秋にJRAでも勇姿を見ることができる可能性がある。
実績はもちろん断然。不安点はトリッキーな小回り盛岡をこなせるかどうか。1周1400mのためコーナーが結構きつく、過去の実績馬がとまどったケースも多々。それさえクリアーできればいの一番でゴールするはずだ。
逆に地の利を活かして首位奪取をもくろんでいるのがライズライン。昨年、若駒賞、南部駒賞を制し、金杯は惜しくも2着。準三冠馬に甘んじ、冬場に南関東へ移籍。2戦大敗を喫し、一旦、茨城の牧場で放牧。
2ヶ月の休養を経て帰郷し、馬体を回復させてやまびこ賞、岩手ダービー・ダイヤモンドカップと圧勝。ライバルだったラブバレットが自問自答の日々を送り、早くも3歳No.1の座を確定させた。
盛岡芝も2度経験。最初の若鮎賞では小回りにとまどって外へもたれっ放し。結果3着に終わったが、2度目のテシオ杯ジュニアグランプリで2着。このときの勝ち馬はプレイアンドリアルで、その後、東スポ杯2歳Sはイスラボニータのタイム差なし2着。明けて京成杯を圧勝し、ライズラインが2着も仕方なしの結果。芝適性も問題ないのは明らかなら逆転も十分。
ユナイテッドボスは今年成長株の1頭。勝負どころでもたついて重賞を逃がしているが、直線で必ずいい脚を使い毎回勝ち負けに持ち込んでいる。
使い込んでいるのが若干気になるが、切れる脚は芝こそ活かされるはず。リラックスして臨める今回、大物食いの可能性も出てきた。
ターントゥタイドも侮れない存在だ。2歳時に芝重賞・若鮎賞を優勝し、今年もはまなす賞を快勝。小柄な牝馬で脚抜きのいい馬場で最大能力を発揮する。
前走・サファイア賞(芝2400m)は4着に終わったが、これは距離の壁。村上忍騎手がそれを意識して最高のレースをしたが、最後の伸びを欠いた。今回は守備範囲の1700m戦。巻き返しに転じ、牡馬をなで斬りするか。
マレオはデビューが今年4月。これには理由があり、最初は中央登録があったが、未出走で笠松へ移籍したから。しかし潜在能力は高く、5戦4勝2着1回と依然、底を見せていない。キャリア不足は否定できないが、プライドキムの近親で素質は引けを取らない。芝にとまどわなければ一発を秘める。
◎(7)ブラックヘブン
○(10)ライズライン
▲(5)ユナイテッドボス
△(1)ターントゥタイド
△(9)マレオ
<お奨めの1頭>
2R ニコットサンキュー
5ヶ月の休養から復帰後、4戦2勝2着2回と連対パーフェクト。前走の強さが際立っており、走破タイムも優秀。ここも白星を増やすのみ