●JBCまであと50日
14日、水沢競馬場で『JBCまであと50日』セレモニーが行われました。7月に「100日前」をやったのがつい昨日の事のようですが、あっという間に50日過ぎて残りも50日。南部杯まであと1ヶ月ほどにもなりましたし、ここから先の時間の進み方はさらに加速するのでしょう。
JBC当日は、当初予定のJBC競走3つ+不来方賞に加えて芝の特別として設定されていた秋嶺賞がオープン級の芝重賞に格上げ実施される事になっており、計5つの重賞競走が連続して行われるます。JBC当日の時間の進み方も非常に急と、そんな事になりそうですね。いまから身体が保つかどうか心配です・・・。
11月3日のイベント等はまだ詳細が発表されていませんが、今月中にはアウトラインが見えてくるでしょう。当日のファン無料優待バスの運行や指定席の発売方法についてなども間もなく発表されると思われます。そのあたりはもう少しお待ちください。
●11Rの買い目
馬単(1)=(6)、(6)=(9)、(6)→(5)、(6)→(11)、(6)→(12)
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『青は藍より出でて藍より青し』。14日、メイン「第22回青藍賞」の設立目的は3歳馬が初めて古馬重賞に戦いを挑む場を創り、先輩に揉まれてさらに強くなってほしい-という意図から。
当時、3ヶ月以上の冬休みがあった岩手競馬はシーズン終了まで3歳レースが実施されていた。その集大成が11月下旬に行われていたダービーグランプリだが、以降も3歳のカテゴリーはずっと続いていた。古馬編入するのは一定以上の賞金を稼いでいた馬。
創設から20年以上の歳月が過ぎ、8月には3歳馬が古馬へ編入するが、青藍賞の位置づけは変わらず、若駒が先輩たちの胸を借り、打ち負かすのがメインテーマ。
それにほぼ合致するのがコミュニティ。中央未勝利から昨年8月に岩手転入。最下級3歳C2から再スタートし、年をまたいで圧巻の12連勝をマーク。
一度3着に破れ、連勝はストップしたが、続くA級戦を快勝し、伝統のみちのく大賞典に挑戦。ナムラタイタンの2番人気に支持されたが、スタート直後に落馬。
以降は歯車が狂い、軌道修正に手間取っているが、ようやく古馬重賞を勝つチャンスが巡ってきた。何故なら水沢1600mは5戦5勝。最も得意とする舞台だからだ。初の古馬重賞を制し、秋のビッグレースに弾みをつけたいところだろう。
ドリームクラフトは中央3勝・1000万下から昨年3月に転入。勝ち星はいずれも芝だったが、水沢コースが合って1400mから1600mの重賞4勝。年度代表馬にも選ばれた。
ところが今季は脚部不安が発生。具体的には屈腱炎のため順調さを欠いて4ヶ月の休養を余儀なくされた。
9月1日の水沢1400m戦は様子見もかねての復帰戦だったが、いきなりクビ差2着に激走。さすが年度代表馬と大向こうを唸らせた。
心配だった脚部不安の再発生もなく、さらに気配アップ。しかも過去2年の優勝馬カミノヌヴォー、ロッソコルサとも年度代表馬。青藍賞との相性が抜群なのも心強い。
ランドオウジは4走前の早池峰賞を完勝。重賞挑戦9度目にして待望のタイトルを手にし、一戦置いてすずらん賞も快勝。4度の骨折を乗り越えて充実期を迎えた。
クラスターカップでも地元馬最先着を果たしたが、水沢は岩鷲賞7着が示すようにシャープさがもう一つ。それで割り引いたが、今の勢いで克服も十分考えられる。
マイネルバルビゾンは南関東B2から転入。初戦の水沢1400m重賞・岩鷲賞を豪快なまくりで快勝した。その後、遠野馬の里で休養は当初の予定どおり。坂路で鍛えながらリフレッシュして戦列に戻ってきた。仕上がりも上々でいきなりのシーンまで。
カネマサゴールドは一貫して北海道で走り続け重賞・赤レンガ記念優勝を含め通算17勝。初戦は3着止まりだったが、乗り込みを考えると納得。今度はビッシリ追い切って変わり身はっきり。不気味な存在となった。
◎(7)コミュニティ
○(3)ドリームクラフト
▲(9)ランドオウジ
△(10)マイネルバルビゾン
△(6)カネマサゴールド
<お奨めの1頭>
8R エキゾチックローズ
実戦を使われながら上昇一途。近走2勝2着1回と完全に本格化を迎えた。無理のないローテーションにも好感が持て、ここもいただき
●SJT(スーパージョッキーズトライアル)岩手代表決定
WSJSの出場権を懸けた戦い・『スーパージョッキーズトライアル』の岩手代表騎手が決まりました。
リーディング1位騎手の本戦には村上忍騎手が、2位騎手が本戦への出場を目指すワイルドカードには山本聡哉騎手が、それぞれ代表として出場することになりました。昨年は本戦に山本聡哉騎手、ワイルドカードに村上忍騎手でしたから入れ替わった形・・・というか、村上騎手が今年は意地を見せた、という事になります。
今年のSJT本戦、その第1ステージは10月6日の盛岡競馬場で行われます。村上騎手には地元ファンの後押しを受けつつ第2ステージへ、そしてWSJSへと進んでいってほしいですし、山本聡哉騎手もワイルドカードを突破して地元へ戻ってきて、そして村上騎手同様に地元ファンの後押しで・・・と期待したい所です。
しかし、昨年もそうでしたがワイルドカードの方の騎手が妙に顔ぶれが揃っちゃったんですよね・・・。ワイルドカードの舞台・佐賀競馬場は山本聡哉騎手にも騎乗経験があるし、なんとか・・・。
●10Rの買い目
馬単(1)=(10)、(1)=(5)、(1)→(6)、(1)→(7)
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今シーズンの岩手競馬2歳戦線は抜けた馬が不在。9月7日メインの「第32回ビギナーズカップ」だけではなく、今後も勢力図が大きく変わる可能性が十分ある。
現時点での個人的レイティングでは8月31日、第3Rのファーストステップ(850m)を6馬身差で圧勝したロールボヌールがトップ。デビュー戦の馬体重が464キロ。大きすぎず小さすぎずバランスが非常にいい馬だった。
血統は父がフレンチデピュティ。母ロスグラシアレスはシンボリクリスエス産駒で中央ダート1200mで1勝。北海道サマーセールで落札された。今後の動向に注目してほしい。
本題に戻る。前哨戦、今回と同じ水沢1400mを舞台に行われたフューチャーステップはオールドラヴが快勝。自身の連勝を3に伸ばしたが、クビ差2着コウギョウポケット。さらにクビ差3着同着でラブディーバ、フロムミートゥユー。わずか0秒1差の中で4頭がひしめき合った。
この着差で序列がついたとは考えられないし、各馬ともレース中に死角を見せていた。逃げたコウギョウポケットは直線で後続を2、3馬身突き放し、そのままゴールかと思ったが、寸前で急ブレーキ。見た印象では内にササって苦しがっていたが、初の1400mがこたえたか。
オールドラヴは並んでからの勝負根性が最大売り物だが、4コーナーで外に行きたがる仕草を見せていた。
またラブディーバは内に包まれて砂に嫌がる仕草。向正面で鞍上・高松亮騎手がムチを入れていたほどだった。それでも直線最内をついて0秒1差まで猛追。負けて強しの一戦だった。今回も内2枠を引き当てたのがどう出るか。
以上4頭の序列が難しい上、ランデックハナコ、ランデックナイトも戦列復帰。それぞれ2ヶ月、3ヶ月ぶりの実戦だが、脚部不安のためではない。場所は違うが両馬とも北海道でしっかり乗り込まれてきた。
ランデックハナコはデビュー戦の水沢850mを6馬身差で圧勝。センスの良さとスケールの大きさを見せてくれた。
一方のランデックナイトはデビュー戦の芝1000mでゴール寸前、ラブディーバに交わされたが、アタマ差2着。この休養が間違いなく"吉"と出るはず。いきなりの1400mでも好勝負になる。
◎(2)ラブディーバ
○(5)オールドラヴ
▲(1)ランデックハナコ
△(7)ランデックナイト
△(3)コウギョウポケット
<お奨めの1頭>
5R ポワドサントゥール
中央2戦を使って再転入。岩手3戦3勝もすばらしいが、いずれも破格タイムで快勝。C2では実力が違いすぎる
今年の短距離戦線はオープンはもちろんのこと、条件クラスも非常に充実している。これもJBC盛岡開催の効果だと思うが、番組編成が意図的に短距離戦を増やしているのも見逃せない。
その象徴が8日第10R、水沢1400m(B1)へ出走予定のニホンピロララバイ。3月、特別開催は水沢1600m戦を使ったが、以降はダート短距離1本に絞ったローテーション。
特別開催の1勝を含めて8戦8勝。ほとんどワンサイドで勝利を決めている。しかも3走前には水沢1300mのレコードを10年ぶりに更新し、勢いはとどまるところ知らず。いずれオープンでも勝ち負け確実の強さを誇っている。
6日(土)メイン11RはB2「セプテンバーカップ」、舞台は水沢1300m。中心はエスカーダで動かない。
中央芝1200mで3勝をマークして1600万下に在籍。格付けにも恵まれてアッサリ2連勝。オープンまでノンストップかと思ったが、芝1000m戦で連続2着。足踏みを続けたが、忙しい1000mが本質的に合わなかった。
それで矛先を変えてJpnⅢ・クラスターカップへ挑戦。さすがにメンバーが強すぎたが、盛岡ダート1200mを1分11秒9で駆け抜けて10着に健闘。これは早池峰賞を完勝したランドオウジ、盛岡1600m重賞2勝トウホクビジンに次ぐ着順だった。
このことからもベストは1200mから1400m。今回の条件はまさに打ってつけと言えるだろう。
レーリュッケンの充実ぶりが目につく。当初はキャリアの差を露呈していたが、一戦ごとに着順をあげて近4戦3勝。前々走・葉月賞は11着に沈んだが、出遅れたのが致命傷。まったくレースに参加できなかった。
そのお返しとばかり前走の水沢1400mでハナ争いからそのまま押し切って完勝。成長確かなことをアピールした。100m短縮1300mはもちろん望むところ。
サダルスードは2012年7月から2013年12月まで長期休養。復帰当初は本来の粘りが影を潜めていたが、使われながら立ち直り4勝マーク。目下2連勝と波に乗っている。
また今回の1300mも4走前のジューンカップ快勝を含めて2戦2勝。相手は骨っぽくなったが、適性は引けを取らない。
コスモリオはオーガストCで7着。これは後方からの競馬を強いられ、自分の競馬ができなかったもので仕方なし。1300mで新境地を切り開くか。
あとはスンナリの流れ条件でマダムシュガー、前々走・盛岡ダート1200mで3着に善戦したコスモデスタンが連下押さえ。
◎(4)エスカーダ
○(8)レーリュッケン
▲(3)サダルスード
△(9)コスモリオ
△(5)マダムシュガー
△(7)コスモデスタン
<お奨めの1頭>
1R クインオブザナイト
差し一辺倒ゆえ、先行馬が圧倒的優位に立つ2歳戦で入着止まり。これは相手にも恵まれなかった。今度は距離延長1400mが舞台なら絶好の勝機と言える