
28日メインはB2級馬による水沢1600m戦「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」、12頭立て。
第1戦は20日に行われたが、出走回避馬が相次いで10頭立てで実施。結果は1位・高橋悠里騎手(20ポイント:以降=P)、2位・村上忍騎手(15P)、3位・坂口裕一騎手(13P)。以下、陶文峰騎手、南郷家全騎手の順だった。
今回はフルゲート12頭で行われ、大坪慎騎手、菊池康朗騎手が加わる。気になるポイントだが、規定により2Pを付与(最下位騎手と同じ扱い)された。奇跡の逆転なるか、期待を込めて見守りたい。
主軸は関本淳(6P)=リトルキング。中央未勝利から3歳最下級スタート。初戦は4着だったが、叩かれながら良化一途。岩手の水も合い、これまで8勝2着3回。前走も好位キープから4角先頭に立ち、2馬身半差で完勝。5戦ぶりの白星で再び勢いがついた。
全マイル成績4戦2勝2着2回と連対パーフェクト。ベストの舞台で絶好の1枠を引き当てたのも心強い。
齋藤雄一(5P)=インフラレッドレイも岩手で素質開花。岩手版オークス・ひまわり賞でも3着に健闘した。その後は伸び悩んだ時期もあったが、前々走を逃げ切り再び上昇ムード。前走・ひいらぎ賞は距離1900mに泣いたと解釈。マイル短縮で反撃を期待する。
木村暁(3P)=ステージアートも前記2頭と同じく3歳馬。揉まれると弱い面があるが、自分の競馬ができれば直線で再加速できる。ここ2戦も連続2着にまとめたのは流れも向いたから。常識的には外枠は不利だが、ステージアートはむしろ歓迎。
高松亮(4P)=ファーストメジャーは自慢のスピードにモノを言わせて1400m戦2連勝。マイル延長が若干微妙だが、マイペースの逃げに持ち込めれば克服十分。
菊地康朗(2P)=ヤマニンティグルは堅実な差し脚が武器。ムラさが気になるが、前走は勝負どころでもたつきながら直線盛り返してインフラレッドレイの2着を確保した。
大坪慎(2P)=コスモリオは詰めの甘さがネックだが、大崩れしないタイプ。ハイペースになれば終いの脚が活きる。
◎(1)リトルキング
○(5)インフラレッドレイ
▲(10)ステージアート
△(6)ファーストメジャー
△(4)ヤマニンティグル
△(9)コスモリオ
<お奨めの1頭>
6R クールアンジュ
前走は2番手の理想的な競馬から完勝。レースセンスの良さが目を引き、2連勝濃厚
★桐花賞ファン投票結果発表
12月31日に行われる重賞、岩手競馬グランプリ「桐花賞」のファン投票の結果が発表されました。(結果掲載ページはこちら)
概ね予想通りというか、1位はナムラタイタン(806票)、2位はモズ(521票)、3位はコミュニティ(509票)でした。4位ライズラインと5位クロワッサンは他のレースに回るため、票数の次点は5位タイのワットロンクン177票。ちょうど北上川大賞典の結果のように、ナムラタイタンが明確にリードして2位・3位は接戦、以下は離れている・・・という形ですね。
ファン投票も、戦前の下馬評的にも"三強"ムードですが、しかしこの桐花賞は意外に人気どおりに収まっていないというレースでもあります。もし3着までが1番人気~3番人気で決まれば1999年以来15年ぶりの快挙(?)。逆にいえば15年近くにわたって人気サイドだけの決着では終わっていないという事です。
桐花賞の枠順決定は29日。レースは31日・第9Rです。
★ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦結果
23日の「ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦」、結果は以下の通りとなり、高橋悠里騎手が幸先良く優勝。20ポイントを獲得しました。
高橋悠里騎手 1着 20点
村上 忍騎手 2着 15
坂口裕一騎手 3着 13
陶 文峰騎手 4着 11
南郷家全騎手 5着 10
関本 淳騎手 6着 6
齋藤雄一騎手 7着 5
高松 亮騎手 8着 4
木村 暁騎手 9着 3
山本政聡騎手 10着 2
大坪 慎騎手 - 2
菊地康朗騎手 - 2
※大坪騎手・菊地騎手は第1戦の騎乗馬が無かったため、規定により最下位と同点
12名中2名が騎乗できなかったりもして、下位の方の騎手からははや"終戦ムード"なコメントも出ていましたが、他の騎手対抗戦の傾向からすれば1戦の結果だけではまだなんとも言えません。29日に行われる第2戦の結果ではじめてだいたいの流れが見えてくるのではないでしょうか。
このゴールデンジョッキーズシリーズでは毎回の1・2着騎手あてクイズ、シリーズ総合優勝騎手あてクイズの2種類のイベントが行われています。前者は水沢競馬場のみでの応募、後者は岩手競馬の競馬場・テレトラックのみでの応募ではありますが、豪華賞品がかかっていますので競馬場等におこしの際はぜひご参加ください。
●9Rの買い目
馬単(1)=(4)、(1)=(9)、(1)=(6)、(1)=(3)
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★ゴールデンジョッキーズシリーズ シリーズの説明と変更点
この22日からスタートする『ゴールデンジョッキーズシリーズ』は、岩手のリーディング上位12名の騎手たちによる"腕比べ"の戦いです。シリーズは全3戦。22日のメインと28日のメイン、そして来年1月11日のメイン。それぞれ1400m、1600m、1900mと条件が異なる中でどういう風に騎乗馬を導くか?が騎手の腕の見せ所になります。
各レースでは順位に応じて1着20点から12着1点までのポイントが与えられ、全3戦の結果、総合1位の騎手には50万円、2位の騎手には30万円、3位の騎手には20万円の副賞が贈られます。先日の園田競馬場で行われたゴールデンジョッキーカップのそれは1位100万円、2位50万円、3位30万円でしたから、岩手の中だけで50万円の副賞は大きいですよね。騎手たちも当然力が入る戦いです。
変更点は、「リーディング上位12名」ということになっていますが、2位の山本聡哉騎手と8位の菅原俊吏騎手が負傷欠場のため、大坪慎騎手・菊地康朗騎手が繰り上がり出場となります。
そしてさらに、ですが、月曜の第1戦が12頭予定のところ10頭立てになったために、大坪慎騎手・菊地康朗騎手はここには出場せず規定によりそれぞれ1ポイントを与えられる・・・という事になりました。
なんというか非常にややこしい形でのスタートになりましたが、まずは以上のような状況でのシリーズ開幕です。
●10Rの買い目
馬単(10)=(6)、(10)=(7)、(10)=(9)、(10)=(5)、(10)→(4)
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21日メインはシーズンラストの重賞・第15回トウケイニセイ記念(1月12日)トライアル「第24回白嶺賞」(水沢1600m)。
実はこの白嶺賞は荒れることで定評がある。過去5年の単勝平均配当が1870円。馬単が4万8836円。3連単にいたっては25万6262円と高配当が続出。
昨年は1番人気ドリームクラフト、2番人気ランドオウジで決着して単勝220円、3連単も1番人気1470円で決まったが、1番人気の優勝は12年前のハイフレンドピュアまでさかのぼらなければならない。
考えられる理由はビッグレースの狭間になってしまうのか、思わぬ伏兵が逃げ切ったケースが多い。2009年トキワノマツカゼ(4番人気)、2010年ダイメイジュエリー(8番人気)、ベルモントダイヤ(6番人気)と3年連続で逃げ切りを果たし、うち2頭は牝馬だった。
果たして今年は堅く収まるのか、それとも波乱となるのか。
主軸はコミュニティ。中央未勝利から転入後、年をまたいで12連勝をマーク。最下級からオープン入りを果たし、満を持して重賞・みちのく大賞典へ挑戦。ところがスタート直後に落馬のアクシデントが発生し、これで歯車が狂った印象もあった。
しかし敗戦を糧にさらに成長。青藍賞で待望の重賞制覇を果たすと、続く絆カップも完勝。JpnⅠ・南部杯にも駒を進め、3コーナーから一気にスパート。直線入り口で中央勢に並びかけ、スタンドからどよめき。見せ場を十分に作った。
JBCクラシックはGⅠホース6頭もそろい中団のままに終わったが、ナムラタイタン6着に対しコミュニティ8着。自己タイムを大幅更新した。
北上川大賞典はナムラタイタン、モズの先行2頭で決着したが、メンバー最速の上がりを駆使し、モズに半馬身差まで肉薄。敗れて強しをアピールした。
今度の水沢1600mは6戦6勝とパーフェクト成績。大外12番枠が若干気になるが、今年の実績から主軸視が妥当だろう。
キモンレッドは大井代表でJBCレディスクラシックに参戦11着。そのまま岩手へ移籍して初戦を6馬身差で圧勝。余裕の手応えだった。
この一戦を叩かれて気配アップ歴然。コース2度目も加味すると逆転首位まで十分。
シルクアーネストは中央6勝オープンから転入。初戦の地方競馬全国交流・OROカップを快勝し、地元同士の秋嶺賞も貫禄勝ち。今度はデビュー戦以来の芝だが、今の速い時計勝負の水沢ならアッサリ克服できる可能性も高い。
ライズラインは岩手ダービー・ダイヤモンドカップ、不来方賞と二冠を制し、芝交流・オパールカップも優勝。
ダービーグランプリは全国の壁に阻まれたが、スタートで後手を踏んで後方ポジション。自分の競馬ができなかったのも敗因だった。絶好枠を引き当て、積極的に攻めるのみ。
ランドオウジは今年マイル以下の重賞3勝。今や岩手の看板ホースまで出世した。前走、水沢1400m戦を圧勝し、コース苦手意識が払拭したのが心強い。
◎(12)コミュニティ
○(7)キモンレッド
▲(5)シルクアーネスト
△(2)ライズライン
△(11)ランドオウジ
<お奨めの1頭>
8R サンファーゴ
前走は厳しい競馬を強いられて4着。連対継続は7でストップしたが、タイム差0秒2は内容を考えると立派。ここは仕切り直し
全国を襲った爆弾低気圧。岩手県沿岸部は強風波浪注意報が出され、内陸部・盛岡は最低気温がマイナス5℃。奥州市もマイナス3度を記録し、厳寒期並みの厳しい天気となっている。
金曜日にはピークが過ぎるという話だが、まったく油断はできない。道路はほぼ凍結し、12月でこの状態は厳寒に慣れている岩手県人でも驚くばかり。年末12月27日から31日まで5日間連続開催。一日置いて2日から4日の3日間開催を無事にクリアーしてほしいと切に願っている。
20日メインはA級二組による水沢1600m戦「もみの木特別」、12頭立て。主軸は3歳馬シグラップロードだ。
シグラップロードは今年開幕週のスプリングカップを快勝。続いてやまびこ賞、岩手ダービー・ダイヤモンドカップと連続2着。ライズラインにはかなわなかったが、自慢の切れが冴え渡った。
その後も堅実に上位争いを演じていたが、古馬編入後はA級の壁に突き当たって入着止まり。なかなか勝利を手にすることができなかったが、ここ2戦連続2着。特に前走はクロワッサンにクビ差2着。この時のタイムから今季2勝目は目前に迫った。
相手筆頭はダノンボルケーノ。今季は好調度を全面に快調に飛ばして4勝。マーキュリーカップにも挑戦した。
そのご褒美とリフレッシュを兼ねて2ヶ月の夏休みを取り、9月に戦列復帰したが、持ち前の粘りが影を潜めてしまった。
しかし近2走は差しに転じて3、4着。連対は果たせなかったが、直線の伸びが鋭く巻き返しのきっかけをつかんだ。
前走はシグラップロードとは1秒の差をつけられたが、3着ザドライブとはタイム差なし4着。最後の勢いは明らかに上回っていた。
ザドライブは今季未勝利ながら着外知らず。毎回堅実に上位を争っている。その半面、詰めが甘く3戦連続で3着。あとひと伸びが足りず、▲評価に落ち着く。
マイネヴァイザーは水沢1300mの牝馬重賞・ビーナススプリントを快勝。またコース替わった前々走でも見事な逃げ切りを決めた。
本質的にスプリンターだが、北上川大賞典=2500mでも5着に粘り、コース適性を誇示。ここも単騎逃げは明白なら3勝目も十分可能だろう。
トーホクアローは追い込み一辺倒のため、届かないレースの連続。それならば長丁場・北上川大賞典が合うと思ったが、7着まで。消化不良が続くが、水沢マイル5勝の実績が不気味。あとは前崩れの際にレオパルドゥスが浮上のシーンまで。
◎(11)シグラップロード
○(12)ダノンボルケーノ
▲(5)ザドライブ
△(8)マイネヴァイザー
△(3)トーホクアロー
△(7)レオパルドゥス
<お奨めの1頭>
11R トーワレッテラ
このメンバーに入ると順調度と安定感が光り、軸としての信頼度は相当高い