全国を襲った爆弾低気圧。岩手県沿岸部は強風波浪注意報が出され、内陸部・盛岡は最低気温がマイナス5℃。奥州市もマイナス3度を記録し、厳寒期並みの厳しい天気となっている。
金曜日にはピークが過ぎるという話だが、まったく油断はできない。道路はほぼ凍結し、12月でこの状態は厳寒に慣れている岩手県人でも驚くばかり。年末12月27日から31日まで5日間連続開催。一日置いて2日から4日の3日間開催を無事にクリアーしてほしいと切に願っている。
20日メインはA級二組による水沢1600m戦「もみの木特別」、12頭立て。主軸は3歳馬シグラップロードだ。
シグラップロードは今年開幕週のスプリングカップを快勝。続いてやまびこ賞、岩手ダービー・ダイヤモンドカップと連続2着。ライズラインにはかなわなかったが、自慢の切れが冴え渡った。
その後も堅実に上位争いを演じていたが、古馬編入後はA級の壁に突き当たって入着止まり。なかなか勝利を手にすることができなかったが、ここ2戦連続2着。特に前走はクロワッサンにクビ差2着。この時のタイムから今季2勝目は目前に迫った。
相手筆頭はダノンボルケーノ。今季は好調度を全面に快調に飛ばして4勝。マーキュリーカップにも挑戦した。
そのご褒美とリフレッシュを兼ねて2ヶ月の夏休みを取り、9月に戦列復帰したが、持ち前の粘りが影を潜めてしまった。
しかし近2走は差しに転じて3、4着。連対は果たせなかったが、直線の伸びが鋭く巻き返しのきっかけをつかんだ。
前走はシグラップロードとは1秒の差をつけられたが、3着ザドライブとはタイム差なし4着。最後の勢いは明らかに上回っていた。
ザドライブは今季未勝利ながら着外知らず。毎回堅実に上位を争っている。その半面、詰めが甘く3戦連続で3着。あとひと伸びが足りず、▲評価に落ち着く。
マイネヴァイザーは水沢1300mの牝馬重賞・ビーナススプリントを快勝。またコース替わった前々走でも見事な逃げ切りを決めた。
本質的にスプリンターだが、北上川大賞典=2500mでも5着に粘り、コース適性を誇示。ここも単騎逃げは明白なら3勝目も十分可能だろう。
トーホクアローは追い込み一辺倒のため、届かないレースの連続。それならば長丁場・北上川大賞典が合うと思ったが、7着まで。消化不良が続くが、水沢マイル5勝の実績が不気味。あとは前崩れの際にレオパルドゥスが浮上のシーンまで。
◎(11)シグラップロード
○(12)ダノンボルケーノ
▲(5)ザドライブ
△(8)マイネヴァイザー
△(3)トーホクアロー
△(7)レオパルドゥス
<お奨めの1頭>
11R トーワレッテラ
このメンバーに入ると順調度と安定感が光り、軸としての信頼度は相当高い