
岩手競馬は1月13日から約2ヵ月半の冬休みに入ったが、今週から再開。3月21日から23日、28日から30日の特別開催6日間で2014年度全日程が終了。4月4日から新シーズンへと突入する。
しかし、競馬サークル的には21日が実質のスタート。新たな気持ちで21日からの開催を迎える。
毎年、この時期に格付けを再編成。そのためクラスが大幅に変動する。典型的な例が第1RのC2十九組(春競馬オープニング競走 1300m)。ロードバロック、グレイスフルライフはA級から。ドラゴンオサム、ハートランドはB1から一気に最下級まで降格した。
当然だが、格上重視がセオリーだが、いきなり距離が短縮されて戸惑う格上馬もまま見受けられる。対策は状態面と脚質チェック。追い込み馬などは割り引きが必要だろう。
参考までに第1Rから第7Rまですべて水沢1300m戦。内枠有利の傾向が顕著の条件なので特に内枠に入った先行馬は"買う"べし―だ。
メイン9RはB1二組による水沢1600m戦「春の扉競走」、11頭立て。このレースも格上、昇級馬、さらには転入馬も2頭と波乱の可能性が十分ある。
我々、予想陣も競走馬と同じく休み明け。レース勘をまだ取り戻していないのが実情。ひとまず事前調査は済んでいるが、走ってみないと分からないのが正直なところ。そのあたりはご了承ください。
主軸はハンサムボーイとした。昨年は最下級C2へ下がり、相手に恵まれて7勝2着5回3着3回。馬券対象(複勝率)は8割を優に越し、抜群の安定度を誇った。
ひと頃、勝てない時期もあったが、最終戦を快勝。いい形でシーズンを終えた。今回は久々の実戦だが、馬体の良さが目を引き好調をアピール。軸に打ってつけの存在となるだろう。
スパンコールは中央3戦0勝後、移籍2戦目から4連勝。B2でも2勝をあげ、通算7勝をマークした。また最終戦では前記ハンサムボーイといっしょのレースでタイム差なし2着。ハンサムボーイを強く推すなら必然的にスパンコールも評価するべきだと思う。
ラフィナートの中央3着1回は芝が舞台。岩手入り後、盛岡芝で1、2着と適性を披露した。ネックはダート克服だったが、芝好走で弾みもついて2勝。仕上がりも良好なら格下でも狙ってみたくなる。
ランデックディオサは中央0勝から南関東2着4回。3走前の大井C2戦で2着確保した。何よりも強みは2月末まで実戦を使っていたこと。いきなりB1でも勝ち負けに持ち込める可能性十分。
レオパルドゥスは盛岡芝2400m重賞・桂樹杯2着。ダートでは3着最高だったが、A級から降格。格でアッサリのシーンまで。
スズカグランデは入れ込み癖が課題だが、阪神・2歳新馬戦3着の逸材。むしろ入れ込むタイプなら休み明けのほうがレースに集中できるかもしれない。
◎(6)ハンサムボーイ
〇(7)スパンコール
▲(10)ラフィナート
△(11)ランデックディオサ
△(3)レオパルドゥス
△(5)スズカグランデ
<お奨めの1頭>
8R グッドギアー
岩手の水が合って3勝2着1回。叩かれながら鋭さを増している。寒菊賞もスペクトルの2着を確保し、次開催のスプリングカップへ向けて好発進を決める
岩手競馬はこの1月12日でいったん終了。次回は3月21日、春の「特別開催」でお会いしましょう・・・ということになりますね。
前にも書いたかもしれませんが、今シーズンから騎手・調教師の成績算定期間が変わり、来季・2015シーズンは3月の特別開催から来年1月までの間で成績が決まります。
3月の特別開催が恒常化した今はそこからが実質的な新シーズンスタートという感覚なのに、成績は前の年の分・・・みたいな"ズレ"がありましたから、3月から名実共に新規スタートというのは良い変更ではないかと思います。
また、これに伴い例年は4月頭の開幕直前に行われていた『岩手競馬グランプリ表彰式』が3月上旬に行われることにもなっています。詳細は岩手競馬の公式発表をお待ちください。
それでは、約2ヶ月後の春競馬スタートまで、いましばらくお待ちください!
●9Rの買い目
馬単(10)=(5)、(10)=(2)、(10)=(4)、(10)=(7)
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11日メインは「ゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦」。舞台は水沢1900m。B1級馬12頭によって争われ、この一戦で総合優勝騎手が決定する。
第2戦終了時点、1位は関本淳騎手で26ポイント。第2位が高橋悠里騎手22ポイント、3位が木村暁騎手18ポイント。以下も1点差でひしめき合い、この最終戦まで目が離せなくなった。
優勝騎手にはボーナスとして50万円が支給され、2位は30万円、3位が20万円。あまりたいしたボーナスと思うなかれ。進上金50万円を稼ぐには2000万円のレースを勝たなければならない。岩手で該当するのは地元重賞では"0"。
マーキュリーカップ、クラスターカップ(両レースとも2300万円)を勝たないと手にできない額。当然のことながら各ジョッキーとも相当力が入っている。
もちろん完全抽選によって騎乗馬が決まり、運も大きなファクター。果たしてどの騎手に幸運がほほえむか。
主軸にコスモナダル(村上忍)を指名する。中央1勝、南関東B1からトレード。A級に編入して初戦2着。2戦目には重賞・絆カップで3着を確保した。
格付けの妙で絆カップ後にB1へ降格。岩手初勝利も時間の問題かと思ったが、入着止まりを繰り返していた。
敗因は勝負どころでもたついたから。直線ではマズマズの脚を使うが、もたつきが致命傷となった。前走・銀嶺賞でもそれが懸念されて5番人気だったが、直線一気を決めて快勝。まさに豪脚がうなった。
これで吹っ切れたのは間違いないだろうし、鞍上がリーディングを独走する村上忍騎手。これも運がよかったとしか言いようがない。
コアレスランナー(山本政聡)は水沢に替わってエンジン全開。コース替わり初戦をいきなり勝ち、ひいらぎ賞でも1番人気に支持されたが、3番手から退いて8着。非常に物足りない結果となった。
しかし前々走を2着にまとめ、前回は横綱相撲で完勝。今度はひいらぎ賞と同じ1900mに一抹の不安を覚えるが、過去に2着1回があり、苦手距離とは思えない。巻き返しに期待する。
バイザスターン(関本淳)は勝つか大敗かの両極端。気分良く逃げれると粘りを発揮するが、逆にマークきつくなると早々と馬群に沈んでしまう。
その意味でアテにできないタイプだが、3走前の1900m・ひいらぎ賞を逃げ切った実績が光る。同型テイケイフロックスとの折り合いがカギを握るが、枠差を利して逃げたいところ。
レディアントデイズ(南郷家全)は近走、足踏みが続いているが、決して調子は悪くない。まじめに走っていないだけ。その気になればB1はいつでも突破できる潜在能力を持っている。ラッキーなことに騎乗経験がある南郷家全騎手が引き当て、手の内に入っているはず。
テンショウリバイヴ(木村暁)も同じようなタイプ。外枠だとレースに集中しないが、馬群に入っているとまじめに走る。前走2着がその典型。5枠はギリギリ許容範囲を見れば、やはり軽視はできない。
トップチェッカー(高橋悠里)はあとひと伸びが足りないが、直線の伸び上々。それならば1900mは歓迎に違いない。
◎(3)コスモナダル
○(10)コアレスランナー
▲(8)バイザスターン
△(1)レディアントデイズ
△(5)テンショウリバイヴ
△(11)トップチェッカー
<お奨めの1頭>
7R ブラックグランデ
3戦連続で2着は巡り合わせが悪かっただけ。相手強く仕方なしの結果だった。ここなら首位奪回できるメンバー構成
いよいよ岩手競馬もファイナルウィーク。今週10日(土)から12日(月)の3日間で約2ヶ月間の冬休みに入る。
3月の特別開催は21日から始まるが、各種記録は12日ですべて決定する。具体的にはリーディングジョッキー、リーディングトレーナー部門などだが、ジョッキー部門は村上忍騎手はすでに確定済み。
先週1月4日時点で197勝。あと3勝で200の大台に載せ、2位の山本聡哉騎手との差は51勝。今週から山本聡哉騎手は戦列に復帰したが、乗鞍的に100%逆転するのは不可能。村上忍騎手が通算6度目のリーディングジョッキーを決めた。
一方、リーディングトレーナー争いは熾烈な争いとなった。1位の板垣吉則調教師63勝、2位の佐藤雅彦調教師も同じく63勝とまったく同数で並んでいる。
2着の差で板垣調教師が首位に立っているが、今週3日間で逆転の可能性も十分。これは見応えがある。
また3位の佐々木由則調教師2勝差(61勝)だが、2着は上位2人を上回り、勝ち星が並べば首位となる。
各厩舎のラストスパートを見逃さないでほしい。直接関係ないように思うかも知れないが、実は大有り。ここまで来たら連対より首位を狙いたいのは当然。騎手はもちろんのこと、厩舎もしっかりチェックして馬券検討をして下さい。
10日メインは「ガーネット特別」(A級二組・B1一組 水沢1600m)。板垣厩舎のシグラップロードが必勝態勢で臨む。
2014開幕初日の3歳重賞・スプリングカップを快勝。待望の初タイトルを手に入れ、その後も岩手ダービーダイヤモンドカップ2着など3歳重賞路線で活躍した。
ただ、なかなか勝ち星に恵まれず古馬編入後も入着止まりを繰り返していたところ、不来方賞8着から古馬A級で3戦連続2着。ファン投票・桐花賞へも挑戦して5着善戦。ようやく突破のメドが立った。
今回は相手が大幅に緩和され、ベストの1600mが舞台。キッチリ白星を飾り、来期の活躍につなげたい。
相手筆頭はレオパルドゥス。活躍の場は芝に限られ、パワーの要求されるダートに手こずっていたが、前走7着ながら0秒8差。タイム比較から次位は譲れない。
スズヨシーズンは今の先行有利の馬場に泣いて追い込んでも届かずのレースを繰り返している。それでも前走は早め追走から4着確保。ここなら自力で台頭できるはず。
ヒカルジョディーは今季入着すらなく新興勢力に完全に押されているが、トウケイニセイ記念、絆カップと重賞2勝。今の季節は本来合う。
リサーチアゲンは展開から浮上。前走は3番手の積極策から1秒差8着。マイペースの逃げが打てれば残り目があるかも。あとはアルマライズ押さえ少々。
◎(6)シグラップロード
○(2)レオパルドゥス
▲(5)スズヨシーズン
△(1)ヒカルジョディー
△(9)リサーチアゲン
△(3)アルマライズ
<お奨めの1頭>
8R アントファガスタ
中央未勝利から南関東へトレード。1勝2着2回の好成績を収めて転入。岩手C1編入は明らかに恵まれた
新年最初の重賞となるのは金杯、明けて3歳となった馬達の戦いです。
今季の岩手の3歳(2歳)戦線はロールボヌール一強ムードでしたが、南部駒賞後に同馬が戦線離脱して一転"王者不在"の状況に。
しかし、替わって頭角を現してきたのがスペクトル。デビュー勝ちを果たしていたりでもともと素質の高さが評判になっていた馬でしたが、盛岡のダートとの相性が悪く盛岡ダート3戦未勝利。若駒賞ではロールボヌールから2.5秒も千切られ「ここまでの馬か」という評価を下されかけました。
しかし直線が短い水沢コースなら話は別。水沢の南部駒賞では、ロールボヌールに敗れはしたものの差は0.9秒差と大幅に短縮し、あまつさえ遠征勢も封じて2着を確保。そして続く認定戦、重賞・寒菊賞と連続で制して、ロールボヌール不在の戦線をリードするほどの立場になりました。
この間、特に目を惹く転入馬もなく、金杯もほぼこれまで通りの顔ぶれ。となれば中心は・・・という事になるでしょう。
●9Rの買い目
馬単(3)→(5)、(3)→(1)、(3)→(4)
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