7月23日(日)第3R・C2戦でハンサムボーイが好位キープから直線抜け出しを決めて快勝。鞍上・関本淳騎手が地方競馬通算2000勝を達成した。
関本淳騎手は1982年4月17日、上山競馬でデビュー。2003年11月、同競馬場の廃止に伴い、2004年から岩手競馬で騎乗。騎乗35年目で2000勝を達成した。
上山競馬デビューで2000勝を達成したのは小国博行騎手(引退・現ホッカイドウ競馬調教師)以来、史上2人目。岩手競馬では史上4人目の快挙となった。
関本淳騎手「35年もかかってしまいましたが、ようやく2000勝を達成することができました。どんなヘタな騎手でも長く乗っていれば2000勝できるということなんでしょうね。
あと1勝までもたついて若手からも急かされましたが、今日の馬場(不良)はハンサムボーイに合うと思ってたのでひそかに狙っていました。
2000勝を達成できたのはいい馬に乗せていただいたおかげ。このペースでいければ65歳に3000勝を達成できそうです。
プロ野球と同じく戦力外と言われたら引退するしかありません。騎手も乗ってなんぼの世界ですから、依頼がある限り乗り続けたいと思っています」
謙遜しているのは関本淳騎手ならでは。心から記録達成を祝福したい。2000勝といえば、園田のゴールデンジョッキーカップの資格も今回獲得した。仮に招待されたら、関本淳騎手はどんなコメントをしてくれるのか。今から楽しみだ。
29日メインは青藍賞トライアル「第40回すずらん賞」(盛岡ダート1600m)。1着馬から3着馬に優先出走権が与えられる。
当初、岩手13戦12勝1着1回チェリーピッカーの登録があった。仮に出走すれば本命視まで考えていた。12勝すべてワンサイド決着。強烈な破壊力で最下級からオープンまで上り詰めたが、挫石のために自重。復帰を焦らず待ちたい。
チェリーピッカーの見送りにより、組み立てが一気に変わった。どの馬も一長一短。勝って不思議ないし、負けても納得のメンバー構成となった。
迷った末の結論はメイショウオセアン。移籍初戦でいきなり重賞制覇を飾ると踏んだ。
根拠は過去実績。中央ダート1400m4勝、1200m1勝。オープンに在籍。黒船賞大差しんがり負け後、1年の休養を余儀なくされたが、復帰後も先行力は健在。粘り切れず9、11、11着だが、タイム差は1秒前後。
このメンバーなら勝ち負けできる計算だし、絶好の1枠を引き当てたのも強運。逃げ切り十分。
アントニオピサは後方からの競馬となったシアンモア記念以外は今シーズンすべて馬券対象。距離不足の栗駒賞でも3着を死守した。
つきまとうのは詰めの甘さだが、強豪相手にも好勝負を演じてきた地力で待望の重賞制覇のシーンまで。
コスモジョイジョイは前走、チェリーピッカーの連勝をストップさせ、絶好調を誇っている。初重賞挑戦で相手が一気に強化されたが、勢いで突破するか。今回もっとも熱い視線を集める。
イーグルカザンは転入初戦で赤松杯を圧勝。2着アントニオピサに6馬身差をつけて重賞タイトルを獲得した。その後は4着止まりだったが、岩鷲賞で2着に肉薄3着。再上昇は確実。
オメガスパーキングは強烈な差し脚が武器。B1からの挑戦だが、昨年のあすなろ賞2着と格負けなし。流れ速くなれば2キロのアドバンテージも生かして直線台頭。
◎①メイショウオセアン
〇⑥アントニオピサ
▲⑧コスモジョイジョイ
△⑦イーグルカザン
△②オメガスパーキング
<お奨めの1頭>
9R レイズアスマイル
目下2連勝中。苦手水沢を克服し、ベストの1200m戦を完勝。負担重量が据え置きなら中心不動
★関本淳騎手が地方通算2000勝を達成
7月23日の盛岡第3レースでハンサムボーイ号に騎乗した関本淳騎手が優勝。これが地方通算2000勝達成となりました。
関本淳騎手は上山競馬でデビューして2004年から岩手競馬に移籍。デビューから35年目での偉業達成となりました。
★オッズパークLOTO 5重勝/7月24日(対象8R~12R)
買い目:1,4→7→4、5→7,8→2,3
8R/評価A: 1番 評価B: 4番 穴:11番
9R/評価A: 7番 評価B: 8番 穴: 9番
10R/評価A: 4番 評価B: 5番、 6番 穴: 3番
11R/評価A: 8番 評価B: 7番 穴:10番
12R/評価A: 2番 評価B: 3番 穴:1番
昨日に続いてメイセイオペラデーの話。当日は「マーキュリーカップ」と「ジャパンジョッキーズカップ」のダブルメイン。チームJRA、チームEAST(地方・東日本)、チームWEST(地方・西日本)の対抗戦となって今回で3回目。
馬と人が争うのに対し、チームの合計ポイントで争うスタイルは、イギリス・アスコット競馬場で行われる「シャーガーカップ」を範に取ったもの。
各ジョッキーは緊張感の中に、和気あいあいとした雰囲気が漂っているのもチームマッチならでは。騎手もファンもお祭りを楽しんでいた。
優勝したのはチームEAST。特に3戦目は1着・桑村真明(北海道)、2着・矢野貴之(大井)、3着・藤田弘治(金沢)と1、2、3フィニッシュを決め、賞金100万円を獲得。個人(優秀騎手賞)もチームEASTの矢野貴之騎手(大井)が優勝した。
チームEASTキャプテン・山本聡哉騎手「3戦目(騎乗馬なし)は何もしませんでしたが、メンバーに賞金の話をしたら俄然、みんなが頑張ってくれました」
一方、矢野貴之騎手「未勝利だったので偉そうなことを言えませんが、3戦(3、5、2着)ともうまくまとめることができました。未勝利で優勝もボクらしいと思います。
毎年、副賞の豚1頭はファンにプレゼントする習わしなのは噂で聞いています。賞金をいただけただけで満足です。
盛岡はいつもいい思いをさせてもらっていますし、乗りやすくて好きなコース。
これからもこのようなレースに選ばれるためにも頑張りたいと思います」
23日メインはB1級「レインボーカップ」(盛岡芝1600m)。主軸はロケットボールで異論がないだろう。
昨年10月、秋嶺賞4着後、脚部不安のために休養したが、復帰戦を快勝。続いてJRA条件交流を3着にまとめ、一度7着をはさんで前哨戦・レインボーカップ・ターフチャレンジを快勝。スローの流れをはねのけ、地力を誇示した。
昨年、レインボーカップ優勝から重賞・桂樹杯3着。オープンでも勝ち負けを考えればB1では相手有利は明らか。
ウインミラージュは前走、ロケットボールのクビ差2着。絶妙のペースで逃げたが、惜しくも勝利を手にすることができなかった。
しかし、それ以前の成績を考えれば大健闘。芝で反応が一変した。前哨戦が芝1700mに対し、今度は1600mへ短縮。距離が100mでも短くなるのは好材料だろう。大外を引いたが、スンナリ先手なら再び粘りを発揮。
2頭をまとめて負かすとすればディクタム。3ヵ月半ぶりの実戦だが、乗り込み万全。姉が桜花賞馬ラインクラフト。中央未勝利ながら函館芝1800mで2着2回。走る素地は十分ある。
フィールザオーロラは徐々に調子を上げて水沢1600m2着。適性は間違いなく芝にあり、流れに乗れれば連対あるかも。
ラブミーリルはジューンカップ大敗直後だが、気配落ちなし。それ以前の芝で2、1着。芝ならマーク欠かせない。
ニーマルキングは前走、離された4着だったが、中央芝2勝。格が不気味。
◎④ロケットボール
〇⑫ウインミラージュ
▲①ディクタム
△⑨フィールザオーロラ
△⑦ラブミーリル
△③ニーマルキング
<お奨めの1頭>
4R マタンギ
名古屋B級から移籍初戦を0秒8差で圧勝。C2では地力の違いが明白。距離延長も問題ない
先週17日、盛岡ダート2000mを舞台にJpnIII「メイセイオペラ記念 第21回マーキュリーカップ」が行われ、ミツバが3頭の叩き合いを制して初重賞を手にした。
逃げたのは予想どおりドリームキラリ。2番手外にクリノスターオー、3番手外にディアデルレイ、内にピオネロがつけ、ミツバは1頭置いて6番手外を追走した。
勝負どころでミツバは反応ひと息だったが、直線を向いて外から鋭伸。直線入り口でクリノスターオーが先頭に立ったが、ドリームキラリとの間をピオネロが割って抜け出し、3頭がそのままゴールに入ったが、外ミツバがピオネロの追撃をクビ差封じた。
ミツバは昨年亡くなったカネヒキリ産駒。500万下脱出するまで時間がかかったが、ここ2年で急成長。昨年6月からでも5勝をマークし、奥手が素質を開花させた。
特にダート2000m以上は今回を含めて6戦4勝。まさに典型的なステイヤーに出世した。ダートホースにしては460キロ台と小柄だが、これも長距離向きの裏付け。
加用正調教師「まずは一休みして秋には大きいところへ向かいたい」とコメント。2000mでどんな活躍するか、楽しみな1頭が出現した。
22日メインはB1二組「震災復興 子ども達に夢と笑顔を」(盛岡ダート1600m)。岩手初戦を2着にまとめたミュークロールに勝機到来と見る。
ミュークロールは父ゴールドアリュール、母父エンパイアメーカー。牝馬ながら500キロを優に超す好馬体を父母から受け継いだ。
中央デビューで未勝利ながらダート1800mで3着2回。その後、園田へ移籍して5戦3勝から再び中央入り。500万下で6着最高で岩手へ新天地を求めてきた。
初戦はマツリダインゴットに逃げ切られたが、0秒1差2着。捕え切れなかったあたりに未勝利の理由が垣間見えたが、まずは上々の滑り出し。順当に白星を手にする。
ヒロノエンペラーは中央ダート2勝、南関東1勝・C1から転入。2戦4着から2着を確保し、4戦目の盛岡ダ1600m戦を完勝した。
前走は2秒4差4着と離された入線だったが、勝ったヴィグラスムーヴが強かったし、水沢回りは反応がひと息。あまり器用なタイプではない。
しかし今度は前々走で完勝した盛岡マイルが舞台。コース広くコーナー2つなら自信の能力を発揮。巻き返し必至と見るべき。
メテオライトは中央1000万下から転入2戦目、重賞・みちのく大賞典で2着。未勝利ながら2着6回と抜群の安定感を披露した。
ところが秋に入って急ブレーキ。最高5着止まりと完全にスランプ状態となり、今シーズンも尾を引いていたが、徐々に復調ムード。そろそろ格上復活のシーンありそう。
トーホクアローはウマノジョーの兄(全兄弟)。大舞台でも何度も着を拾っているが、追い込み馬ゆえ弱い相手でも勝ち切れないのが最大ネック。現状はハイペース条件。
あとは折り合いついた際のノンシュガー、スンナリの流れで距離克服フジノピューマ押さえ。
◎⑦ミュークロール
〇①ヒロノエンペラー
▲④メテオライト
△⑧トーホクアロー
△②ノンシュガー
△⑥フジノピューマ
<お奨めの1頭>
3R アドマイヤテンホウ
盛岡に替わってマクリさく裂。骨折で休養していた齋藤雄一騎手に、復帰戦勝利をプレゼントした。もう一丁いける
★重賞・フェアリーカップ/ミラクルフラワーが今季初勝利でV
3連続重賞の初日となった牝馬重賞『フェアリーカップ』は1番人気ミラクルフラワーが先行押しきる形で勝利。自身の今季初勝利をフェアリーカップ連覇で飾りました。
数頭一団の隊形が崩れない、息を抜きづらい展開になったものの、ミラクルフラワーは慌てず騒がず3コーナーを過ぎてから先頭に。食い下がるアークマイニングを振り切った後はリードを拡げるばかりとなって、最後は6馬身差をつける圧勝でした。
★重賞・岩鷲賞/こちらもラブバレットが連覇達成
日曜日の重賞『岩鷲賞』ではラブバレットが危なげない走りで勝利しました。
栗駒賞では自ら逃げて後続を寄せ付けなかったラブバレットでしたが、今回はカミノマンボがハナを叩きに来て2番手から進む形。しかしレース半ばで交わして先頭に立つとあとは余裕を持ってゴールしました。
さあ今シーズンの最初のグレードレース『マーキュリーカップ』です。JRAから5頭、地方他地区から5頭、岩手から4頭。計14頭が戦います。
長く地方馬が勝てなかったこのレースも一昨年にユーロビートが制してようやくひと区切りがつきましたし、昨年もタイムズアローが2着に粘って地方馬の存在感を示してくれました。今年もそれらの馬たちに続く活躍を期待したい・・・のですが、果たしてどうなるでしょうか。
なおマーキュリーカップは「第9R」発走は「16時10分」です。お間違えの無いように。
このレースの自分の本命は(2)ミツバです。枠順が決まるまではピオネロ本命でいいのかなと考えていたのですがそのさらに内枠に入った事でこちらを本命に据えました。
重賞勝ちが無いキャリアですが東京のダート2100mで2勝をはじめ2000m以上のオープン特別や重賞でこれだけ好走経験があれば内容面に問題ないでしょう。内枠からだと行ききれないで後方からになるパターンが目立つのもJRAの多頭数での不安点で、JRA勢を中心とした少頭数が先行グループを形成する展開が多いこのレースなら極端に不利な形にはならないはず。逆に先行から捲り差しまで幅広い戦法を採ることができる好枠になると判断します。
相手は(3)ピオネロ。ダートに転向してからは安定した戦いを続けており重賞制覇も夢では無い話になってきました。直線が平坦なコースあるいは東京のようにダラダラ坂のコースだと他馬のキレに負けがちなだけに盛岡のコースは味方にもなるでしょう。課題は2000mあたりだとどうしても終いが甘くなる点。そこをカバーできる展開になれば。
(5)クリノスターオーは実績面では今回のメンバー中最右翼の存在です。最近は使い込めない点、元々は左回りが苦手とされていたこともあり、過信はせず単穴評価に留めたいと思います。すんなり力を発揮できれば。
これ以下もJRA勢で固めればいいのかもしれませんがそれでは面白くない。なのでまず(12)ミッキーヘネシー。帝王賞は9着、着順の数字だけみればかなり後方ですが地方馬に限れば差の無い2番目。少し上にいたのはJRAのGI勝馬だったわけですからここならむしろ力が上という判断も。望み通りの外枠を引いて不気味な存在になりました。
もう一頭は(8)グルームアイランド。この馬に2000mは実際はちょっと長いと思います。しかし船橋コースと抜群の相性を持つこの馬なら盛岡コースとの相性も抜群なはず。そこを狙ってみましょう。
●9Rの買い目
馬単(3)=(4)、(3)=(5)、(4)=(5)、(3)→(12)、(3)→(8)
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★オッズパークLOTO 5重勝/7月17日(対象8R~12R)
買い目:5,10→2,3→7、3→3→4,6
8R/評価A: 5番 評価B:10番 穴:3番、2番
9R/評価A: 2番 評価B: 3番、 5番 穴:12番
10R/評価A: 7番 評価B: 3番、11番 穴: 5番
11R/評価A: 3番 評価B: 4番 穴:7番
12R/評価A: 4番、 6番 評価B: 2番 穴:7番