★重賞・ひまわり賞/ビービースペースが重賞初制覇
3歳牝馬の最終決戦『ひまわり賞』は2番人気のビービースペースが逃げたグラマシーをとらえて優勝。岩手転入後3戦目、通算16戦目で重賞タイトルを獲得しました。
当日は先行馬有利の傾向が続いていたうえにスローペースの展開ともなって、レース終盤になっても優勝を争っていたのは逃げたグラマシー・二番手ビービースペースの2頭。グラマシーもよく粘りましたが最後はビービースペースがアタマ差交わしてゴール。馬、そして鞍上の瀧川寿希也騎手ともども重賞初制覇に。
1番人気ダンストンレガーメ、3番人気ダンストンリアンは先行勢を好位で追走していましたが終盤の伸びを欠き、それぞれ4着、3着に終わっています。
8月8日は火曜日ですが岩手競馬の開催日。この8月は6日~8日、13日~15日、20日~22日と3週連続『日・月・火』の開催になっていますのでご注意ください。
近年は変則開催がほとんど無い日程になっていますから"火曜日の岩手競馬"自体珍しい印象です。くれぐれもお間違えの無いよう。
メインは11R、芝1000mの『サーフィンのメッカひろの賞』です。本命は(5)スティルプリンスを採りました。B1級のダート850mを連勝して、一息入れての芝1000m戦。芝の経験自体さほど多くない馬ですが、5月のC1級特別『新緑賞』を59秒4というタイムで勝っており、力量的に問題は感じません。ここからさらに上、オープンクラスが相手になるとちょっとキツくなってくるかもしれない。今回のメンバーなら距離経験・実績ともまだ強気で戦えるはず。
相手は(3)ウインミラージュを。直近はマイル以上の距離で戦っていますが盛岡芝1000mは3勝を挙げている得意の条件。近二走の好成績は好調さの現れと言ってよく、◎が少しでも隙を見せたなら足元をすくうのはこの馬。
三番手は(6)オールドラゴンでどうでしょうか。距離は未知数ですが芝ではしっかりとしたスピードを発揮できる馬です。チャンスは十分にあるでしょう。
以下、まずは(4)タイセイマライカ。JRA時代は芝が主戦場。血統的にも芝短距離でこそのはずで変身の可能性を追求してみたい。そして(8)コマユ。こちらは芝が合うかどうかやや疑問な血統ですがスピード性能の高さは証明済みです。芝でもそれが活かせるなら。
●11Rの買い目
馬単(5)=(3)、(5)=(6)、(5)=(4)、(3)=(6)、(5)→(8)
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★オッズパークLOTO 5重勝/8月8日(対象7R~11R)
買い目:8,1→1→2、5→7→2,1
7R/評価A: 2番 評価B: 5番、 4番 穴:7番
8R/評価A: 2番 評価B: 4番 穴:8番
9R/評価A: 3番 評価B: 4番 穴:8番
10R/評価A: 4番、 7番 評価B: 3番 穴:10番
11R/評価A: 5番、 3番 評価B: 6番 穴:4番
7日メインは盛岡芝1000mを舞台に行われるB2特別「姫神賞」。あまり知られていないが、このレースから地方競馬全国交流「第7回OROターフスプリント」(10月21日 盛岡芝1000m)への道がスタートする。
B2・姫神賞→B1・FM岩手杯(9月18日)→オープン重賞・ハーベストカップ(10月8日)→OROターフスプリントが芝1000mの王道。
昨年姫神賞を制したウインミラージュ(父ステイゴールド)はFM岩手杯優勝。そしてハーベストカップ2着からOROターフスプリントでも5着を確保した。
言うまでもなく、芝1000mはスペシャリストの戦い。ダート、適距離など条件が合わず、埋もれていた下級馬が頭角を現せる数少ないチャンスを獲得できる路線でもある。
かつてウメノレイメイ(父ヒシアケボノ)も芝ダート1000mで活躍。OROターフSの前身・きんもくせい特別(オープン)優勝も鮮烈な記憶に残っている。
主軸にシンボリダルクを指名する。父シンボリクリスエス、母父シンボリルドルフ。決して短距離芝向きではない血統だが、前走・姫神賞ターフチャレンジで2番手から抜け出しを決め、タイセイマジックの追撃を封じた。
中央未勝利、園田0勝、笠松3勝・B2から転入。初戦の芝1700mは5着だったが、0秒3差。盛岡芝を経験した強みも生かし、芝1000m対応できたのが収穫だった。馬格にも恵まれた牝馬。2連勝を期待する。
タイセイマジックは姫神賞TCクビ差2着。惜しくも勝利を逃がしたが、芝1000m1勝の実績はダテではなかった。前走は重馬場だったが、今度は良馬場での決着の可能性大。そうなると芝1000m59秒2の持ちタイムも光る。
シーザーバローズは先物買い。昨年、芝で3連勝。これから上級へ殴り込みをかけようとした矢先、脚部不安が発生。リタイアが痛かった。復帰戦の前走は11ヵ月ぶりの実戦に加え、ダート戦では大敗も仕方なし。距離不足の感あるが、芝で反撃に転じる。
レイズアスマイルは目下3連勝。前走は得意のダート1200m戦だったとは言え、1分11秒9の破格タイムもマークした。芝はベストではないが、こなせるタイプ。何よりも勢いに乗っている。
ブラックメイプルは姫神賞TC3着。上位2頭には水を開けられたが、出遅れながらもいい脚で直線伸びてきた。前崩れなら台頭十分。
ラブミーリルも芝向き。前走は芝・レインボーカップへエントリーしたが、馬場悪化のためダート変更。11着も仕方なしだった。1000mどうかだが、盛岡芝は1勝2着2回と適性は証明済み。
◎⑤シンボリダルク
〇⑦タイセイマジック
▲⑨シーザーバローズ
△⑧レイズアスマイル
△⑩ブラックメイプル
△②ラブミーリル
<お奨めの1頭>
10R チェリーピッカー
前走2着で連勝12でストップしたが、体調もひと息だった。未知の1800mは地力でカバーする
6日メインは岩手版オークス「第31回ひまわり賞」。盛岡ダート2000mを舞台に行われる。出走馬は8頭。当初の登録も8頭だったので全馬が予定どおりに駒を進めてきた。
"夏に強い牝馬"の格言があるが、これは科学的にも証明されている。確かに牧場で馬の世話をしていたとき、男馬は暑さに弱かった。もちろん個体差は当然あったが、総じて牝馬の方が気候変化に強かった。
ついでに芦毛は暑さに強く、黒い馬は弱い―の説は根拠がないそうだ。
栗駒賞(7月2日)で2番人気に支持されながら、6着に沈んだ芦毛エーシンシャラクは夏が苦手なのだそうだ。確かにパドックで発汗が激しく、レース前に終わっていた印象だった。やはり通説なのか。
ただ一つ言えることは、大型馬は夏に弱い傾向がある。ナムラタイタンがそうだったし、エーシンシャラクも500キロ超。もしかすると大型馬は体温調整がうまくないかもしれない。
幸い今週の盛岡は昼は暑いが、朝晩は結構涼しい、いや寒い。もはや秋に突入したかとさえ思って一抹の寂しさを感じるが、競走馬にはありがたいこと。今週もいい競馬を期待している。
本題に戻る。ひまわり賞の本命はダンストンレガーメで異論がないだろう。
昨年、北海道から参戦した知床賞を優勝。そのまま畠山信一きゅう舎へ移籍し、プリンセスカップ3着。2歳A級戦7着。
敗れた背景には気性面の課題があった。担当する川島学調教師補佐「神経質な性格で飼い葉が細かったんです。400キロ前後の小柄な牝馬ですから、なおさらこたえたようです。ですから昨年は体重をどう維持するかに悩みました」
そんな川島くんは語る。「今年春のあやめ賞、留守杯日高賞は自信があった。体重は増えていなかったけど、調教をしっかりこなすことができた。相変わらず食は細いけど、体重を維持できましたからね」
それが3歳牝馬二冠に結びついた。続くはまなす賞は芝にとまどって7着だったが、3歳牡馬の岩手ダービーダイヤモンドカップ、古牝馬・フェアリーカップと連続4着。条件を考えると健闘だったし、今回のひまわり賞へもいい経験となった。ひまわり賞へ万全の態勢で臨む。
ダンストンリアンが相手筆頭。ダンストンレガーメと同じく北海道から転入。2勝をマークして金杯へエントリーしたが、出走取消。
これで2歳シーズンを終え、今季は奥州弥生賞から始動。一貫して重賞路線を歩んだが、入着止まり。まだオープンの壁は厚かったが、前々走・ウイナーカップ2着。続く1000m重賞・ハヤテスプリントを直線抜け出しを決め、待望の重賞タイトルを獲得した。
これが3歳馬の成長力。距離不足は強豪に揉まれてきたキャリアで克服した。前走が1000m戦で今回2000mが舞台。常識的には厳しい印象だが、折り合いに苦労しないタイプ。ハヤテスプリントは絶対能力で1000mをこなしたもので、元々は2000m歓迎のクチ。
ビービースペースは北海道1勝から名古屋、川崎1勝、北海道2勝から岩手転入。初戦のハヤテスプリントは1000mが合わず追走に手こずって6着。しかし、短距離を使うと反応が良くなることが多く、2戦目の盛岡1600m戦を快勝。門別1700mも勝ち、2000mは望むところ。
ソーディスイズラヴは南関東から移籍初戦のはまなす賞で直線一気を決めて優勝。マイナス17キロと大幅減だったが、隠れた芝適性を披露した。
その後はダイヤモンドカップ6着、オパールカップ8着。成績も気になるが、それ以上にオパールCで体重が390キロまで減っていたこと。ダイヤモンドCは輸送のない地元競馬だったが、前走は過去最低の馬体重での出走だった。
レース間隔を開けて回復に専念したが、どこまで戻っているか。当日の気配をチェックしたい。
グラマシーは留守杯日高賞でダンストンレガーメのクビ差2着に惜敗。レースを作ったことを考えると負けて強し。直後の転入初戦の盛岡マイル戦完勝も納得だったが、以降は凡走の連続。レースに集中できてない感じだった。今回が正念場となる。
セカンドネイチャーはJRA条件交流・アメジスト賞(盛岡1600m)で3着。その後も堅実に着を拾い、マーク欠かせない。
◎②ダンストンレガーメ
〇⑥ダンストンリアン
▲⑤ビービースペース
△①ソーディスイズラヴ
△⑦グラマシー
△④セカンドネイチャー
<お奨めの1頭>
10R セイユニコーン
転入後、早くも7勝マーク。前走でB1馬も蹴散らし、まだ上を望めることを証明した。追いかける一手だ
★重賞・すずらん賞/イーグルカザンが激戦を制す
7月最後の週、その初日に行われた『すずらん賞』は4番人気イーグルカザンが先行粘るコスモジョイジョイを捉えて優勝。赤松杯に続いての重賞2勝目を挙げました。
レースは1番人気のメイショウオセアンが主導権を主張して進行。しかしコスモジョイジョイも終始並ぶ形で楽をさせず、中盤になってアドマイヤイバマが先頭に出る勢いで押し上げた所でレースの流れは一気にハイペースに。結果はこれが効いて、コスモジョイジョイがメイショウオセアンを交わしたところにイーグルカザンが襲いかかり、そのまま競り勝つ形となりました。
★重賞・せきれい賞/サンエイゴールドが昨年の雪辱果たす
芝2400mで行われた地方競馬全国交流『せきれい賞』は1番人気サンエイゴールドが優勝。昨年3着の雪辱を果たしました。
平均ペース→超スロー→平均ペースと流れる慌ただしい展開。好位で進んだサンエイゴールドは「先頭に立つのが思ったより早くなってしまい少し遊んだ」(山本聡哉騎手)ものの後続の追撃を凌ぎ切ってゴール。昨年のこのレースで3着に終わった悔しさを1年を経て晴らした形になりました。
2着にも岩手のブレイズアトレイルが入り、3着には北海道ジャストフォファン、4着に昨年の覇者パーティメーカー、そして5着にはオパールカップを制した3歳馬ブラックロード。掲示板は盛岡の芝重賞で勝ち負けを演じた実績を持つ馬たちで占められました。
相手は(1)レディアントデイズ。芝での堅実さはこのメンバー中最上位。格も上と言っていいでしょう。この馬の場合はどちらかといえば1700mの方が持ち味が活きるので対抗に留めましたが怖い存在なのは間違いありません。
単穴の期待は(5)アストロブレームにかけてみましょうか。四走前の芝戦で敗れた相手は現状芝マイルで3戦2勝2着1回の巧者です。この馬自身C1級で力不足を感じませんし、血統的にも芝で変化を求めてみたいもの。
(8)ユナイテッドボスもどちらかといえば1600mの方がいいか。もちろんマイルも守備範囲ですから展開次第でしょう。(9)ウルトラバローズの前走は流れに乗れなかった印象。それでも終いの脚は使っていましたから再度の芝で変化を。
●12Rの買い目
馬単(2)=(1)、(2)=(5)、(2)=(8)、(2)→(9)
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★オッズパークLOTO 5重勝/7月31日(対象8R~12R)
買い目:8,1→1→2,5→7→2,1
8R/評価A: 8番 評価B: 1番 穴:9番
9R/評価A: 1番 評価B: 6番、 4番 穴:10番
10R/評価A: 2番、 5番 評価B: 3番 穴:11番
11R/評価A: 7番 評価B: 5番 穴:2番
12R/評価A: 2番、 1番 評価B: 5番 穴:9番
ベンテンコゾウの北海道三冠達成はならなかった。7月28日、門別1800m。最大難関だった2000m・北海優駿を制し、三冠に王手をかけたが、スタートで出遅れ。
3枠に入ったため内に包まれるのを避け、村上忍騎手は一旦下げてうまく外に持ち出す。ひとまず自己ポジションを確保したが、反応ひと息。3コーナーから追い始めたが、スーパーステションとの差は詰まらず、逆に離される一方。ゴール前ではストーンリバーに交わされて7馬身、3馬身差の3着に敗れた。
王冠賞は北海優駿から距離が1ハロン短縮。ベンテンコゾウには好材料だったが、レース前から不安要素があった。岩手にもいきなり酷暑が襲って夏負け気味。その状態での輸送もこたえたに違いない。
史上5頭目の北海道3冠馬の勲章を手にすることはできなかったが、3度の遠征は大きな一石を投じたのは確実。ベンテンコゾウ、お疲れさまでした。
30日メインは芝2400m交流「第39回せきれい賞」。今年は北海道から2頭、浦和から3頭、川崎から1頭。迎え撃つ岩手勢8頭のフルゲート14頭で行われる。
本命はサンエイゴールド。昨年3着の雪辱を晴らす。3歳芝重賞・はまなす賞、サファイア賞、オパールカップ(交流)で3連勝を飾り、古馬挑戦せきれい賞へ臨んだが、早め先頭に立ったパーティメーカーの0秒1差3着。レースキャリアの差を見せつけられた。
サンエイゴールドは今年4歳。注目してほしいのは昨せきれい賞時が473キロで出走だったが
、今年は500キロを超えて2連勝。一回り、いや二回りも成長していたことに気付く。それがパワーアップの源となり、今季2連勝。雨が若干心配だが、勝てる条件はそろった。
逆転筆頭はパーティメーカー。昨年は短夜賞12頭立て12着から参戦。6番人気の低評価もやむなしだったが、鮮やかな抜け出しを決めて快勝。ジュニアグランプリに続いて盛岡芝交流2勝目を飾った。
この勝利は適性以外、何ものでもなし。今年は文月杯7着から臨むが、走り頃の休み明け3戦目。せきれい賞2連覇に照準ピタリ。
ジャストフォファンは昨年の3歳・オパールカップで逃げてサンエイゴールドの2着。生涯初めての芝を問題にしなかった。続く王冠賞ではスティールキングの三冠を阻止して優勝。オパールCの健闘がダテではなかったことを証明した。芝2400mも自分の競馬ができれば克服十分。
エデンロックも不気味な存在。デビュー2戦目、札幌2歳ステークスで0秒7差3着。芝3勝から南関東へ移籍し、2戦とも大敗だったが、芝が舞台なら反撃必至。札幌は盛岡芝と同じ洋芝も強調材料となる。
ヒロノプリンスも中央芝3勝。昨年、金沢からOROカップへ参戦して0秒4差3着。適性はすでに証明済みに加え、転入初戦の水沢1900mを完勝。弾みもついた。
ブラックロードは3歳芝重賞2勝から挑戦。2400mをサファイア賞で勝っている点と55キロのハンデが強み。経験値では劣るが、未知の魅力を秘める。
◎③サンエイゴールド
〇②パーティメーカー
▲⑪ジャストフォファン
△④エデンロック
△⑤ヒロノプリンス
△⑨ブラックロード
<お奨めの1頭>
11R セイザン
前走はクインズトロブラボの逃げ切りに屈したが、2着確保で面目。安定度で群を抜き、軸に打ってつけ