
★重賞・若鮎賞/ベストロードが2歳最初の重賞ウイナーに
13日に行われた今季最初の2歳重賞『若鮎賞』は9頭立て8番人気のベストロードが優勝しました。
レース直前に大粒の雨が落ちてきたものの馬場状態は良をキープ。ブレシアイルの逃げで流れはややスローになり最後は数頭一団の激戦になりましたが、差し切ったのは大外を回ったベストロードでした。
2着は3番人気コウギョウカナリア、3着は7番人気プリヴィレッジ。1番人気ジョースポーツは5着、2番人気リュウノフェスタゴは4着に終わり、馬番3連単は20万980円の大波乱となりました。
押さえはまず(1)ブルドッグボス。昨年の2着馬が今年は地方代表として登場。前走を見る限り衰えは感じず、昨年のような走りができれば面白い存在に。(10)タイセイファントムは左回り・1200mともに好相性。追い込みに近い差しタイプなので展開面の助けが必要かもしれませんが一概に軽視はできないと考えます。
●10Rの買い目
3連単フォーメーション(6)(9)(13)→(1)(6)(9)(10)(13)→(1)(6)(9)(10)(13)
★第11R 桂樹杯
芝マイルの重賞。本命は盛岡芝での実績最右翼(7)ブレイズアトレイルです。直近では芝2400mの重賞で連続2着があり8歳となった今季もやはり盛岡の芝では堅実です。心配なのは微妙に勝ちきれない点。その意味で「頭」というよりは「軸」なのかも。
対抗は(8)カオスモス。転入後2戦目で盛岡の芝は初出走。そこが読み切れない部分になるのですが、JRA時代の 芝実績は◎と同等以上。実際2015年のパラダイスSではブレイズアトレイルに先着しています。盛岡の芝を苦にしなければいきなり勝ち負けまで。
三番手にピックアップするのが(2)ナリタスーパーワン。どちらかといえばダートが合う血統ですがこの馬自身は芝をそつなくこなしています。叩かれた上積みに期待するなら穴にも手頃では。
ヒモは外枠の2頭、(10)ゴットフリートと(11)キングオブローを。どちらも芝適性に問題なし。内枠の方で混戦になった時に外からすんなり・・・を狙ってみましょう。
●10Rの買い目
3連単フォーメーション(2)(7)(8)→(2)(7)(8)→(2)(7)(8)(10)(11)
★第8R ヤングジョッキーズトライアル盛岡 第1戦
(12)コウギョウヘンリーが本命。前走で今回のライバルの多くに先着していますが、ここでも前走以上の先行激化が想定できるだけに差し脚しっかりのこの馬にとっては非常に好都合。
タイプが似ている(2)スタチューを対抗に。この馬も混戦をくぐり抜けてくるタイプの差し馬です。直近も着順の数字ほど気配悪くは感じず軽視禁物。
穴に面白いと思うのが(8)ハンサムボーイ。前走もそうですが意外に短い距離が得意ですし、やや展開に注文が付いて欲しいタイプの脚質ですからここは嵌まるかも。
あとは念のため先行タイプから(3)マニワッショイ、(4)ギンザジャンヌを押さえ。
●8Rの買い目
3連単フォーメーション(2)(8)(12)→(2)(8)(12)→(2)(3)(4)(8)(12)
★第9R ヤングジョッキーズトライアル盛岡 第2戦
現級上位組で堅実に戦っている(10)ワンドロップに◎を。このメンバーの中では距離・クラスの中での力関係で上位と言える存在です。
ただし逃げタイプですから騎手対抗戦では目標にされる可能性が高い。それでも押しきれるかどうか?は展開面が重要になるでしょう。
とすれば相手は(2)ホクレアネイチャー、三番手は(1)ウップスアデイジイ。流れに乗ってくれば怖いタイプを。
あとはすんなり流れに乗ってしぶとい(6)シーザドナルド、穴ならマイルが意外に悪くない(9)コウギョウマゼラン。
●9Rの買い目
3連単フォーメーション(1)(2)(10)→(1)(2)(10)→(1)(2)(6)(9)(10)
8月15日(火)、JpnIII「第22回クラスターカップ」(盛岡ダート1200m)の枠順が確定した。
△①ブルドッグボス
...②カミノマンボ
...③ガッサンプレイ
...④タッチデュール
...⑤スマートアレンジ
〇⑥ショコラブラン
...⑦イーグルカザン
...⑧ケイリンボス
◎⑨サイタスリーレッド
△⑩タイセイファントム
...⑪タイセイメテオ
...⑫アダムズアップル
▲⑬ラブバレット
△⑭キクノストーム
(*印は松尾予想です)
JRA4頭、地方5頭、岩手5頭のフルゲート14頭で争う。2年連続覇者ダノンレジェンドが引退種牡馬入り。ダート短距離界は群雄割拠の時代に入ったが、サイタスリーレッドが最も近い位置にいると見る。
ダート変更後、圧巻の4連勝。500万下からオープンまで突破できるのは滅多にいない。レースぶりも文句なし。馬群に包まれても怯まず、流れ遅ければ前でも競馬ができる器用さもある。まずはクラスターカップを制し、秋のグレード権利を獲得したいところ。
ショコラブランはかきつばた記念3着、北海道スプリントカップ2着。両レースとも勝ち馬から離されたが、地方ダート経験が強み。
地元期待はラブバレット。昨年はダノンレジェンド、ブルドッグボスに次ぐ3着だが、ダノンレジェンドの外をピッタリ追走し、見せ場十分。大外が若干気になるが、強力な逃げ馬が不在。先手を取る可能性も十分。いずれにせよ今年はラブバレットにもチャンスがありそうだ。
14日メインは「納涼特別」(A級一組 盛岡ダート1800m)。ユッコが帰郷戦を白星で飾る。
中央ダート1勝から転入3戦目の牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップで2着に善戦。ジュエルクイーンに0秒1差まで肉薄。岩手の水が合い、秘めた素質が開花した。
今シーズンは時計のかかる水沢の馬場に手こずったが、3戦目から3連勝。根幹重賞・シアンモア記念を制し、初タイトルを獲得した。
2戦連続で北海道牝馬重賞へ挑戦して4、5着に終わったが、ノースクイーンカップはスローに落とされて不完全燃焼。そのうっ憤を地元で晴らす。
コスモジョイジョイの充実ぶりも目につく。今季2戦目から4連勝を飾り、重賞初挑戦・すずらん賞でもクビ差2着に惜敗。先頭に立ってトボけたところ、イーグルカザンの強襲に屈した。
ベストは盛岡1600mだが、1800mもひとまず守備範囲。仕掛けどころは大坪騎手が手の内に入れて抜かりなし。逆転首位まで。
ハイパーチャージはマーキュリーカップ9着から出走。揉まれるのを嫌うタイプでムラだが、外枠で全能力を発揮。今回の9番枠なら揉まれる心配がなく、転入初勝利を飾るか。
コミュニティの評価に迷うところだが、みちのく大賞典5着後は疲れを取るのに専念。完全にリフレッシュできたはず。盛岡は割り引きが必要だが、マイルではなく1800mなら大丈夫。
リトルキングは今季も堅実ぶり健在。前走も3着を確保し、平場ならいつでもマークが欠かせない。
ヒロノプリンスはせきれい賞6着。2400mがこたえた印象。芝ダート兼用のタイプで1800m短縮で巻き返しに転じる。
◎⑥ユッコ
〇④コスモジョイジョイ
▲⑨ハイパーチャージ
△⑦コミュニティ
△⑧リトルキング
△③ヒロノプリンス
<お奨めの1頭>
5R エアギベオン
転入初戦をアッサリ逃げ切り、笠松B級の地力を誇示。同じ1200mが舞台なら迷わず追いかける手
2歳第一弾の重賞は恒例の「第18回若鮎賞」(盛岡芝1600m)。毎年お盆開催に行われ、1着馬から3着馬に地方競馬全国交流「第19回ジュニアグランプリ」(M1)の優先出走権が与えられる。
この時期の2歳戦は序列が決まっていないが、今年はさらに輪をかけて難解な一戦となった。一言でいえば主役不在で若鮎賞を迎えた感じだ。
ただ、昨年優勝したメドゥシアナは芝1000m4着から若鮎賞に臨み、強烈な末脚で快勝。デビュー戦で初芝に戸惑いながらも直線でいい脚を使っていた。3連単17万円の高配当を演出したが、のちの活躍を考えれば納得の結果。やはり2歳戦はダイヤモンドの原石を探すのがおもしろい。
主軸にサンエイエンジェルを指名。まず血統背景から入ってみたい。父スウェプトオーヴァーボードはスプリンターズSを優勝レッドファルクスを出したほかにも勝ち上がり率がすばらしく人気種牡馬の1頭となっている。
母リードリズムは現役時代、王冠賞を制し、北海優駿3着、北斗盃2着。またJRA挑戦・UHB賞(札幌芝1200m)で2着などの強豪牝馬。姉リードスターも岩手芝で3勝。新馬戦、はまなす賞、ガーベラ賞を勝っている。
デビュー戦はサンエイヴィーナスの2着だったが、59秒7は好タイム。今季の芝1000m新馬はほぼ1分台の決着となっており、負けても優秀。2戦目・水沢1300mを出走取消したが、ソエなら気にすることはないはず。デビュー戦タイムと血統背景に賭ける。
逆転筆頭はプリヴィレッジ。父ストロングリターンは安田記念をレースレコードで優勝。母スマイルダンサーは中山ダート1200m・2歳新馬戦を快勝。
デビュー戦はブレシアイルの2着だったが、道中でもたついたのが致命傷。それでも直線を向いて一完歩ごとに差を詰めて0秒1差。ゴール前の脚色は完全に上回っていた。
以上のことを考えると、1000mより1600m向き。ペースが落ち着けば追走も楽になり、直線勝負なら決め手が生きる。
リュウノフェスタゴは凱旋門賞2着ナカヤマフェスタ産駒。母も芝で3勝マークし、1000万下へ在籍。芝に替わった3戦目快勝も当然だったか。
有力馬のほとんどが芝1600m未経験に対し、実際に勝っているのが強み。時計は重馬場だったので平凡だが、良馬場でも好勝負必至。
ブレシアイルは父がメイショウボーラー。産駒はダート向きが多いが、自身は芝でも活躍して重賞2勝。朝日杯FSでも2着。母ノルブリンカは未出走だが、兄ビーオブザバンは芝4勝。
デビュー戦は後続を尻目に逃げ切り快勝。距離延長が若干不安だが、1600mで願ってもない1枠を引き当てた。マイペースなら軽視できない。
ジョースポーツは父ジョーカプチーノ。NHKマイルカップほか重賞2勝。産駒リュウノチーノが昨年の若鮎賞で2着を確保した。母はモナーコス産駒の持ち込み馬ココロノスポーツ。叔父にエフワンナカヤマがいる。
デビュー戦を1番人気に応えて3馬身差で圧勝。6月3日以来の実戦が若干気になるが、スケールはまったく引けを取らない。
ベストロードの父はアメリカ生まれのシーキングザゴールド産駒ロードアルティマ。12戦6勝。母トシザコジーンはダート1勝、芝2勝。その父アドマイヤコジーンなら芝は望むところ。
◎③サンエイエンジェル
〇⑦プリヴィレッジ
▲②リュウノフェスタゴ
△①ブレシアイル
△⑧ジョースポーツ
△⑨ベストロード
<お奨めの1頭>
1R ミズサンゼウス
このメンバーでは前走タイムが抜けている。同じ1200m戦なら初勝利はもらった
★重賞・ひまわり賞/ビービースペースが重賞初制覇
3歳牝馬の最終決戦『ひまわり賞』は2番人気のビービースペースが逃げたグラマシーをとらえて優勝。岩手転入後3戦目、通算16戦目で重賞タイトルを獲得しました。
当日は先行馬有利の傾向が続いていたうえにスローペースの展開ともなって、レース終盤になっても優勝を争っていたのは逃げたグラマシー・二番手ビービースペースの2頭。グラマシーもよく粘りましたが最後はビービースペースがアタマ差交わしてゴール。馬、そして鞍上の瀧川寿希也騎手ともども重賞初制覇に。
1番人気ダンストンレガーメ、3番人気ダンストンリアンは先行勢を好位で追走していましたが終盤の伸びを欠き、それぞれ4着、3着に終わっています。
8月8日は火曜日ですが岩手競馬の開催日。この8月は6日~8日、13日~15日、20日~22日と3週連続『日・月・火』の開催になっていますのでご注意ください。
近年は変則開催がほとんど無い日程になっていますから"火曜日の岩手競馬"自体珍しい印象です。くれぐれもお間違えの無いよう。
メインは11R、芝1000mの『サーフィンのメッカひろの賞』です。本命は(5)スティルプリンスを採りました。B1級のダート850mを連勝して、一息入れての芝1000m戦。芝の経験自体さほど多くない馬ですが、5月のC1級特別『新緑賞』を59秒4というタイムで勝っており、力量的に問題は感じません。ここからさらに上、オープンクラスが相手になるとちょっとキツくなってくるかもしれない。今回のメンバーなら距離経験・実績ともまだ強気で戦えるはず。
相手は(3)ウインミラージュを。直近はマイル以上の距離で戦っていますが盛岡芝1000mは3勝を挙げている得意の条件。近二走の好成績は好調さの現れと言ってよく、◎が少しでも隙を見せたなら足元をすくうのはこの馬。
三番手は(6)オールドラゴンでどうでしょうか。距離は未知数ですが芝ではしっかりとしたスピードを発揮できる馬です。チャンスは十分にあるでしょう。
以下、まずは(4)タイセイマライカ。JRA時代は芝が主戦場。血統的にも芝短距離でこそのはずで変身の可能性を追求してみたい。そして(8)コマユ。こちらは芝が合うかどうかやや疑問な血統ですがスピード性能の高さは証明済みです。芝でもそれが活かせるなら。
●11Rの買い目
馬単(5)=(3)、(5)=(6)、(5)=(4)、(3)=(6)、(5)→(8)
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★オッズパークLOTO 5重勝/8月8日(対象7R~11R)
買い目:8,1→1→2、5→7→2,1
7R/評価A: 2番 評価B: 5番、 4番 穴:7番
8R/評価A: 2番 評価B: 4番 穴:8番
9R/評価A: 3番 評価B: 4番 穴:8番
10R/評価A: 4番、 7番 評価B: 3番 穴:10番
11R/評価A: 5番、 3番 評価B: 6番 穴:4番
7日メインは盛岡芝1000mを舞台に行われるB2特別「姫神賞」。あまり知られていないが、このレースから地方競馬全国交流「第7回OROターフスプリント」(10月21日 盛岡芝1000m)への道がスタートする。
B2・姫神賞→B1・FM岩手杯(9月18日)→オープン重賞・ハーベストカップ(10月8日)→OROターフスプリントが芝1000mの王道。
昨年姫神賞を制したウインミラージュ(父ステイゴールド)はFM岩手杯優勝。そしてハーベストカップ2着からOROターフスプリントでも5着を確保した。
言うまでもなく、芝1000mはスペシャリストの戦い。ダート、適距離など条件が合わず、埋もれていた下級馬が頭角を現せる数少ないチャンスを獲得できる路線でもある。
かつてウメノレイメイ(父ヒシアケボノ)も芝ダート1000mで活躍。OROターフSの前身・きんもくせい特別(オープン)優勝も鮮烈な記憶に残っている。
主軸にシンボリダルクを指名する。父シンボリクリスエス、母父シンボリルドルフ。決して短距離芝向きではない血統だが、前走・姫神賞ターフチャレンジで2番手から抜け出しを決め、タイセイマジックの追撃を封じた。
中央未勝利、園田0勝、笠松3勝・B2から転入。初戦の芝1700mは5着だったが、0秒3差。盛岡芝を経験した強みも生かし、芝1000m対応できたのが収穫だった。馬格にも恵まれた牝馬。2連勝を期待する。
タイセイマジックは姫神賞TCクビ差2着。惜しくも勝利を逃がしたが、芝1000m1勝の実績はダテではなかった。前走は重馬場だったが、今度は良馬場での決着の可能性大。そうなると芝1000m59秒2の持ちタイムも光る。
シーザーバローズは先物買い。昨年、芝で3連勝。これから上級へ殴り込みをかけようとした矢先、脚部不安が発生。リタイアが痛かった。復帰戦の前走は11ヵ月ぶりの実戦に加え、ダート戦では大敗も仕方なし。距離不足の感あるが、芝で反撃に転じる。
レイズアスマイルは目下3連勝。前走は得意のダート1200m戦だったとは言え、1分11秒9の破格タイムもマークした。芝はベストではないが、こなせるタイプ。何よりも勢いに乗っている。
ブラックメイプルは姫神賞TC3着。上位2頭には水を開けられたが、出遅れながらもいい脚で直線伸びてきた。前崩れなら台頭十分。
ラブミーリルも芝向き。前走は芝・レインボーカップへエントリーしたが、馬場悪化のためダート変更。11着も仕方なしだった。1000mどうかだが、盛岡芝は1勝2着2回と適性は証明済み。
◎⑤シンボリダルク
〇⑦タイセイマジック
▲⑨シーザーバローズ
△⑧レイズアスマイル
△⑩ブラックメイプル
△②ラブミーリル
<お奨めの1頭>
10R チェリーピッカー
前走2着で連勝12でストップしたが、体調もひと息だった。未知の1800mは地力でカバーする