★重賞・栗駒賞/ラブバレットが貫禄の圧勝劇
夏のダートスプリント戦線の幕開けを告げる重賞『栗駒賞』は断然の1番人気の支持を受けたラブバレットが2着以下を9馬身千切る圧勝。地元ファンの前で強さを見せつけました。
スタートから自ら主導権を握り、速いラップで後続を寄せ付けなかったラブバレット。結局最後まで他馬に迫られること無くゴールし、昨年に続いてのこのレース連覇、そして約10ヶ月ぶりの地元出走で地元ファンに「強いラブバレット」の姿を見せつけてくれました。
2着は転入初戦のガッサンプレイ、3着はアントニオピサが確保しています。
★オッズパークLOTO 5重勝/7月3日(対象8R~12R)
買い目:3,6→2,6→2,6→1→2,3
8R/評価A: 8番、 1番 評価B: 7番
9R/評価A: 6番 評価B: 3番 穴:4番
10R/評価A: 3番 評価B: 6番 穴:7番
11R/評価A: 3番 評価B:2番、6番 穴:10番
12R/評価A:10番 評価B: 3番、 8番 穴:1番
2日メインは岩鷲賞トライアル「第29回栗駒賞」(水沢1400m)。
元々は早池峰賞がこの位置にいたが、スーパースプリントシリーズに参画するため「早池峰スーパースプリント」へ発展的解消。条件も盛岡ダート1000mへ変わった。
それに伴い、開催時期が秋だった栗駒賞を岩鷲賞の前哨戦に組み込み、1着馬に優先出走権を与える。また早池峰SSの1、2着馬も岩鷲賞の優先出走権を獲得し、岩鷲賞1着馬にクラスターカップ(JpnIII)の地元優先出走権が与えられる。
以上のレース体系により、よりクラスターカップへの道が整備。昨年、その路線を歩んだのがラブバレットだった。
またかきつばた記念、さきたま杯から栗駒賞は当初の予定どおり。岩手のファンにお目見えするのは昨年9月11日以来、久々となる。
今年もラブバレットの頑張りには本当に頭が下がる。兵庫ゴールドトロフィー4着後、根岸ステークスへ挑戦。数々のダートグレードに参戦してきたラブバレットだが、JRAの砂を踏んだのはこれが初。小生も盛岡から応援に行った。
逃げたモンドクラッセの前半3ハロンが35秒0。ラブバレットはその超ハイペースの2番手を追走し直線一杯となったが、見せ場を十分作った。
ラブバレットに東京競馬場は過酷なコース。直線が長い上、上り坂まである。それでも自身の力を振り絞り、3着馬から0秒4差10着。カフジテイクの直線一気に驚き、ラブバレットの頑張りに感動した。
さすがに反動が大きかったが、さきたま杯と前後して復調気配をうかがわせ、栗駒賞へ臨む。
昨年、クラスターカップでダノンレジェンド60キロ、ラブバレット54キロ。6キロの負担重量差があったにせよ、逃げたダノンレジェンドの2番手をピッタリ追走。直線突き放されたが、一瞬でも夢を見させてもらった。まずは雄姿をとくと拝見させてもらう。
相手はエーシンシャラク、プリムラブルガリスか迷ったが、エーシンシャラクを上位に採った。今季2戦目の水沢850m4着後、月1回のローテーションをキッチリ守り2連勝。
昨年の栗駒賞はラブバレットの6馬身差2着だったが、年齢を重ねても調子は間違いなく上。なおかつ水沢1300m、1400mがベストの条件。好走条件がそろった。
プリムラブルガリスはみちのく大賞典6着。状態の良さがひときわ目を引き、2番人気に支持されたが、2000mは長すぎた。過去、1400mは中央芝だったが、3勝と距離短縮は大歓迎。真価を発揮できる舞台が整った。
キングオブローは勝ち星すべて芝ダート1200m。早池峰スーパースプリントは距離不足だったが、2着確保。前半ゆったりとした方が追走に手こずらないはず。
ガッサンプレイは中央ダート短距離4勝2着5回の成績で準オープンに在籍。追い込みタイプで小回り水沢対応がネックだが、決め手が脅威。
アントニオピサは距離、コースを問わず毎回勝ち負けに参加。1400mでも侮れないか。
◎⑦ラブバレット
〇⑨エーシンシャラク
▲③プリムラブルガリス
△⑩キングオブロー
△①ガッサンプレイ
△②アントニオピサ
<お奨めの1頭>
11R ブライティアベル
再転入後、地力の違いを見せつけて3連勝中。C1昇級だが、これまでの走破タイムはむしろ上位。難なく突破する
岩手競馬所属の陶文峰騎手が7月6日、内モンゴル自治区のウランホト(フフホト?)にある競馬場へ遠征する。
このレースに日本から藤井寛一郎騎手、千田洋騎手も参戦。オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、南アフリカ、フランス、韓国からやってくるジョッキーたちと国際騎手招待競走で日ごろの腕を競い合う。
陶騎手の話によると騎乗予定は全4R。岩手代表、日本代表で臨む。ご存知の方も多いと思うが、陶騎手は中国黒竜江省出身で12歳の時に祖母の故郷である日本へやってきた。
その後、水沢農業乗馬部から地方競馬教養センターへ入学。中国国籍で騎手免許を取得した。
2007年、北京オリンピックの前年に陶騎手といっしょに北京の競馬場へ訪れたことがあったが、諸事情によって同競馬場は閉鎖。
今回は内モンゴル自治区ではあるが、念願だった故郷・中国で騎乗する。当然と言えば当然だが、北京語はペラペラ。通訳を通さなくても会話できるのが最大の強みとなるはず。陶騎手の健闘と朗報、そしてみやげ話を楽しみにしている。
7月1日メインはC1級「ジュライカップ」(水沢1300m)。同じ条件で行われた6月18日のレースから10頭中8頭がエントリー。
再戦ムードが濃厚だが、主軸にオレノカッチーを指名する。今年4月、中央500万下から転入。初戦を6馬身差で圧勝する衝撃のデビューを飾った。
ところが田沢湖賞、B2戦と6着に凡走。気難しい面をのぞかせたが、前回2着に反撃。距離が1200mへ短縮されて持ち味の切れを取り戻した。コパノチャールズとの0秒2差は発馬で若干後手を踏んだのも大きかった。今回はコパノチャールズを徹底マークから直線抜け出しを決める。
コパノチャールズは逆転2連勝も十分。函館ダート1000m1勝、ほかに短距離で2着3回。好、凡走の落差が激しかったのは折り合い面で課題があったから。
前走もハイペースだったが、向う正面で掛かり気味。オレノカッチーに交わされそうな場面もあったが、直線でもうひと伸び。勝負根性も披露した。同じ条件、同じ負担重量。対抗格は失礼かもしれない。
3着はスタチューだったが、コパノチャールズとは1秒5差。オレノカッチーとは1秒3差。やはり間に入る馬がいると考えるのが妥当。インプレスウィナーが単穴候補。
インプレスウィナーは中央7勝。昨年までA級に在籍したが、今季はC2へ降格。2勝2着2回と格上ぶりを発揮した。ここ2戦のもたつきは条件が合わなかったと解釈。適距離でエンジン全開。
前記スタチューは門別1200m1勝、船橋1000m1勝。短距離でこそ真価を出す。あとはアリアリ、好枠を生かすシャンテヴィーヴァ押さえ少々。
◎⑩オレノカッチー
〇⑦コパノチャールズ
▲⑧インプレスウィナー
△⑥スタチュー
△⑨アリアリ
△①シャンテヴィーヴァ
<お奨めの1頭>
5R アクアウィズ
格付けに恵まれて移籍初戦をハイタイムで完勝。このクラスでは地力が違いすぎる
★重賞・ウイナーカップ/オールザベストが復活V
3歳馬によるスプリント重賞『ウイナーカップ』は1番人気のオールザベストが優勝。今年1月の金杯以来となる重賞2勝目を挙げました。
スタートで出遅れたオールザベストはこれまでにない最後方近くからの競馬を強いられましたが、ハイペースの流れにも上手く乗って馬群の中を進出。4コーナーで先頭に躍り出る勢いの末脚を発揮して、同様に外から追い込んだダンストンリアンを振り切りました。 オールザベストは昨年冬に岩手に移籍し、寒菊賞2着、金杯優勝とベンテンコゾウに次ぐ実績を残してきました。この春は岩手日報杯スプリングカップで3着、やまびこ賞では8着と崩れていましたが、春4戦目の重賞で復活を果たしました。
6月26日、6月最後の岩手競馬の開催となる今日のメインレースはB1級のマイル戦『震災復興 子ども達に夢と笑顔を』。フルゲート12頭の戦いになりました。
6月10日の同じB1級特別「ねむの木賞」で戦ったメンバーが多くその再戦ムードがありますが、結果も同様となるかどうか?
本命は(2)ヴィグラスムーヴ。ここではねむの木賞の最先着馬になりますが、同レースは1番人気に推されたものの逃げ馬を捕まえることができず2着となっています。ただ、その時は極端な先行有利な馬場傾向でいわゆる"前が止まらない"結果で敗れたのは致し方なしでした。今回はその時のような馬場傾向ではなく逆に差しが届く状況。これなら雪辱できるはずです。少し心配なのは微妙に出負けするパターン。ただ今の状況ならそれでも差し届くでしょう。
相手は(3)ヒロノエンペラーを。転入後の内容は現級通用のもの、相手なりに戦える点も魅力があります。ねむの木賞組でない点にも勢力図を変える走りを期待したい所。
(1)スパンコールもねむの木賞では先行有利の馬場傾向に苦戦したくち。流れひとつで前走とは違う結果も。ただ、今週は最内枠はあまり有利ではない傾向なのには注意を。
(12)ロケットボールは大外枠ゆえに少し控えめに留めますが、走りは芝専用ではなくダートでも脚を使える馬。二走前にはヒロノエンペラーを破ってもおり、力量的には互角の存在。(9)フロジストンも勝ち切れるパターンまでは見せていないもののここ二走で現級にメド。時計かかる馬場になって変化があるかもしれません。
●12Rの買い目
馬単(2)=(3)、(2)=(1)、(2)=(12)、(2)=(9)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/6月26日(対象8R~12R)
買い目:3,6→2,6→2、6→1→2,3
8R/評価A: 3番、 6番 評価B: 5番
9R/評価A: 2番、 6番 評価B: 7番
10R/評価A: 2番、 6番 評価B: 8番
11R/評価A: 1番 評価B: 6番 穴:4番
12R/評価A: 2番 評価B: 3番、 1番 穴:10番
25日メインは「第41回ウイナーカップ」。カテゴリーは3歳。水沢1400mを舞台に行われ、岩手版・残念ダービー。
重賞に昇格したのは2012年。盛岡芝から水沢1400mへ舞台が替わったのが2009年で1番人気ダンストンジール、10年も1番人気ダークライが優勝した。そして1年のブランクから重賞となったが、過去5年で1番人気で優勝したのは一昨年(2015年)のスペクトル1頭のみ。
ほかはすべて1番人気が吹っ飛び、高配当が続出した。昨年も1着・チャイヨー(2番人気)→2着・リュウノファンタジ(5番人気)→3着・スクリーンハッピー(9番人気)と入線し、3連単7万3200円。1番人気トドイワガーデンは5着に沈んだ。
参考までに15年以前の3連単は2850円、14年10万1560円、13年27万4610円、12年22万5320円だった。果たして今年も大波乱となるか、本命サイドで決着するか。
中心はオールザベスト。北海道2勝2着6回から鳴り物入りで転入。初戦を快勝し、2戦目・寒菊賞はベンテンコゾウの2着。そして3戦目・金杯を圧勝し、待望のタイトルを獲得した。
今季は奥州弥生賞から始動。ベンテンコゾウにはかなわなかったが、2着確保。スプリングカップは1番人気3着に終わったが、調子も若干落ちた印象だった。
続いて盛岡1800m・やまびこ賞へ駒を進めたが、2番手から失速8着。初の左回りに手こずって終始、外へモタれっ放し。距離も長かったようで以降の盛岡開催をスキップ。ウイナーカップに照準を合わせて調整を進めてきた。
櫻田康二調教師「血統的にも1600mまでがベストかもしれません。2ヵ月ほどレース間隔は開きましたが、ずっと乗り込んできたので状態は問題なし。一杯に追って万全の態勢で臨みます」
父スペイツタウンの代表産駒は今年のユニコーンステークス、2歳時に全日本2歳優駿、エーデルワイス賞を制したリエノテソーロ、クラスターカップを優勝したドスライス。やはりオールザベストはスピード色が強いと見ていいだろう。
相手に迷ったが、筆頭はグラマシー。中央未勝利から名古屋へ移籍後、5戦4勝3着1回の成績で牝馬交流・留守杯日高賞へ参戦。ダンストンレガーメに屈したが、積極的にレースを作って見せ場十分。負けて強しのクビ差2着だった。
その後、岩手へ転入して初戦を快勝。岩手ダービーダイヤモンドカップへ挑戦したが、後方のまま10着。まったく「らしさ」を出せずに終わった。敗因は自分の競馬ができなかったことに尽き、コース替わりと距離短縮で巻き返しに期待する。
ブラックロードは南関東2勝から転入。2戦着外に沈んだが、芝2400m重賞・サファイア賞を逃げ切り快勝。待望の重賞タイトルを手にした。
今度は1400mが舞台だが、初勝利を大井1400mでマークなら問題なし。先行馬が多く、今回に限れば揉まれない外枠はプラスに作用するはず。
ミスターシーバスはムラな面があり、アテにできないタイプだが、芝・はまなす賞、サファイア賞は展開も向かなかった。水沢に戻って反撃に転じる。
ヤコウレッシャは通算4勝のうち2勝が1400m戦。適条件は見逃せない。あとは気分良く逃げた時のニードアフレンドを警戒。
◎③オールザベスト
〇②グラマシー
▲⑩ブラックロード
△④ミスターシーバス
△①ヤコウレッシャ
△⑧ニードアフレンド
<お奨めの1頭>
7R スターマイボーイ
転入初戦をアッサリ逃げ切って圧勝。ここも単騎逃げが打てるメンバー構成で2連勝濃厚