先週27日、"GRANDAME-JAPAN2017"「第43回ビューチフルドリーマーカップ」はジュエルクイーンが優勝。堂々2連覇を飾り、グランダム古馬の暫定首位に立った。
吉原寛人騎手「自分でペースを作りたかったので3番手外につけた。
後ろから来る馬をねじ伏せられるタイミングでスパートをかけたが、思った以上に差を詰められた。前走の疲れが残っていたからだと思うが、並ばれたあとがジュエルクイーンの強いところ。今回もしっかり結果を出してくれました」
ブリーダーズゴールドカップから中9日の強行軍に加え、長距離輸送の影響でマイナス18キロと大幅体重減だったが、それでも勝つのが底力。スパンコールの外強襲をクビ差退けた。
次走はもちろんレディスプレリュード。"GRANDAME-JAPAN2017"古馬シーズン総合優勝。昨年、総合2位の雪辱を期待したい。
それにしても吉原寛人騎手には脱帽するばかり。今回のジュエルクイーンでビューチフルドリーマーカップへ6年連続で騎乗して2012年・センゲンコスモ3着、2013年・アスカリーブル2着、2014年・アスカリーブル優勝、2015年・ジュエルクイーン2着、2016年・ジュエルクイーン優勝。そして今年17年・ジュエルクイーン2連覇。
5年連続で連対を果たし、2勝2着3回3着1回。騎乗依頼を受けて結果をしっかり出す、まさに仕事人。今後も岩手でも"吉原旋風"が吹くに違いない。
月が変わって9月2日メインはB2級馬による水沢1300m戦「セプテンバーカップ」。前哨戦の1400m戦1、2着コパノチャールズ、レイズアスマイルの再戦ムードが濃厚だ。
コパノチャールズは南関東B3から転入後、これまで8戦4勝。4度の敗戦ははっきりしている。岩手初戦は1600mが長かったため5着。また芝1000mが合わず7、4着。あとはC1条件からB1・盛岡ダ1200mへ強気の挑戦4着だが、勝ち馬とは0秒1差。
以上の敗戦以外はすべて白星。特に水沢戦は4戦3勝。1400m以下では3戦3勝と絶対の自信を持っている。
前走も4番手インキープからレイズアスマイルをアッサリ交わして快勝した。短距離ならどんな展開にも対応できるのが強み。2連勝を飾る。
レイズアスマイルの充実ぶりも目につく。5走前、水沢1600mでコース初勝利を飾り、盛岡で2連勝。今季3勝2着2回と安定度抜群。
前走はコパノチャールズに完敗だったが、折り合いを気にしなくていい短距離戦で全能力を発揮。今回に限れば外9番枠は前半で無理に脚を使わなくて良く、好材料。内の動きを見て雪辱を果たすか。
ヒライズミナンバーは春のポンポンと2連勝をマークしたが、以降は条件も厳しくなって凡走の連続。
しかし水沢に替わった前走、鮮やかな逃げ切りを決めて快勝。9頭立て9番人気で好配当を演出した。
終わってみれば納得。ハナを取れれば強じんな粘りを発揮するのが持ち味。平坦水沢で威力はさらに増す。
今回はマークが厳しくなるだろうが、距離短縮で相殺。自分の競馬ができれば2頭に割って入るシーンまで。
チャンピオンムーンは中央未勝利ながら福島ダート1150mで2着1回。南関東移籍後も船橋1200m1勝をマークした。距離適性を前面にアッサリまで。
タイセイマジックは前走コパノチャールズ、レイズアスマイルに完敗6着だったが、距離が短ければ短いほど本領発揮。前崩れなら軽視できない。
サンノゼはただ1頭の3歳馬。モロさと強さが同居しているが、スピードは互角以上。前走9着だったが、3歳A級に在籍。一発の可能性あり。
◎⑤コパノチャールズ
〇⑨レイズアスマイル
▲②ヒライズミナンバー
△⑦チャンピオンムーン
△①タイセイマジック
△⑧サンノゼ
<お奨めの1頭>
2R スズマッカートニー
東京ダート1300mで1分18秒7の持ちタイム。逃げる脚もあり、初戦勝ちに疑いなし