前週から2歳新馬戦がスタートし、4頭が勝ち上がりました。そのうちカワノデッカー(牡、坂本東一厩舎)とホクセイポルシェ(牡、大友栄人厩舎)の父はともにフジダイビクトリー。新馬戦4鞍の出走馬26頭のうち10頭が同馬の産駒で、今季の2歳リーディングサイヤー争いの主役に名乗りを上げています。
なお今週の2歳戦は、14日(日)の第4レースに受賞-2組が組まれています。
【第3回開催1日目】
5月13日(土)のメイン第11レースには、五月雨特別(A1級-1組・20:05発走予定)が行われます。
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前走がオープン混合の春駒特別だった馬が有力でしょう。
◎コマサンエースは、開幕週の青葉特別がインビクタの2着で、重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯が行われた前開催は春駒特別を逃げ切り勝ち。オープン混合戦で続けて連対しています。昨季オープンだった馬はほかにもいますが、最終戦が3着ともっともいいかたちでシーズンを終えていました。A1級同士なら実力上位の存在です。
○コウテイは、春駒特別では4着。障害を2番手で降りてコマサンエースを追いかけ、マルミゴウカイ、オーシャンウイナーに差されてしまったものの踏ん張りは悪くありませんでした。2着▲マルミゴウカイは今回も出走していますが、同じ670キロだった2走前に障害で苦戦していることと差しタイプのため、先行力のある障害巧者コウテイを上位視します。
△ギンジは、近2走がB1級との混合だったとはいえ逃げ切り連勝と絶好調。A1昇級ですが、昨季いたクラスに戻るだけなら心配無用です。
【第3回開催2日目】
5月14日(日)のメイン第11レースには、さつき特別(オープン・20:15発走予定)が行われます。
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ばんえい十勝オッズパーク杯組vs5歳以下の若馬、という構図ですが、古馬二強のメムロボブサップ、アオノブラックともに回避しています。
◎メジロゴーリキに注目します。例年、春はひと息ですが、今季は開幕週のスプリングカップ(オープン-1組)3着、ばんえい十勝オッズパーク杯2着と動けています。重量は重いほうが戦いやすそうですが、このメンバーならソツなくまとめてきそうです。
相手は昨季のばんえいダービー馬○キングフェスタ。スプリングカップは6着でしたが、第1障害で体勢を崩したことで位置取りを悪くし、力を出したとはいえません。週末に雨予報があり、軽めの馬場なら好走確率はアップします。
▲インビクタは、ばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切って今季2戦2勝と好調。今回は唯一、賞金ハンデ5キロを課されていますが、二強不在なら引き続き上位争い。
△オーシャンウイナーは、スプリングカップでは障害をひと腰でまとめ5着。重量的に不利になる5歳シーズンでも好勝負できており侮れません。
【第3回開催3日目】
5月15日(月)のメイン第11レースには、とかち皐月賞(3歳オープン・20:10発走予定)が行われます。
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3月に実施された定量670キロのイレネー記念は、マルホンリョウユウとキョウエイプラスが直線後続を離して争っていましたが、僅差だった上位4頭のうち唯一、止まらずに歩いたアシュラダイマオーが差し切って勝利。タカラキングダムも加わっての2着争いは立て直しの差でマルホンリョウユウが制しています。この4頭のうち3着キョウエイプラスが回避。4着タカラキングダムがA2格付で640キロ、1着アシュラダイマオー、2着マルホンリョウユウがB1格付で630キロとなっています。
注目は◎マルホンリョウユウ。アシュラダイマオーとは今回も同じ重量ですが、前走4月29日のB1級-3組ではこちらが大きく先着。イレネー記念では粘れませんでしたが、息を入れて行けば末脚のキレは互角以上です。
▲アシュラダイマオーは重賞初挑戦でのイレネー記念制覇は見事ですが、その1戦だけでは信頼とまではいかず、△タカラキングダムはトップハンデが微妙。
牝馬○スーパーチヨコを2番手に推します。黒ユリ賞を断然人気で制した女王で、イレネー記念は出走取消だったため勝負付けが済んでいません。B3級の牝馬590キロも有利です。