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2022年9月 アーカイブ

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今週の見どころ(10/1~10/3)

2022年9月29日(木)

 年間25開催のばんえい十勝は、まもなく後半戦に突入します。気温も下がってきて、ここから本走路のロードヒーティングが稼働するまでの期間は、一度大雨が降ると馬場が乾きにくく、昨秋のようにスピード重視のレースが続きがち。今開催から3歳以上は、基礎重量の増量が2開催ごとから3開催ごとに変更されることで、ハンデが増えにくくなっているのもパワータイプの馬には受難といえるかもしれません。

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【第13回開催1日目】
 10月1日(土)のメイン第11レースには、田山産業ばん馬大会記念(A1級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順の編成。今回と同じ今季の収得賞金順だった2開催前のA1級・菊月特別の結果が参考になるでしょう。
 ◎ブラックサファイアは、菊月特別の勝ち馬。障害を離れた7番手で降りると、1頭抜けた末脚を発揮し突き抜けました。前開催のオープン混合・デイリースポーツ杯は3着でしたが、先着を許したのは切れ味あるオープン馬2頭でレースぶりはヒケを取りませんでした。菊月特別のほぼ再戦であるここは反撃必至。
 ○コウテイは、同じ近2走が4、7着。ともに先行し障害を降りたポジションもさほど変わりませんが、前走は終いに脚を使える馬が上位を独占した展開面と、あと馬場もこの馬にとっては軽かったかもしれません。ここは再び馬場が乾いて、A1級同士の対戦。見直せるはずです。
 ▲ダイリンファイターは、菊月特別で3着という成績から、格下A2級との混合だった前走の野分特別10着は不満が残るところ。ただ障害早めの仕掛けで苦戦しても、伸び脚はまずまず。勝ち馬から9秒1差なら悲観する必要はなさそう。菊月特別と同様、ふた腰で切れば勝ち負けになるでしょう。
 △オレワチャンピオンは、菊月特別7着、野分特別8着。ともに3番人気だけに物足りないものの、今回初騎乗の島津新騎手は、前週25日の第7レースでは、昨年11月以来の手綱だったドウナンカツユウホを前走8着から勝利に導いており、乗替わりでの楽しみはあります。

【第13回開催2日目】
 10月2日(日)のメイン第11レースには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 イレネー記念を制した2歳チャンピオン・キングフェスタは、その後出走がなく9頭による争い。11月6日に実施される二冠目・ばんえい菊花賞の前哨戦です。メンバー中、ニシキマリンを除く8頭が一冠目・ばんえい大賞典で対戦。当時と比べ、1着クリスタルコルドが10キロ増、8着シンエイアロイと9着ツガルノヒロイモノは10キロ減。その他5頭は据え置きの重量です。
 本命は◎ツガルノヒロイモノ。5連勝で臨んだばんえい大賞典は1番人気で9着でしたが、障害で止まってから立て直すのに苦労したのは、主戦の鈴木恵介騎手から急遽、阿部武臣騎手へ乗替わった影響があったかもしれません。鈴木騎手に戻ってからは2勝、2着1回(着外1回)とやはり相性がいいようです。重賞では結果が出ていませんが、5月のとかち皐月賞、6月のとかちダービーと3歳オープン特別戦を勝利しているように得意の条件。ばんえい大賞典より10キロ、逃げ切り完勝だった2走前のB1級の特別戦より5キロ軽いのも恵まれています。
 ○クリスタルコルドは、はまなす賞(3歳・4歳混合)で逃げ切り勝ちを収め、2開催空けての参戦。しかし、ばんえい大賞典のあとも1開催調整され、ぶっつけのはまなす賞で結果を出しているだけに、この臨戦は気になりません。この実績でばんえい大賞典より10キロ増で走れるのは恵まれた印象です。
 ▲ヘッチャラは、2歳時から世代限定オープンで10戦して1勝のみも2着5回、3着3回と堅実な成績。キングフェスタが不在だった重賞・ばんえい大賞典、はまなす賞ではともにトップハンデ690キロで3着と地力を示しています。世代限定戦で唯一馬券圏外だったのが6月のとかちダービー。その時は、勝ち馬ツガルノヒロイモノと10キロ差で5着だっただけに、今回20キロ差つくのはやや微妙な感があります。
 △ヤマカツエースもヘッチャラと同様、ばんえい大賞典から重量据え置き。結果5着とはいえ、残り20メートルまでは先頭で、2着争いに加わって、3着(同着)ヘッチャラと3秒4差なら踏ん張り次第で逆転は考えられます。

【第13回開催3日目】
 10月3日(月)のメイン第11レースには、神無月特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

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 前開催で重賞・岩見沢記念、デイリースポーツ杯、平場戦(ともにA1級混合)のいずれかを使われていた馬が多い一戦です。
 注目は岩見沢記念組から◎コマサンブラック。回避馬が出て急遽の出走でしたが、障害をひと腰でまとめ人気以上の6着ならまずまず。オープン昇級が今年7月で一線級相手の高重量戦では経験不足は否めないだけに、重量が軽い特別戦は歓迎でしょう。前半もっさりしたところがあるだけに、スローになりやすい重めの馬場もプラスのはずです。
 相手も岩見沢記念組から8着○マツカゼウンカイ。メンバー中に、この馬より通算収得賞金が多い馬はいますが、特別戦では出走機会として3走連続連対の近況。相手が楽な2組なら巻き返しが期待できます。
 ▲ウンカイタイショウは、ややレース間隔が空きました。今季未勝利ですが2組ならば力差はありません。
 △コマサンエースの長所は障害力。こちらも今季、勝ち星がありませんが、やや精彩を欠くメンバーだけに前残りがあるかもしれません。

9/25銀河賞回顧

2022年9月26日(月)

牝馬ミソギホマレが重賞初制覇

 9月25日(日)には重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のミソギホマレが優勝。障害先頭から難なく押し切る圧勝で、4歳シーズン二冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オーシャンウイナー(740) 1.6
 2.マサタカラ(720) 10.2
 3.ミソギホマレ(710) 4.9
 4.アルジャンノオー(710) 16.0
 5.イワキダイヤ(720) 72.5
 6.リアンドノール(710) 73.7
 7.ネオキングダム(720) 83.3
 8.アバシリサクラ(690) 47.4
 9.コウシュハハリアー(710) 4.9
 10.マルモタイショウ(710) 45.5

 4歳シーズン一冠目・柏林賞を制し、世代最多の重賞4勝を挙げているオーシャンウイナーがトップハンデながら単勝1.6倍と断然の人気。前哨戦・山鳩賞3着など4戦連続で馬券圏内を確保しているコウシュハハリアー、3連勝で山鳩賞を勝利した牝馬ミソギホマレが単勝4.9倍で並びましたが、票数の差でコウシュハハリアーが2番人気に。柏林賞2着のマサタカラ、2歳時にヤングチャンピオンシップを制したアルジャンノオーが続き、あとは離れた人気となりました。

 オーシャンウイナーとミソギホマレが先行し、マサタカラが追走。アルジャンノオーとイワキダイヤもこれに続きます。中間点を過ぎてからは前は激しく入れ替わりながら進み、わずかにイワキダイヤが先頭で第2障害下に到達。前日までの降雨の影響で1.9%の馬場水分のなか、前半は51秒というペースで進みました。
 アバシリサクラとマルモタイショウが第2障害下に到達する前に、イワキダイヤが最初に登坂を開始しますが、途中で一息。連れて仕掛けたオーシャンウイナーも止まり、ミソギホマレがすんなりとひと腰で通過。立て直したイワキダイヤが2番手で、ネオキングダム、オーシャンウイナー、アルジャンノオーの順で続きます。
 ミソギホマレは障害を降りた勢いで後続に差をつけると、その後も脚色は衰えず。むしろ残り20メートルを過ぎてからは2番手のイワキダイヤをさらに引き離して圧巻のゴール。イワキダイヤは粘りを見せましたが、残り10メートルで一杯になると、止まらずに歩いたオーシャンウイナーがこれを交わして2着。立て直したイワキダイヤは3着でした。

 勝ったミソギホマレは、黒ユリ賞、ばんえい菊花賞で2着、イレネー記念、柏林賞で3着と好走歴はあったものの、これが重賞初制覇。10度目の重賞挑戦で悲願達成となりました。また牝馬としては04年サダエリコ以来、18年ぶりの銀河賞制覇となりました。残る一冠は翌年1月の天馬賞。同世代の牡馬相手に互角の勝負を続けているこの馬なら16年キサラキク以来、史上2頭目の牝馬による天馬賞制覇も期待できそうです。
 2着に敗れたオーシャンウイナーは、一冠目・柏林賞同様、最大50キロ差のトップハンデながら崩れなかったのは力がある証拠。定量の天馬賞で巻き返しを狙います。

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阿部武臣騎手「少し障害が苦手なところがあったので、重賞で重たい荷物を曳いたら膝を折ったりしてなかなか勝つことができなかったのですが、今日は上手くひと腰で越えてくれたので良かったです。(障害を)降りてからはいい脚が使えるので、(他の馬に)差されることはないと思っていたので降りた時点で勝ったな、とは思っていました。710キロだったのですが、夜になって馬場も軽くなってきたのでその分カバーもできるかなと思っていました。(残る一冠・天馬賞について)レースなのでやってみないと分かりませんが、優勝目指して頑張りたいと思います」

銀河賞 予想結果

荘司さんが単独的中!

今年度の予想対決第10Rは銀河賞。障害を先頭で越えた単勝3番人気のミソギホマレが難なく押し切って重賞初制覇。断然人気のオーシャンウイナーは2着で、障害2番手で越えた単勝8番人気のイワキダイヤが3着に入りました。予想対決はミソギホマレを本命にした荘司さんが単独的中。単勝、馬複を当てプラス収支となりました。

荘司:単勝1000円&馬複1000円的中! 収支+3,200円

【集計】投資額 6,000円×10R=60,000円

 荘司  +44,380円
 矢野  +3,540円
 目黒  -36,520円
 赤見  -38,700円
 須田  -44,550円
 斎藤  -52,420円
---------------------------------------
 紅組  -30,840円
 白組  -93,430円

9/25銀河賞予想 荘司典子

2022年9月25日(日)

牡馬相手でもミソギホマレ

 先週の岩見沢記念は9番人気のインビクタが勝って3連単は28万4190円と波乱の結果。そして土曜日(9月24日)の11R野分特別も9番人気8番人気10番人気の順で決まって3連単66万3780円の高配当。思い返せば昨年の銀河賞も1番人気キョウエイリュウが7着に敗れ、1着7番人気ヤマトタイコー、2着10番人気コマサンダイヤ、3着6番人気フォルテシモで3連単100万8700円という大波乱の結果でしたね。

 この流れを汲むと大穴を狙うという手もありますが、本命は中穴ぐらいの人気になりそうなミソギホマレにしました。7月の柏林賞でオーシャンウイナー、マサタカラに次ぐ3着。その後A2、A1でベテラン古馬相手に勝利を挙げ、4歳オープンの山鳩賞も勝って3連勝と、着実に力を付けています。もちろん牝馬で710kgは厳しいですが、馬場が軽くなればチャンス充分。末脚堅実に伸びて欲しいと思います。

 相手は重賞実績上位のオーシャンウイナーを筆頭に、マサタカラ、アルジャンノオー、イワキダイヤ、コウシュハハリアーまで。今回は馬連で勝負します。

◎3 ミソギホマレ
○1 オーシャンウイナー
▲2 マサタカラ
△4 アルジャンノオー
△5 イワキダイヤ
△9 コウシュハハリアー

単勝
3 1000円
馬複
3-1,2,4,5,9 各1000円 計6000円

9/25銀河賞予想 目黒貴子

2022年9月24日(土)

実績重視でオーシャンウイナー

 すみません。当たりません。先週の重賞はインビクタが優勝。まるっきりの無印で目もあてられない結果に。やっぱり難しいですね。今週は銀河賞で世代重賞。これまでの実績か近走の充実ぶりか悩むところです。

 今回の◎はオーシャンウイナー。これまでの実績を選んだということですね。やはり重賞では頼りになる存在です。7月の重賞・柏林賞では2着に6秒7の差をつける快勝で貫禄を示しました。それから2カ月間をとっての前走は7着と結果は出せませんでしたが、休み明けとすればここに向けていい叩きになったのではないでしょうか。今回も1頭だけ740Kの斤量となりますが、実績からも充分克服可能とみます。

 ○は近走の充実ぶりからコウシュハハリアー。勝ったレースこそ4走前となりますが、その後も2着、3着をキープ。内容もよくここでも好走を期待します。

 決め手があるのは▲マサタカラ。斤量が重くなってもその持ち味は変わらず発揮できるレースぶりは心強いですね。課題の障害についてはこの中間重点的に稽古をしたようで、その成果も期待したいところです。△にはミソギホマレとアバシリサクラの牝馬2頭を推します。

◎1 オーシャンウイナー
○9 コウシュハハリアー
▲2 マサタカラ
△3 ミソギホマレ
△8 アバシリサクラ

3連単ボックス
1,2,9 各700円
3連複フォーメーション
1,2,9-1,3,9-3,8 各200円 計6000円

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