アオノブラックが今季重賞2勝目
6月19日(日)には重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のアオノブラックが優勝。ライバル・メムロボブサップとの接戦を制し、ばんえい十勝オッズパーク杯に続いて重賞連勝となりました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.メジロゴーリキ(770) 17.7
2.メムロボブサップ(780) 1.6
3.アアモンドグンシン(770) 4.2
4.カイセドクター(770) 20.3
5.キョウエイリュウ(770) 25.8
6.マツカゼウンカイ(770) 25.0
7.アオノブラック(780) 6.2
8.キタノユウジロウ(770) 26.1
9.ゴールドハンター(770) 48.0
単勝1番人気に推されたのはメムロボブサップ。5月のばんえい十勝オッズパーク杯は2着惜敗でしたが、シーズンを跨いで7戦連続で連対中という充実度からも単勝1.6倍と圧倒的な支持を集めました。オッズパーク杯は3着でしたが、先着を許した2頭とは10キロ有利になるアアモンドグンシンが2番人気。そしてオッズパーク杯の勝ち馬アオノブラックが3番人気。以下は単勝ふた桁台でこの3頭に人気が集まりました。
第1障害を最初に越えたのはメムロボブサップで、アアモンドグンシン、メジロゴーリキと内の3頭が先行。その後は少し離れてアオノブラック、カイセドクターと続きます。夕方の雨で馬場水分は1.5%とやや湿った馬場で、メムロボブサップとアアモンドグンシンが軽快に歩を進め、2頭がほとんど同時に第2障害へ最初に到達。レース前半は46秒というペースでした。
第2障害ではひと息入れてアアモンドグンシンが最初に仕掛けますが、登坂途中で膝をついてしまいます。連れて仕掛けたメムロボブサップがひと腰先頭でクリアすると、アオノブラックが2番手で通過。少し離れてメジロゴーリキが続き、アアモンドグンシンは立て直して4番手から追いかける展開となります。
前は粘るメムロボブサップに迫るアオノブラックと、ばんえい十勝オッズパーク杯の再現かのような6歳2強の一騎打ちに。互いに譲らず、しかし最後はアオノブラックがわずかに先着。メムロボブサップはコンマ9秒差で2着。追い上げたアアモンドグンシンが3着と、ばんえい十勝オッズパーク杯と同じ決着となりました。
勝ったアオノブラックは、昨年このレースでは20キロの賞金ハンデが課されて5着に敗れていましたが、ハンデ10キロ増だった今年は同世代のライバル・メムロボブサップとの接戦を制して重賞通算9勝目としました。今後はハンデがさらに課される立場となりますが、メムロボブサップとともに古馬戦線の中心的存在であることは間違いなさそうです。なお管理する金田勇調教師は、この勝利が通算1300勝目となりました。
藤野俊一騎手「メムロボブサップとアアモンドグンシンが先行して少し辛い展開でした。障害を降りた時点でメムロボブサップが良い脚使って行ってしまうのかなと思いましたが、それほどでもない状態だったので、こちらが頑張れば勝てそうかな、と思って乗っていました。(勝利を確信したのは)ゴールに入ってからですね。向こう(メムロボブサップ)も頑張っていたので、こっちも負けないくらい頑張って追っていました。これからも活躍していく馬だと思いますが、夏場は少し弱いのでまた秋口から頑張ります」