【新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について】
6月6日(日)のメインには、スタリオンカップが組まれています。昨季のリーディングサイヤー3歳以上部門の上位5頭の産駒による選抜戦。今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)の2着メムロボブサップや、3着キタノユウジロウが参戦予定。今年はB級馬もおり、次開催6月20日に控えるBG3・北斗賞に向けても、オープン馬たちは貫禄を示したいところです。
また、6月7日(月)メインのライラック賞(4歳オープン)も、7月4日に実施される4歳シーズン三冠の第一冠・柏林賞へ向け見逃せません。
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【第4回開催4日目】
6月5日(土)のメイン第10レースは、水無月特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。5月29日のB2級-2組、30日のB2級-1組の両予選上位馬による一戦です。予選はともに馬場水分3%以上の極端な軽馬場で実施され速い時計での決着。当時ほどは軽くならないであろう馬場状態と重量20キロ増により、展開をどう読むかが重要です。
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1組予選は、勝ち時計こそ2組より遅いものの昨季オープンだったオレワチャンピオンをはじめ、全馬が今季1勝以上をマーク。好調馬揃いのメンバー構成で上位に入った勢いを重視します。なかでも2着◎ホクショウユヅルに注目します。前半40秒のハイペースでも障害をひと腰で切り逃げ切ったオレワチャンピオンの強さは認めざるを得ません。しかし、この馬も大きくは置かれずに追走し、離れた障害4番手から直線勝負で1秒7差まで詰め寄ったのは見事でした。あまりペースが速くなければ、2走前の特別戦でオープンからの降級馬マルミゴウカイのハナを叩いているように動ける脚もあります。近年特別戦での実績は乏しいものの、うまく流れに乗れれば、オレワチャンピオンを逆転することも可能でしょう。
○オレワチャンピオンは、予選が強い内容。減量ある4歳は3頭いますが、重量増で展開的な紛れが少ない特別戦のほうが走りやすいかもしれません。
▲コウシュハボブは、1組予選が3着。ホクショウユヅルよりわずかに後れた障害5番手クリアから馬体を併せ、最後まで抜くことはできなかったもののコンマ1秒差に健闘。互角の末脚を発揮しています。B2昇級初戦でこれだけやれれば、クラス2走目のここは楽しみになります。
同5着△ヤマトテンリュウは、ここ2走でホクショウユヅルと対戦し、それぞれ2秒2差、コンマ8秒差と接戦を演じています。前走では、オレワチャンピオンと追い比べを演じたように能力的にヒケを取りません。ゴール前で苦しくなり、結果差し馬につかまったものですが、障害の天板で膝をついたロスが悔やまれます。3月にA2級の特別戦で3着があるように、重量増は苦にしないタイプ。巻き返しが期待できます。
【第4回開催5日目】
6月6日(日)のメイン第10レースには、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。
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昨季のリーディングサイヤー(3歳以上)の上位5産駒から通算収得賞金順に2頭ずつが出走します。なお対象の種牡馬はウンカイ、カネサテンリュウ、カネサブラック、ナリタボブサップ、ニシキダイジン(50音順)です。
◎メムロボブサップ(ナリタボブサップ産駒)は、今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯では2番人気で2着。1番人気で逃げ切ったアオノブラックが不在だった、続くさつき特別(オープン)を障害ひと腰先頭から押し切って今季初勝利をマークしました。通常の特別戦なら今回から賞金別定5キロが課されるところ、クラスハンデ(重量区分の別定重量)以外の重量差がつかない条件は有利。アオノブラック(ケンジュオー産駒)もおらず連勝が期待できます。
○メジロゴーリキ(ニシキダイジン産駒)は、昨季は11月の北見記念を勝ち、1月の帯広記念では2着と高重量で戦えるパワーを身につけました。しかし、このスタリオンカップも19年3着、20年1着と好相性。さつき特別は7着でしたが、一線級のメンバーで、障害6番手クリアでは好結果は期待できません。今回はA2級とB1級が2頭ずついる恵まれた相手関係。メムロボブサップの2番手で障害をクリアできれば、そのまま粘れるはずです。
▲ジェイコマンダー(カネサブラック産駒)は、5歳シーズンの昨季に挙げた2勝は世代限定戦と定量500キロ戦でのもの。ほとんどが差のある敗戦でしたが、A1級からオープン格付で休みなく戦い抜き経験を積んだはず。昨年のスタリオンカップは人気もなく670キロで7着でしたが、今回はB1へ降級して650キロ。オープン馬との30キロ差をいかし食い込みを狙います。
△センゴクエース(ウンカイ産駒)は、スタリオンカップで2年連続2着の好成績。しかし、休み明けでシーズン初戦というのが過去2回との違い。ウンカイの仔は今年の3歳が最終世代。現役産駒も減ってきていますが、存在感をみせたいところです。
【第4回開催6日目】
6月7日(月)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)。
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今季の4歳は、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーの3歳二冠馬キョウエイリュウが、3月のクリスタル特別(4歳オープン)を最大60キロ差のトップハンデでも勝利。世代で唯一のオープン馬で実力上位です。しかし前回の同条件・5月のすずらん賞は同40キロ差で3着。逃げ切り勝ちを収めたトワトラナノココロは、ばんえい菊花賞、ばんえいダービー、クリスタル特別のいずれも不出走。障害8番手から追い込んで2着ゴールドハンターも同じ3走が4、10、9着で、クラス別定戦では"キョウエイリュウ盤石"といえなくなっています。
◎トワトラナノココロの4歳オープン連勝に期待します。昨年7月のばんえい大賞典4着後に約7カ月の休養がありましたが、3月の復帰後、シーズンをまたいで5連勝。すずらん賞ではキョウエイリュウを押さえての1番人気にこたえています。当時B1級で今開催からA2へ昇級。キョウエイリュウとの重量差は30キロから20キロに縮まりますが、すずらん賞から7、8着馬を除く8頭が参戦とほぼ再戦の組み合わせだけに、先手は取れるはず。勝って三冠の初戦・柏林賞(7月4日)へ向かいたいところです。
○キョウエイリュウは、トップハンデのすずらん賞でも3着と崩れなかったのはさすが。トワトラナノココロを楽に逃げさせすぎた印象もあり、雪辱を期します。ただ前回が競走除外だったのは少し気になります。
▲ゴールドハンターは、すずらん賞が決め手を生かしての好走でした。しかし3月のクリスタル特別では障害で転倒しているように、好凡走の差が激しいタイプ。前走のつつじ特別(A2級-1組)も障害で苦戦し7着でした。しかし1番人気だっただけに、溜めずに前半から仕掛けていき、勝ちにこだわった結果でしょう。トワトラナノココロと同じく、すずらん賞からキョウエイリュウとの重量差が10キロ縮まるのは不利ですが、ハマると強烈な末脚の出番があるかもしれません。
△ヤマトタイコーは、ばんえいダービー2着の実績があります。すずらん賞では隣枠のトワトラナノココロをマークしながらの追走でしたが、障害でロスがあり離されての6着でした。今回は同重量だけに巻き返しもあるかもしれません。