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2/3ヒロインズカップ回顧

タイキンが初タイトルをゲット!

 3日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝5番人気のタイキンが優勝。3度目の重賞挑戦でBG1を制し、牝馬の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.セイコークイン 8.8
  2.ナカゼンガキタ 4.6
  3.アアモンドセブン 57.3
  4.ヒメマルクィーン 47.1
  5.キサラキク 1.9
  6.タイキン 8.8
  7.タナボタチャン 45.1
  8.ヤマノホシ 6.6
  9.コウシュハローヤル 89.3
 10.フェアリースズ 15.0

 昨年のヒロインズカップを制し、オープンの牡馬とも互角の立ち回りを見せるキサラキクが1番人気。昨年末のレディースカップを勝ったナカゼンガキタ、堅実なレースを見せるヤマノホシが続き、地力あるセイコークインと前走で上向き気配を示したタイキンが並んで4番人気。キサラキク1強のイメージはあるにしても、波乱要素も含んだような戦前オッズとなりました。

 700キロ後半の重量設定でもあり、道中はゆったりとしたペース。わずかにセイコークイン、ナカゼンガキタあたりが先行するものの、キサラキク、ヤマノホシといったあたりも虎視眈々。これにフェアリースズ、タイキンが続き、ややばらついた隊列で第2障害を迎えました。
 各馬がそろいきらないうちに、ヤマノホシが登坂を開始。セイコークインもこれに続き、積極的なレースを展開します。他馬は静観の構えでしたが、ヤマノホシが天板付近でヒザを折ったあたりでナカゼンガキタが仕掛け、キサラキク、タイキンも登坂態勢に入ります。それでも先頭クリアはヤマノホシ。ヒザ折りから立て直し、他馬に先んじて最後の平坦路に向かいます。2番手で突破したのはタイキンで、以下ナカゼンガキタ、キサラキクと続き、4頭による争いとなりました。
 しかし、残り30メートル標識を迎える前にヤマノホシが失速。タイキンが敢然と先頭に立ち、ナカゼンガキタとキサラキクがこれを懸命に追います。残り10メートルを切ったところで、タイキンの背後にキサラキクが迫りましたが、タイキンは力を振り絞って抜かせず、そのままの態勢で2頭の馬体がゴール線を通過。勝負あったかと思われた瞬間、2頭が同時に脚を止め、その隙にナカゼンガキタが肉薄。期せずして3つどもえとなったゴール前の激戦は、即座に立て直しに成功したタイキンがトップでゴール。キサラキクが2秒4差の2着となり、さらに0秒6差の3着にナカゼンガキタという結果となりました。

 タイキンはこれが重賞初制覇。抜群の登坂と勝負強さを発揮した内容からは、もっと早く重賞を勝利していても不思議ない印象を受けました。重量差があったとはいえ、キサラキクを相手に勝ち切ったあたりは地力の高さの証明。6歳と充実期を迎えているだけに、これからの活躍も十分に期待できそうです。
 キサラキクは最後に重量差が響いた格好でしたが、結果的には2着を確保。昨年の覇者として、牝馬ナンバーワンとして、意地を見せてくれました。障害を越えてからの脚にも十分に見どころがあり、今後も重賞戦線を沸かせてくれることでしょう。
 3着のナカゼンガキタは、巡ってきたチャンスをものにできませんでした。ただ、ひと頃の不振は脱している印象で、昨年以上の結果を残すことができそうです。

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菊池一樹騎手「本当に苦しかったですが、馬が頑張ってくれました。ペースはゆっくりで、馬場も重たかったので障害に重点をおいて騎乗しました。障害で止まってしまうと終わりだと思っていたので、ひと腰で絶対に上げてやるという気持ちでした。ゴール前で止まってしまいましたが、止まることは想定していたので体勢を立て直すのは大丈夫でした。新しい表彰台での初めての重賞勝利で、眺めは最高です。寒いなか応援していただきありがとうございます。重賞を勝利できてよかったです」

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