歴史は繰り返す? ミスタカシマに死角あり
3歳クラシックの最終戦となるばんえいダービー。このレースは定量戦で行われるため、昨年のメジロゴーリキや一昨年のマルミゴウカイなど、それまでの実績馬が勝つことが大半。過去10年を見ても、連対馬は全てばんえい菊花賞の出走馬で、上がり馬の連対はありません。つまり、ばんえい菊花賞の内容を吟味することが大切です。
さて、今年のばんえい菊花賞はというと、アアモンドグンシン、コウシュハレガシーが勢いよく先頭を争い、オレワチャンピオン、ミスタカシマがそれに続く形。そこから各馬が徐々に刻んでタメを作っていくものの、速い流れのまま第2障害へ。アアモンドグンシンがやや先行し、障害手前に先着したのは51秒。ばんえい菊花賞当日はそこそこ時計が出ていたものの、それでもややオーバーペースでした。
それを考えると、障害手前2番手からしっかりと障害を越えて最後まで走り切ったミスタカシマは強いという評価になります。しかし、クラシックを3連覇した馬はいても、3連勝した馬はこれまでにいないはず。過去にばんえいオークス、ばんえいダービーを連覇したハイトップレディも重賞3連勝目のばんえい菊花賞では断然の1番人気を背負って9着とぶっ飛びました(当時は、ばんえいオークス、ばんえいダービー、ばんえい菊花賞の順で開催)。一見、何の死角もないミスタカシマですが、安泰もないでしょう。
よって、◎には、ばんえい菊花賞の4着馬キタノユウジロウを推します。この馬は障害は上手い部類ですが、スピード不足の面があり、ばんえい菊花賞では前半ペースが速く、上位3頭に絶望的に離されました。しかし、さらに高重量戦となる今回ならば、各馬はばんえい菊花賞以上に刻んで行くはずだし、また、ミスタカシマが圧倒的な存在となった以上、同馬を負かしに行こうとする馬も、そういないでしょう。
おそらく有力馬はミスタカシマの出方を窺いながら、動いて行く平均~スローペースの展開。キタノユウジロウが追走に苦しむ可能性は低いと見て、同馬を本命としました。キタノユウジロウは粘り強い一方、決め手がないのが弱点の馬だけに、何かに差される可能性はありますが、それでも3着、あわよくば2着ならイケると見ています。
○は、ばんえい菊花賞の3着馬コウシュハレガシー。この馬は、障害はあまり得意なほうではありませんでしたが、ばんえい菊花賞では前から離されずに動いて、障害もひと腰でクリア。自在性があるレースぶりも魅力で、容易に崩れないのが魅力。前走は調子落ちが窺えるレースぶりでしたが、ひと開催休ませたことで立て直されていれば、巻き返せるでしょう。
▲は、ばんえい大賞典の2着馬オレワチャンピオン。デビュー当時は上位クラスで活躍し、2歳重賞でも上位争いをしていたものの、今シーズンはレースを休み休み使われていることもあり、成績が上がっていません。今回も休養明けになりますが、総合力が高く、ミスタカシマの最大のライバルと言える存在だけに、キタノユウジロウからさらなる穴を狙うのであれば、この馬でしょう。
あとは△にミノルシンザン、ミスタカシマ、ジェイコマンダー、アアモンドグンシン。アアモンドグンシンはミスタカシマを負かしに行って、ばんえい菊花賞2着という成績は素晴らしいのですが、障害では崩れたことが不安。また、前々走の知床賞でも障害で崩れて1番人気に応えられなかったことを考えると、高重量戦は減点材料。そこが理由で狙い下げています。
◎3 キタノユウジロウ
○8 コウシュハレガシー
▲2 オレワチャンピオン
△6 ミノルシンザン
△7 ミスタカシマ
△1 ジェイコマンダー
△5 アアモンドグンシン
馬複
3-8,2,6 600円
3-7 700円
1-3 200円
3-5 300円
ワイド
3-8,2,6 600円
3-7 700円
1-3 200円
3-5 300円 計6000円