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3/11ポプラ賞回顧

マルミゴウカイがトップハンデをはねのける!

 11日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝2番人気のマルミゴウカイが優勝。800キロのトップハンデをものともせず、重賞6勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.マルミゴウカイ 3.4
 2.ミノルシャープ 26.3
 3.ブルーオーシャン 121.1
 4.ナカゼンガキタ 122.2
 5.フウジンライデン 5.7
 6.タカラシップ 2.5
 7.ホクショウディープ 3.9
 8.カネサスペシャル 17.8
 9.コウシュハサマー 32.1

 昨季の3歳二冠、今季も世代限定重賞で抜群の成績を残してきたマルミゴウカイが、実績的には一枚上。ただ、トップハンデの800キロを課せられ、同世代の牡馬とは20~40キロ、牝馬勢とは60キロの重量差がつきました。それもあってか、1番人気は760キロで近況の安定感も買われたタカラシップ。マルミゴウカイが2番人気となり、以下ホクショウディープ、フウジンライデンと続きました。

 馬場水分は1.8%で、やや力の要る状態。それでも各馬の行き脚は軽快で、なかでもタカラシップが強気のペースで馬群を引っ張ります。これをマルミゴウカイ、ミノルシャープ、フウジンライデン、カネサスペシャルが追う展開で中間点を通過。その後もタカラシップは軽快に飛ばし、先頭で第2障害を迎えました。
 4、5頭が第2障害にたどり着いたところで、早くもタカラシップが登坂を開始。抜群のかかりを見せ、ひと腰で天板まで登り切ります。これを見て他馬も一斉に登坂を開始。マルミゴウカイと藤本匠騎手はやや遅れて仕掛け、多少苦戦を強いられましたものの、極端に詰まることなく2番手で突破。ほぼ同時にカネサスペシャルもクリアし、ミノルシャープ、フウジンライデン、コウシュハサマーと障害を下りていきました。
 大きなリードを保っていたタカラシップでしたが、残り30メートル付近で脚どりが重くなり、ぐんぐんと差を詰められます。迫ってきたのはトップハンデのマルミゴウカイ。残り10メートルでタカラシップに並び掛けると、ゴール前で若干脚いろが鈍りながらもきっちり前に出て、先頭で荷物を運び切りました。タカラシップは1秒3差の2着。さらに8秒1離れた3着には、カネサスペシャルが入線しました。

 結果だけ見れば順当とも思えるマルミゴウカイの勝利ですが、他馬との重量差をはねのけての勝利だけに、その価値は非常に高いといえます。これで世代限定重賞は【6・2・1・1】で、着外に敗れたのは昨年のポプラ賞(9着)だけ。その雪辱を果たし、タイトルリストに加えた今、目指すは年長馬との戦いでしょう。さらなる飛躍を期待したいと思います。

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藤本匠騎手「ハンデがきつかったですが、馬が辛抱して歩いてくれたのでほっとしています。800キロのソリの重量と他馬とのハンデで、どのくらいの動きができるか未知数でしたが、障害では止まりかかったところを立て直してくれてよかったです。最後はタカラシップ号との接戦でしたが、止まらないでほしいと祈りながら騎乗しました」

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