実績と充実のミスタカシマが最有力
定量戦で行われる黒ユリ賞は、近5走以内にA1クラスで連対していた馬が活躍するレース。A1クラスの連対馬が不在の昨年は大波乱となりましたが、それらが出走している場合は、ほとんど平穏に決着しています。
実際に黒ユリ賞が2月に行われるようになってからの過去7年で、近5走以内にA1クラスで連対していた馬の成績は、【4・1・2・1】。唯一、4着以下に敗れたのは2014年のアサヒメイゲツで、同馬は前走A2クラスで12秒0差の大敗を喫していました。つまり、前走で大敗さえしていなければ、近5走以内にA1クラスで連対していた実績馬は、かなり信頼できるということ。
今年のメンバーで、近5走以内にA1クラスで連対しているのは、ミスタカシマとプランセス。プランセスはオープンの白菊賞でミスタカシマを撃破した馬ではありますが、前走A1クラスで16秒4差の大敗。1ヵ月ぶりの実戦ではしかたがなかったとも受け取れますが、今回で変われるとも言い切れません。
よって、◎には、4走前にA1クラス勝ちの実績があり、前走のA1クラスでも、勝ち馬と2秒6差(3着)と充実のミスタカシマを推します。プランセスが本来の姿を取り戻せない場合、何が上位に来るのかを考えるとやや難しくなってきますが、この時期の3歳馬は成長比べ。前走で大敗している馬は、もともとの実績がないと巻き返して来れないことがほとんどです。
前記したことを踏まえると、前走A2クラスで2着の○サンシルクラポピーが一角崩しの一番手となるでしょう。この馬は、まだ騎手自身が走りの型を手探りな印象を受けますが、デビューからどんどん体重が増えて、同時に成績が上昇している点に好感が持てます。
▲は、3走前のA2クラスで2着を始め、2〜3走前でサンシルクラポピーに先着のサトクィーン。この馬はミスタカシマが優勝したいちい賞の2着馬であり、強豪相手の十勝産駒特別でも勝ち馬と5.3秒差の4着と善戦。前走は10コースだったために、前に行けずに7着と大敗しましたが、もともとの能力を考えれば巻き返しがあっても不思議ないはず。
あとは△に本来の姿を取り戻せれば強いプランセス。他では障害苦手で高重量戦はマイナスも、雨が降って軽馬場ならば決め手が怖いジェイフラワー。今回は相手強化となりますが、A2クラス勝ちの実績があれば、ここで足りないこともないでしょう。
◎ (7)ミスタカシマ
○ (3)サンシルクラポピー
▲ (4)サトクィーン
△ (8)プランセス
△ (1)ジェイフラワー
馬複
7-3,4 各1500円 計3000円
7-8 2500円
1-7 500円