ミスタカシマ断然人気に応える!
11日(祝・日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のミスタカシマが優勝。ナナカマド賞勝ちの実力をいかんなく発揮し、重賞2勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ジェイフラワー 23.2
2.カイセリュウキ 46.2
3.サンシルクラポピー 8.9
4.サトクィーン 21.3
5.センリョウバコ 48.5
6.クイーンドリーマー 22.2
7.ミスタカシマ 1.9
8.プランセス 2.6
9.アフロディーテ 46.5
10.ウィナーサラ 24.5
牡馬を相手に互角のレースを見せているミスタカシマが、単勝1.9倍の断然人気。白菊賞勝ちなど高いレベルで安定しているプランセスが2.6倍と、この2頭が人気を二分します。やや離れた3番人気のサンシルクラポピーが8.9倍で、単勝ひと桁台はここまで。ただ、1戦ごとに成長を見せる明け3歳馬だけに、単勝最低人気のセンリョウバコでも48.5倍と、どの馬にもチャンスがありそうな戦前予想となりました。
馬場水分は2.2%でスタート。全馬未経験となる640キロの定量戦でしたが、道中は各馬とも軽快に飛ばします。ジェイフラワー、ミスタカシマ、サトクィーンあたりが先行態勢も、他馬も離れず追走し、横一線の状態で第2障害を迎えました。
ひと息入れて、最初に仕掛けたのはジェイフラワー。続けてミスタカシマ、サトクィーンと積極的なレースを見せていた3頭が、ここでも早めの登坂。なかでも軽快に駆け上がったのがミスタカシマで、スピードに任せて障害を下りていきます。多少遅れてジェイフラワーが続き、サトクィーンもさほど遅れずに突破。以下、サンシルクラポピー、アフロディーテ、プランセス、センリョウバコが、次々と障害をクリアし、追撃態勢に入りました。
残り30メートル標識を過ぎると、ミスタカシマが独走態勢を築き、苦しくなったジェイフラワーにアフロディーテとプランセスが迫ります。特に軽快な末脚を見せたのはアフロディーテで、残り20メートル付近で2番手に浮上します。しかし、先頭のミスタカシマは余力十分。懸命に追うアフロディーテを尻目に、ゆうゆうとゴール線を通過し、結果4秒6差をつけて2度目のタイトル奪取を果たしました。2着はアフロディーテで、さらに14秒差の3着にはサンシルクラポピーが入りました。
勝ったミスタカシマは、これが重賞2勝目。やはり牝馬同士なら一枚上の存在で、その実力を存分に発揮しての勝利となりました。難なく障害を突破したことに加え、しまいまで軽快に脚を伸ばした内容からも、レースセンスは相当。今後、牡馬相手の重賞でも好勝負が期待できそうです。
アフロディーテは9番人気を覆しての2着。じっくりため、ひと腰で駆け上がった第2障害が印象的で、最後の平坦路もきっちり歩ききる好内容。これだけスムーズな競馬ができれば、重賞制覇のチャンスも巡ってくるはず。今後も軽視は禁物でしょう。
鈴木恵介騎手「牝馬の中では力が抜きん出ているので、負けられないレースだと思っていました。スタートや道中も手応えが良く、障害は本当に上手な馬なので、楽に上がれました。これからも活躍する馬だと思います」