ホクトノホシの完全復活に期待
2008年に創設された天馬賞は、世代対決の最終戦。定量戦で行われることもあり、主にBG1・ばんえいダービー上位の世代トップクラスの馬が活躍することがほとんど。また、この頃になると力関係がはっきりとしてくることもあり、1番人気馬が【7・1・2・0】と大活躍。
過去の傾向を今年に当てはめると、ばんえい菊花賞こそ2着と取りこぼしたものの、ばんえいダービーを始め、世代重賞を総舐めにしてきた、マルミゴウカイが最有力ということになるのでしょう。しかし、これまでの1番人気馬とマルミゴウカイが異なるのは、レースを順調に使われていないこと。
マルミゴウカイは、9月の銀河賞を優勝した後、3ヵ月休養しており、復帰戦となった前走・ホワイトクリスマス賞では7着。確かに復帰初戦、古馬のトップクラスが相手だったことを考えると、この着順自体は仕方のない結果でしょう。
しかし、叩き2戦目の今回で変われるという確信はあるのでしょうか? 例えば、昨日の帯広記念に出走していた昨年のばんえいグランプリの覇者ニュータカラコマは、ばんえいグランプリを優勝した後に休養しましたが、叩き2戦目で変われることなく未だに調子を崩したまま。今回のメンバーならば、フウジンライデンもイレネー記念を優勝した後の休養後は、復活するまでに時間を要しました。
つまり、マルミゴウカイは、このまままスランプ期に突入する可能性も十分にあるということ。競馬は強くなければ勝てない反面、強い馬でも調子が悪ければ負けるもの。それをいやというほど理解している私にとって、マルミゴウカイを本命にする度胸がありません(笑)。
よって、◎には、一昨年のばんえいオークスを制したホクトノホシを推します。ばんえいオークスは、9番人気での勝利だったことからフロック視されていますが、障害で苦戦することなく最後まで走り続けた確かなもの。また、「オークス馬で力が足りるのか?」という声も聞こえてきそうですが、この世代はマルミゴウカイだけがダントツで、他が横一線という状況下。足りても不思議ないでしょう。
確かにこの馬は、今シーズンの柏林賞、銀河賞、クインCと惨敗続きでした。しかし、それは6ヵ月にも及ぶ長期休養が生み出したスランプによる部分も大きいと見ています。近走ではA2クラスで善戦しているように復調の兆し。前走も昨日の帯広記念に出走していたフクドリが圧勝しただけで、2着馬と大差のない内容だっただけに、ここはセックスアローワンスがより生きる軽馬場でこの馬の一発を狙います。
○は、初重賞挑戦のばんえい大賞典で結果を出して、4冠馬となったマルミゴウカイ。銀河賞ではトップハンデ750kgを背負って次元の違う走りを見せつけてくれましたが、同時にダメージが出やすい走りでもありました。その後、休ませたことで復調していれば、休養明け2戦目の今回で変われるでしょう。
▲は、繰り上がりで出走したポプラ賞では、先行してなかなか見せ場のある内容だったタカラシップ。目下2連勝で勢いもあり、軽馬場ならば、前々で立ち回れる強みもあるでしょう。
△にばんえい菊花賞馬で、ばんえいダービーでも3着のツルイテンリュウ。今年の銀河賞でもマルミゴウカイに3.8秒差まで迫りました。自己条件では追走に苦労しているところもあり一息の結果ですが、楽に追走できる高重量戦でこそのタイプ。当然、警戒が必要でしょう。
あとは、ばんえいダービー、柏林賞、銀河賞と常にマルミゴウカイの2着を死守してきたホクショウディープ。古馬相手の前々走・ターコイズ特別でも3着と善戦しているように、ここも通用して当然の馬。しかし、前走でわざわざスピード競馬の地吹雪賞を使ったあたりに不安を感じるので狙い下げました。この馬はもともとスピードがあるので、前走狙いだったような?
他では一時期のスランプから抜け出して、今シーズンは銀河賞4着など安定した成績を残せているフウジンライデン。A1クラスの前走では、強豪相手に逃げ切る強い内容ではありました。しかし、ここへ向かうローテーションとしては好ましくないので狙い下げました。前走を叩き台として使えていないという意味です。
最後にコウシュハローヤルの回避により柏林賞以来の重賞挑戦となるタフガイ。柏林賞は5着と言っても、フウジンライデンの除外やアアモンドヒューマの競走中止により、実質7頭の対決。また、勝ち馬からかなり離されての5着だったこともあり、高重量を背負う不安はあります。しかし、近走の充実度から印を回しました。
◎ (1)ホクトノホシ
○ (9)マルミゴウカイ
▲ (4)タカラシップ
△ (6)ツルイテンリュウ
△ (5)ホクショウディープ
△ (2)フウジンライデン
△ (7)タフガイ
馬複
1-9 1000円
1-4,6,5,2,7 各400円 計2000円
ワイド
1-9 1000円
1-4,6,5,2,7 各400円 計2000円