先週まで5週にわたり2歳の産地限定特別戦が実施され、各レースの上位2頭が2歳シーズン三冠の第2弾・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への出走権を獲得しました。三冠初戦・ナナカマド賞を制したフウジンライデンも南北海道産駒特別(11月22日)を勝ち上がっており、今月末に控える本番が楽しみです。
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【第18回開催1日目】
12月5日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B2級-1組・19:05発走予定)。
出走10頭すべてが賞金別定5キロ増という好調馬揃いの一戦ですが、なかでも期待はキクノカンターレ。10月26日の端野峠特別(B1級-1組混合)ではB1級と格上位で1番人気のフェアリードールとの一騎打ちの末、コンマ9秒差2着に好走しています。そのフェアリードールはB2級特別で5戦2勝、2、3、4着各1回という実績馬でした。同馬がいない今回、好勝負はまず間違いのないところです。
オレモスゴイは前走のB2級-1・2組決勝戦(11月29日)では人気に応えられず4着だったものの、今季14戦して9勝、2、3着1回という堅実な走りを披露しています。唯一、掲示板に載れなかったのがB2級-1組特別戦(6月20日)だったのは気になりますが、当時と比べ戦いやすいメンバー構成になっているので、当然勝ち負けが期待されます。
センショウレディーは、端野峠特別が6着で、前走のB2級-1・2組決勝戦(11月29日)では最下位の10着。ともに見せ場がなかったものの、テンに置かれる面があるので、力負けとは言い切れません。スムーズに流れに乗れれば、末脚を生かしての台頭があるかもしれません。
3歳牝馬メムロコマチは前走の重賞・ばんえいオークスで追い込んで3着。今回がB2昇級初戦で、いきなりの特別挑戦ですが、負担重量の665キロは前走より5キロ軽いので心配なし。相手関係は未知数ですが、好走できれば今後へ楽しみが広がりそうです。
同じくB2昇級初戦のキタノオージャは、近2走の勝ちっぷりが秀逸。メンバー強化のここでも決め手が通用するか、注目の1頭といえます。
【第18回開催2日目】
12月6日(日)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A2級-1組・19:05発走予定)。
前日のメイン同様、こちらも好調馬の揃った一戦。ひとまず中心視したいのは、前開催のピヤシリ特別(A2級-1・2組決勝混合)の勝ち馬シンザンボーイです。降雪のなかのレースでしたがテンに遅い面も見せず、楽に逃がすとしぶといアオノレクサスをあっさり捕えて突き放したレースぶりは圧巻でした。今回は前走よりも馬場が落ち着きそうなのもプラスで、連勝を狙います。
4歳牝馬重賞・クインカップ(11月8日)の3、4着馬が相手でしょう。3着センゴクイチは障害巧者。前走の暑寒別岳特別(B1級-1・2組決勝)でも障害をすんなり抜けて2着と安定したレースぶりが光ります。アアモンドセブンはクインカップでは障害を2番手で越えながら4着も、軽めの馬場で決め手の差が出ただけでしょう。特別戦でも腰が入るようになって成長がうかがえます。
ゴールデンフジは、A2昇級初戦の前走こそ9着と大敗しましたが、2戦目で変わり身がありそう。前々走の釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝混合)では逃げ切って、シンザンボーイの追撃を振り切っていることを考えても、差はありません。
【第18回開催3日目】
12月7日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン-1組・19:05発走予定)。
前開催の重賞・ドリームエイジカップ(11月22日)から5頭が出走していますが、4着ホクショウユウキが最有力。10月以降の近4戦のうち、特別戦では2戦2勝の好成績。賞金別定重量の加増が5キロしかないのも有利で、スピードを生かして特別戦出走機会3連勝も十分でしょう。
また、前開催の知床賞(11月23日・オープン)からは2頭が参戦。筆頭格はオイドンでしょう。北見記念10着大敗後の前々走・オータムカップ(オープン-1組)で3着と巻き返すと、知床賞では、逃げ粘るハクタイホウを差し切って1着と、特別戦での安定感は抜群です。
インフィニティーは、ドリームエイジカップでは障害で苦戦し7着。とはいえ、もともとは障害巧者だけに、負担重量が軽くなるここで、手こずるとは考えにくいです。ハンデも有利なだけに巻き返してくるでしょう。