12月14日(月)のメインには、4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。昨年のこのレースの覇者ニシキエース、古馬牝馬限定では唯一の重賞・ヒロインズカップ(今年1月25日)を制したクインフェスタ、同2着ダイリンビューティなどが昨季限りで引退。大きく勢力図が変わった今季の古馬牝馬勢ですが、今回の出走馬のなかから、女傑と呼ばれるような存在が出てくることを期待したいところです。
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【第18回開催4日目】
12月12日(土)のメイン第10レースは、カトレア特別(B1級-1組・19:05発走予定)。
3歳馬キンメダルに注目します。B1へ昇級し平場戦1、2着から挑んだ前開催の暑寒別岳特別(11月28日・B1級-1・2組決勝)を逃げ切り楽勝と、このクラスでは底を見せていません。ここで4着以内に入れば、次開催から早くもA2昇級となりますが、ぜひとも勝って決めたいところでしょう。
ファイトガールは暑寒別岳特別が3着。強力な同型キンメダルに障害を先に越えられたものの、馬券圏内には踏みとどまりました。今回、逆にこちらが逃げる展開になれば、前走とは違った結果もありそうです。
オメガグレートは、9月12日の長月特別(B1級-1組)でシンザンボーイ(現A2級)を完封した実力の持ち主。その後は勝ちきれないレース続きですが、流れひとつで勝利も望めそう。
障害さえまともなら、決め手自慢の最軽量牝馬アサヒメイゲツの一発があるかもしれません。
【第18回開催5日目】
12月13日(日)のメイン第10レースは、冬月特別(オープン・A1級決勝混合・19:05発走予定)。オープン-2組混合(12月6日)、A1級混合(5日)の両予選上位馬による一戦です。
注目は、A1級混合予選の勝ち馬サクラリュウ。前々走の五稜郭特別(A1級)から2連勝中です。ともに逃げ切りで、2着とのタイム差は3秒1、2秒6ながら完勝といえるもの。今回はオープン混合で相手強化となりますが、障害力を生かしてどこまでやれるか楽しみです。
ダイコクパワーはA1級混合予選の5着馬。サクラリュウとは5戦連続で対戦して2度先着しています。先行力がつき、以前のような追い込み一手という印象は薄れたものの、大崩れがなくなり、成長がうかがえます。
アオノレクサスは、A1級混合予選では残り20メートルまではサクラリュウに食らいついて2着。障害巧者なので特別戦へ替わるのも悪くありません。
オープン-2組混合予選勢では、2着ハクタイホウに期待します。逃げ切り勝ちを収めたショウチシマシタ(今回は回避)をコンマ5秒差まで追い詰めての惜敗。これで3戦連続2着と勝ちきれませんが、障害を越えるタイミング次第では白星ゲットの可能性も十分でしょう。
【第18回開催6日目】
12月14日(月)のメイン第10レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:05発走予定)。4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各世代の通算収得賞金上位各2頭を選抜し争います。
5歳のナナノチカラに注目。昨年のこのレース4着馬で、今年1月の重賞・ヒロインズカップが3着。3月の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)では第2障害2番手クリアから圧勝しています。その後休養入りし、7カ月ぶりの前走を叩かれ気配アップは間違いのないところ。狙いは年明け1月24日のヒロインズカップでしょうが、本番へ向け収穫のあるレースにしたいところでしょう。
同じく5歳のセイコークインは、ヒロインズカップ4着でポプラ賞2着。今季、オープン-2組で好走を続けており、牝馬のなかで実力上位は確か。決め手比べではナナノチカラに分がありそうですが、先行力を生かす積極的な競馬で、勝機をうかがいます。
11月8日に行われた4歳牝馬重賞・クインカップ1、2着馬も有力。逃げ切り勝ちを収めたフェアリードールは8月下旬以降、7戦連続3着以内と好調を持続しています。クインカップでは追い込み届かずコンマ7秒差2着のキサラキクは、ハンデ差を考えれば負けて強しといえそう。クインカップ時と比べ負担重量では、フェアリードールが20キロ増なのに対し、キサラキクは据え置きになることが、結果にどう影響するか。
7歳のアアモンドマツカゼは、5月のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)で接戦をモノにして勝利。同レースでセイコークイン(5着)、キサラキク(9着)らを破っており、再び年長馬の意地を見せる場面があるかもしれません。