カンシャノココロが捻じ伏せる
この時期は本州では梅雨ですが、北海道は気候的にベストシーズン。晴天続きで砂塵防止の観点から散水しても、砂煙が上がるほど、馬場がパサパサになっていることが多いです。そうなれば、当然、時計が掛かり、キレよりも力のいるレースになります。そのことが齋藤修さんの言うところの、柏林賞は牝馬は勝てないに繋がっているのではないでしょうか。筋肉量の少ない牝馬は、力で捻じ伏せるというよりは、末脚を生かす馬が多いため、馬場が渋いと直線までに体力が消耗し、いつもの末脚で伸びてこられないことがよくあります。
まあ、そういうことを綴った矢先に雨が降って馬場が軽くなり、牝馬が勝ってしまうということも考えられなくはありませんが、一応、天気予報を信頼して、力のいるレースになる想定で予想を組み立てました。
◎は重賞未勝利ながら今が充実期のカンシャノココロ。超パサパサ馬場の前走ゴールドトロフィーでは、実力ある古馬を相手に障害を先頭で越え、直線では更に後続を突き放しす強い勝ち方をしました。近走は、先行して粘り強いレースをしているので、今回の条件にはピッタリとくる馬です。ハンデも690㎏と他メンバーとの対比で有利ですから、3着以内ならなんとかなると見ています。
○は昨年のばんえいオークス馬キサラキク。近走はハンデが重く苦戦を強いられていますが、ばんえい菊花賞やばんえいダービーで牡馬と互角以上の競馬をしてきたように地力は一枚上。確かにこの馬も牝馬特有のキレを生かすタイプですが、高重量戦で結果を出していることと、先行馬が多い中での追い込み脚質が魅力です。今回は積極的に仕掛けて行った馬が障害で手間どったり、直線でバタバタになる馬が出現すると見ているので、この馬を対抗としました。
▲は重賞勝ちはナナカマド賞のみですが、ここへきて力をつけているホクショウメジャー。この馬も前々走のライラック賞で◎カンシャノココロと小差のレースをするなど、パサパサ馬場を得意としており、前走のように前半の速い流れにも対応できます。当然、実績馬がハンデを背負わされる中での、重量690㎏も有利でしょう。
△はイレネー記念とばんえいダービーを勝つなど、大レースに強いホクショウマサル。一般戦や特別戦では、ハンデが重いこともあり、テンに置かれて見せ場が作れないまま終わることも少なくありませんが、高重量戦だと他馬も行き脚がつかない分、レースの流れに乗れていることが多いので、ノーマークは禁物です。
あとはライラック賞の勝ち馬アアモンドセブン。この馬は牝馬ながらキレを生かすタイプではなく、先行することで持ち味が出るタイプ。そういう意味では今回のレースに適していますが、人気薄だったライラック賞のときのように、前半で楽をさせてもらえない可能性が高いので狙い下げました。
他では同世代対決のすずらん賞を勝ち、その後も今回のメンバー相手に上位入線しているセンゴクイチ。超パサパサ馬場で前半が速い流れになった前走のゴールドトロフィーでもしぶとく粘って4着入線しているように、単にスピードを生かすだけの牝馬ではありません。トップハンデの馬と重量差が40㎏もあるなかでの最軽量670㎏は明らかに有利で、軽量の利を生かせば、再び穴を開ける可能性もあるでしょう。
◎ (7)カンシャノココロ
○ (1)キサラキク
▲ (3)ホクショウメジャー
△ (4)ホクショウマサル
△ (5)アアモンドセブン
△ (10)センゴクイチ
3連複
7-1,3,4,5,10 300円 計3000円
馬複
7-1,3,4,5,10 600円 計3000円