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6/28柏林賞回顧

カゲホウトウが重賞初制覇!

 28日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝6番人気のカゲホウトウが優勝。3度目の重賞挑戦で栄冠を勝ち取り、世代の頂点に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 15.1
  2.アサヒメイゲツ 14.2
  3.ホクショウメジャー 4.5
  4.ホクショウマサル 11.0
  5.アアモンドセブン 32.0
  6.カゲホウトウ 13.8
  7.カンシャノココロ 3.8
  8.ハクタイホウ 5.5
  9.カイシンゲキ 4.4
 10.センゴクイチ 26.9

 上位4頭は拮抗したオッズでしたが、重賞ウイナーながら690キロで出走できたカイシンゲキ、ホクショウメジャーに、好調カンシャノココロが挑むかたち。これに4番人気のハクタイホウを筆頭とした、重量を課せられた実績馬がどう絡んでくるか。見どころ満載の一戦となりました。

 馬場水分1.8%のなかでスタート。カゲホウトウが勢いよく飛び出し、アアモンドセブン、カンシャノココロも積極的に先行。多少速めのペースで引っ張り、他馬はやや離れて追走する形で第2障害を迎えました。
 全馬がそろいきる前にアアモンドセブンが仕掛け、カンシャノココロもこれに追随。しかし、掛かりが今ひとつと見るや、ひと呼吸置いたカゲホウトウが満を持して仕掛けます。そして抜群の登坂を見せると先頭で障害を突破。立て直してクリアしたアアモンドセブンがこれに続き、ホクショウメジャーも追撃態勢に入ります。
 しかし、先頭を行くカゲホウトウは余裕の手応え。大河原騎手の叱咤を受け、グングンと加速していきます。残り10メートルを過ぎても確かな脚どりで歩き続け、結局14秒1もの差をつけてゴールしました。
 白熱したのは2着争い。懸命に脚を伸ばすアアモンドセブンを後続が強襲。なかでも障害7番手から追い上げたカイシンゲキが猛烈な伸びを見せ、アアモンドセブンに並び掛けたところがゴール。わずかにアアモンドセブンが粘り切って2着を確保。その0秒1差3着にカイシンゲキが入線しました。

 カゲホウトウは今回が重賞初制覇でしたが、そのレースぶりは圧巻のひとこと。ハイペースで先行しながら、障害もひと腰でまとめ、そして最後の平坦路でもゆうゆうと荷物を曳いていたあたりに、今の充実ぶりがうかがえました。それとともに、第2障害下で仕掛けを遅らせ、しっかりと呼吸を整えさせた大河原騎手の手綱さばきも冴え渡っていた印象。息の合ったレースぶりを見せるこのコンビに、今後も注目です。

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大河原和雄騎手「スピードの出る馬場で、この馬にとっては有利な状態で臨めました。勝ちタイムは1分50秒くらいかと想定していましたので、それを切ったらなんとか行ける、とは思っていました。いつも障害に強い馬なので、ゴールまで何とか粘り込めたらと騎乗しました。この馬は年を重ねるにつれて、身体の芯がしっかりしてきており、来年くらいからまだまだ良くなるかと思います」

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