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2010年1月 アーカイブ

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今週の見どころ(1/30~2/1)

 毎年恒例の「おびひろ氷まつり」が1月29日(金)~31日(日)の3日間、帯広市・緑ヶ丘公園を会場に行われています。これにあわせ今年も帯広競馬場では「おびひろ氷まつりin ばんえい十勝」として様々なイベントを実施。期間中は、氷まつり会場~帯広競馬場を結ぶ無料シャトルバスが運行されます。
 31日(日)のメイン第11レースは第20回ヒロインズカップ。古馬牝馬による重賞は春・冬と1年に2度実施されており、5月のカーネーションカップはエンジュオウカンが制覇。今回、同馬を含む精鋭牝馬10頭が揃い、好レースが期待できそうです。

 1月30日(土)のメイン第11レースにガーネット特別(オープン・16:50発走予定)が行われます。前開催の睦月特別でマッチレースを繰り広げたカネサブラック、ニシキセンプーが不在で混戦模様となりました。
 安定感でホクショウダイヤに期待します。重賞を除く近10走で、勝ち星は2つだけですが、負けても勝ち馬とは10秒差前後以内に収めています。睦月特別でもしっかり末脚を伸ばして僅差の3着と善戦しており、連軸として堅そうです。
 ナリタボブサップはカネサブラックもフクイズミもいないここでは実績的に最上位。トップハンデでも勝ち負けが期待できます。
 重めの馬場状態はニシキダイジンに有利。マイペースで行けそうなのも好材料でしょう。
 5歳馬ライデンロックは負担重量的に有利です。ただ700キロ台半ばの荷物では最後の詰めを欠く心配があります。

 1月31日(日)のメイン第11レースは第20回ヒロインズカップ(16:55発走予定)です。このレースは別掲のヒロインズカッププレビューをご覧ください。

  2月1日(月)のメイン第12レースはきさらぎ特別(270万円未満・17:25発走予定)。この日のメインは第12レースに行われますのでご注意ください。
 ここ2回の同条件戦・迎春特別で1着、氷柱特別でも2着と安定しているニシキタカラが中心。別定5キロ増となった前走でも第2障害でしっかり腰が入っており、状態のよさをうかがわせます。その前走の勝ち馬が昇級で抜けた今回は巻き返し濃厚といえるでしょう。
 アアモンドゴールドは同じ2レースで3、6着。押して行った前走は最後の粘りを欠きましたが、このクラスでは上位の決め手を誇ります。こちらも近走より相手に恵まれた印象だけに、上位争い必至です。
 昇級後2度目の特別挑戦で慣れが見込めるホリセンショウ、障害巧者のホクトタイガーも争覇圏でしょう。

今週の見どころ(1/23~1/25)

2010年1月22日(金)

 1月25日(月)の第10レースと、メイン第11レース・幸福特別は川崎競馬場(デー開催中)ほか各地で場外発売(←クリックすると場外発売一覧のPDFが開きます)が行われます。当日、川崎競馬場では、ばんえいグッズが当たる抽選会や、ばんえい十勝パネル展示・PRビデオ放映などが実施されます。

 1月23日(土)のメイン第11レースに愛国特別(450万円未満・16:50発走予定)が行われます。今開催より古馬の基礎重量が10キロ増。また、引き続き重めの馬場が予想されることで、障害力とパワーのある馬が有利でしょう。
 前開催の柏林馬事公苑特別は、1~5着が4秒6差以内の大接戦。うち4着エンジュオウカンを除く4頭がここにも参戦しています。
 その柏林馬事公苑特別は第2障害を越えてから一杯になる馬が続出する消耗戦でしたが、最後まで脚色衰えず歩きとおした1着イッスンボウシ、2着ウメノタイショウが、ここもやはり中心的存在。
 アアモンドヤワラはしっかり末脚を伸ばして3着。今回から別定5キロ増となりますが、障害巧者だけに苦にしないはず。
 5着だったトカチタカラも登坂力には自信を持っています。さすがにトップハンデがこたえた様子ですが、それまで450万円未満特別で2連勝していた実力は確か。基礎重量増となる今回は巻き返したいところです。

 1月24日(日)のメイン第11レースはウインターカップ(オールカマー・16:50発走予定)。オープンから180万円条件までの10頭が揃いました。
 カネサブラックは前開催のオープン特別では、最大35キロのハンデ差をものともせず逃げ切っています。ここも重量差がありますが、今季重賞4勝の格からして負けられないところです。
 相手筆頭もオープンのナカゼンスピード。ばんえいダービーを制した実績馬で、古馬上級条件に編入されてからは苦戦続きでしたが、近10走で8勝、2着1回といよいよ本格化気配が漂います。決め手には定評がありましたが、障害力が身についたのが躍進の原動力でしょう。
 同じくオープンのオレワスゴイホクトキングも有力。軽ハンデの下級組では、復活気配の昨年の4歳女王ユーファンタジーに注目です。

  1月25日(月)のメイン第11レースは幸福特別(350万円未満・16:40発走予定)です。
 前開催の霧氷特別は減量がある5歳馬3頭が1、3、4着といずれも安定して上位に食い込みました。2着に割って入ったメダマをあわせた4頭による争いが濃厚といえそうです。
 1着フレイムスワローは障害力を、2着メダマ、4着キンセイモンは決め手と、それぞれの持ち味を生かしての好走。3着アカダケキングは主導権をとらない競馬でも差のない競馬ができたことが収穫でした。この4頭のうち、今回、フレイムスワローのみ別定5キロ増となることで、ゴール前の攻防がさらに激しくなりそうです。

やっぱり馬が好き(第60回) 旋丸 巴

2010年1月20日(水)

小さな巨人・カネサブラック

 NARグランプリ2009の「ばんえい最優秀馬」にカネサブラックが選出されて、そりゃそうでしょう、何たって昨今のブラックの活躍は凄いもんね。と言いつつ、この黒馬の成績を改めて調べてみたら......。

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(写真提供:斎藤友香氏)

 昨年の通算成績12戦8勝! 勝率、何と66.7%、連対率なら実に83.3%! しかも、これが常に一線級で戦いながらの戦績なのだから、びっくり仰天。

 体重1040キロ前後という、決して大きくない体躯で、第2障害にかじりつくような、這いつくばるような、あの姿を思い浮かべると、この成績は感動的。

     *     *     *

 という訳で、そんな怪物的強さを発揮しているカネサブラックのことが、もっと知りたくなったから、デビュー時から手綱を取っていた大河原騎手に、カネサブラックの話を聞きに行った。

 「あの馬の生まれた牧場が旭川競馬場の近くにあってね。だから、生まれて何日も経たないうちに見に行ったんだけど、生まれた時から小さかったね。小さかったけど、いい皮膚してたし、目に力があったから、これはいい馬になると思ったよ」

 目に現われていた精神力の強さは調教を始めた当初から発揮された、という。

 「好奇心が凄く旺盛な馬でね、1度教えたら、次の日、同じことを繰り返す必要がなかったね。それだけ教えやすい馬だったってことさぁ」

 そんなカネサブラックが、しかし、第1回の能力試験は不合格。

 「小さい頃は無理をさせない、っていうのが、うちの先生(服部調教師)の方針だから、体の小さいブラックには1回目の能力試験は『コースを見せる』だけだったんだわ」

 その能試の日、周囲から『今年のテスト馬の中で、どの馬が一番強い?』と尋ねられた大河原騎手は、即座にカネサブラックの名前をあげたという。テスト不合格、しかも、体の小さなカネサブラックだったから、この言葉を聞いた人たちは一様に苦笑。中には、「何で、あんなドサンコみたいな馬が?」と嘲笑をあらわにした人もいた。

 「あの馬のこと誉めたのは勝堤(鈴木勝堤騎手)だけかな(笑)。調教で、ちょっと乗ったんだけど『この馬、良くなるなぁ』って。背は低かったけど、全体のバランスが抜群。千代の富士みたいだった、って言えばわかるかなぁ」

 2人の名騎手の予言通り、2回目の能力試験を難なく突破すると、デビュー戦を皮切りに、どんどん勝ち星を重ねたカネサブラック。イレネー記念の出走を辞退して、じっくり育てられたことも今日の強さに繋がった。

 カネサブラックの転厩で、今はライバル馬の手綱を取る大河原騎手だけれど、

 「今、一番強いのはこの馬だろうね」と、カネサブラックの能力を絶賛する。ただし、それだけ、この馬の資質を知る大河原さんであれば、口にこそ出さないけれど、ばんえい記念での打倒ブラックの秘策を着々と練っているに違いなく......。

     *     *     *

 「とにかく一生懸命な馬だからね。だから、小さな体でも、あれだけのことが出来るのさ」という大河原騎手の言葉を紹介するまでもなく、ばんえいファンなら、どんな重量を課せられても懸命に坂を登るカネサブラックの、あの健気で真面目な姿に感動されているはず。

 という訳で、カネサブラック感動物語で本編を終えようと思ったのだけど、そこは「つむじ曲がりの旋丸」。ちょっとお茶目なブラックの姿も、ご紹介しておくのである。

 一昨年の秋以降、ブラックが所属しているのは名門・松井厩舎。私は、この厩舎にちょくちょくお邪魔するので、時間があれば必ずブラック君にも御挨拶申し上げるのだけれど、額に流星どころか小さな星さえもない「真っ黒クロ介」の彼は、厩舎の暗闇におとなしく佇んで......、しかし、彼の馬房を訪問すると、やおら近寄って、私の顔をくんくんと臭うのである。そうして、次の瞬間、真っ黒な唇を盛大にめくりあげてフレーメンをする。

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 フレーメンというのは、牡馬が牝馬の匂いをかいだ時の発情反応。私の魅力は、人のみならず、ブラック君の心まで妖しく乱して......なーんて言うことがあるはずもなく、ブラックは、性別、人相を問わず、訪問する人であれば誰であれ彼であれ、顔の匂いをかいではフレーメンをする。そうしておいて、さして興奮する訳でもなく、ただ、顔の匂いをかいではフレーメン。即ち、これ、彼の癖であり、彼の得意技であるそうな。

 私の魅力にブラック君が誘惑されたんじゃないのか、ちぇっ、と残念無念ではあるけれど、厩舎では人の顔の匂いをくんくんかいでは上唇をめくりあげている小さな真っ黒クロ介君が、しかし、一旦、レースに臨めば、一回りも二回りも大きなライバルを向こうに廻して、白星を重ねまくる。

 そんな小さな巨人・カネサブラックに惚れた~!!

今週の見どころ(1/16~1/18)

2010年1月15日(金)

 先週から「OddsPark LOTO」にてばんえい競馬の五重勝式勝馬投票券の発売がスタート。初日(1月9日開催分)に220万2050円(当選1口)、2日目(10日開催分)にも150万3680円(同1口)の高額払い戻しを記録しました。なお3日目(11日開催分)は的中がなく、初のキャリーオーバーが発生。159万5998円が16日(土)開催分に繰り越しとなりました。
 ばんえいの五重勝式はランダム(コンピュータが無作為に買い目を選択)方式のため、ばんえいビギナーの方でも気軽に参加できます。なお購入にはオッズパークへの会員登録(無料)が必要となります。

 1月16日(土)のメイン第11レースに氷柱特別(270万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 この条件の特別編入後7、3着と着順を上げてきたアアモンドゴールドに期待します。近2走は720キロを課せられており、さすがにひと腰で障害を切ることができませんが、相手が楽になった前走ではしっかり追い込んできました。今回、負担重量は据え置きで、さらに相手に恵まれた印象なだけに、勝利が望めるでしょう。
 同条件特別で勝利実績がある3頭が相手として有力。コトブキライアンは障害巧者、ニシキタカラは前走を勝利した勢いがあり、アサヒセンショウは安定した末脚が武器です。

 1月17日(日)のメイン第11レースは柏林馬事公苑特別(450万円未満・16:50発走予定)
 サホロ特別、ニューイヤーカップと450万円未満特別で2連勝中のトカチタカラの負担重量が、今回、プラス5キロの740キロだけに、他馬に逆転のチャンスがありそうです。
 その筆頭は両レースで2着のアアモンドヤワラ。ともに逃げ粘るトカチタカラをわずかに捉え切れませんでしたが、ハンデ差が10キロにひらくここは雪辱も十分でしょう。
 エンジュオウカンは前走オープン決勝混合で逃げ切って久々の勝利を挙げました。今回は自己条件に下がっただけに連勝の期待がかかります。
 近走は人気を裏切っているイッスンボウシ、ムラ駆けも実力上位のグレートサンデー、連闘から解放されたウメノタイショウらの巻き返しにも警戒が必要でしょう。

  1月18日(月)のメイン第12レースは樹氷特別(180万円未満・17:25発走予定)。この日のメインは第12レースです。ご注意ください。
 特別での実績があまりない馬が多く混戦模様ですが、ひとまずキンノカミが中心でしょう。12月27日のばんえいダービーでは730キロでも第2障害でしっかり腰が入っていたように、この馬の持ち味は障害力。やや詰めが甘いところがありますが、重量が増える特別戦のペースは向きそうなだけに、勝利の可能性もありそうです。
 メンバー中で唯一この条件の特別で連対実績があるケンジュオー、堅実な末脚を持つカミナリや、負担重量有利なカネサローズコマクインら牝馬の食い込みも考えられます。

今週の見どころ(1/9~1/11)

2010年1月 8日(金)

 オッズパークにて、新サービス「OddsPark LOTO(オッズパークロト)」が始まり、ばんえい競馬の五重勝式勝馬投票券の発売が1月9日(土)開催分よりスタートします。1日のレースの中で、指定する5レースの1着を当てるもので、的中者がいなかった場合には払戻金がキャリーオーバーされ、100円の購入に対し、最高2億円の高配当が期待できます。
 「OddsPark LOTO」の五重勝式勝馬投票券には、セレクト(投票者が買い目を選択)、ランダム(コンピュータが無作為に買い目を選択)の2つの方式があり、ばんえいでは、ランダム方式を採用。ばんえい初心者の方でも気軽に参加できます。なお開催前日の18:00~23:30にも発売が行われます。

 1月9日(土)のメイン第11レースは霧氷特別(350万円未満・16:50発走予定)。前開催の同条件戦・ばんえい十勝金杯を勝ったメダマに、負担重量が有利な5歳馬3頭が挑むという構図です。
 メダマは前走も第2障害で手間取りましたが、決め手にモノをいわせて差し切り勝ち。近走の忙しい競馬にも対応していますが、この馬にとってはマイペースで行ける重馬場が理想でしょう。その点、今回は、このところ晴天続きで、前日の馬場ハロー掛け効果も見込めるだけに、存分に実力を発揮できそうです。
 5歳馬3頭はいずれも前走で天馬賞を使われ、うち最先着だったのがキンセイモン(2着)。持ち前の切れ味に加え障害力も身についてきており、目下12戦連続3着以内と絶好調をアピールしています。
 天馬賞5着のフレイムスワローは勝利にはもうひと踏ん張りが必要ですが、ほかの5歳馬よりさらに5キロ軽いのが魅力。天馬賞では3番人気で8着のアカダケキングは、すでにこの条件の特別で勝利した実績があります。

 なお1月1日付で免許を取得した渡来心路(わたらい・こころ)騎手(20歳・今井茂雅厩舎)はこの日の第5レースがデビュー戦となります。ご注目ください。

 1月10日(日)のメイン第11レースに睦月特別(オープン・16:50発走予定)が行われます。帯広記念の2着馬ナリタボブサップ、3着馬カネサブラックが出走していますが、900キロ前後の高重量を課せられての激闘後、中7日ではやや疲れが気になるところ。
 ここは、帯広記念を回避したホクショウダイヤに期待します。10月の岩見沢記念大敗後は、特別・平場に専念し2、2、1着と安定感を見せつけていました。近2走はともに1番人気に推されながら7、6着ですが、前々走は障害で遅れをとった、前走は降雪による乱ペースと敗因ははっきり。実力的にも巻き返しを期待したいところです。
 オープン復帰後3、1、2着と絶好調の障害巧者ホクトキングも有力。前走で5歳重賞・天馬賞を使われた2頭オレワスゴイライデンロックも負担重量的に有利なだけに侮れません。

  1月11日(祝・月)のメイン第11レースに白馬賞(芦毛馬選抜戦・16:50発走予定)が行われます。
 オープンのフクイズミ(トップハンデ740キロ)、ニシキユウから、180万円条件の2頭までの10頭立て。上下60キロのハンデ差がつきました。
 芦毛馬選抜戦は、夏と冬に1レースずつ組まれています。昨年夏の白夜賞を制したフクイズミが格・実績からしてここも中心となりそう。たしかに重量差はありますが、740キロなら相手関係からして底力の違いをみせつけるでしょう。
 昨年のこのレースの覇者ロングトップ(700キロ)、明け4歳で地力強化中のアオノレクサス(710キロ)、710キロなら先行力が生かせるニシキユウ、障害巧者のトウリュウ(720キロ)らによる2着争いが激しくなりそうです。

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