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1/31ヒロインズカップ回顧

エンジュオウカンが牝馬戦線の主役へ

 30日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、エンジュオウカンが勝利。昨年5月のカーネーションカップ以来、重賞6勝目を挙げました。

 道中は重馬場(馬場水分2.7%)もあって、ゆったりとしたペースでしたが、エンジュオウカン、トカチプリティーあたりが先行してややバラついた展開。ただ障害中間点を過ぎるころには各馬一団となって、第2障害を迎えました。
 積極的に第2障害に挑んだのは、トカチプリティー、ギャンブラークイン、エメラルド。さらにニシキユウとペガサスプリティーも仕掛けますが、各馬決定力に欠けるなか、抜群の掛かりを見せたのがエンジュオウカン。ひと腰であっさりクリアし、一気にリードを広げます。だいぶ遅れてニシキユウとワタシハスゴイが突破。エメラルド、トカチプリティー、ギャンブラークインと続いていきました。
 しかし、先頭のエンジュオウカンはゆうゆうひとり旅。確かな脚いろのまま残り10メートルを過ぎると、2着に14秒3もの差をつける完璧なレースを演じ、圧倒的な力を見せつけつけました。ニシキユウとワタシハスゴイによる激しい2着争いは、ゴール前でグイッと伸びたワタシハスゴイに軍配。圧倒的1番人気に推されたフクイズミはゴール前で豪快に脚を伸ばしたものの、障害でのヒザ折りが響き、4着まで押し上げるのが精一杯でした。

 今回は重量にも恵まれた感があるエンジュオウカンですが、かつて快速として鳴らしたスピードは健在。ただスピードのみならず、タメにタメてのひと腰クリアに、レースぶりにも成熟度を増した印象です。カーネーションカップ制覇と併せれば牝馬同士での力上位は明らかで、再度重賞戦線を沸かせてくれることでしょう。
 オークス馬ワタシハスゴイが、この相手で2着。決して軽くはない重量760キロでの好走だけに、非常に価値の高いものと言えます。それを考えると現4歳勢はハイレベル。今後、ワタシハスゴイを含めた4歳勢の活躍が期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「第2障害下ではだいぶ行きたがったけど、他馬を見ていると障害で苦しんでいたぶん、ひと呼吸、ふた呼吸入れられたので障害をうまく上がることができました。今後も障害力を生かせば、いいレースができると思います」

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