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12月27日(日)のメインは第38回ばんえいダービー。730キロ(牝馬710キロ)の定量で争われるばんえい3歳ナンバー1決定戦です。
この時期に行われるようになった過去4回を見ると、基礎重量730キロ(05、06年は720キロ)の高重量戦らしく、連対した8頭は前走時の馬体重が1035キロ以上と馬格のある馬でした。なおこの8頭は3歳二冠ともに出走し、いずれかで4着以上に入った実績も持っていました。
今回の出走メンバーで、これらすべての条件を満たすのはアオノレクサス(前走時馬体重1038キロ、3歳三冠で7、2着)だけ。過去4回のこのレース中3回で、ばんえい菊花賞2着馬が勝ち星を挙げているという、心強いデータもあります。自己条件戦は先行策に出ると障害で苦戦する傾向がありますが、同世代相手では、押して行っても障害でスムーズに腰が入ります。ばんえい菊花賞ではキタノタイショウに差し切られ涙を飲みましたが、悲願の重賞初制覇といきたいところです。
ここまでに行われた同世代同士による定量の重賞はイレネー記念、ばんえい菊花賞の2つ(牝馬限定戦は除く)。ともに奇しくも、1着キタノタイショウ、2着アオノレクサス、3着ホクショウバンクという結果でした。キタノタイショウ(前走時馬体重1080キロ)、ホクショウバンク(同1037キロ)ともに馬格に恵まれているだけに、730キロはこなせそう。実績からも相手はこの両馬が有力といえそうです。
また過去4回のこのレース中3回で、ばんえいオークス馬の出走があり、2着2回、3着1回で複勝率100パーセンというデータもあります。今年のオークス馬ワタシハスゴイは3歳二冠にも出走し1、4着と好走しています。ただ前走時馬体重が960キロと小柄なのは不安材料。三強に割って入るまでは厳しそうです。
出走表はこちら
【参考レース】
7/26 ばんえい大賞典(勝ち馬:ワタシハスゴイ)
11/ 1 ばんえい菊花賞(勝ち馬:キタノタイショウ)
12/13 ばんえいオークス(勝ち馬:ワタシハスゴイ)
年末・年始のばんえい競馬は、12月26日(土)~28日(月)、30日(水)、1月1日(祝・金)~5日(火)と変則日程で行われますのでご注意ください。
27日(日)は1Dayプチナイターとして実施され、発走予定時刻が第1レース12:00、メイン第11レース・ばんえいダービーが17:30となっています。
なお28日(月)と、2歳重賞・ヤングチャンピオンシップが行われる30日(水)には、ふるさとコーナー(大井競馬場正門2階)にて、毎年恒例の競馬著名人による場立ち予想会も実施されます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
12月26日(土)のメイン第11レースに十勝おおぞら特別(270万円未満・16:50発走予定)が行われます。
前開催の同条件戦・アンタレス特別で断然人気を裏切り3着だったキンセイモンの巻き返しに期待します。そのレースは降雪のなか行われました。馬場水分は9.0%と高めで、軽馬場得意のこの馬が鉄板かと思われましたが、走路に積もった雪に脚をとられたのか、いつものゴール前一気の加速が見られませんでした。それでも勝ったコトブキライアンとは2秒6差。当時ほど極端な馬場にはならないであろう今回は豪快な差し切りを決めてくれるでしょう。
相手筆頭はアサヒセンショウ。キンセイモンと同じく末脚が武器ですが、こちらはじわじわ確実に伸びてくるタイプ。アンタレス特別4着など、この条件では近走堅実に上位争いしています。
アンタレス特別では2番人気で7着だったフレイムスワローも、障害さえ無難なら上位争いに加わってくること必至。今回がこの条件の特別初挑戦のアアモンドゴールドも近5走で4勝、3着1回と勢いがあり侮れません。
12月27日(日)のメイン第11レースは第38回ばんえいダービー(17:30発走予定)です。このレースは別掲のばんえいダービープレビューをご覧ください。
12月28日(月)のメイン第11レースはターコイズ特別(350万円未満・16:50発走予定)。
すでに350万円未満特別勝ちがあるマルモスペシャルに期待します。近2走は第2障害で腰が入らず9、10着でしたが、今回は11月23日以来と、1開催空け立て直されてきました。1カ月以上の休養明け初戦では、08年シーズンまで遡っても1、3、1、1着と好成績を残しており、ここは好走の確率が高いといえそうです。
キョウエイボーイは近走、この条件の特別では人気薄ながら常に好走と、昨季まで準オープンで活躍していた力を示しています。
障害しだいのところはあるものの、ハマるとホクショウドラゴンの決め手も脅威。障害巧者のアグリミズキ、ホシタロウや、詰めの甘さは課題もマックスセンプーも争覇圏でしょう。
12月30日(水)のメイン第11レースは第11回ヤングチャンピオンシップ(16:55発走予定)です。このレースは別掲のヤングチャンピオンシッププレビューをご覧ください。
先週日曜はばんえいオークスが行われワタシハスゴイが勝利しました。来週日曜(12月27日)はばんえいダービー、30日(水)にはヤングチャンピオンシップ、年が明けて1月2日(土)は帯広記念、3日(日)には天馬賞が予定されています。ビッグレースの狭間の今週の開催ですが、20日(日)のメインには帯広記念前最後のオープン1組特別が組まれており、本番を占ううえで目が離せません。
12月19日(土)のメイン第11レースはサホロ特別(450万円未満・16:50発走予定)。
混戦模様ですが、いちおうの中心はエンジュオウカン。前走11月29日のオープン決勝混合こそ第2障害で崩れ、離された9着でしたが、もともとは障害巧者だけに立て直しは可能。自己条件に戻るここは巻き返しが期待できそうです。ただこのところ、重賞のカーネーションカップを制した今年上半期のような勢いが感じられないのは気になります。
イッスンボウシは450万円条件昇級後5、3、1着と調子を上げています。特に2走前(11月29日・オープン決勝混合)は、オープン格付のギャンブラークイン、マルミシュンキとの競り合いからゴール前わずかに遅れただけの大健闘。前走は450万円条件のシリウス特別で逃げ切っています。
シリウス特別4着のウメノタイショウは、続く前走12月13日のオープン決勝混合でギャンブラークイン(4着)らを相手に差し切り勝ちを決めており、この条件なら力上位の存在です。
ほか、ムラな面はあるものの実力ではヒケをとらないグレートサンデー、シリウス特別5着で障害巧者のトカチタカラ、この条件の特別では着順ほど負けていないオレワスゴイも争覇圏です。
12月20日(日)のメイン第11レースにはホワイトクリスマス賞(オープン・16:50発走予定)が行われます。
前開催の同条件戦・師走特別のほぼ再戦です。ニシキダイジンはそのレースで2着。第2障害先頭クリアから、ホクショウダイヤ(1着)の決め手に屈したものの、ホクトキング(3着)の追い込みはしりぞけました。馬場水分(6.5%)のわりに時計がかかったことが幸いしたようですが、今回は得意の重馬場が予想されることで勝利への期待が高まります。
ホクトキングは師走特別がオープン復帰初戦でした。過去、重賞は苦戦傾向も、オープンの特別・平場では崩れの少ないタイプだっただけに、ここも侮れません。オープンの特別・平場では展開を作れるホクショウダイヤも引き続き注目でしょう。
またまた追い込み届かずで4着のフクイズミは障害次第で浮上してくるはず。1番人気を裏切り5着のナリタボブサップは連戦の疲れが気になるところ。当日の気配に注目です。
この日の第2レースに2歳A-1が組まれています。
十勝産駒特別1~3着馬、南北海道産駒特別1、2着馬、釧路産駒特別1、3着馬、北見産駒特別1着馬が参戦と、12月30日に行われるヤングチャンピオンシップの前哨戦の様相です。
実力・実績では重賞のナナカマド賞を制し、前走十勝産駒特別も勝利したテンマデトドケが断然ですが、別定25キロ増の克服が課題となりそう。同じ前走で僅差3着のハクバオウジが重量差を生かして逆転もあるでしょう。
釧路産駒特別3着のホクショウシャネル、南北海道産駒特別2着のダイリンビューティは、その後2歳A-1(A-2との混合戦含む)で勝利と力をつけており、上位進出へ期待が持てそうです。
12月21日(月)のメイン第11レースはサンタクロース特別(180万円未満・16:50発走予定)。
ここは目下2連勝と波に乗る2頭による争いが濃厚です。
カイセフジは180万円条件昇級後2連勝中。長くいい脚を使えるタイプで、ここも一気に突き抜ける圧巻のレースが期待できそうです。
一方のオーゴンプリンセスは安定した障害力が持ち味。早めに第2障害を越え、カイセフジの末脚に対抗したいところです。
実力どおりに走れば、前走アルデバラン特別(180万円未満決勝)1着のホリセンショウ、12月13日の180万円未満決勝でカイセフジと接戦を演じたハマクリシンザンも侮れないところ。しかし今回、ホリセンショウは前走から15キロ増、ハマクリシンザンは見習騎手起用の減量がないなど、負担重量面で不利になっており、一角崩しまでは難しそうです。
全国の同志諸君、年末決戦を断固として闘い抜こう!
のっけから気合い十分の馬券おやぢです。全国のばんえいファンの皆様、お元気ですか? 今年は雪が降らんなあと思ってたら、札幌は月曜の夜、突然つもりました。午後5時半頃まではいい天気だったのが、午後7時頃職場を出たら街は雪が積もって真っ白でした。
こうなると、いよいよ年末。ばんえいオークスは「ワタシハ」両馬の決着で、まことに堅い決着でした。小生の年末決戦は、ばんえいオークス&阪神ジュベナイルフィリーズを皮切りに、全日本2歳優駿(16日)→朝日杯フューチュリティS(20日)→有馬記念&ばんえいダービー(27日)→東京大賞典(29日)→ばんえい・ヤングチャンピオンシップ&競輪グランプリ09(30日)と続きます。さすがに競艇の賞金王決定戦までは手が回りません(全部に義理立てしてられませんからね~)。
正直言って辛いです...。G1レースの合間にもいろんなレースが続いているわけで、休む間がありません。でも泣き言は言ってられません。例え茨の道であったとしても、これが小生の選んだ道であります。
なかでも今年の勝負はばんえいダービー。昨年のばんえいダービーは、矢野吉彦さんとAiba札幌駅前で場立ち予想でした。辛うじて的中はさせたものの、この頃ひいた風邪が延々と長引き、だらだらと寝たきりの正月を過ごし、正月明けにはついに熱発で放牧休養という羽目に陥ってしまいました。
さて、今年のばんえいダービーは、Aiba石狩(サテライト石狩内に併設)で、NPO法人とかち馬文化を支える会きっての、というより、全国でもおそらくこの人の右に出る人はいないのではないかという輓馬血統研究家のTさんと一緒に場立ち予想イベントです。近隣にお住まいの方はぜひおいで下さい。当日は岐阜記念競輪の決勝戦もあります。小生、競輪・ばんえいの両方で大活躍!(のはず)です。
Aiba石狩では10月には、小寺雄司さんと小生、11月にはTさんと小生で、それぞれ予想イベントを開催しました。10月の予想会では、ばんえいの生き字引小寺さんが、これぞプロという神業予想を披露し、Aiba石狩では、何と、この日の払戻額が発売額を上回ったのでありました。また、11月にはこれまで「あのおっさんの買い目を避ければ的中できる」といわれ続けた小生が、最終レースで馬単2万馬券を的中させるという快挙を達成しました。
27日のばんえいダービーはどうなるのでしょう。ワタシハスゴイのオークス・ダービー連勝なのか、それとも菊花賞馬キタノタイショウが男の子の意地をみせるか。はたまたオークス2着のワタシハキレイズキや菊花賞2着のアオノレクサスが逆転するのか? そういえば、イレネー記念と菊花賞は3着まで全く同じ順位でしたね。勢力分布はあまり変わってないということですかね。そうなると、あまり大穴は出そうにないのですが、みんながそう思っていると、年末ボーナスがドカンと...。楽しみですね~。何が起こるか、乞うご期待です。
あ、それと、27日のばんえいダービー終了後、NPO法人とかち馬文化を支える会札幌支部の忘年会をやります。非会員も参加OKです(その場で入会してくれるとなおうれしいです)。
(編集部追記)関東支部では1月2日に顔合わせ会が行われます。