ばんえいダービーは、02~05年には4年連続で牝馬が勝っていたが、その後ここ3年は牡馬が勝利。しかしその近3年も牝馬が2、2、3着と馬券検討の上では無視できない存在となっている。
ご存知のとおり、ばんえい競馬では牝馬の負担重量はマイナス20キロ。思うに、この一律マイナス20キロというのは、ソリの重量が軽ければ軽いほど割合的に有利だし、また牡馬よりも成長が早い牝馬の場合、若いうちはこのマイナス20キロというのが大きなアドバンテージになりそうに思うのだが、どうだろう。
定量戦のここは、やはりメンバー中、格付け最上位のキタノタイショウを信頼する。ばんえい菊花賞を制したあとも、450万特別でイッスンボウシから差のない3着、そして前走のオープン決勝混合では4歳のウメノタイショウにタイム差なしの惜しい2着だった。7月以降4着を外さない安定したレースぶりも光っている。同世代同士の定量戦なら、力は一枚も二枚も上だろう。
対するのは牝馬のワタシハスゴイ。ばんえい菊花賞は4着だったが、上位を占めたこの世代の牡馬3強ともほとんど差がなく、5着以下を離していた。その後、350万特別、ばんえいオークスを連勝。ばんえい菊花賞当時より力をつけている可能性はある。
ホクショウバンクは、ばんえい菊花賞3着のあと、350万特別や450万混合などで、5戦して3勝、2着2回と好調を持続。重賞でもこれまで4戦して2勝、3着2回と崩れたことがなく、ここでも勝ち負けにからむことは間違いない。
ばんえい菊花賞2着のアオノレクサスは、その後270万特別で今ひとつのレースが続いているだけに、上記3頭と比較すると今回はやや分が悪そうだ。
◎キタノタイショウ
○ワタシハスゴイ
▲ホクショウバンク
△アオノレクサス