本当のばんえい再生を目指して
前回、我らが古林博士大先生も記されていたように、5月17日、ばんえい応援団「NPOとかち馬文化を支える会」の総会がございました。で、不肖、私が専務理事に就任いたしましたの。専務理事と言えば、会の真ん中に立って舵取りを致すのでございますが、いいえ、実際のところは、会員さんの使いっ走り。理事長代理兼雑務係兼トイレ掃除のオバサン(本当に事務所のトイレ掃除もやってるも〜ん)なんである。
ただし、である。そんな私ではあるけれど、馬が好き、競馬が好き、ばんえいが好き、ということでは人後に落ちないと、これだけは自負する(キッパリ)。だから、今までよりも、更にパワフルに、更に実質的に、ばんえい応援をして行く所存なんである(再びキッパリ)。
とは言っても、ばんえい応援にしても、馬文化啓蒙普及にしても、私一人では、到底、出来るものではないから、役員をパワーアップ。当コラムの古林先生、ジョッキーファイルの斎藤友香さんには、引き続き理事=中心メンバーとして活躍してもらう。
加えて、これまた本ブログでお馴染みのカリスマ・アナ矢野吉彦さんには、顧問から理事に移籍してもらって、実質的な活動にも参画してもらうことに。
更に更に、当ブログの編集長である斎藤修さんに顧問になっていただき、ブレーンとして様々な御指導を乞うことにもした。
つまりね、当ブログの仲間、ほぼオールスターで「とかち馬文化を支える会」を支えてもらうことにしちゃった訳で、ははは。
はてさて、この布陣については、勿論、私なりの目論見があって、それが「支部構想」。
札幌在住の古林先生と友香さんは、既に馬学セミナー開催など、札幌での活動で獅子奮迅の大活躍をされている。つまり、事実上「札幌支部」が機能している訳で、これを強化すべく、今回は、この御両人の他にも、ばんえい血統研究の第一人者氏に当会の役員に加わっていただいたりしている。
こうして札幌に進出した本会であるから、次なるターゲットは……と考えたら、やっぱり日本の中心=首都圏をおいて他にない、でしょ?
そこに、泣く子も黙る、矢野アナ、斎藤編集長という競馬界の大物二氏を配して、東京支部を作るのじゃ〜、どわっはっはっ〜。と算盤を弾いて、一人越に入って……いやいや、しかし、こういうお二人が参画してくれた今年度からは、是非にも首都圏で、なにがしかの「ばんえいイベント」を行いたいと、これは冗談ではなく、真面目に真摯に考えているのですよ。イベントと言っても、場立ち予想でも、オフ会、抽選会でも何でもいいのである。存外、首都圏には、ばんえいファンが多いから、そういう人々が集える、そんな催しが出来たら、いいな、そして、いずれは「とかち馬文化を支える会・東京支部」が出来ればいいな、と限りなく広がりまくる私の妄想。
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はてさて、そんな「新生・とかち馬文化を支える会」であるけれど、地元・十勝では既に先般5月29日に事業第1弾を展開!
藤本匠騎手会長も率先してゴミ拾い
帯広競馬場に隣接する西町公園なる公園のゴミ拾いを敢行したのである。
「なーんだ、ゴミ拾いか」と言うなかれ。当会が呼びかけた、このゴミ拾いに参加した、その総勢、何と80名。予想人数を大幅に上回る参加者にも仰天したけれど、その大半が厩舎関係者であったことに、驚き、かつ、大感動。
掃除に精を出す大口騎手(手前)とゴミ拾い隊の安部騎手(後姿)
その影には、西邑調教師の「各厩舎1名は参加してね」という呼びかけと、騎手会の全面的協力があったのだけれど、厩舎が一丸となって「日頃お世話になっている地元の人への恩返し」と、ゴミ拾いに精出してくれたことの意義は大きいのである。
厩舎に呼びかけてくださった西邑調教師は、草刈部隊として大活躍
いやいや、しかし、頑張ったのは厩舎関係者だけじゃない。Gパンをドロだらけにして不法投棄された大型ゴミを拾ってくれた当会の会員さん、差し入れの缶ジュースをドッサリ持参してくれた役員さん。
オッズパークの職員さんも仕事の合間に駆けつけてくれたし、帯広市の清掃局も迅速にゴミ回収に協力してくれて、これぞ本当の「全員参加型」。
この模様はNHKのニュースとして北海道全域に報道されたから、ばんえいのイメージアップに寄与できた、と自画自賛して大喜びした次第である。
支える会の活動ではいつも大活躍の大河原騎手(右)
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「馬文化とか言って、結局、ばんえいなんてギャンブルじゃん」といった批判が、あちこちから聞こえるのである。聞こえるけれど、そういう時は泰然自若として、こうお答えするのである。
「ばんえい無くして馬文化なし。馬文化無くして、ばんえいなし。」と。
つまりね、馬を中心にした人の営みがあれば、それは総て「馬文化」。だから、教育も、福祉も、競馬も、私の中では矛盾無く、馬文化として保存し、発展させるべきものなのである。
だから、ゴミ拾いも、東京でのオフ会も、福祉乗馬も、みーんな、それぞれが出来ることを、楽しみながら実行して行けば、それでOK。難しいゴチャゴチャなしで、みんなで楽しく、馬を中心に楽しもうよ、と、そう考えているから、読者諸氏世、是非にも、とかち馬文化を支える会に参加しておくれやす。ばんえい競馬って、馬はパワフルだし、騎手さんは気さくだし、関係者は個性的だし……。そういう楽しい競馬に関われるというのも当会イチオシの「ウリ」。
ばんばショップから簡単に入会できるので、繰り返すけど、是非、あなたも、当会に参加して、ばんえい競馬を、そして馬文化を100倍楽しんでくださいませ〜♪