重量有利な牝馬3頭を狙う
先週の北斗賞。勝ったミサイルテンリュウはお見事だったとしか言いようがないが、サダエリコの2着には驚いた。今シーズン、ここまでは混合700万クラスでの3着が最高という成績。連対したのは昨年8月の紅バラ賞以来。おまけに昨年の旭王冠賞以来勝ち星から遠ざかっているという状態ではやっぱり買えないでしょう。ずっと信じて追いかけていた方、おめでとうございます。
ここで注目したいのはアンローズ。第2障害をひと腰で越えるような勢いで、「あっ、ここでやられちゃったか」と一瞬思った。いくら帯広が不得意とはいえ、3度の2着があるわけで、まったく馬券に用ナシというわけではない。それに近年帯広では冬にしか開催がなく、逆に得意の岩見沢では夏しかレースをしていない。単純に冬はダメで夏は大好きというだけと考えられなくもない。
今回のサダエリコのような馬券を演出するのは、次(といっても、次のレースという意味ではない)はたぶんきっと間違いなくアンローズだと思う。どこかでドカンと狙いますよ。夏だし。
というわけで、3歳3冠第1弾のばんえい大賞典。ばんえい菊花賞、ばんえいダービーが定量なのに対し、3冠でこのレースだけは別定。それだけに予想は難解。言い方を変えれば予想しがいのあるレースで、高配当の狙いやすいレースでもある。
まずぼくのセオリーとして、同世代同士の重賞で、負担重量に30キロ(牡と牝なら50キロ)以上差がある場合のトップハンデの馬はまずいらない、というのがある。今回は、ホクレン賞、イレネー記念を制したことで賞金を稼ぎ、堂々のトップハンデとなったカネサリュウだ。過去5年の結果を見ても、トップハンデは1頭も連対していない。カネサリュウにとって、ここはただ出るだけのレースに違いない。
このレースの狙いは、格下の上昇馬。ズバリ、今回は牝馬のエリザベスライデンを狙う。
今シーズンから3歳牝馬3冠の1冠目として衣替えし、6月17日に行われた黒ユリ賞はハンデに恵まれての勝利。今回も出走しているプリンセスモモとは20キロ差、ニシキガールとは30キロ差だった。それが今回は、プリンセスモモと同重量、ニシキガールとは5キロ差にまで縮まった。普通なら今回エリザベスライデンには不利と考えるべきだろう。しかし、その黒ユリ賞の1週前に行われたとかちダービーではプリンセスモモが20キロ差でマルニゼウスの3着に敗れていたのに対し、7月7日の200万未満では、マルニゼウスと20キロ差のエリザベスライデンが勝っている。続く7月16日の安藤勝己賞(200万未満)でも同じく20キロの差があってエリザベスライデン6着に対し、マルニゼウスは10着。
つまりエリザベスライデンは、ニシキガールやプリンセスモモとは重量差がなくなったものの、それを克服して余りあるほど力をつけているというのが結論。
イレネー記念に牝馬の出走がなかったため、牡・牝の力関係の比較が難しいが、今回は牡・牝の20キロ差を考慮しても重量的に牝馬のほうが有利と見て、思い切って牝馬3頭を狙う。
牡馬では、定量のイレネー記念でカネサリュウと好勝負をしながら、今回は重量的に楽になったアローファイターとシベチャタイガーが上位。
馬券的には、牝馬3頭のボックスと、エリザベスライデンからアローファイターとシベチャタイガーへ流す。
エリザベスライデンがあまり人気にならないようであれば、カネサリュウ以外に総流しというのもアリかも。
◎エリザベスライデン
○プリンセスモモ
▲ニシキガール
△アローファイター
△シベチャタイガー
当日は、場外発売が行われる大井競馬場でイベントがあります。東京近郊の方はぜひいらしてください。