
黒川京介が一気に決着をつける
準決勝戦では20メートル前の2級車田中崇太を1周で捕えた黒川京介が、この決勝戦では同じく2級車の村田光希を俊敏な攻めで抜き去る。
篠原睦と人見剛志も早めに好位置を奪ってきそうだが、松尾彩が内枠を活用して先駆けするようだと激走するシーンを生めるかも。準決勝戦でパワーアップした長田稚也が、8周戦への距離延長を利して追い上げてくるか。
◎ 7 黒川京介
○ 2 人見剛志
△ 6 篠原睦
▲ 5 長田稚也
× 3 松尾彩
おすすめの買い目
7-2=653
穴なら
3=7-265
文/鈴木
黒川京介のカマシが炸裂する
青山周平は3月の川口G1『開設記念グランプリレース』と同様に雨の準決勝戦を乗り越えられず、そのグランプリに優出した黒川京介・佐藤励・大木光が今回もファイナリストに名を連ねた。良走路でおこなわれそうな今回の決勝戦は、予選中に計時した本走タイムが他者を大きく上回っている黒川と佐藤励が、レース序盤から積極的に番手を上げて進出しての一騎打ちを繰り広げるか。
8周戦の長丁場に強いのは松尾啓史。いかに雨巧者とはいえ準決勝戦で最後方8番手から先頭まで追い込んだ大木光もまた、乾いた走路でも果敢な走りを見せるだろう。
今節に乗り換えたエンジンをいきなり仕上げてきた加賀谷建明は、良走路の3日目に優秀なタイムを出しており、スタート争いや序盤の位置取り次第では上位争いに加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 6 松尾啓史
▲ 5 大木光
× 4 加賀谷建明
おすすめの買い目
8=7-654
穴なら
4ー8=765
文/鈴木
鈴木圭一郎に優勝の舞台が整った!
準決が重走路で行われた影響か、やや異色の顔ぶれとなったG1ゴールデンレースの優勝戦。となると、優勝戦が良走路での戦いになった場合、苦しい状況になる選手もいそう。
0ハン単騎に置かれた高塚は、ここ最近エンジンがずっと好調。スタートも早い方なので、10線勢に叩かれることは考えづらい。レース序盤は先頭を走り、ペースを上げたいところだ。10線のスタート争いは最内の斎藤正の先行か中枠から浜野淳が飛び出すか。大外から鈴木圭がカマシ気味に出ていくことも考えられる。
オート界のツートップ・青山周が準決で敗退したのは鈴木圭にとって大きな利点。スタートで10線から3~4番手には出ていけそうで、G1の優勝戦で8周回になるのも有利に働く。地元ファンの期待に応えて先頭までいきそうだ。相手は金子大。レース運びの巧さに加え、スタート力もアップしている。鈴木圭を張って出るようなら先手の攻めで優勝もある。篠原も同様に、外枠2車に先行して速攻を決めるようだとチャンス十分。今節の仕上がりはそこまでではないが、浜野淳がエンジン仕上げてくるようだと勝負強さを発揮できる。怖いのは佐藤大。記念初優出ではあるが、トップスタートから高塚を一発で交わすと金星もあり得る。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 金子大輔
△ 6 篠原睦
△ 5 浜野淳
▲ 3 佐藤大地
おすすめの買い目
8-3567-3567
穴なら 佐藤大の一発
3-5678
ヒーローになる時、それは今
自分以外7名全員がSGタイトルホルダー、キャリアも自分が最も浅い、そんな逆境を跳ね返してSGを獲れる可能性を持っている佐藤励は、今節ここまでの推移も「持っている」と感じさせる。準決勝戦11レースは道中の展開がもつれたが、影響軽微だった佐藤励は間隙を突いて先頭に立ち今節無敗の5連勝。黒川京介が昨秋の『日本選手権』でSG初制覇した際と成績もムードも似通っている。勝ち続けたことで勢いを持続できて、メンタルも高いレベルでフラットに保てる。心技体が三位一体で充実している今こそ壮挙を成し遂げる好機だ。
2枠ならスタートで好位置を取れる青山周平と、4枠からでもトップ旋回がありうる黒川京介、そのダッシュに乗って出られる鈴木圭一郎による番手争いとなろう。佐藤貴也は準決勝戦の7枠から好スタートを切ったが、ここまでメンバーが強力になると内枠勢の前へ出ることは至難の業に見える。今回まだ復帰2節目ながら長距離戦の展開づくりは長年の経験により身体に染み込んでいる中村雅人の方が、10周回をフル活用して追い上げてくるか。
◎ 1 佐藤励
○ 2 青山周平
△ 4 黒川京介
▲ 5 鈴木圭一郎
× 6 中村雅人
おすすめの買い目
1=2-456
穴なら
6=2-541
文/鈴木
鈴木圭一郎の反撃攻勢だ
初日・3日目とも本走タイムを青山周平にほんのわずかながら上回られた鈴木圭一郎が、4日目の準決勝戦は青山周よりはるかに速い時計をマークした。今期S1の座を自身から奪った青山周に対する逆襲の第一歩を今大会で刻んで、令和GCの連覇と今年の初優勝も合わせて成し遂げる。
狙って妙味があるのは森且行の存在。準決勝戦のレース後半、2番手へ上がったあと滑り気味に見えながらでも3番手の岩崎亮一より直線の伸びが強めに感じられたので、決勝戦は内寄り3枠から逃げる展開に持ち込むと、4~6号車あたりには抵抗可能とみる。
佐藤摩弥は準決勝戦で、鈴木圭一郎のコースが大きくなったとはいえ1度は差し返す動きを見せており、エンジンも乗り手も充実度が高い。
いまひとりのガールズ松尾彩も、準決勝戦では青山周平に抜かれたあと喰い下がったばかりでなく外に併走して捲れるかと感じさせるパワーを示したので、森の場合と同様に独走に入れれば一発を秘めている。
◎ 7 鈴木圭一郎
○ 8 青山周平
△ 3 森且行
▲ 5 佐藤摩弥
× 1 松尾彩
おすすめの買い目
7ー8=3514
穴なら
1=7-3458
文/鈴木