鈴木圭一郎がクレバーな走りで追い上げる!
10Mオープンの優勝戦になり、スタート争いがポイントになりそう。枠ナリ発進も考えられるが中枠から外枠にスタート巧者が多く乱れもある。
大外の鈴木圭一郎は内枠勢を全て包んで出るまでは厳しいが、何車か置いて出ることはありそう。準決は12Rでタイムが出やすい条件だったとはいえ、しっかりと一番時計をマークしていた。エンジン状態は万全で、スタート後に好位置を奪い、しっかりと前団を捌いていきそうだ。
相手になるのは伊藤信夫。3枠に置かれたのは大きな魅力で、トップスタートか2番手発進が望めそう。伊藤信は準決で2着だったがタイムは出ていた。早めに先頭を奪い、鈴木圭が道中で少しでも手間取るようならリードを生かして逃げ切りもある。
今節ここまでオール連対なのは鈴木圭と佐藤摩弥、それに佐藤貴也。佐藤摩は5枠ながらスタート力を生かして一気に先頭まで躍り出るケースも考えられる。そうなればインを抑えながらペースを上げる走りで優勝のチャンスも十分ある。上がりタイムはそこまで出ていない佐藤貴だが、やはりレース序盤で好位置を奪えば勝負強さを発揮してくる。一発あるなら上和田拓海。記念レースでの優勝はまだないが、それができるだけの実力は備わっている。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 3 伊藤信夫
△ 5 佐藤摩弥
△ 6 佐藤貴也
▲ 4 上和田拓海
おすすめの買い目
8=3-456
一発逆転予想
4-3568-3568
最後は決めるか青山周平
前団が綺麗な枠ナリに発進すると青山周平は1周バックストレートあたりで車群を割っていく作戦を敢行しにくくなるが、10線6車の先行力には差があり松本康と早川清太郎がトップスタート候補、そこへ丹村飛竜と永井大介が続いて、松尾啓史と長田稚也はやや遅れを取るか。そのようにバラけてくれれば青山周は間を縫って早めに番手を上げていける。2日目以降は勝ちきれていないが、決勝は8周回に延長されることも、追い込む立場にとってはプラス材料だ。
松本康はSGクラスに混じると格付けが見劣る点は否めず、松尾啓はレース序盤に好位置を取れるか疑問が残り、早川が先制攻撃を仕掛けるケースもありそうだ。暮れの川口デイレースで昨年の初優勝を挙げてから今回4日目までの9走すべて2着以内と安定感を取り戻し、決勝は枠も魅力的ゆえ気合が入りそう。
注意したいのは4日目の全選手で一番時計をマークした長田稚。SSトライアル時と比較してスタートの切れ味を取り戻しており、強豪相手にも引かないハートの強さで力走しよう。
◎ 8 青山周平
○ 4 早川清太郎
△ 6 長田稚也
△ 7 永井大介
▲ 3 松尾啓史
おすすめの買い目
8=4-673
穴なら《29期作戦》
4-5=678
佐藤励が先手必勝の構え~SSシリーズ優勝戦
スタートから伸びて行く佐藤励がハイペースで逃げる。
中村杏亮が今節の初日からスタート切れているが、道中で加賀谷建明が反撃してきそうだ。山田達也も出足が上向いており、序盤に付ける位置次第では上位争いに加われる。丹村飛竜は今節前半の勢いを取り戻せるかどうか。若井友和の動きは物足りなさが残る。
準決勝戦で平田雅崇を封じ込めた鈴木清が決勝戦でも同ハン勢の壁になるようだと、西翔子が上位に逃げ残る可能性も出てきそうだ。
11R
◎ 3 佐藤励
○ 7 中村杏亮
△ 5 加賀谷建明
△ 4 山田達也
▲ 6 丹村飛竜
おすすめの買い目
3-7=546
穴なら
1=3-7548
文/鈴木
史上3人目、最多タイの大会V5へ青山周平が逃げる~スーパースター王座決定戦
3日目に鈴木圭一郎との直接対決を制するなど無敗で決勝戦まで駒を進めて、枠番選択1番目で1枠を選び取った青山周平が、スタートからゴールまで10周回先頭を譲らぬ走りを披露しよう。
抽選順2番目で3枠を選んだ鈴木圭は、同じく3枠からスタート飛び出して1枠の青山周を破り優勝した昨年の王座決定戦を再現するイメージか。
おととしの王座決定戦で4枠からスタート先行して1枠の青山周と渡り合った黒川京介もまた、あの日のようにトップ旋回を決めたい。
日頃からラッキーカラーと自称する緑色に塗られた、今節3度目の6枠に入った佐藤貴也が虎視眈々とダッシュを狙っている。
中村雅人は大外8枠から鋭い出足を放った今節3日目のように発進したい。
12R
◎ 1 青山周平
○ 3 鈴木圭一郎
△ 2 黒川京介
△ 6 佐藤貴也
▲ 7 中村雅人
おすすめの買い目
1-3=267
穴なら
7ー1=326
文/鈴木
丹村飛竜が5連勝で完全V
日程の大半が雨に見舞われ、今期の地元ランキングトップであり前回覇者の松尾啓史や多くの遠征車が本来の実力を発揮できなかった今シリーズ。走路リニューアル後の3開催で抜群の安定感を示して今回に臨んだ丹村飛竜が4戦無敗で決勝戦に進み、完全Vへ王手をかけた。去年には自身初、史上12人目の10連勝を達成したように、勢いが付くと滅法強く、4名が勝ち上がった地元勢の代表として遠征勢を下す。
SG優勝からは少し遠ざかっているが2021年にはグレードレースを3度優勝、今年すでに昨年以上の優勝回数を挙げている高橋貢が、前節の地元G2も今節も熟達のレース運びを見せていて、大外枠からスタート先行は難しくともレース道中で内枠勢へ攻撃して、8周回のうちに番手を上げていこう。
33期の黒川京介や中村杏亮、34期の長田稚也や上和田拓海が躍進している昨今、35期のホープ佐藤励の存在にも注目したい。今年すでに7度の優出を果たし、優勝4回に準優勝3回。なんとオール2連対の安定度を誇る。この秋以降は1節ごとに捌く技術と展開を見極める目を磨けており、もし内枠勢に先行されたとしても攻め込んでいける。特に竹谷には、対戦して敗れた3日目12レースのリベンジもかかってくる。決勝8名で今節中に本走タイム3.34秒台をマークしたのは佐藤と丹村だけである。
昨年5月に走路改修から再開した飯塚ですぐに優勝した竹谷隆は、飯塚での優出が2021年は1度、2022年は6度(すべて改修後)と大幅に回数を増やしており、新たな走路の感触をいち早く掴むセンスがある。今節は3日目に本走タイム3.35秒をマークし、先述したように佐藤励を破った。雨巧者のイメージが強いが、良走路でもスピードを上げて逃げる展開が得意であり、10メートル線7車の最内枠から主導権を掴めば活躍する可能性は十分ある。
◎丹村飛竜
○高橋貢
△佐藤励
△竹谷隆
▲岡部聡
7=8-5、7=8-2、7=5-8