鈴木圭一郎が完全優勝を決めるか!
G2オートレースメモリアルの準決は4個全てが10メートルオープンで行われた影響か、有力選手の苦戦が目立った。それでも鈴木圭一郎と青山周平のオート界ツートップはしっかりと優出。準決からハンデが重くなった桝崎陽介や丹村司が頑張りを見せた。
スタート争いの想定がかなり難しい。単純なスタート力なら青山周や鈴木圭だが、10メートルオープンの外枠ではトップスタートとまでは行かないか。ただし、記念レースの優勝戦で8周回になるのはこの両者にとってプラス材料。スタート後にある程度の位置に付けることができれば、残りの周回で番手を上げて行ける。鈴木圭の内枠に入った青山周は絶対に負けたくはないだろう。スタートでも鈴木圭よりは先に出て、内枠勢の攻略にかかる。それでも今節の初日に鈴木圭が青山周を捌いたように、優勝戦でも鈴木圭が道中で捌くケースは大いにある。今節のこの両者の比較では鈴木圭を重視したい。
準決からハンデが重くなっている丹村司と桝崎陽だが、タイムはしっかり出ているので枠ナリにスタート出て行くとかなり粘れそう。3着候補に入れたい。他では浅田も動きは軽快で車券絡みがありそう。地元山陽勢の岡部、岩崎、浜野もスタート次第では好勝負できる。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 青山周平
△ 1 丹村司
△ 2 桝崎陽介
▲ 3 浅田真吾
おすすめの買い目
8=7-123
穴なら 外枠勢が競り合った場合は桝崎陽や浅田にもチャンスある
2-1378、3-1278
スピード上がってきた青山周平
黒川京介が地元開催でSG初制覇を狙えそうなムードが高まっているが、黒川や長田稚也を抑えて5日目の最高タイムをマークした青山周平が、総合力の高さで決戦を制するか。黒川がスタート先行してペースを掴んでしまえば準決勝戦のように独走するシーンも十分あろう。
鈴木宏和は今節の本走タイムが見劣るものの2日目には青山周平の追撃を封じており、日本一とも称されるダッシュ力でトップ旋回すると後続が渋滞を起こしそう。もしそうなれば捌く技術の卓越している中村雅人や池田政和が番手を上げられよう。
◎ 2 青山周平
○ 1 黒川京介
△ 8 池田政和
▲ 3 鈴木宏和
穴 5 中村雅人
おすすめの買い目
2=1-835
穴なら 大混戦になると中村雅人や池田政和の捌きが生きてくる
5=2-8134
スタート位置
第1コーナー進入予想
準決の捌き見事だった有吉辰也
準決勝戦のレース内容から浜野淳と大木光は機力の上積みがないと厳しい情勢で、高橋貢も久門徹より伸びが見劣った印象。篠原睦はスタートは素晴らしいが後半の周回に威力が下がる。よって追い込み力に優れた選手が捌きを発揮して上位争いするとみる。
有吉辰也が華麗な捌きで攻め上がる。荒尾聡は準決勝戦で競走戒告の判定を受けている点が気がかりながらスタートは切れているので、早めに抜け出せるようなら他者の追撃を引き離す場面があるかも。中村雅人は発走直後の位置取りは5~6番手になるか。決定力の高さは有吉に優るとも劣らない。
優出8名で最も若手の長田稚也が逆転の可能性を秘める。4日目の本走タイムは2位以下と僅差ながら全選手の中で1番時計。2連覇をめざした8月の飯塚ナイター『G1ダイヤモンドレース』決勝では小林瑞季と激闘の末に準優勝。荒尾・有吉・中村雅には先着を果たした。ここでも優勝争いに加われる地力がある。
雨走路になっても経験と実績が豊富な有吉・荒尾・中村雅が上位評価となるが、今節2日目に強い走りを示した大木も果敢なイン差しで自身2度目のグレード獲得へ活発に動きそうだ。
◎ 2 有吉辰也
○ 4 荒尾聡
△ 3 長田稚也
▲ 1 中村雅人
穴 5 篠原睦
おすすめの買い目
2-4=315
穴なら 抜かせないコース取りで走るのが上手い篠原が先頭に立つと後続勢をブロック
5=2-3148
スタート位置
第1コーナー進入予想
黒川京介が今シリーズ無敗で駆け抜ける
ただひとり全勝で優出した黒川京介のエンジンパワーが他者を大きくリードしている。発走直後の伸びだけでなく、そこからレース序盤の攻めも早くて切れ味が高い。今年2月の前回大会に続く連覇を達成しよう。
準決勝戦の佐藤励は、中盤周回までの出入りの激しい展開でタイヤを消耗した森本優佑をワンチャンスで仕留めて、走りに余力を感じられた。
鈴木宏和は捌きの安定感は増しているが、猛烈ダッシュが以前と比較すると少なくなっている印象があり、丸山智史や佐藤摩弥が準決勝戦で鋭い飛び出しを決めたことと考え合わせると、鈴木宏は4~5番手発進から追い上げる展開になるか。
森本優佑も準決勝戦のようにレース序盤で良いポジションを取れれば、長い距離を突っ込める鋭利な差しを武器に上位争いへ加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 4 森本優佑
▲ 5 鈴木宏和
× 2 丸山智史
おすすめの買い目
8-7=452
穴なら 地元所属として独り勝ち上がった丸山智史が最内枠から先頭を奪って逃げ込む
2=8-576
気迫あふれる鈴木圭一郎
準決勝戦11レースの序盤、早川清太郎に内から接触された鈴木圭一郎はビクともせず、態勢を保ったまま永井大介や有吉辰也を捌いて今節無敗を守った。このアイアンハートを携えて決勝戦に臨む。
今年の山陽は今回までに5節に出走して、3月のプレミアムカップ前回大会を含むグレードレース3開催と一般開催に4連続優勝。今節を含めてデイレース27走における2連対パーフェクト。決勝戦の枠番選択では、青山周が1枠を選んだ次に4枠をチョイス、これは選択順3番目の黒川京介と4番目の鈴木宏和が2・3号車に入ると読んでのもので、両者が青山周を包んで飛び出し、そこに自身が乗ってスタート出る形をイメージしたのだろう。
青山周平は4日目のレース後に自身でも言ったとおり、準決勝戦の勝利は『他力』の印象をぬぐえず、前述の通り鈴木宏にスタート伸びられると序盤の展開が難しくなる恐れもある。
準決勝戦の本走タイムがズバ抜けて速かった黒川京介がトップスタートを行くと、8周回そのまま逃げ切るケースもありそう。
◎ 4 鈴木圭一郎
○ 1 青山周平
△ 2 黒川京介
▲ 3 鈴木宏和
× 6 中村雅人
おすすめの買い目
4ー1=236
穴なら 準決勝戦でいったん青山周を捌いた中村雅は長距離戦を得意とする
6=1-423
文/鈴木