
早川清太郎VS木村武之の様相!
伊勢崎オートは昼間開催に移行してから早くも2節目。前回は鈴木圭一郎と早川清太郎が初日からスーパーハンデで走っていた。両者とも優勝戦までは進んだが、軽ハン勢の速いペースに苦労していた。今回も早川は参戦するが、果たしてハンデの変動はあるのかどうか。
その早川は前走の優勝戦は6着だった。序盤の展開も厳しかったが、道中もなかなか追い込めないでいた。ただし、試走タイムはしっかりと出ていたし、その前の節では優勝もしている。大きな流れで見ればエンジンは上位の部類。今回出場する選手の中でランク最上位なので、優勝の可能性はぐっと広がる。地元でもう一人のS級は三浦康平。最近の調子は日替わりといった所だが、白星を挙げるレースもあるので、その状態を持続できればいい。
外来S級で最も脅威なのは木村武之。前走の川口で優勝していたし、4節前の地元でも優勝していた。10月に入ってからは21走しているが、全てのレースで車券に絡めている。エンジン状態は高位で安定。川口に続いての連続優勝も十分あり得る。同じ川口優勝戦に乗っていたのは岩崎亮一。一時期は軽いスランプに入っていたが、近況は完全に脱出できている。スタートや重走路、スピード、捌きとあらゆる面で劣勢なモノはない。エンジンが上向いてきた今は安心して車券を狙える。
他に有力なのは岩科鮮太。前走の山陽では初日から連勝を決め優出。そこでは3着入線を果たしていた。スタートは不安定な面あるが、道中は鋭いイン突っ込みで番手を上げていける。同じ地区の鈴木宏和もまずまず。前走の山陽GIIではシリーズ中に1着が2回あった。スタート力は全国屈指で、後は捌きが身に付いてくると成績が安定するだろう。
前回の伊勢崎で優勝したのは横田翔紀。その時はハンデが軽かったが、今回は最重ハンの10M前からの競走になりそう。優勝戦では上がり371をマークしていたように、独走力は申し分ない。追い込むレースが増えてきた時が今後の課題。その優勝戦には内山高秀、栗原俊介、吉田恵輔、野本佳章も乗っていた。内山は今、A級にランクされているが、長らくS級で競走をしていた選手。ハンデ位置的に恩恵が受けられる今は絶好の狙い。吉田恵はまだ優勝の経験がないが、その機運は高まりつつある。野本はスタート力に磨きがかかってきたし、道中の捌きも良くなっている。栗原俊はスピードがウリ。早めに一人で走れる展開になれば大物食いも十分ある。
※12月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 A-10(26期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-168(34期)〕
中村雅人がパワーある走りでシリーズを盛り上げる!
昼間は飯塚でGI競争が行われているが、夜は川口でナイトレースが始まる。昼間に車券をゲットできた人は更に上乗せのチャンス、そうでない人にはリベンジの機会が訪れる。
今回出場するS級は2人の予定。中村雅人は前走の地元では準決4着で優出を逃した。ここ3節は優勝戦に進出できていないが、エンジン自体はそこまで悪いわけではない。ある程度の上位着でまとめられているし、試走タイムもしっかりと出ている。今回出場するメンバーの中では実力断トツ。優勝候補筆頭に挙げられる。
もう一人のS級は谷津圭治。近況はエンジン状態が優れず、車券に絡めないケースが多い。エンジンの底上げは絶対条件だが、捌きの方はS級に相応しい技術を持っている。相手が軽い今回は、好成績を収めてリズムの軌道修正を図りたい。
前回の川口開催で優出していたのは加賀谷建明と谷島俊行。加賀谷はそこで3着。予選準決は1着2本を含む、オール車券に絡めていた。冬場でスピードが出る条件はお手の物。連続での優出も十分あるだろう。谷島は優勝戦8着。しかし、予選準決では1着が2回あった。好エンジンが揃ったレースでなければ、粘り強い走りで残れる状態。
他に注目なのは黒岩明、山田徹、影山伸など。黒岩は前走の準決こそ8着だったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。好ダッシュからの早仕掛けが得意。エンジン状態は良好。山田徹も前走の準決は7着だったが、それ以外はオール連対。スタートを含めて序盤の展開作りに注文は付くが、道中はスピードに乗った走りができている。影山は前走が今回と同じナイトレース。ここでは準決3着以外はオール連対。試走タイムが出ていたように、夜の時間帯にエンジンが合っている。
外来A級では、松山茂靖が爆発力ある走りで上位進出を図ってくる。2節前には伊勢崎で優出しており、調子としては上昇気配。鈴木章夫は10月9日以来、白星からは遠ざかっているが、いつでも自身が持つ最年長勝利記録を塗り替えられる可能性がある。
B級では中村晋典が楽しみな存在。4節前に飯塚で優出し3着。その後も上位着が続いている。今期はB級にランクされているが、実力的にはA級となんらそん色ない。B級としてのハンデ位置の恩恵を受けられている今は絶好の狙い目。他では速攻力ある佐々木敏夫、独走に入れる展開なら見せ場を作れる松永幸二、復調気配がある島田健一などにも注目。
※11月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-26(27期)〕
黒岩 明〔川口 A-28(26期)〕
影山 伸〔川口 A-36(22期)〕
谷島 俊行〔川口 A-153(25期)〕
山田 徹〔川口 A-185(24期)〕
中村 晋典〔浜松 B-3(24期)〕
GI開設記念レース開幕!
飯塚のGI開設記念レースは今年2度目。通常は1月~3月に開催されることが多いが、今年は12月にも行われる。前回優勝したのは伊勢崎の高橋貢。近年は外来勢の優勝が続いているが、今回は地元勢が奮起するか。タイトル流出を防ぎたい。
地元エースは荒尾聡。近況のエンジン推移は良い部類。前走の地元では優出し7着。その前のSGでは優出3着。優勝戦ではチャンスありそうな気配を見せていた。今回の大会は2013年と2005年に制している。前回は8年ぶり2度目の優勝だったが、今回も8年ぶりに制すか。その地盤は十分整っている。
他に地元で期待したいのは有吉辰也、岩見貴史など。有吉は現在4節連続で優出中。その中には2度の準優勝と、SGでの優出も含まれている。全盛期にだいぶ感じが近づいてきた。この大会は過去に3度制した事のある相性のいいタイトル。今回優勝して完全復活宣言といきたい。岩見はここ数節、エンジンが高い位置で保たれている。SGやGIIでも見せ場を作っており、スタート一気からの速攻で今回もシリーズを沸かせるか。
外来勢で最も注目なのは青山周平。前走の山陽GIIでは優出3着、その前のSGでは準優勝とエンジンは全く問題ない。このタイトルは過去にも制した事のある大会。地元勢にとっては最も脅威の存在となるだろう。前回覇者の高橋貢は近況イマイチ。ただし、大きな大会になるとエンジンをしっかりと底上げしてくる印象が強い。試走タイムが周りと同じくらい出るようなら、前回に続いて連続優勝もあり得るだろう。
川口からは永井大介と若井友和が有力。永井は本来のパワーが出ていない近況だが、冬場で高速バトルになるようなら調子を取り戻してくるかも。安定感で言えば若井の方がある。エンジンは常に戦える状態になっているし、前走の地元では初日から3連勝を決め、優勝戦でも2着の準優勝だった。
浜松勢は金子大輔と伊藤信夫が強力。金子は前々走のSGで優出し4着。その後の山陽GIIでもまずまずだった。この大会は2018年に制しているので相性としては悪くない。伊藤信はエンジンの仕上がりが良い。試走タイムがしっかりと出ているので、スピード戦になりそうな今回でも十分対応できるだろう。A級ではあるが和田健吾が絶好調。前々走の飯塚昼間開催では完全優勝。その後、ハンデが10M重くなった飯塚ミッドナイトでも優勝。見事に連続優勝を達成した。今回もハンデの変動は気がかりだが、連続優勝の勢いは軽視できない。
山陽勢は松尾啓史、佐々木啓、丹村飛竜などが楽しみ。松尾啓の前走は川口で、初日から3連勝を決め優出。そこでは準優勝だったが、レース終盤では優勝した木村武之を追い詰める動きがあった。同じ優勝戦には佐々木啓も乗っていた。結果は7着だったが、最近は下がり気味だった調子を軌道修正できた印象。丹村飛の前走は地元GII。その優勝戦では鈴木圭一郎に負けはしたが、地元の意地を見せて準優勝だった。勢いはあるので今回も注目を浴びるかも。
※11月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
永井 大介〔川口 S-15(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
伊勢崎オートは昼間開催に移行!
前回まではナイターでのレースが行われていた伊勢崎オートだが、今回からは昼間のレースになる。それでも最近では走路温度がだいぶ下がっているので、スピードある競走が展開されそう。今回の目玉選手は浜松の鈴木圭一郎。果たして地元勢は抵抗できるのか。
その鈴木圭は好調そのもの。前走の山陽GII若獅子杯争奪戦では見事に優勝を決めてきた。シリーズ中は準決だけ2着だったが、それ以外は全て1着。その準決もスタート後に被害があってのもの。それがなければ完全優勝も十分できそうな動きだった。更にその前の地元SGでも優勝。エンジンも乗り手も最高潮。今回もよほどの事がない限りは優出、そして優勝まで決めそうだ。
その鈴木圭に対抗する一番手は伊勢崎の早川清太郎。前回の地元は私病で急きょ欠場となったが、その前の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を達成した。その前は浜松のSGで優出し5着。今回は地元での競走で、鈴木圭の快進撃を阻止するべく、完全な状態で戦いを挑む。
他に地元S級は三浦康平、西原智昭、谷津圭治、新井恵匠など。三浦は、前走では不安定な走路で力を出し切れず優出を逃した。ただし、良走路の最終日はある程度走れていたので、早川と共に外来勢を迎え撃つ強力な存在になりそう。西原は前々走の地元で準優勝。その後もまずまず走れていた。谷津と新井恵はエンジンひと息。整備で上積みを図りたい。
前回の伊勢崎で優勝したのは鈴木清市。約13年ぶりの優勝だった。そのレースでは10M前に4車並んだ楽ではない展開だったが、執念の走りで先頭まで車を押し上げていた。前走だけでなく、鈴木清市は近況の成績が良好。車券に絡むケースが多くなっており、今回も十分活躍できそう。そこで準優勝だったのは桜井晴光。アウト一本の走りでレース道中は苦しんでいたが、スピードは十分で、冬場の気象条件にもよく折り合っていた。同じく前走で優出した生方将人、鈴木将光などもエンジンは良さそうだった。
外来S級は鈴木圭の他に藤波直也と笠木美孝。藤波は前走の山陽GIIでは思うような結果が出せなかった。ただし、その前の地元SGでは何度も車券に絡めていたので、その時の動きが戻れば今回も楽しみ。笠木の前走は今回と同じ伊勢崎。初日に白星を挙げていたし、同じレース場で連続参戦のアドバンテージはありそう。
※11月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-46(30期)〕
藤波 直也〔浜松 S-42(31期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-43(22期)〕
若獅子杯争奪戦で活躍した選手に注目!
今回の山陽オートは3日間のミッドナイトレース。前回のGII若獅子杯争奪戦からあまり間隔が空いていないが、今回出場する選手は若獅子杯争奪戦に出ていた選手がほとんど。レースの時間帯は変わるが、その時の動きは参考になる。
出場する地元S級は藤岡一樹のみの予定。前走では準決が不安定走路だったのもあるが、4着で優勝戦には進めなかった。しかし、最終日は良走路で白星。タイムもそこそこ出ていたので、エンジン的にはまずまずといったところか。今回は地元S級としての意地を見せたい。
他にS級は佐藤摩弥、上和田拓海、高橋義弘、岩科鮮太など。佐藤摩は長らく苦しんでいる。今年は4月に地元のSGで優出するなどしていたが、そこからは緩やかに下降線。春を過ぎて夏に入るあたりから、全く結果が付いてこなくなった。試走タイムは元々出る方ではないが、レースでも車の進み方が鈍くなってしまった。どこかでこの悪い流れを断ち切りたい。
上和田は前走の若獅子杯争奪戦で優出。その優勝戦では1回、先頭に立つなど見せ場は作ったが、最終的には4着入線。それでも記念の優勝戦まで進めているのだから、大きな流れで言えば悪くはない。ここら辺で成長の壁を突き破りそう。高橋義はピリッとしない近況。元来はスピードタイプで、冬場はよく活躍していたので、今回のミッドナイトで調子を取り戻すか。岩科は若獅子杯争奪戦の最終日に白星。今回へ向けて多少の弾みはついた。
A級では佐藤裕二が前走の地元ナイトレースで優勝。これが約一年ぶりの優勝となった。走るレース場は変わるが、同じ夜の時間帯で消音マフラーなので、乗り手のリズムは持続するかも。同期同地区の山田真弘も近況は悪くない。3節前の地元で優勝すると、その後の2節も上位着でまとめられている。本田仁恵は若獅子杯争奪戦で存在感を示していた。白星こそなかったが、5走して全て車券に貢献できていた。
地元A級では緒方浩一が若獅子杯争奪戦で優出。そこでは6着だったが、記念優出後なので良いリズムで今回に乗り込める。青木隆浩も若獅子杯争奪戦で優出。結果は末着だったが、記念レースで2度目の優出は本人の自信につながるはず。人見剛志は前走の川口ではまずまずだった。捌きの方はしっかりしているので、エンジンさえ並より少しでも上なら番手を上げていける。
※11月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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藤岡一樹〔山陽 S-33(29期)〕
佐藤摩弥〔川口 S-21(31期)〕
上和田拓海〔川口 S-31(34期)〕
高橋義弘〔川口 S-47(29期)〕
岩科鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
緒方浩一〔山陽 A-30(30期)〕
人見剛志〔山陽 A-41(28期)〕
佐藤裕二〔川口 A-14(24期)〕