SG全日本選抜Vの青山周平が凱旋!
この10月から全国ランクが一新。1位は変わらず青山周平で、4期連続で全国1位となった。その青山は前走のSG全日本選抜で優勝。今回も青山を中心にしたシリーズが展開されるのか。
SG優勝戦の青山は明らかにエンジン的には劣勢だった。後続からプレッシャーをかける永井大介や荒尾聡の方が余裕はありそうだった。それでも勝ち切ってみせたのは青山の技量のなせる業。その時のエンジン状態に応じた走りを選択できる。また、その能力がある。今回は後方から追うレースがメインになるが、全国ランク1位として強烈な存在感を示してくれるだろう。
伊勢崎で2位に返り咲いたのは高橋貢。全国ランクは4位となった。高橋は前走のSGではイマイチだった。大会3日目には早々と一般戦回り。その後は上位着になるレースもあったが、本来の走りには遠かった。今回は地元走路に戻っての競争なので、しっかりといつもの高橋貢の動きを取り戻すだろう。今期から伊勢崎で3位になったのは早川清太郎。前走のSGでは初日の選抜予選で勝利するなど気配は良かったが、肝心の準決は3着で優出はならなかった。ただ、シリーズを通してみてもエンジン的には上位の動きがあったので、その辺は心配ない。
今期からS級復帰は三浦康平、西原智昭の28期コンビ。どちらも前走のSGでは、シリーズ中に1勝を挙げるなど、エンジンの気配は悪くなさそうだった。今回は大幅にメンバーが軽化されるので、いつもの軽快な走りに期待したい。他に地元S級は岩田行雄、谷津圭治、新井恵匠など。3者とも前走のSGでは1回以上白星を挙げているので、決して悪い部類ではないだろう。吉原恭佑はSGで白星がなかったが、エンジンは大崩れしている印象はなかった。
外来勢は川口のみ。そのトップは若井友和。前走のSGでは準決3着で優勝戦までは進めなかったが、シリーズ中は2勝を含む、安定した成績を残していた。エンジンを常に戦える状態にまで保っておく能力は秀逸。道中の攻めも的確で、チャンスがありそうなら迷わずインに突っ込んでいけている。
他に川口からは山田達也と上和田拓海がS級として参戦。山田達はSGで思うような着を取れなかった。オープン戦のような番組構成だと序盤の位置取りの甘さがレース結果に出やすい。ただ、通常のハンデ戦ならしっかりと追い込む事ができるので、SGでの成績はあまり気にしなくていいかも。上和田は今期から初のS級。同期を引っ張る存在として、レースで活躍を見せたい。
※9月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
山田 達也〔川口 S-17(28期)〕
上和田 拓海〔川口 S-31(34期)〕
30期以降の若手が活躍しそうなシリーズ!
前回の山陽オートは初のナイター開催で、地元の松生信二が自身初優勝を決めて幕を閉じた。今回はミッドナイトの時間に移行してシリーズが行われる。先述の松生は今回も参戦。地元での連続優勝は叶うのか。
その松生は地元での優勝後に伊勢崎遠征に行っていた。ここでは思うような結果を残せなかったが、今回は再び地元での競走。前回のナイターレースとは時間帯が多少異なるが、夜の時間のレースである事には変わりがなく、セッティングの面では多少アドバンテージがあるか。初日から快走を見せたい。
松生が優勝したレースには矢野正剛、五所淳、田方秀和も乗っていた。田方は初日から2着2本並べて優出し、そこでは7着の結果だった。地元での連続参戦になるので、前回の流れを続かせたいところ。矢野と五所は前回の優出後に伊勢崎に行っていた。そこで矢野は白星がなかったが、そこまで悪い動きではなかった。五所は2日目に1本決めるなど、エンジン的にはまずまずといった状態が続いている。
その伊勢崎開催で優出していたのが青木隆浩。初日から連勝を決め優勝戦進出を果たしていた。0Mオープンとなった優勝戦は4枠に入ったが、スタートでダッシュが付かず6番手発進。そこから車の進みは良くなく、他車のアクシデントがあっての4着。それでも優出しているので流れとしてはいい部類。
外来勢は君和田裕二が山陽連続参戦。前回は初日1着の後、準決3着。最終日も3着で、全て車券には貢献できていた。連続参戦の強みを生かしたい。同じ川口からは平川博康や高石光将などスピードある選手が来場。飯塚からは藤川幸宏、田中正樹などが楽しみ。藤川は好スタートからの速攻に期待できるし、田中正は堅実な追い込みで上位着に食い込んでくる。水崎正二も状態は悪くない。前走の山陽はイマイチだったが、その前の地元では優出している。
B級では山本翔、古城龍之介などに注目。山本翔は1級車に乗り換わってから大きな成長を見せている。これまで優出は2回あり、どちらも準優勝。そろそろ初優勝を迎えてもおかしくない。古城も1級車になってから成績が著しく上昇している。ほとんどのレースで車券に絡めているし、前々走では準優勝も決めている。山本翔より先に優勝を決めるシーンも十分ありそうだ。
※9月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松生 信二〔山陽 A-107(30期)〕
五所 淳〔山陽 A-111(23期)〕
田方 秀和〔山陽 A-158(22期)〕
青木 隆浩〔山陽 A-193(33期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-205(31期)〕
君和田 裕二〔川口 A-191(30期)〕
山本 翔〔山陽 B-62(34期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-101(34期)〕
花田一輝に勢いがある!
直前にSGが行われている関係で今回はS級とA級上位は不在。A級中堅以下とB級による争いになる。中には好調な選手が散見され、シリーズをリードしていくかも。
今回出場する中で最もランクが高いのは地元の平塚雅樹。近況のエンジン状態はひと息といった所だが、今年は8月に地元で優勝している。その時のような仕上がりになれば、今回の出場メンバー的にも十分戦えるだろう。スタートの切れは良く、短ハンデ戦になる方が実力を発揮しやすい。
近況のリズムが最も良いのは花田一輝。前走となる伊勢崎ナイターで優勝してきた。これが自身3度目の優勝。優勝戦は他の車がアクシデントあり、展開的に恵まれた感はあるが、試走はしっかりと一番時計をマークしていた。エンジンの仕上がりは良く、地元走路にもマッチすれば連続優勝の可能性が高まる。同じく若手で元気なのは辰巳裕樹。前走の地元では優出できなかったが、ある程度の着でまとめられており、持ち味の思い切った走りができる状態。遠藤誠も状態はまずまず。前走の地元4日間開催ではシリーズ中に2勝を挙げていた。鋭いスタートからの速攻に期待できる。
外来A級では山田真弘に注目。SG3Vの実績を誇る山田真は、近況のエンジン状態が良い。前走の飯塚ミッドナイトは、中止となった準決以外は2走して共に2着。その2節前の地元ではGIで優出もしていた。全盛期ほどではないが、だいぶ軽快な走りが戻ってきている。飯塚勢では阿部仁志が好調。7月以降は優出するケースが増えており、悲願となる自身初優勝の日も近いか。青山文敏もエンジン状態は良い。ここ2節は全て車券に絡めているし、その前の節では優出もしていた。スタートの切れは変わらず良い。同じくベテランで元気なのは花元初美。前々走では優勝戦まで進み3着入線。渋太い走りで見せ場を作っている。
地元B級では馬場雄二が前走の地元で優出。ハンデ差を生かしての粘りが光っている。深谷俊太は前々走で準優勝。そろそろ初優勝を決めても、なんらおかしくない成長っぷり。鈴木辰己と鈴木章夫のベテラン両鈴木も元気一杯。鈴木辰は前走で4走中、3回の連対。鈴木章は最終日に白星を挙げ、自身が持つ公営競技最年長勝利記録を更新し続けている。
外来B級では、西崎洋一郎が前走の地元で優出し5着。予選準決は共に1着だった。信沢綾乃、川口裕司の34期勢も着実に力を付けている。
※9月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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平塚 雅樹〔浜松 A-19(31期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-60(25期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-61(31期)〕
花田 一輝〔浜松 A-134(33期)〕
山田 真弘〔川口 A-162(24期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-82(29期)〕
馬場 雄二〔浜松 B-25(21期)〕
深谷 俊太〔浜松 B-32(34期)〕
地元の荒尾聡が獅子奮迅の働きを!
今年はSG全日本選抜が2度開催される。前回は2月に浜松で行われ、飯塚の荒尾聡が同タイトル初制覇で幕を閉じた。今回は飯塚オートで行われ、荒尾にとっては地元開催。連続優勝への期待がかかる。
その荒尾は近況まずまず。前走の浜松は優出こそ逃したが、その前の伊勢崎GIではしっかりと優出。更にその前の山陽では3日間シリーズで全て1着の完全優勝を決めている。地元での競争は二ヶ月ぶりになるが、どのレース場で走ってもエンジンはしっかりと仕上げてくる。全日本選抜連覇へ、初日から気合全開で臨んでくるだろう。
地元飯塚勢は篠原睦、浦田信輔、岩見貴史などが有力。篠原は直近のSGオートレースグランプリで自身初めてのSGタイトルを手にした。その後はエンジン状態もう一つの状況が続いているが、SG連続優勝へ向け、今回はエンジンを上積みさせてくるだろう。浦田は以前ほどの迫力は薄れているが、近況は重走路もこなすようになっている。岩見はここ数節、上位着でまとめられており、エンジンは中堅上位を保てている。
全国ランク1位の青山周平は、前走の地元GIで準優勝。初日も2着だったが、その後は3連勝。シリーズを通してオール連対の安定感を見せていた。3節前の地元SGでは優出を逃してしまったが、今回はキッチリとファイナルまで駒を進めてくるか。
伊勢崎勢で最も勢いがあるのは早川清太郎。青山が準優勝になったGIで見事に優勝。初日の重走路は3着だったが、そこからはピンラッシュ。地元走路で特に強い印象を再認識させられた。ただし、近況は遠征先でも折り合うようになっているので、自身初のSG制覇も夢ではない。高橋貢は地元GIで優出できなかったが、エンジン自体は十分戦える機力を有している。そのGIでは岩田行雄が優出。まだまだ血気盛んな走りを見せている。
全国ランク2位の鈴木圭一郎も状態は良い。前走の地元は優出4着だったが、初日からスーパーハンデを背負っての競争。優勝戦までは全て1着で通過していた。更にその前は3節連続で優勝。その中には川口GIも含まれている。今回の全日本選抜はこれまでに4度制している。SGは通算9Vなので、この大会との相性の良さは抜群だ。
浜松勢は金子大輔が前走の地元一般開催で優勝。4日間のシリーズでオール連対の内容だった。今回のSGは2015年に制しており、6年ぶりの優勝を目指す。その同期の佐藤貴也も好調。前走の地元はまずまずといった結果だったが、その前の伊勢崎GIでは優出し3着。鋭い仕掛けが決まっている。その伊勢崎GIでは木村武之も優出していた。前走の地元でもシリーズ中2勝を挙げており、エンジン状態はそこそこ良い。伊藤信夫、渡辺篤などもエンジンは高い位置にあり、条件さえ整えば好走を見せられる。
川口勢は中村雅人がランク最上位。前走の伊勢崎GIでは優勝戦まで進み4着。悪い状態ではないが、本来の実力を考えると、もう少しエンジンに上積みが欲しい現状か。永井大介は前走の伊勢崎GIでは準決3着。優出を逃したが、最終日は白星で締めており、エンジン状態はそこまで悪くない。その同期の若井友和は現在連続優出中。若井らしく、エンジンをある程度の位置で保てている。若井と同じく連続優出中なのは佐藤裕二。一時期は調子が上がらないでいたが、ここに来て上昇カーブを描いている。若手で元気があるのは小林瑞季。最近では大舞台でも活躍が目立っている。
山陽勢は佐々木啓が長らくトップに君臨している。安定感が代名詞の佐々木だが、近況はエンジン状態が良くない。どこかで巻き返しの機運を掴みたい。実力者としては松尾啓史、丸山智史、丹村飛竜などいるが、エンジン状態は並か、並より少しいい程度。SGでの競争となるともっと上向かせておきたい。
※9月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾聡〔飯塚 S-7(27期)〕
青山周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
金子大輔〔浜松 S-11(29期)〕
中村雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井大介〔川口 S-8(25期)〕
高橋貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
佐々木啓〔山陽 S-9(23期)〕
主力不在で大混戦のシリーズ!
直後に飯塚でSG全日本選抜オートレースが控えている関係で、今節はS級とA級上位の選手は不在。A級中堅以下の争いになるが、ズバ抜けて好調な選手は見当たらず、誰にでも同じように優勝のチャンスが巡ってくる。そんな混沌としたシリーズを制するのは...。
まずは地元伊勢崎勢だが、前走がGIムーンライトチャンピオンカップだった選手がほとんど。今回出場する中で、そこで優出した選手はいないが、健闘していた選手はちらほら。栗原俊介は初日から好気配を見せていた。準決ではハンデが重化し、苦しいレースになったが、今回出場する中ではスピードがある方だ。後方から追うレースでも車群を捲っていける。
高橋義徳は初日から連勝発進。やはり準決ではハンデが重くなり8着になったが、それ以外は全て車券に絡めていた。7月14日には地元伊勢崎の重走路で自身3度目の優勝を決めており、近況はエンジンが高い位置で推移している。戸塚尚起はシリーズ前半イマイチだったが、3日目からは3連勝を決めていた。調子は上向きだ。鈴木清市は初日5着だったが、その後の4走は全て車券に絡む活躍。持ち味の渋太い走りでレースを盛り上げていた。
外来では山陽勢に好調な選手がやや多い。前走の山陽で自身初優勝を決めたのは松生信二。近況はエンジン状態が良く、スタートも切れている。優勝戦は試走から気配が良く、レースもしっかりと走れていた。この優勝を機に、ますます活躍が見られるかも。その優勝戦で3着だったのは矢野正剛。矢野は成績が安定しない傾向あるが、この良い流れをなんとか持続させたい。ハンデ的にも今は魅力大。さらに、その優勝戦で6着だったのは五所淳。3節前も優出しており、リズムとしては悪くない。
飯塚勢は、内山雄介が2節前のミッドナイトで優勝。その後の山陽はイマイチだったが、地元の動きを出せれば今節も楽しみ。田中正樹はエンジン状態が並ながら、レースは堅実な走りで大崩れはしていない。
川口勢は佐藤正人が前走の地元で優出。レース後半は動き鈍くなるケースが多いが、ハンデ位置を生かして序盤で好位置を取れれば粘りを発揮できる。柴山信行は、前走の地元GIでは4回車券に絡めている。浜松勢は鈴木健吾がランク最上位。現在はエンジン状態が並だが、少しでも上向けばスピードある走りを展開できる。
※9月17日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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栗原 俊介〔伊勢崎 A-104(31期)〕
高橋 義徳〔伊勢崎 A-135(28期)〕
松生 信二〔山陽 A-107(30期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-205(31期)〕
五所 淳〔山陽 A-111(23期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-100(30期)〕
鈴木 健吾〔浜松 A-67(28期)〕
佐藤 正人〔川口 A-151(22期)〕