有吉辰也がシリーズを引っ張る!
飯塚オートでナイター開催が始まる。今回はS級選手が7名参加予定。メインの選手層はB級で、出場する半数以上はB級という変則的な開催。特注なのは35期の中でもデビュー戦を迎える選手が3名いる事。大ハンデ戦が多くなり、レース展開にも影響を与えそう。
地元S級は4名の予定。その中でランクトップは有吉辰也。前走のGIでは準決7着で優勝戦には進めなかった。シリーズ中も白星がなく、有吉にしては物足りない結果になった。しかし、2着は3回あり、エンジンが大きく変調しているわけではない。最終日も好スタートからそれなりの走りはできていた。今回はランクトップとして力強い走りを見せてくれるだろう。
他に地元S級は滝下隼平、重富大輔、田中茂。滝下は前走のGIでは準決にも進めなかったが、後半はエンジンを上向かせ、最終日は白星で締めた。今期はS級24位で、ハンデ位置が楽ではない。それでもそれを克服するだけのスピードは備えているので、パワーある走りで後方から追ってくる。重富は予選中は着をまとめられたが、シリーズ後半は失速。レース序盤で好展開を作れず苦しんでいたが、今回はハンデ戦がメインになるので、車速に乗った走りで上位進出できる。田中茂はスタートでの爆発力こそないが、レース道中は的確に追い込んで行けていた。
外来S級は浜松から3者。金子大輔は、前走の飯塚GIではある程度の走りができていたが、最終日は突っ込みで操作を誤り反則妨害。エンジン面はそこまで悪くなさそうだったが、乗り手の精神面への影響はどうか。伊藤信夫は予選中は結果を出せなかったものの、残りの2走はともに1着。リズムの軌道修正はできていた。青島正樹はエンジンもう一つといった所だが、大崩れはしていないので、全体的に上積みできれば十分戦える。
A級では高宗良次がスピードある走りを見せていた。5走して3回は上がりタイムが40以下だった。井村淳一も3日目に反則があるものの、スピードはまずまず出ていた。鈴木章夫は前走の川口の最終日に白星。自身が持つ最年長勝利記録を塗り替え続けている。
B級では佐伯拓実が前走の地元で優出。ゆっくりとだが着実に走力を付けている。中村晋典もエンジンは好調の部類。新村嘉之と田島敏徳はB級でありながら、実力的にはA級と変わらないモノを持っている。デビューとなるのは北原岳哲、中村颯斗、永島潤太郎。まずは試走タイムに注目したい。
※12月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-37(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-38(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-8(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-26(22期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-24(32期)〕
S級よりもA級が注目になりそうなシリーズ!
前回はナイトレースだった川口オートだが、今回は昼間開催。ただし、走路温度としてはどちらもかなり低く、タイムが出やすい条件になる。S級選手の参戦は8名のみで、A級がメイン層。更に、好調な選手もA級の中に多い。どのようなシリーズになるのか。
出場する地元のランクトップは山田達也。前走の飯塚GIでは成績が振るわなかった。試走タイムから物足りない数字だったので、まずは試走タイムの上積みが課題になる。他に地元S級は黒川京介と平田雅崇。黒川は、前走の飯塚GIでは準決3着で惜しくも優出はならなかった。しかし、シリーズ中は全てのレースで車券に絡めていたし、走りの方も積極性が見られていた。大物選手相手にも物怖じせず挑めている。平田も前走は飯塚GI。準決にも乗れなかったが、成績はある程度でまとめられている。エンジン状態もそこまで悪くはなさそうだった。
外来S級で注目なのは佐藤貴也と高橋貢。どちらも前走は飯塚GIだった。佐藤貴は予選でポイントを積み重ね準決進出。そこでは4着で優勝戦までは進めなかったが、スタート自体はよく切れていた印象。高橋貢はシリーズ中盤まではソコソコだったが、準決以降は大幅に失速。エンジンの立て直しが急務になる。それでも今回出場するメンバーの中ではランク上位。エンジンが並以上になれば、自在の捌きで先頭争いにまで参加してくる。
他にS級は松本やすし、渡辺篤、岩田行雄。3者とも前走は飯塚GI。松本は序盤で勢いが付かなかったが、後半2走はともに1着。上向きでシリーズを終える事ができた。渡辺篤はエンジン日替わり。良い時は結果を残せていたが、凡走になる時もあった。常に良い状態にできるかどうかが今後のポイント。岩田は最終日に白星。レース道中は鋭くインに突っ込んでいた。
A級は加賀谷建明と中山光に注目。加賀谷は前回の川口ナイトレースで優勝。そのレースでは1周で先頭に立つと、そこからはこれでもかという感じでブッチ切ってみせた。上がりタイムは驚異の3.343。この時期らしい優勝タイムをマークした。その前の節でも優出し3着。今の加賀谷は好調の波に乗れている。中山光は前走の山陽ミッドナイトで優勝。それも初日からオール1着の完全優勝だった。そのレースでは同ハンに5車並んでいたが、スタート争いを制し、早めに先頭に躍り出ると快速を見せつけた。上がりタイムは3.342。試走も25。申し分ないスピード力を示してみせた。加賀谷と同様に、1度リズムを掴むと長続きする傾向があるので今回も楽しみ。
中山光が優勝したレースで準優勝だったのは斎藤撤二。予選準決は1着で通過していたので、シリーズをオール連対で締めてみせた。更にそのレースには小林瑞季も乗っていた。着実に成長している。加賀谷が優勝したレースには大木光、掛川和人、松山茂靖、増田伸一も乗っていた。レース間隔が空いていないので、良い流れのまま今回に乗り込める。
※12月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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山田 達也〔川口 S-17(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-27(33期)〕
平田 雅崇〔川口 S-40(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-34(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-32(31期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-26(27期)〕
A級とB級による熾烈なバトル!
今回の山陽ミッドナイトは4日間の日程。S級選手の参戦はない予定で、A級とB級がほぼ半数参加して行われる。普段は優勝から縁遠い選手にとっては優勝する絶好のチャンス。注目の選手を挙げていく。
今回出場する中でランクトップは前田淳。ここ2節は、ほとんどのレースで車券に絡めており、エンジン状態はマズマズといったところ。今回も鋭いスタートと強烈なイン突っ込みで車を押し上げていきそう。今年7月以来の優勝を目指す。
長田恭徳は近況、白星が少ない。ただし、試走タイムはソコソコ出ており、エンジン的にはそこまで崩れていない。追い込むレースが多くなり、展開が苦しくなっているが、一流選手になるためには誰もが通過する登竜門。センス自体は高いモノを持っているので、更にひと皮むけた走りに期待したい。岡松忠は長期欠場から復帰して2節を消化している。まだ本来の走りではないが、レースを重ねるごとに熟練の捌きを見せてくれるだろう。穴見和正は現在67歳になるが、走りの方は全く衰えていない。前走の川口では準決7着だったが、それ以外の3走は全て車券に絡めていた。変わらぬイン走法で、混戦を切り裂いていける。
若手では山本翔と山本将之の両者がよく成長している。スピードに加えて、捌きの方も徐々に身に付いている。両者とも重走路を苦にしない点も今後の飛躍が楽しみ。
外来A級は仲口武志が活躍しそう。前々走の飯塚では優勝戦まで進んでいた。その後も飯塚で走っていたが、そこでも悪くないレースを見せていた。平塚雅樹も武器のスタート力を生かして好展開を作れている。
B級では日室志郎が前走の川口で優出。スピード自体はソコソコあるので、早めに独走に入れる展開なら結果を残しやすい。1級車に乗り換わってから快進撃を見せていた古城龍之介は、近況、成長の壁に当たっている様子。それでも可能性を感じさせる走りを見せているので、今後も大きく成長しそうだ。巧みなレース運びで着をまとめているのは花元初美。スタートとレース序盤の位置取りは不安な面あるが、道中回り出すと的確な攻めで巻き返していける。
※12月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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前田 淳〔山陽 A-2(27期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-27(32期)〕
穴見 和正〔山陽 A-57(12期)〕
岡松 忠〔山陽 A-73(17期)〕
仲口 武志〔浜松 A-65(24期)〕
日室 志郎〔山陽 B-44(22期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-84(34期)〕
花元 初美〔飯塚 B-41(8期)〕
早川清太郎VS木村武之の様相!
伊勢崎オートは昼間開催に移行してから早くも2節目。前回は鈴木圭一郎と早川清太郎が初日からスーパーハンデで走っていた。両者とも優勝戦までは進んだが、軽ハン勢の速いペースに苦労していた。今回も早川は参戦するが、果たしてハンデの変動はあるのかどうか。
その早川は前走の優勝戦は6着だった。序盤の展開も厳しかったが、道中もなかなか追い込めないでいた。ただし、試走タイムはしっかりと出ていたし、その前の節では優勝もしている。大きな流れで見ればエンジンは上位の部類。今回出場する選手の中でランク最上位なので、優勝の可能性はぐっと広がる。地元でもう一人のS級は三浦康平。最近の調子は日替わりといった所だが、白星を挙げるレースもあるので、その状態を持続できればいい。
外来S級で最も脅威なのは木村武之。前走の川口で優勝していたし、4節前の地元でも優勝していた。10月に入ってからは21走しているが、全てのレースで車券に絡めている。エンジン状態は高位で安定。川口に続いての連続優勝も十分あり得る。同じ川口優勝戦に乗っていたのは岩崎亮一。一時期は軽いスランプに入っていたが、近況は完全に脱出できている。スタートや重走路、スピード、捌きとあらゆる面で劣勢なモノはない。エンジンが上向いてきた今は安心して車券を狙える。
他に有力なのは岩科鮮太。前走の山陽では初日から連勝を決め優出。そこでは3着入線を果たしていた。スタートは不安定な面あるが、道中は鋭いイン突っ込みで番手を上げていける。同じ地区の鈴木宏和もまずまず。前走の山陽GIIではシリーズ中に1着が2回あった。スタート力は全国屈指で、後は捌きが身に付いてくると成績が安定するだろう。
前回の伊勢崎で優勝したのは横田翔紀。その時はハンデが軽かったが、今回は最重ハンの10M前からの競走になりそう。優勝戦では上がり371をマークしていたように、独走力は申し分ない。追い込むレースが増えてきた時が今後の課題。その優勝戦には内山高秀、栗原俊介、吉田恵輔、野本佳章も乗っていた。内山は今、A級にランクされているが、長らくS級で競走をしていた選手。ハンデ位置的に恩恵が受けられる今は絶好の狙い。吉田恵はまだ優勝の経験がないが、その機運は高まりつつある。野本はスタート力に磨きがかかってきたし、道中の捌きも良くなっている。栗原俊はスピードがウリ。早めに一人で走れる展開になれば大物食いも十分ある。
※12月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 A-10(26期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-168(34期)〕
中村雅人がパワーある走りでシリーズを盛り上げる!
昼間は飯塚でGI競争が行われているが、夜は川口でナイトレースが始まる。昼間に車券をゲットできた人は更に上乗せのチャンス、そうでない人にはリベンジの機会が訪れる。
今回出場するS級は2人の予定。中村雅人は前走の地元では準決4着で優出を逃した。ここ3節は優勝戦に進出できていないが、エンジン自体はそこまで悪いわけではない。ある程度の上位着でまとめられているし、試走タイムもしっかりと出ている。今回出場するメンバーの中では実力断トツ。優勝候補筆頭に挙げられる。
もう一人のS級は谷津圭治。近況はエンジン状態が優れず、車券に絡めないケースが多い。エンジンの底上げは絶対条件だが、捌きの方はS級に相応しい技術を持っている。相手が軽い今回は、好成績を収めてリズムの軌道修正を図りたい。
前回の川口開催で優出していたのは加賀谷建明と谷島俊行。加賀谷はそこで3着。予選準決は1着2本を含む、オール車券に絡めていた。冬場でスピードが出る条件はお手の物。連続での優出も十分あるだろう。谷島は優勝戦8着。しかし、予選準決では1着が2回あった。好エンジンが揃ったレースでなければ、粘り強い走りで残れる状態。
他に注目なのは黒岩明、山田徹、影山伸など。黒岩は前走の準決こそ8着だったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。好ダッシュからの早仕掛けが得意。エンジン状態は良好。山田徹も前走の準決は7着だったが、それ以外はオール連対。スタートを含めて序盤の展開作りに注文は付くが、道中はスピードに乗った走りができている。影山は前走が今回と同じナイトレース。ここでは準決3着以外はオール連対。試走タイムが出ていたように、夜の時間帯にエンジンが合っている。
外来A級では、松山茂靖が爆発力ある走りで上位進出を図ってくる。2節前には伊勢崎で優出しており、調子としては上昇気配。鈴木章夫は10月9日以来、白星からは遠ざかっているが、いつでも自身が持つ最年長勝利記録を塗り替えられる可能性がある。
B級では中村晋典が楽しみな存在。4節前に飯塚で優出し3着。その後も上位着が続いている。今期はB級にランクされているが、実力的にはA級となんらそん色ない。B級としてのハンデ位置の恩恵を受けられている今は絶好の狙い目。他では速攻力ある佐々木敏夫、独走に入れる展開なら見せ場を作れる松永幸二、復調気配がある島田健一などにも注目。
※11月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-26(27期)〕
黒岩 明〔川口 A-28(26期)〕
影山 伸〔川口 A-36(22期)〕
谷島 俊行〔川口 A-153(25期)〕
山田 徹〔川口 A-185(24期)〕
中村 晋典〔浜松 B-3(24期)〕